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2015年9月10日木曜日

2015 INDYCARレポート 9月9日:マニュファクチャラー・タイトルとルーキー・オブ・ザ・イヤー

SUNOCOルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたギャビー・チャヴェス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
シボレー・エンジン、今シーズンを席捲!
 インディーカーは最終戦ソノマでのエンジン・ペナルティも発表しました。
 ホンダはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの15号車、アンドレッティ・オートスポートの26号車、AJ・フォイト・エンタープライゼスの41号車が規定マイル=2,500マイル未到達でのエンジン交換となったので、20点x3=60点のマイナス(ルール10.6.4.3)。さらに、41号車に搭載したエンジンが指定されたものと違っていたために、さらに20点の減点。最終獲得ポイントは1,179点となりました。一方、最終戦スタート前にマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定していたシボレーは、最終戦での減点ナシで、優勝もして1,645点に。新ポイント・システムでの初めての戦いは466点の大差によってシボレーが勝利を収めました。

2014年4月26日土曜日

2014 INDYCAR レポート 第3戦アラバマ Day1 プラクティス1:最速はライアン・ハンター-レイ!佐藤琢磨はスロースタート

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
第3戦 ホンダ・インディー・グランプリ・オフ・アラバマ
4月25日 Day1 プラクティス1
天候:快晴
気温:20~21℃


ラップタイムは開幕前のオープンテストに及ばず

 バーバー・モータースポーツ・パークでのシリーズ第3戦が始まり、晴天下で最初のプラクティス=45分間が行われた。レギュラー22台に今シーズン2度目のスポット参戦を果たすオリオール・セルビア(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が加わり、エントリーは23台となっている。

 全面的にドライ・コンディションで行われたプラクティスではあったが、赤旗中断が22分間もあったため、どのエントラントも周回数は少なめだった。昨晩雨が降って路面のコンディデョンが悪くなっていたため、多くのチームがセッション開始と同時に走り出さなかった。


詳細なレポートは、現地よりリアルタイム配信のジャック・アマノのメールマガジン・プレミアムでお楽しみください

2012年9月17日月曜日

2012 INDYCAR レポート R15 MAV TV 500 フォンタナ 決勝 ドラマチックなシーズン・フィナーレ エド・カーペンター優勝! チャンピオン争いはハンター‐レイが制す

Photo:INDYCAR LAT USA
天候:快晴
気温:30~37℃


壮絶な戦いとなった500マイルレース

 すごいレースだった! 6年間インディーカー・レースをやって来なかったフォンタナの2マイルオーバルは驚くほどバンピーに変わっていた。そこで新型シャシーを使ったレースは行われたわけだが、インディーカーの技術部門が巧みなエアロ・パッケージ・コントロールを行ったことと、ファイアストンの作るタイヤの絶妙なライフの長さによって、順位変動の目まぐるしい、誰が勝つかわからないレースとなった。
 エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が優勝! どれだけ予測のつきにくいレースになっていたかは、このウィナーの名前を聞けばわかるでしょう。もちろん、彼はオーバルでは速いんだけれど。
 最終ラップにダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)をパスしての優勝。去年のケンタッキーでのキャリア初優勝の時と同じ。
 今日のエドが大きな喜びに包まれていたのは、キャリア2勝目を自らがオーナーを務めるチームで記録できたから。去年の勝利はサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングでのものだった。彼女たちに初勝利をもたらした、そういう価値ある勝利でもあった、
 結成初年度に優勝。これは素晴らしいことだ。
 予選9位だったカーペンターだが、ファイナルプラクティスではトップタイムを出していた。トラフィックでのマシンの仕上がりが良かったということ。ロードコースではからっきしダメなエドだけれど、オーバルではデビューイヤーから速さを発揮している。そして、それはシャシーが新型に代わっても保たれている。


残り6周、ラストチャンスで逆転勝利

 今回はライバル勢がグリッド降格ペナルティを受け、エドのグリッドは5番手へと浮上していた。そして、レースでの彼はそのまま上位を保け続け、チャンスを待っていた。ラッキーな面もあった。トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)のクラッシュが241周目に起こった直後、インディーカーがグリーン下でのゴールとするためにレッドフラッグを出したところが、それ。フランキッティの勝利はほぼ確定していたが、エドに最後のチャンスが用意された。
 残り6周でレースが再開されると、フランキッティは赤旗前と同じ強さでトップを走り続けた。トップでホワイトフラッグを受けた。ところが、その後にカーペンターが強烈なアタックを敢行。ターン2でトップを奪った。
 そして、トップ交代劇の直後に佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がターン2でクラッシュ。レースはそこで終了。カーペンターが勝者となった。「去年の11月に生まれたばかりの新しいチームで勝てた。本当にうれしい」とカーペンター。「インディーは自分のミスで勝ち損ねた。今日、こうして勝つことができて最高の気分だ」。

ウィル・パワー自滅! 3年連続でタイトルを逃す

 チャンピオン争いはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が制した。22番手スタートから4位でゴールして。
 


Photo:INDYCAR LAT USA
 ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は自滅した。55周でクラッシュ。しかも、自らコントロールを失ってのことだった。3年連続で最終戦までタイトルを争いながら、今年もタイトルを取れなかった。3点の差でハンター-レイに初タイトルをさらわれた。
 

Photo:INDYCAR LAT USA
 「ハンター-レイにはチャンピオンとなる資格がある。彼は真のファイターだ。オールラウンドのドライバーとして見れば、おそらく彼が現在のシリーズ最強だ。どんなコースでも彼は勝っている。一方で、シーズンを振り返れば、私はまたしてもオーバルだ。3回クラッシュし、大きくポイントをロスした。ロードコース・チャンピオンには、圧倒的成績で3年連続で輝いているというのに。自分に足りないものが何なのかは明らかだ」とパワーは悔しがり、チャンピオンを賞賛した。

