2012年9月15日土曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント77:R15 MAV TV 500 フォンタナ Day1 予選「プラクティスからマシンを変えたので、あまりにもわからない状態で予選に臨むことになり相当緊張感のある予選となりました。ピットからコースへと出て行って、グリップ感とバランスを確認して、グリーンフラッグからアタックに入る時には、かなり攻め込んで行けるだろうなっていうのは予想できました」

Photo:INDYCAR LAT USA

R15 MAV TV 500
カリフォルニア州フォンタナ
オートクラブ・スピードウェイ
2マイル・スーパースピードウェイ×250周

Day1 予選
16位 1分07秒5354  213.222mph(=約343.072㎞/h)


予選16位ながら、トップとの差はプラクティス1から大幅に接近

 プラクティス1でトップだったライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキーのベスト・ラップは平均時速217.517mph(=約349.985㎞/h)だった。対する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のプラクティス1で出したベストは、平均時速210.939mph(=約339.401㎞/h)。スピードで時速6.5mph(=約10.5㎞/h)、時間だと2マイルのコースを1周走っただけで1.0323秒もの差をつけられていた。
 しかし、予選ではポールポジションのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)に対し、琢磨はスピードで2.847mph(=約4.581㎞/h)差まで詰め寄ってみせた。2ラップ連続アタックのラップタイムの差を1周平均約0.4550秒にまで縮めたのだ。19周しか走れなかった予選日午前中のプラクティス1のデータから、琢磨&RLLはマシンを大幅に向上させた。もちろん、まだトップ争いには程遠いタイム差が存在するが、レースウィークエンド期間中にトップチームとの差を削り取ることができるのは、そのチーム及びドライバーの持つ能力を証明するものだと言える。
 この調子でファイナルプラクティスを走り、更に集めたデータを基にマシンを作り上げることができれば、明日の決勝、琢磨は上位でのバトルを行えることとなる可能性が十分にある。


「予選としてはほぼ満足いくバランスで、僕も攻め込めました」

Jack Amano(以下――):213mph台までスピードを伸ばしました。自らの予選をどう評価しますか?

佐藤琢磨:良かったと思いますよ。もちろん、スピード的には満足できるもいのじゃないかもしれないけど、あまりにも走れてないプラクティスで、
1ヶ月前のテストから、ほとんどのチームが水曜のテストを走って仕上げて来ているのに対して、僕らはもう午前中にやりたいことが山ほどあったのにできない状態でほとんどブッツケ本番という状態でクォリファイとなってたから、予選としてはほぼ満足の行くバランスで、僕自身としても攻め込めたと思います。

――マシンセッティングの方向性もだいたい定まったというところですか?

佐藤琢磨:そうですね。それは非常にポジティブだったと思います、今朝のプラクティスでは確認ができなかったんだけれども、予選に向けて良いだろうとされえる幾つかのセッティングを組み合わせて、結果的にこれまでここを走った中でベストのスピードが出ているので、これをキープして、夕方のセッションでもうステップ、スタビリティのあるクルマにして行きたいです。

――今日のうちにファイナルプラクティスがありますが、そこでは何をしますか?

佐藤琢磨:気温はまだ高いと思いますが、マシンがトラフィックの中でどういう動きをするのか、やったことがないので、そこを知って、良くする事がレースを戦う上では鍵になりますね。

――プラクティス1から予選へマシンセッティングを変えた。すると、走ったことのないセッティングですから、アタックへと向かうウォーム・アップ・ラップから難しいものになっていたんじゃないですか?

佐藤琢磨:そうですね。あまりにもわからない状態で予選に行くということになったので、相当緊張感があった予選になってました。まぁ、ピットからコースへと出て行って、ウォーム・アップ・ラップからグリップ感とバランスを確認して、グリーン・フラッグからアタックに入る時には、かなり攻め込んで行けるだろうなっていうのは予想できました。

「これで次のセッションに向けて自信を持って車のセットアップに取り掛かれます」

――コンディションはどうでしたか? 風の状況とか。

佐藤琢磨:朝の最後よりは風も穏やかだったと思いますし、路面の温度はほとんど変わらなかったと思いますけど、僕が感じたグリップ感じみたいのはかなり上がってる。それはクルマも相当変えてったっていうのもあるので、非常に朝のプラクティスを考えれば良い方向に向かったと思います。

――では、ファイナルプラクティスを前にホッとできた予選になってたわけですね?

佐藤琢磨:少し安心できたというか、これで次のセッションに向けて自信を持ってクルマのセットアップに取りかかれるというかね、有用なデータをこの予選で穫れたと思います。

――今朝の時点では1台で走るのも大変という話でしたけど、2列でのスタートなど、レースに向けてはどうでしょう?

佐藤琢磨:スタートはスピードがそんなに高くないので大丈夫だと思いますけど、多くのマシンが前にいるので、ある程度の不安はあります。それよりもパックになった時ですね、問題があるとすれば。ファイナルプラクティスでトラフィックの中でも動きの良いマシンとでたら、インディーの時みたく追い上げて行くレースができると思います.

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