2015年3月28日土曜日

2015 INDYCAR レポート R1セント・ピーターズバーグ Day1 プラクティス1 その2:シボレーがトップ5を占拠し、佐藤琢磨はホンダ勢では3番目に速い12番手

2カー体制の恩恵をフルに生かしながら順調にマシンをセットアップ Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
オープンテスト以来の好調を維持するブルディ

 セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が5番手。彼らはバーバーでのオープン・テストでも速かったですよね。あちらは常設ロードコース、こちらはストリートと条件は違いますが。
 あのテストで速さを見せていたルーキーのステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)は、最初のセッションでは16番手と目立ってませんでした。アメリカン・ストリート・コースに衝撃を受けたでしょうね。「話には聞いてたが、ここまでバンピーだとは!」って。


 で、トップ5以下ですが、6番手がジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)で、7番手がジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。ホンダ勢は2人がトップ10に入りました。そして、ここまでがトップからコンマ5秒以内でした。

 8番手は成長著しいチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)。安定感出て来てますよね。9番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)でした。

 そして、10、11番手にはジョセフ・ニューガーデンとルカ・フィリッピと、CFHレーシング・デュオが来ました。サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング、シボレー陣営に行って欲しくなかったなぁ。

いつも通りのスタイルでプラウティスに臨んだ佐藤琢磨

 12番手が佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。去年のポール・シッターです、セント・ピーターズバーグの。
 12時30分にグリーン・フラッグが振られると、14号車はほぼ全員がピット・アウトするのを待ってコース・イン。これはいつものコトです。
 少ない周回数でピットに戻り、セッティングを変更してまたコースへ……と、これまたいつも通りのスタイルで作業を進めて行っていた琢磨陣営は、タイヤ1セット目の12周目で1分2秒9766をマーク。次のラップが1分2秒5512で、その時点の9番手につけました。少し離れたピットを使っているホウクスワースは、琢磨とほぼ同じタイミングで13周回目に1分2秒5118を出して8番手となりました。
 14号車は21周を終えたところで2セット目のタイヤにスイッチ。この直後にホウクスワースが1分1秒8713をマーク。トップ3に食い込んでいたので、琢磨も上位に顔を出すか? と期待が高まりました。
 そして、25周目にこのセッションのベストとなる1分2秒1274を記録。28周目にも1分2秒1610とベストとほぼ同レヴェルのラップをマーク。そして、29周でセッション終了となりました。
 14号車と41号車でセッティングは異なるものをトライしていたという話ですから、両方のいいとこ取りでマシンを速くすることができるでしょう。去年まではできなかった話ですね。インディでだけ2カー体制になってましたけど、同じレヴェルで戦えるチームメイトじゃなかったし。そこへ行くとジャックはかなり期待できそうです。それが最初のセッションで再確認されました。

マルコ・アンドレッティとカナーンはスロースタート
 シーズン最初のプラクティスを終えて頭を掻いていたのは、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)とトニー・カナーン(チップ・ガナッシ。レーシング)じゃないでしょうか。マルコは1分2秒6453のベストで24台中の20番手。TKは1分2秒4372で18番手でした。どちらも4カー・チームですが、当然チーム内で一番遅かった。カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)も彼のすぐ上の19番手とシーズンの出足は今ひとつでした。

ハンター-レイも14番手と不発でAA勢いまいち

 シモーナ・デ・シルヴェストロ(アンドレッティ・オートスポート)は、今週のセブリングでのテストが久しぶりのインディーカーだったにも関わらず、1分2秒2805で15番手につけました。ただ、ホンダのエアロ・キットの開発を担当したアンドレッティ・オートスポートが、そのエース格であるライアン・ハンター-レイによる14番手が4台も走らせながらのベスト……というのは、どうなんでしょう? AJ・フォイト・エンタープライゼスは2台とも彼らより速く、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは1台体制でありながら、グレアム・レイホールをハンター-レイよりひとつ上の13番手につけさせていました。

 プラクティス1回目は気温は27℃、路面は38℃で始まり、午後1時には同じ気温のまま路面は41℃に上昇。チェッカード・フラッグが振られた時には気温が26℃に少しだけ下がり、路面は37℃に下がっていました。
 このセッションで最も多くの周回をこなしたのはムニョスで、39周。一番少なかったのはマルコの26周でした。19人が30周以上を走行してました。
  あ、雨ですけど、プラクティス1とプラクティス2の間に降り出しました。路面はヘビー・ウェットにこそなってませんが、プラクティス2、走るチームはあるのかどうか……。

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