2012年9月16日日曜日

2012 INDYCAR レポート:R15 MAV TV 500 フォンタナ  エントリー & マシン・カラーリング

最終戦は26台がエントリー

 最終戦MAVTV500にエントリーしたのは26台。レギュラー25台にセバスチャン・サーヴェドラを加えたラインアップだ。
 サーヴェドラはAFSレーシング/アンドレッティ・オートスポートから今シーズン3回目の出場(インディー500、ソノマに続き)だ。
 彼のマシンは赤&黄のAFSカラーで変わらず。ただ、サイドポッドにはカラフルなコロンビア(サーヴェドラの母国)のロゴが今回は貼られている。カーナンバーも先の2戦と変わらずの17番をつける。
 ペンスキー勢、今回はライアン・ブリスコーがIZODカラーで参戦。エリオ・カストロネベスはオート・クラブ・スピードウェイだけあってAAA(トリプル・エイ=アメリカン・オートモビル・アソシエイション)がメイン・スポンサーだ。
 

マイク・コンウェイ、オーバル辞退でカニンガムが搭乗

 14号車はドライバーがレギュラーのマイク・コンウェイから、ピンチ・ヒッターのウェイド・カニンガムに代わっている。フォンタナでのテストを終えた後、コンウェイがスーパー・スピードウェイでのレース出場を辞退したカタチ。超高速オーバルを自信を持って、思う存分走ることができないということで‥‥。
 22号車は黒ベースに、銀色のロゴでフォンタナに現れた。メインスポンサーはモテギ・レーシング=今回がDRRのマシンに初登場。
 モテギ・レーシングは、ウィール・プロス社が持つ数多くのブランドのひとつで、スポーツコンパクト用のレーシング&アフター・マーケット・アロイ・ウィールだ。
 彼らはインディーカーでウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)のパーソナル・スポンサーともなっている.

2012年9月15日土曜日

2012 INDYCAR レポート R15 MAV TV 500 フォンタナ Day1 予選:マルコ・アンドレッティがキャリア2度目のポールポジション。佐藤琢磨はプラクティス時よりもマシンを向上させて16位

Photo:INDYCAR LAT USA

マルコ、4年ぶり2度目のポールポジション

 ポールポジションはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)! キャリア2回目とは意外。それも、初のポールは4年も前の2008年、ミルウォーキーだった。つまり、マルコってロードコースではまだポール獲ったことがない。勝利はロード、オーバルそれぞれ1回ずつある。
 「嬉しい。特に今シーズンの戦いぶりを考えるとね。とても厳しいシーズンになってるから」とマルコは話した。「このポールは自信に繋がるよ」。そう、彼は自身を失いかけていた。かなり危ない状況に追い込まれていた。今年はパフォーマンスでチームメイトたちに大きく劣るレースばかりを見せて来ているのだ。
 アタック1周目が今日のブッチギリで最速の217.934mph! 単独でのスピードとしては驚異的だった。しかし、2周目は214mph台までダウン。それでもポールってところがマルコらしいといえば、らしい。
 ポールを獲得した2ラップの平均時速は216.069mphで、216.058mphだったライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)は惜しくも2位に敗れた。両者を2ラップの合計タイムで比較すると、その差は0.0029秒しかなかった。


ウィル・パワーは3番手。しかしエンジン交換で10グリッド後退
ハンター-レイは17番手でエンジン交換もあり22番グリッドからのスタートに


 予選3位はポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。ただし、彼はエンジン交換のペナルティを受けるのでスターティング・グリッドは13番手になる。
 もっとも、ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、チームメイトがポールだったのに17番手と苦戦。しかも、彼にも10グリッド降格ペナルティが課せられるので、22番グリッドからのスタートとなる。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、予選16位だった。22台が参加した水曜日の合同テストに参加しなかったため、マシンセッティングを突き詰めることができていなかった。その上、朝のプラクティスがフルコースコーションなどで短くなり、作業はさらに制限された。苦しい状況でも琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはエンジニアリング能力を発揮し、予選でのマシンはプラクティス時より2mph以上速くなっていた。
 「プラクティスはもっと走りたかったのに走れなかった。やりたいことが山ほどあったのに、ほとんどやれなかった。それでも予選での自分たちの到達したスピードには満足してます」と琢磨は話した。「高い気温と路面温度で、路面のグリップも低かったけれど、マシンのバランスもまずまずだった。あとはファイナルプラクティスでレース用のセッティングを詰めます」。

2012 INDYCAR レポート R15 MAV TV 500 フォンタナ Day1 プラクティス1:最速はライアン・ブリスコー。スピードは217マイル台へ。昨シーズン終盤にキャリア初勝利を飾ったエド・カーペンターが2番手と好調

猛暑と風の中で始まった最終戦

 フォンタナのプラクティスはすごい暑さの中で開催された。90分間のセッションは終盤に気温が37℃にも達していた! 路面は56度だった。しかも、セッション途中から出て来た風が結構な強さで、全長2マイルの巨大なコースではマシンのハンドリングに大きな影響を与えていた。
 最速はライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)=217.517mph=33秒1008で、2番手はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)の216.971mph=33秒1842。3番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)の216.545mph=33秒2495で、4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の216.443mph=33秒2651。5番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)の216.355mph=33秒2787で、水曜のテストで最速だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が216.211mph=33秒3008で6番手だった。トップと2番手の差は0.0834秒で、トップ6はちょうど0.2秒の差に収まった。
 

ハンター-レイは決勝用セッティングに集中

 ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は211.274mphのベストで16番手。これは彼らが予選をまったく意識せず、決勝用セッティングに徹していたからだ。テストでのクラッシュ、エンジン交換により10グリッド降格が既に決定している彼らとしては、予選をほぼ無視してかかっているのだろう。ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)とのタンデム走行で二人はトラフィックでのハンドリング・チェックをハンター-レイは行っていた。スポット参戦のセバスチャン・サーヴェドラ(アンドレッティ・オートスポート)はより多くの周回をこなしてマシンとコースに慣れることに専念。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が215.166mphのベストで8番手とまずまずの位置につけた。予選シミュレーションは彼だけが行なった、ということと見られる。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は19周を走った。ベストは5周目の210.939mph=34秒1331は、トップと1秒以上と大きな差がついている。

2012年9月3日月曜日

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア 決勝その2 最速でも勝てないウィル・パワー、ポイントリードは17点へと縮まった

