2012年9月15日土曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント76 R15 MAV TV 500 フォンタナ Day1 プラクティス1「ほとんど何もできないまま終わってしまいました。予選は様子を見ながら、テストセッション的な要素が大きいものになりそうです」

R15 MAV TV 500
カリフォルニア州フォンタナ
オートクラブ・スピードウェイ
2マイル・スーパースピードウェイ×250周

Day1 プラクティス1
17位 34秒1331 210.939mph(=339.401km/h) 19周走行


予選前唯一のプラクティスで思うように周回数をこなせず

 インディーカーは水曜にフォンタナでのテスト(参加は任意)を設定したことから、公式日程の金曜は走行セッション数が少ないスケジュールを採用した。ただし、各セッションの時間は長めにセットされている。1回目が90分間、ファイナルは45分間だ。
 予選に向けた準備ができるのは今日の最初のセッションだけ。レース用セッティングのファインチューニングは予選後のファイナルプラクティスでやれ、ということだ。
 佐藤琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、90分間のプラクティスで狙っていた通りのマシンを作り上げることができなかった。限られたデータから予選用セッティングをひねり出さなくてはいけない。

「ダウンフォースはすでに目いっぱいですが、まったく踏めません」

Jack Amano(以下――):90分あったプラクティス・セッションでしたが、意外と周回数は少なかったですね。19周でした。
佐藤琢磨:少なかったですね。走りたかったんだけど、走れなかった。最初、1回目のランで3~4周でピットに帰って来たのは、前のテストと比べて風向きも変わった事もあって、全体的なスピードも上がってたんでギヤレシオの交換をしたんです。その後には、ホンダ・ユーザーの間でマッピングのキャリブレーションをしなくちゃいけなくて、それで待ちの時間が長かったですね。それから、イエローも何度か出たし、コース上でのアクシデントもあったりで、ほとんど出て行けなかった。テスト・アイテムは山のようにあるんですよ、僕らは一昨日のテストがを走れなかったのでね。でも、ほとんど何もできないままでした。最後の走行もニュータイヤで出てったんだけど全然スピードが伸びなくて、クルマはフラフラだし……次は予選て言われてもね、2010年のもてぎの予選みたいだね、まったくわからない状態のまま試さないと行けないんで。ホント、どこまで(アクセルを)踏んで行けるかわからないですね。非常に不安定で怖いです。

――ソノマでのレースの前に来たテストの時と、今回のフォンタナ用にインディーカーが決定したエアロパッケージは結構違うんですか? 似てるんですか?
佐藤琢磨:えーっとねぇ、僕らは同じですね。ほぼ同じ。ソノマのテストの後に来た時は非常に軽いダウンフォースをみつくろってやったので、インディーカーはその後もディフューザーのストレークとかを着けたり、着けなかったりを色々なドライバーたちで試して、その後にテストを1回やって、一昨日のテストで最終的に決定したんですけど、基本的には全部(ダウンフォースを生み出すパーツは)外すってこと。ダウンフォース的にはものすごく軽い状態なので、(僕らのマシンは今日、ウィングの角度とかは)全部つけてるんです。ウィングの角度も全開だし、これ以上ダウンフォース上げられないんだけど、まったく踏めないですね。どうやって(ライアン・ブリスコーみたいに)217マイルなんて出すのかわかんない。最後、僕はニュータイヤで206とか207mphだったからね(*実際には206~208mph台)。

「レースが長いので、とにかくそれに合わせたクルマ作りをやっていきます」

――今日は風がかなり強い。それもドライビングを難しくしていますか?
佐藤琢磨:そうですね。走り出しの時の方がまだ風は落ち着いてたと思う。ただ、ラバーがまだ載ってなかったんだけど、自分のベストラップもホントに出てってすぐだった。インスタレーションラップが終わって、出てった時の2周目ぐらいだったでしょ? その頃は風は穏やかだったので走り易かった。その後、風が吹き出してマシンはかなり不安定になって来ちゃいました。

――予選はどんぐらい行けそう?
佐藤琢磨:ウーン……ちょっと今収集したデータがあまりにも少ないので、そこからもうもちろんベストでやって行きたいけど、無理もしたくないし……まぁ、もう煮え切らない感じというか、思い切り攻めれるような予選状態では全然ないですね。様子を見ながら、とりあえずはテストセッション的な要素が非常に大きい予選になりそうな気がします。少なくとも僕たちはまったく準備ができてない、残念ながら。

――夕方のファイナルプラクティスと併せて……みたいな考え方ですか?
佐藤琢磨:そうですね。夕方のセッションはもう正直言って、もう完全にトラフィックの中を走らないといけない。でも、単独でもフラフラなのにどうやって集団の中で走れるのか、ちょっと今わかんないんだけど、まぁ夕方になれば……。でも、5時でしたっけ? まだ華氏100度オーバーの可能性がある。まだ暑そうなので、どうなるかわからないです。
とにかく安定したクルマ、レースが長いので、それに合わせたクルマ作りをやって行きます。

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