2025年7月10日木曜日

2025 INDYCAR レポート R11 SYNK 275 POWERD BY SUKUP 、R12 FARM TO FINISH 275 POWERD BY SUKUP プレビュー:2024年のアイオワ・レース#1はハイブリッド・インディーカーでの初オーヴァル・レース!ウィナーはレース#1がスコット・マクロクリンで、レース#2はウィル・パワーが勝利


Photo:PENSKE Entertainment 

アイオワ・スピードウェイ: アイオワ州ニュートン(2006年開業)
全長0.894マイル(*0.875マイル説もあり)
バンク:フロントストレイト=10度
    バックストレイト=4度
    コーナー=12〜14度
最初のインディーカー・レース:2007年

今年もダブルヘダー
レース#1 シンク275・パワード・バイ・サカップ:275周
レース#2 ファーム・トゥ・フィニッシュ275:275周

ウィナー
2024:レース#1 スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2023:レース#1 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2022:レース#1 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 パト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)
2021:レース開催なし
2020:レース#1 シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2019:ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2018:ジェイムズ・ヒンチクリフ(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)

・チーム・ペンスキーが5連勝中で、シヴォレーは2016年から12連勝中! 今年はホンダが開幕から10連勝中だが、アイオワでついにシヴォレーが勝つ??


ポール・ポジション
2024:レース#1 コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)
   レース#2 スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2023:レース#1 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2022:レース#1 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2021:レース開催なし
2020:レース#1 コナー・デイリー(カーリン/シヴォレー)
   レース#2 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2019:シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2018:ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2017:ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
予選でもシヴォレー&ペンスキー(特にパワー)が断然強い。最近の10レースでパワーは6PPを獲得。チーム・ペンスキーは7PPで、シヴォレーは9PP。

2024年のダブルヘダー、初戦はマクロクリンがオーヴァル初勝利

 ハイブリッド・パワー・ユニット使用でのオーヴァル初レースだった昨年のアイオワ・ダブルヘダーのレース#1。ポール・ポジションはハイブリッドが作動しなかったコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)で、レース・ウィナーは予選2位だったスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。これは彼にとってのオーヴァル初優勝となった。

 彼らの順位入れ替えは最初のピット・ストップで起こった。チーム・ペンスキーがアンドレッティ・グローバルを作業スピードで上回った。毎度言っていることだが、ペンスキー以外のチームはピットで彼らに負けないための研鑽が必要だ。ほぼ全チームがピット・ストップでペンスキーに対して不利にある状況は長く続き過ぎている。

 昨年のアイオワはコーナー部の新舗装(コーナーだけ、さらにイン側だけの新舗装で見てくれが非常に悪い)で、しかもハイブリッド使用の初オーヴァル・レースとあってタイヤも新スペックだった。マシンの仕様が変わった時期だったので仕方がない面もあるが、タイヤのスペック変更が頻繁過ぎる印象。”誰もが条件は同じ”という”アドリブ能力勝負”がアメリカ人は好きだが、タイヤのスペックはシーズン開幕前にすべて明らかにして、それらのテストを全チームに行わせてからシーズン・イン……とすべき。レースの現場で新スペックのタイヤと初対面……なんてトップ・カテゴリーのレースとしておかしい。

 レース#1の2位はパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=予選6位から。3位はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)=予選22位から(!)。予選3位だったアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)はクラッシュ。

Photo:PENSKE Entertainemt

 昨年のレース2ではパワーが優勝

 日曜日のレース#2ではウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が優勝。午前中スタートという珍しいスケジュールでのレースは、気温が31℃、路面が44℃と酷暑ではないコンディションで始まったが、見る間に温度が上昇したが、それでもポジションが目まぐるしく入れ替わるバトルにはならなかった。それでも22番手スタートだったパワーが勝ったのは、ファースト・スティントで徹底的に燃費セイヴする作戦を成功させたため。もちろん、イエローも彼に味方してのこと。2位はパロウ。3位はマクロクリン。4位はレース#1同様にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)だった。

パスができないアイオワ

  コーナー部が新舗装とされてグリップが高められ、新スペックのタイヤはロング・ランでも摩耗せず。アイオワでのレースは、コース上でのオーヴァーテイクがスタートとリスタート以外ではほとんど見られなkった。”1レーンしかないレース”、”パスのできないレース”とドライヴァーたちは残念がっていた。トップ・グループがバック・マーカーをパスするのにも苦労をしていたぐらいで、順位変動は相手がミスを冒した場合か、ピット・ストップの良し悪しでのみ起こっていた。

2025年もダブルヘダー、オーバーテイクは増えるのか?

 アイオワでのレースは酷暑下になることがほとんど。レース・ウィークエンドに雨が降ることも少なくない。
 2024年はレース#1が夕方スタートだったが、気温は29℃までしか下がらず。レース#2は午前中スタートとしたがレース#1とほぼ同じか、少し暑いコンディションとなっていた。今年はレース#1が夕方4時20分、レース#2が午後12時20分スタート。どちらも30℃以上での暑さの中でのレースとなりそう。

 インディーカーは今年のレースに向けて何か対策を打って来ないのだろうか?
タイヤのスペックを変えるとか、ウィング・レギュレーションを見直すとか、去年と同じ状況だけは絶対に回避されなくてはならないはずだが……。インディーカーは彼らの得意技=緊急のルール変更をすべきだろう、1年間も時間的な猶予はあったのだから。ところが、第10戦ミッド・オハイオの前に事前テストを行ったドライヴァーたちから聞こえて来るのは、”今年もシングル・レーンのレースとなりそう。予選がかなり重要”という話ばかり。舗装が1年で劣化し、路面のグリップが下がることでも期待したのだろうか?

ダブル・ヘダーが同じ距離での2戦に

 もう一つの疑問。なぜ2レースは同じレース距離?
短めと長め……というようにふたつを違えた方が、それぞれのレースにキャラクターが生まれておもしろいと思うが。例えば、1レース目はフル・スピードでの2ストップ勝負になるような距離に設定して(ピット2回を義務付けにしてもよい)、2レース目は2ストップか3ストップか悩む周回数にする……とか。

ペンスキー、得意のコースで低迷打破のきっかけをつかめるか?

 アイオワ最強のペンスキー軍団はインディー500での主要マネジメント・スタッフ解雇の影響でパフォーマンスが下がっているが、大の得意であるアイオワで復活優勝を飾れるだろうか? それはイコール、シヴォレーの今シーズン初勝利ともなるが……。アイオワではパト・オーワード=アロウ・マクラーレン/シヴォレーも実績を残して来ている。
 去年PPをひとつ獲得し、今年のゲイトウェイでカイル・カークウッドを優勝させているアンドレッティ・グローバル/ホンダにも注目。もちろん、チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダも外せない(=キフィン・シンプソンも含め)。
 AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレーのふたり=サンティーノ・フェルッチとデイヴィッド・マルーカスや、事前テストで最速だったフンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレーのコナー・デイリー、エド・カーペンター・レーシング/シヴォレーのクリスチャン・ラスムッセン(ゲイトウェイで3位)も楽しみな存在。
以上

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