ポールポジションからレースをリードしたパワーだったが。Photo:INDYCAR LAT USA
 気まぐれなボルティモアの雨がパワーから勝利を遠ざけた
 
 またしても勝利はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の手からこぼれ落ちた。ポールポジションからレースをリードしたパワーだったが、彼をその座から引き摺り下ろしたのは気まぐれな雨だった。
 スタート前から心配されていた雨は、6周目には早くもポツポツと降り始めた。ところが、その雨は路面を急激に濡らす強さではなかった。コースの一部分が完全に滑り易いコンディションとなったものの、コース全体はウェットコンディションにはならない、実に奇妙な状況だった。レインタイヤに換えるか、スリックのまま走り続けるか、その判断は非常に難しかった。
 それでも路面は徐々にだが着実に濡れて行った。そこへフルコースコーションが重ねて出された。7周目にはエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュし、その後には多重アクシデントも発生した。そして19周目、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)のアクシデントで3回目のイエローが出された時、トップを行くパワーがピットロードへとステアリングを切った。「レインタイヤに換えるか、スリックのまま行くか、その判断は本当に難しかった。そこへ無線交信の混乱も重なった。自分とピットが同時に話してしまったんだ。僕はピットに入ることとし、レインタイヤにスイッチした」。
 この決断が失敗だった。結果論だが、それは紛れもない事実だ。パワーはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)やセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)を従えてピットインし、スリックで走り続けるリスクを冒したライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)にトップの座を明け渡した。ランキング2位のハンター-レイがこの展開を完璧に利用してトップに立ったのは驚きだった。

最後のリスタートでもポジションダウン


 7番手まで下がったパワーは、すぐにまたスリックへと戻すためのピットストップを行なう羽目に陥った。雨は考えらたより遥かに短時間で止んだのだ。53周目にパワーはトップに復帰したが、それはハンター-レイたちとのピットタイミングのズレによって巡って来たトップでしかなかった。
 57周目、パワーはピットに入り、順位は7位へと逆戻り。そこから5位まで挽回。ところが、ゴールを目前にルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)とオリオール・セルビア(パンサー-ドレイヤー・レインボールド・レーシング)にパスされ、セルビアだけは辛うじて抜き返し、6位でゴールを迎えた。
 パワーが不運だったのは、レース終盤にイエローが重なった上、オフィシャルの不手際でアンダーイエローの周回数が多くなったことからライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)とディクソンに給油の必要がなくなった点だった。彼らがスプラッシュのためにピットに向かっていれば、パワーは4位でゴールできていたはずだった。しかし、彼は6位でゴールすることとなったのだ。

「まだポイントを保っているのでハッピーだ」とパワー

 
 エドモントンではエンジン交換のペナルティで後方スタートとなり、3位まで追い上げるのがやっとだった。ミド‐オハイオではスタートから57周をリードしながら、ピットの位置の悪さから最後の最後で勝利を手放した。ソノマではフルコースコーションの出されるタイミングが最悪で、ここでも最多リードラップを記録したが優勝はチームメイトの手に渡った。そして今回、彼を勝利から遠ざけたのは天気、そしてピットの判断だった。「毎週々々、最速のマシンを手にしているのに勝てない。最速も最速、ライバルたちを突き放す速さを見せているのに」とパワーは悔しがった。「シーズン序盤に3連勝した時、そのままシーズン終盤まで勝てないままで行くなんて考えもしなかったよ」とも彼は語った。
 残るは最終戦のフォンタナだけとなった。パワーは、「最後のレースではとにかくゴールまで走り切りたい。そして、タイトル獲得でシーズン終了としたい。まだポイントリードを保っているんだからハッピーだ。状況は悪くない。今日のレースがこういうパターンになる可能性は考えていた。勝てなかったのは悔しいが、タイトルは簡単になんか獲れないものなんだ。これからもベストを尽くし続け、最後の最後まで戦い抜くだけ」と努めて明るく語った。

J

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア 決勝 ライアン・ハンター-レイが勝負強さを見せつけて今季4勝目

今季4勝目を挙げたハンター‐レイ Photo:INDYCAR LAT USA
予選第1セグメント敗退のハンター‐レイ
グリッド10番手から挽回を期する

 ミド‐オハイオではシボレー・エンジンが壊れ、ソノマでは3位を走っていたレース終盤大詰めで後続にヒットされて18位フィニッシュ。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も運のないドライバーだが、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も不運さでは負けていない。
 ボルティモアではパワーがポールポジションを獲得。対するポイント2位のハンター-レイは、予選第1セグメントでアタックを行う前に赤旗が出され、そのまま走行タイム終了。不運は続いているようだった。
 しかし、ハンター-レイは自分自身に言い聞かせるように、「まだチャンスはある。この状況は覆せる」と繰り返しコメントしていた。グリッドは10番手と、絶望的に後方ではない位置に決まった。


雨の中、マイケル・アンドレッティから
スリックでステイアウトする指示が

 レース序盤の雨は、ハンター-レイに大きく味方した。路面が濡れて行く中、スリックのままステイアウトする作戦を決断したのはチーム・オーナーのマイケル・アンドレッティだったという。「タイトルを獲る。そのためにはパワーと同じ作戦を選んでいたんじゃダメだ。チャンピオンになるために、ここはスリックで行く」と彼は無線で告げたという。ハンター-レイは多少無謀な作戦の気もしながら、マイケルの考えに賭けることとした。
 「あのマイケルの判断が正解だった」とレース後にハンター-レイは振り返った。「雨のレースは好きだけど、それはレインタイヤを履いた場合。今日は濡れてる路面で、それもストリートコースでスリックを使い続けた。マシンをコントロールし続けるのは本当に大変だった」と彼は笑った。


