2014年5月15日木曜日

2014 INDYCAR レポート 第98回インディー500 5月14日プラクティス4:雨のため夕方の5時走行開始、走行時間は1時間延長、最速は226mph台、初アクシデント、琢磨ロング・ラン……

マーシャルカーを走らせて路面を乾かし、午後5時から走行開始に Photo:INDYCAR(Leigh Spager)
第98回インディー500 5月14日 プラクティス4
天候:曇り
気温:14~16℃

走行開始早々、ドラフティングでラップタイムがぐんぐん上昇

朝から雨が降ったり止んだりだったインディアナポリスだったが、午後になってようやく雨雲は北東へと抜けた。路面の乾燥作業が開始され、今日は特別に走行時間終了を1時間遅らせ、午後7時まで走って良いことなった。
夕方の5時ちょうど、ついにコース・オープンとなった。グリーン・フラッグと同時に10台以上のマシンがコースへと飛び出して行った。
ただし、今日は朝から気温がずっと低かった。雨が止んでも気温は上がらず、走行開始時の気温は16度。これが時間とともに下がって行くコンディションだった。
代役のEJ・ビソ(アンドレッティ・オートスポート)が今日も好調で、走り出すやすぐさま222.975mphをマークしてトップに躍り出た。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、走行開始から5分後にチームメイトのマーティン・プラウマンとともにコース・イン。4周目に早くも220.262mphを出した。

 ルーキーのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が224.310mphでトップ。すぐにジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)も225.058mphをマークした。コース上にコンスタントに10台以上が走り続ける状況では、ドラフティング効果を大きく得られる状況が産まれる。

シモン・パジェノー、226mph台に

 30分経過前にはエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が225.340mphでロシア人ルーキーからトップの座を奪った。ここで一度トラック・インスペクションが行われ、その後の5時41分に走行再開。
ここでまた今年の最速ラップが記録された。シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)がついに226マイル台に乗せて来た。もちろんドラフティング利用でだが、彼が32周目に出したスピードは226.122mphだった。
琢磨はこのタイミングでロング・ランを行った。27周もの連続周回をこなしていた。決勝に向けてセッティングのベース・ラインが出たということだ。

ホウクスワース、今年のインディ初のアクシデント
短時間で走行開始となるも、またも雨で6時29分走行終了

この後、6時ちょうどにルーキーのジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がターン2で単独クラッシュ。今年初のアクシデントで彼のマシンは大破したが、ドライバーは無事で、メディカル・センターで診察を受けると、すぐさま走行開始してオーケーという許可が出た。
このアクシデントでセイファー・ウォールに穴が開き、コース清掃だけでなく、ウォールの修復にも時間が費やされた。しかし、意外にも短時間で走行が再開された。6時18分、また一気に15台近いマシンがコースへと飛び出して行った。琢磨もタイミングを少しズラしてコース・イン。セッティングをさらに詰めようとしたが雨が降り始め、午後6時29分、今日の走行終了がインディーカーによって宣言された。7時まで延長したはずが、6時半で走行は終わりとなってしまった。それでも、延長しなかった場合より少なくとも30分間は長く走ることができた。

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