2014年2月18日火曜日

2014 INDYCAR:ニュース 2月17日:佐藤琢磨に2戦のみだがチームメイトが

AJ・フォイトで今シーズン2戦のスポット参戦が決まったプラウマン 
マーティン・プラウマン、インディー・ダブルのみ参戦決定

 今年が初開催となるグランプリ・オブ・インディアナポリス=インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコース使用とインディー500のいわゆる”インディー・ダブル”に、AJ・フォイト・エンタープライゼスからマーティン・プラウマンが出場することとなった。テキサスをベースとするチームが2月17日に発表した。佐藤琢磨に2レース限定ながらチームメイトができるということだ。ただし、このプラウマンというドライバーにはインディーカーでの経験はほとんどない。2台目を走らせること自体にはメリットがあるが、昨年のインディーにおけるコナー・デイリーとほぼ同じで、若いチームメイトにはデーター収集でもさほど大きな期待をすることはできない。

 現在26歳のプラウマンは、グランプリ・オブ・インディアナポリスではアルフェ・ヒート・トリーティングがメイン・スポンサーの41号車に、インディー500ではABSサプライがメイン・スポンサーの41号車に搭乗する。インディアナポリスの北東、インディアナ州フォート・ウェインを本拠地とするアルフェ・ヒート・トリーティングは、ABCサプライのアソシエイト・スポンサーとして2011年からインディーカーに参戦をして来ているが、1台のマシンのメイン・スポンサーを務めるのは今回が初めてとなる。 
サム・シュミットで2011年にインディーカーに3戦出場!
昨年はル・マン24時間で優勝

 イギリス出身のプラウマンだが、インディーカーを目指して渡米。しかし、デビュー翌年もシートを確保することはできなかった。彼は、「スポーツカーレースに活動の場を移した時には、もうインディー500に勝つチャンスは訪れないのかと心配した。昨年のル・マン24時間レースで優勝でき、信じられない感覚を味わったが、あれを上回ることができるのはボーグ・ウォーナー・トロフィに自分の顔が乗った時だけだろう。この5年間インディアナポリスに住み続けているのは、インディーで勝つのが僕の夢だからだ」と熱く語っている。
 プラウマンはインディーライツを走っていた。2009年はパンサー・レーシングからの出場で勝利なし。トップ5入り2回でランキング11位だった。2010年はアンドレッティ・オートスポートで参戦。ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでポールポジションを獲得し、初優勝も記録。シカゴランド・スピードウェイでオーバルでのポールポジション獲得も果たした。インディアナポリスののスーパー・スピードウェイでは二度走り、2010年には5位でゴール。この年にはシリーズ・ランキング3位となった。
 インディカーでは2011年、サム・シュミット・モータースポーツからロード及びストリートの3戦に出場し、ボルティモアで11位がベスト・フィニッシュだった。
 2012年にインディーカーへの出場を果たせなかったプラウマンはスポーツカーに戦いの場を求め、アメリカン・ル・マン・シリーズのLMP2カテゴリーに出場し、ランキング2位となった。そして、前述の通り2013年にはル・マン24時間のLMP2カテゴリーで優勝。FIAワールド・エンデュランス・チャンピオンシップでLMP2のタイトルを獲得した。


2月19日にセブリングでAJ・フォイトのテストを行う予定

 「マーティンがインディーカー・シリーズに出場した際、とても少ないシートタイムながら良い仕事をしていた。そして競争の激しいスポーツカーレースの世界で素晴らしい結果を残した。彼は我々のチームにも溶け込めるだろうし、全員が成功するための何かをもたらしてくれるはずだ」とラリー・フォイトも期待を語っている。
 プラウマンは2月19日にフロリダ州セブリングのセブリング・インターナショナル・レースウェイでAJ・フォイト・エンタープライゼスのマシンに乗ってのテストを行う予定。その後には、4月30日に予定されているインディアナポリスのロードコースにおけるオープン・テストが琢磨とともに参加する。

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