69周目のリスタートで巧みにトップを奪取

 小さな接触は幾つもありながら、ハンター-レイはマシンを前へ前へと進め続けた。そして、勝負を決定づけたのが終盤69周目のリスタートだった。トップを走っていたのはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)だったが、彼が加速を躊躇している間に鋭いダッシュを決めてハンター-レイはトップに立ち、もう一度あったリスタートでもその座を守り、チェッカードフラッグを受けた。
 「2列で切るリスタートだというのに、ハンター-レイは僕の真横に並ぶ努力をせず、シケイン脱出後に一気に加速して行った。隊列が整っていなかったのにリスタートが切られたのは、少々アンフェアだったと思う」とブリスコーは優勝ドライバーとオフィシャルの両方に不満を述べた。
 今日のレースでは、フラッグタワーのスタート担当オフィシャルが、先頭マシンが加速区間に到達する前にグリーンフラッグを振ることを何度も繰り返していた。その事実を踏まえ、早いタイミングでの加速に対する準備を整えていたのがハンター-レイで、ブリスコーは少々真正直に過ぎた。
 これでハンター-レイは今季4勝目だ。パワーと並んでいた勝利数=3から一歩抜け出て最多勝利ドライバーとなった。ポイント争いでは依然としてパワーがトップだが、ハンター-レイとの差は36点から17点にまで縮まった。
 「今日のレースで勝てるなんてすごいことだ! 」とハンター-レイは大興奮だった。「チーム全体がタイトル獲得を強く望んでいる。この勢いで最終戦も戦い、チャンピオンシップを手に入れたい。僕らにはプレッシャーなんて一切ない」とハンター-レイはフォンタナへの意気込みを語った。

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Race Day ウォームアップ 最速はシモン・パジェノー、2番手はスコット・ディクソン。佐藤琢磨はエンジン・トラブルで13番手

初日のシケインの様子 Photo:INDYCAR LAT USA
 再び、シケインにタイヤが積み上げられることに

 決勝日朝のウォーム・アップ・セッションは曇り空の下、27℃と低めの気温、路面温度というコンディション下で行われた。このセッションからメインストレート上のシケインは、左にターンする1個目のコーナー内側にタイヤが積まれていた。ひとつ目の縁石に絶対に乗り上げられないようにすることで、進入スピードを抑えようということだ。
 アメリカン・ル・マン・シリーズの決勝レースが行われ、一晩が経った路面は昨日の予選時とはコンディションが大きく異なっていた。このウォームアップの後にはUSF2000、スター・マツダ、インディライツのレースが行われるので、最後のレースとしてスタートの切られるインディーカーの決勝レースでは、また更にコンディションが違ったものへと変化していることだろう。マシンセッティングはどのようにすべきなのか、エンジニアたちが頭を悩ませるところだ。
 今朝の30分間の走行セッションで最速タイムを出したのは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だった。タイムは1分18秒7420。昨日の予選で12位だったパジェノーだったが、彼は3回のプラクティス総合で7番手につけていた。予選ではトップ6を十分狙える位置につけていたのだ。しかし、予選の第1セグメント終盤にシケイン出口外側の壁にヒット。リヤのウィッシュボーンを曲げ、その周辺部分にもダメージを与えてしまった。彼らはファイストン・ファスト6に進出すべくピットでマシンの修理に取りかかり、ブライアン・ハータ・オートスポートのアレックス・タグリアーニ車からパーツを移植することも行ったが、あと少し時間が足りず、第2セグメントでアタックを行うことはできなかった。
 今朝の2番手は1分18秒7495のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。彼の昨日のコメントの通り、マシンの仕上がり具合はかなり良いようだ。トップのパジェノーとの差は、もうないに等しい0.0075秒という小ささだった。


新品レッド2セット保有のハンター‐レイが3番手に

 今日の3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。ベストは1分19秒2639と、上の2人には少々劣るが、タイトル争いを行う彼はボルティモアでも速そうだ。予選第1ステージ敗退の彼には、予選をフルに3ステージ戦ったライバルたちとは違い、新品のレッドタイヤが2セットある。それを活かした戦いぶりを実現すれば優勝争いは十分に可能だ。
 ポールシッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分19秒5709で6番手と、何やら彼らしくない今ひとつのデキだった。
 このセッションではJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)=予選25位=が4番手、ジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)=予選22位=が5番手につけた。後方グリッドからスタートする彼らだが、どんなレースを見せることになるのだろうか?
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は13番手だった。ベストは11周のうちの10周目で、タイムは1分19秒9059だった。パジェノーやディクソンが17周を走ったのに対し、琢磨が5周も少ない11周を記録するにとどまったのは、彼がコース上にストップしてしまったためだった。先週のソノマでの決勝に続いて、エンジンが止まってしまったのだ。
 レースのスタートは午後2時45分と、幸いにも時間的余裕は十分。RLLとホンダはトラブルの原因究明を行い、対策をキッチリ施して決勝のスタートを迎えたいところだ。

2012年9月2日日曜日

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Day2 予選 ウィル・パワーが2年連続、今季5個目のポールポジション

Photo:INDYCAR LAT USA
 運にも恵まれたポール・ポジション獲得

 ウィル・パワーがボルティモアの予選でポールポジションを獲得した。去年、ここでポールポジションを獲得した彼は、レースも制した。今年はどうだろう? 去年はソノマとボルティモアの2戦続けてポール・トゥ・ウィンを飾ったパワーだったが、今年はソノマで勝利を逃している。
 パワーは決して運の良いドライバーではない。それはもう何度も証明されて来ている。しかし、今日の予選では、彼よりも彼のライバル達の方が不運に見舞われていた。 


ハンター-レイ、アタック前の赤旗に 泣く

 例えば、ポイント2位につけるチャンピオンの座を争うライバル、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、予選アタックを始める前にセッションが赤旗になり、第2セグメントへの進出を果たせなかった。ミッド・オハイオではエンジン・トラブルに遭い、ソノマでは3位フィニッシュを目前にアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)に追突されて18位に沈んだ。不運さならハンター-レイもパワーにひけを取らないかもしれない。
 ポイント3位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、不運でなかったというのに、今日の予選では苦しんでいた。朝のプラクティスで3番手につけ、予選でもアタックのチャンスを十分与えられながら、タイムを出せずに第1セグメントで姿を消した。
 パワーがタイトルを争う相手の中では、唯一スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が彼に近い予選順=3位を手に入れた。パワーほどの衝撃的な速さは発揮していないディクソンだが、ガナッシのチーム力も考えれば、彼の存在は無視できない。


2012_INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Day2 プラクティス3 ウェットからドライへとコンディションが変わるセッション、トップはライアン・ブリスコー、佐藤琢磨は4番手

プラクティスのラスト10分でスリックタイヤのコンディションに

 走行2日目を迎えたボルティモアは、朝から灰色の雲に覆われ、朝方に降った雨により路面はウェットコンディションとなっていた。気温は摂氏27度と昨日と比べて低かった。
 プラクティス3が始まったのは午前9時。まだ時折ポツポツと雨が降って来る状況で、ウェットタイヤ装着で走行は始まった。
 インディーカーが周回を重ねたことで路面は徐々に乾て行き、最後の10分間ほどだけだがスリックタイヤでの走行が可能となった。こうなると最後の最後、もっとも路面状況が良くなったところでベストラップを記録した者がタイムシートの上位に来る。セッション終了間際、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が1分19秒7635を叩き出してでトップの座を奪った。先週ソノマで勝ったばかりのブリスコーには、一気に勢いに乗る可能性もある。
 ブリスコーによって2番手に下げられたのはマイク・コンウェイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。彼のベストは1分19秒7646。ここまでが1分19秒台だった。
 

佐藤琢磨、ドライセッティングがピンポイントで的中!
 

 チェッカード・フラッグが出される直前、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は3番手に食い込むタイムをマークした。しかし、琢磨の少し後方を走っていたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が、やはり最後のラップで1分20秒0197のベストを出し、1分20秒2109の琢磨は4番手となった。
 それでも、昨日のプラクティス2での順位が21番手だった琢磨陣営が同じドライ・セッションで4番手のタイムを記録したことは大きな飛躍と評価していいだろう。しかも、今日のプラクティスは大半がウェットコンディションだった。予選が行われるであろうドライコンディションでのセッティングを存分に試せたわけではなかった。昨日の限られたデータを基に新たに考え出したセッティングがピンポイントで的中したからこその好パフォーマンスだったのだ。


パワー、ハンター-レイも中団に沈む

 ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、昨日のプラクティス2ではトップだったが、1日経ったプラクティス3では15番手に沈んだ。ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も8番手と今ひとつのポジションを得るにとどまった。セッション終盤にクリア・ラップを確保できなかったという理由も考えられるが、チャンピオン争いを行う面々で好位置につけたのはカストロネベスだけだった。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)もこのセッションでは10番手と目立たなかったのだ。
 予選は午後12時05分スタートだ。

2012年9月1日土曜日

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Day1 プラクティス1 路面が伴ピーすぎることが判明し、プラクティス1は予定された1時間を走らず終了

早くもシケイン復活か? まったく走らないドライバーも

 今年のボルティモアのウリのひとつは、ストレートのシケインをなくし、スピードアップさせてオーバーテイクを増やそうというものだった。しかし、シケインをなくしたストレートを実際にインディーカーが走り出してみると、スピードアップしたマシンが大きく危険なほどに跳ねてしまうことが判明した。
 「全開では走れない」とドライバー達は走行を切り上げることとなった。「背中や首を傷めかねない」、「尾てい骨への衝撃はひどい」とドライバーたちは話していた。
 因に、このセッションでのトップはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の1分21秒0211だった。一切走らなかったドライバーもいた。それらは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)は、コース・インした周にスピン&ストップで計測タイムなしだった。
 「走れない!」というドライバーがいる一方で、ルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)は10ラップも走って2番手タイムをマークした。シモーナ・デ・シルベストロ(ロータス-HVMレーシング)も8周。アンドレッティとジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)は7周した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は6周し、13番手のタイム。


「去年から今年にかけて、線路の形状が大きく変わってしまった」とレースディレクター

 レース・ディレクターのボー・バーフィールドは、「去年、シケインを間違ってまっすぐ走る抜けてしまったドライバーたちは、いわば今年のレイアウト使用に向けてのプレビューをやっていたわけで、彼らからの情報からすると、あのシケイン部をまっすぐ走り抜けても大丈夫だろうということだった。しかし、実際にはそうでしゃなかった。線路というものは、時間の経過とともに変化が起こり得るものだからだろう。去年から今年にかけて、路面の形状がかなり変わったと思われる。線路のところでの段差が大きく、インディーカーが大きくジャンプしてしまう状況を作り出しており、プラクティスを早めに切り上げることにした」と状況を説明した。
 「このまま今日の走行はなしにすべき。最初はそう考えた。しかし、午後のプラクティスは行う方向に考えを変えた。ただし、午後のプラクティスまでに何らかの対処をしなくてはならない。そして、今晩は大掛かりな工事をすることになる」ともバーフィールド。彼は、「線路の上を舗装してしまう手もあるし、シケインを復活させることも考えられる。明日、新しい舗装がトラブルを巻き起こし、現在と同じように対策に頭を悩ませるより、シケインを作るというアイディアの方が現実的だ」とも話した。

2012年8月27日月曜日

2012 INDYCARレポート:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ 決勝 ライアン・ブリスコーが2010年のテキサス以来となる優勝。ウィル・パワーはまたも不運に見舞われ、2位。しかし、ポイント・リードは36点へと拡大 佐藤琢磨はエンジントラブルで2周目にリタイア

パワー、57周リードしながらイエローのタイミングでブリスコーに勝利を譲る形に
 予選2位だったライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が優勝した。今季初勝利、通算7勝目は、2010年の6月のテキサス以来だ。
 ポールポジションからスタートしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はスタートから63周目までの57周をリードする速さを見せていたが、最後のピットストップを行った翌周、この3レースで初めてとなるフルコースコーションが発生した。それも、3位フィニッシュがほぼ確実と見えていたセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)が、マシン・トラブルからなのかコントロールを失い、運悪くそこを走っていたルーキーのジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)に突っ込むという非常に珍しいアクシデントによって。
 すぐさまフルコースコーションが出され、パワーはスロー走行。その間にピットストップを行ったブリスコーはまんまとチームメイトの前に出ることとなった。
 ゴールを前にして二度のリスタートがあったが、パワーはブリスコーを抜けず。ミド‐オハイオから2戦連続での2位フィニッシュとなった。
 「イエローのせいでレースを失った。あれだけの速さを見せつけてポイントリードを広げられたことを喜ぶことにする」とパワーは語った。彼は苦笑いを浮かべてインタビューに応えていた。自らの不運に飽きれているかのようだった。


ブリスコー、実に2年2か月ぶりの勝利
 ブリスコーは久しぶりの勝利を喜んでいた。今年限りでペンスキーから放出されるとの噂もある彼だが、今日の勝利で状況は好転するかもしれない。
「大きな勝利だ。もう二度と勝てないかと考えてたから」とブリスコーは語った。「ウィルは不運だったが、僕らはずっと彼の後ろにポジションを保ち続けていたから勝つことができた。次に勝った時用にスピンターンも練習しておかないと」とゴール後のスピンターンでエンジンをストールさせてしまった彼は笑った。
 3位は6番手スタートだったダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)。ペンスキー勢と作戦を違えたブラックでのスタートを切ったが、第2スティントでブラック装着のブルデイをレッドを履いていながら抜けず、第3スティントではピットストップで先行されたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)を、相手がやはりブラック装着だったというのに抜けず、と成功しなかった。しかし、粘り強く戦って表彰台に手を届かせた。
 「ソノマではペンスキー勢が速い。最後にはプレッシャーをかけることができたが、パスをするまでには至らなかった」とフランキッティは完敗を認めていた。


ハンター‐レイ、74周目リスタートでタグリアーニにぶつけられて18位に
 パワー同様に初タイトルのチャンスにいるハンター-レイは、7番手スタートで、レース終盤のリスタートを4位で迎えていた。ポイント3位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)と、ポイント4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)より上位につけており、決して悪くないレース展開とできていた。しかし、74周目のリスタートが切られた後、ヘアピン状のターン7でアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)にヒットされ、スピン。エンジンをストールさせてラップダウンに陥ったハンター-レイは、怒りで思考能力も集中力もすべて失ってしまったようだった。77周目のリスタート後、自分がスピンさせられたのと同じターン7で何の罪も無いEJ・ビソを突き飛ばした。これはチャンピオン候補に似つかわしくない失態だった。前のリスタートで彼をスピンさせたタグリアーニと同罪ということで、ハンター-レイもピット・ドライブ・スルーのペナルティを受けた。その結果、彼のフィニッシュは18位となり、パワーとのポイント差は5点から36点へと広がった。

カストロネベスは粘りの走りでなおタイトルの可能性を残す
 ポイント3位のカストロネベスは1周目、やはりターン7でディクソンをスピンさせてしまい、ペナルティを課せられた。しかし、まだレースがスタート直後で、挽回のチャンスが残されていたこともあって、彼は最後尾まで順位が落ちても真摯にレースを戦い続けた。そして、6位まで順位を挽回してチェッカー。ポイントランキングで3位を保った。トップとのポイント差は17点差から41点に広がったが、まだチャンスは残されている。
 ディクソンは1周目のスピンで15位までポジションダウンしたが、ピット・タイミングを早める作戦を使い、前に誰もいない状況で速いラップを重ねて、6位にまで順位を挽回させた。しかし、フロントウィングの損傷などがあって順位を再び下げ、13位でのゴールとなった。そして、パワーとのポイント差は54点とに広がった。


シボレー、マニュファクチャラーズタイトルを決定
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、10グリッド降格のペナルティで26番手スタートだった。グリーン・フラッグ直後の1周目にエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)をパスして25位に浮上。しかし、今週ずっとミスファイアが出ていた彼のホンダ・エンジンは、2周目に突如としててブローし、あっという間のリタイアとなった。
 今日のレースでは、パワーの3年連続マリオ・アンドレッティ・トロフィー(ロードコース・チャンピオン)獲得が決まり、7位フィニッシュしたシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)はルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を決定づけた。そして、9勝目を挙げたシボレーが今年のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決めている。

2012 INDYCAR レポート:R13ソノマ カラーリングガイド 来シーズンの動向なども絡めつつ……

2 ライアン・ブリスコー  日立メインの白/黒/赤。名門チームで彼が走れるのは今年が最後か? という噂が絶えない。次のアメリカでの就職先はすでに古巣に決定済みとの情報も。2代目ドライバーが抜けるサテライト・チームの方に。
3 エリオ・カストロネベス ペンスキー・トラック・レンタルがメインの黄/青/白。ブリスコーがサヨナラなら、エリオは来年もペンスキーでインディーカー走れるってことなんだろう。それでアメリカの人気テレビ番組=ダンシング・ウィズ・ザ・スターズンへの再挑戦も決まった? 07年はかなりの好評だった。浮気で婚約解消なんて事態にもなったけど、今はガールフレンド(当時のフィアンセとは別の)との間に娘もいて、エリオはハッピー。
4 JR・ヒルデブランド サンフランシスコのNFLチーム=49ers(フォーティナイナーズ)のスペシャル・カラー。JRもサンフランシスコが地元。カラーリングでの話題提供を全面否定するつもりはないが、去年のインディー500 2位以来、JRとパンサーってレースでのパフォーマンスでまったくと言っていいほど目立ってない。JB(チーム代表のジョン・バーンズ)は来年もJRで行くつもりなのか??
6 キャサリン・レッグ
7 セバスチャン・ブルデイ トゥルーカーの白/青の同じカラーリングでの2カー体制。ただし、レッグ車はリヤ・ウィングがピンク……ていうかドピンク。サイドミラーとロールバー上のTVカメラのハウジングも。ブルーのカー・ナンバーにも縁取りbyピンク。女性だからピンクってステレオタイプなのか、キャサリンがピンク好きなのか。オーナーのジェイ・ペンスキーがピンク好きだったらコワイ。スポッターのためにも2台を見分け易くする必要があるのはわかるが、せっかくのエレガントなカラーリングを台無しにする悪趣味だ。スポンサーのトゥルーカーはOKしてるってことなんだろうが。彼ら=トゥルーカーは来年もドラゴン&キャサリンのサポートで決まり? じゃ、ブルデイも残留? 彼にはもっと良い体制でフル参戦して欲しいが。
9 スコット・ディクソン
10 ダリオ・フランキッティ ターゲット・カラー。ディクソンクルマは前後ウィングのエンド・フェンス、サイド・ミラーなどが白。フランキッティ車は基本的にまっ赤。
11 トニー・カナーン マウザーがメインのカラーリング・バージョン。水色/紫/青。KVは今年能トリオで来年も行くんだろか?
15 サイドポッドに今回は“ビギー”のロゴ。ビギーはマイク・ラニガン(RLLの共同オーナーのひとり)とビジネス・パートナーであるクレーンなどのディーラー。琢磨は来年もRLLで戦う意向のはず。
17 セバスチャン・サーヴェドラ インディー500同様にアンドレッティ・オートスポートからのスポット参戦=AFSレーシングとの共同エントリー。AFSのトレードマークであるオレンジと黄色の2トーン・カラー。サーヴェドラは来年のフルシーズン・エントリーを画策中。アンドレッティでの4台目ってことになるのか? 他チームでの参戦になるのかは不明。
22 オリオール・セルビア トランシステムがメイン・スポンサーで白ベースに薄いワインレッド。オリオールの実力と粘り強いレースぶりは高く評価するが、D&Rじゃ優勝は期待はできない。仕事があるだけアリガタイ……という状況は来年も変わらなさそう。
26 マルコ・アンドレッティ 久々にRCコーラがメイン。パパのチームがある限り、マルコは安泰でしょう、たとえチーム内でのパフォーマンスが一番低くても(今回の予選も、レギュラー3人の中で一番後ろだ)。
38 グレアム・レイホール サイドポッドのメインはビッグ・オー・タイヤズ(サーヴィス・セントラルの系列)。来年はこのスポンサーともどもパパのチームに移籍するって話。琢磨は念願のフルタイム・チームメイトを持てるってことか? それとも、琢磨の移籍ってパターンも考えられるのか?? その候補は当然ホンダ・チームとなるだろうから、ガナッシのサテライト(G2)、シュミット・ハミルトン・モータースポーツ、ブライアン・ハータ・オートスポート辺り?? 今年のシュミットはRLLより同じ1カーでもパフォーマンス良いし、ハータも頑張ってる。G2は……ターゲットとの差がメチャ大きいけど、ターゲット側と情報全面シェアって点は大きな魅力。
67 ジョセフ・ニューガーデン 緑と黒の2トーンにラディカルにチェンジ。インディー500でサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングの2台目のスポンサーを務めたアンジーズ・リストのロゴあり。前後ウィング、給油口などの蛍光イエローのアクセントはヤメて、も少し緑と黒の塗り分けデザインに凝った方が世間へのアピール度は高いと思うが……。ジョセフはサラのチームで頑張って欲しい気もするが、もっと力のあるチームで実力強化をよりスピーディに果たして欲しくもある。レーサー・ファミリー出身のマルコやグレアムより期待のできるアメリカの若手って、私としては非常に高く買ってるんで。
98 アレックス・タグリアーニ 濃い目のメタリック・ブルーとシルバーのコンビネーションだったのが、メタリック・ブルー/黒に白いストライプを加えたバージョンに変更。来年は2カーへ拡大して欲しいぞ。タグの残留はほぼ決定みたいなんで。彼らと同じ1カー体制のホンダ・ユーザー・チームであるシュミット・ハミルトン・モータースポーツは来年から2カーに拡大されるらしい。元々のプラン通りってこと。シモン・パジェノーの残留はキマリでしょう。じゃ、相棒は誰に?

2012 INDYCAR レポート:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ Day3 ウォームアップ ウォーム・アップでのトップ・タイムはライアン・ハンター-レイ 2番手はマイク・コンウェイ、3番手にはオリオール・セルビア

ハンター-レイ手ごたえあるトップタイム
 決勝を前にして走る最後のチャンス、ウォーム・アップ・セッションが30分間開催された。朝方に空を覆っていた雲は消えて青空が広がって来ていたが、気温は摂氏13度と低いままでの走行となった。
 ここでトップ・タイムとなる1分19秒0645をマークしたのはランキング2位につけているライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。予選7位から勝利、そしてポイント・リードを狙う彼としては、満足の行く、そして決勝に対して希望の持てるセッションとなった。
 2番手はマイク・コンウェイ。彼はソノマでは一度3位フィニッシュしている実績の持ち主。ベストは1分19秒2049。予選は16位だったが、どこまでのポジション・アップができるだろうか?
 3番手はオリオール・セルビア(パンサー/D&Rレーシング)。予選は20位だったが、ウォーム・アップでは1分19秒2708という速さ。トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)も予選は18位だったが、ウォーム・アップで4番手につける良好なパフォーマンス。彼らベテラン勢がレースでどこまで順位を上げて来れるか注目だ。
 5番手はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)で、予選5位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が6番手。そして、ポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分19秒5674のベストで7番手だった。


予選好位置につけたブリスコーとブルデイは後退 
 予選2位のライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)は16番手とウォーム・アップでは低迷。予選3位のセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)も11番手止まり。予選4位だったエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は10番手だった。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は今週末のベストとなる21番手。ベストは1分20秒3526だったが、こちらはブラック・タイヤ装着でのもので、レッド装着であればもっと上位に食い込めていただろうという状況。マシン・セッティングに向上が見られたということだが、ホンダ・エンジンにトラブルが出ており、HPDのスタッフが走行後に琢磨のピットに集まって来ていた。エンジン交換は行わないこととなりそうだが……。
 天気予報では、午後にはソノマの気温も摂氏24度まで上がるとされている。例年に比べて気温、路面温度ともに低めとなるだろうが、風も昨日よりは弱く、穏やかなレース日和となりそうだ。


エンジン交換で4人グリッド降格 佐藤琢磨もエンジン交換で26番手に
 なお、スターティング・グリッドだが、4人のドライバーたちが昨日の予選順位とは異なるポジションからスタートを切る。スポット参戦のセバスチャン・サーヴェドラ(アンドレッティ・オートスポート)、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、シモーナ・デ・シルベストロ(ロータス-HVMレーシング)が予定外のエンジン交換のペナルティによってグリッド降格されるためだ。予選10位だったウィルソンは20番グリッドからのスタートとなり、予選13位だったサーヴェドラは23番グリッドへ下がる。予選24位だった琢磨は26番へふたつだけだがグリッド・ダウン。予選25位だったシルベストロも同じく2グリッド下げられ、最後尾スタートとなる。

2012年8月26日日曜日

2012 IDYCAR レポート:R13ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ 予選レポート ウィル・パワーが3年連続のポールポジション 佐藤琢磨は24位

強さを見せつけたパワーとチーム・ペンスキー
 ウィル・パワーとチーム・ペンスキーのソノマでの速さは、新レイアウトとなっても健在だった。去年のレースで1-2-3フィニッシュした彼らは、今日の予選でも強さをまざまざと見せつけた。エースのパワーが1分17秒2700のベストを予選のファイナルステージで記録してみせたのだ。
 ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤは予選日までには2セットしか各チームに配られない。そして、近頃の競争の激しいインディーカー・シリーズでは、ハード・コンパウンドのブラックでは第2、第3セグメント(ファイナル)へと進出するのは不可能に近いため、誰もがフレッシュレッドを予選第1、第2セグメントに1セットずつ投入する。このような事情から、予選でのベストラップは路面コンディションもマシンセッテイングも第1セグメントより向上している第2セグメントで出され、公式結果として残るファイナルステージでのラップタイムは、路面はさらに向上しているものの、第二セグメントを僅かに下回るというのがパターンとなっている。しかし、今日のパワーとチーム・ペンスキーは、自信に満ち溢れた戦いぶりを見せ、ファイナル・ステージでベストを記録し、ポールをまんまと手中に収めたのだった。


第2セグメントをわずか2ラップでクリア!
 パワーは第1セグメントを誰よりも少ない3ラップのアタックながらトップでクリアした。そして、より競争の厳しくなる第2セグメントをさらに少ない2ラップのアタックで終えたのだった。ここではさすがにトップ通過ではなく2番手だったが、第二セグメントでは6位までに入ればよく、それができれば順位にはまったく意味が無い(あるとすれば、当人が得る自信ぐらいのものだ)。そして迎えたファイナルステージ、パワーはユーズドレッドでのアタック2周目に今週の自己ベスト=出場27台のベストをマーク。第2セグメントトップだったチームメイトのライアン・ブリスコーを2位に下し、ソノマでの3年連続ポールポジション獲得を達成した。ブリスコーは第2セグメントでパワーより1周多い3ラップを走った。パワーの持つ集中力と爆発力が、1ラップ少ないアタックしか行っていないタイヤというアドバンテージに重なり、両者のファイナルステージでのタイム差に現れた。
 セバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)が今シーズンのベストとなる予選3位に食い込んだため、ペンスキーの1-2-3こそならなかった(エリオ・カストロネベスは4位だったのだ)が、パワーとブリスコーによるフロント・ロー・スウィープは実現した。予選1-2-3を逃したとはいえ、カストロネベスは今回がソノマでの8回目のインディーカー・レースとなるが、それら8回すべてで予選順位を4位までに収めて来ているのだから、チーム・ペンスキーのソノマでの速さ、強さには驚くべきものがある。

ホンダ勢トップはディクソンの4位。フランキッティも続く
 トップ4はシボレー・エンジン・ユーザーだった。ホンダ勢のトップは、ポイントランク4位で3回目のタイトル獲得の可能性を秘めているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)による5位だった。6位は彼のチームメイトのダリオ・フランキッティのものとなった。以下、ポイント・ランク2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が予選7位とまずまずの位置につけ、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)が8位、ルーキーのシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が9位、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)が10位だった。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、今シーズンずっと続いて来ているロードコースでのマシン・セッティングの悪さが解消されず、予選結果は24位だった。「ロードコース用タイヤでの自分たちのマシン・セッティングは、何かが根本的に間違っているんだと思う」と琢磨は分析しているが、彼らの苦しい状況はソノマというコースでは今シーズンの他のロードコース以上に拡大されていた。ミッド・オハイオ、ソノマと2戦連続で事前テストを行ったというのに、苦境を脱するセッティングを見出すことができずにいる。

2012 INDYCAR レポート:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オフ・ソノマ Day2 プラクティス2 ウィル・パワーがプラクティス2でも最速

ディクソン2番手。ブリスコー、カストロネベスも躍進
 涼しいコンディションで行われたプラクティス2、最速タイムはまたもウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が記録した。昨日の彼のベストは1分18秒6887だったが、今日はそれが1分17秒5339にまで縮められた。
 パワーに続いたのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。昨日は7番手と目立たなかったが、プラクティス2回目で実力を発揮して来た。ただし、まだパワーとの間には0.4386秒という大きな差があった。ポールポジション候補の筆頭はパワーということだ。
 3番手は昨日2番手だったライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)で、エリオ・カストロネベスも昨日の16番手から今日は6番手まで大きく順位を上げて来ている。
 昨日も今日も4番手だったのはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、5番手は、昨日も6番手と好位置につけていたセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)だった。
 昨日3番手と良かったルーキーのシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だったが、今日は13番手。昨日5番手だったルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)もプラクティス2では17位と大きく後退した。
 ポイント・ランキング2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、昨日は19番手だったが、今日は7番手まで躍進している。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、昨日と変わらずの23番手。マシン・セッティングでおおいに悩まされている。
 パワーに予選で対抗できそうなのは、ガナッシの二人とパワーのチームメイトたち。これら2チーム以外からファイアストン・ファスト6入りして来そうなのは、ブルデイとパジェノーのフレンチ・コンビ、ハンター-レイ、グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)あたりか?

2012 INDYCAR レポート:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ 予選アタック順位

 予選第1セグメントのグループ分けは金曜日のプラクティス・タイムの奇数順位、偶数順位で決められる。
 どちらのグループが先に走るかは、最速だったドライバーに決定権がある。大抵の場合、彼の属する奇数順位グループが後に走る。予選直前に走った他カテゴリーのタイヤ・ラバーによる影響を受けにくく、インディーカーのラバーが完全に乗った状態で路面コンディションが安定している上、セグメント2のコンディションにより近づいてもいる。さらに、先に走るグループにチームメイトがいれば、走行情報を得られるなどのメリットもあるからだ。
 今回の最速はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)で、彼はいつも通りに後で走るグループを選択。奇数順位のドライバーたちが第二グループとなって、2番手タイムを記録したライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)以下の偶数順位ドライバーたちが第一グループで走る。
 以前はグループ分けをクジ引きで行っていたが、片方のグループに強豪が偏るケースが発生、金曜のラップ・タイムを基準とする方がより公平であると変更された。それでも、時として1グループに俊足ドライバーが集まることがある。
 今回の2グループはかなりイーブンな印象。ペンスキーとチップ・ガナッシ・レーシング(ターゲット勢)=合計5人は、グループ1に3人、グループ2に2人が配された。
 なお、予選の第一セグメント終了で決定する13番手以降のグリッドは、先に走った第一グループのドライバーたちに奇数グリッドが与えられる。路面の不利に対する埋め合わせ処置といったところか。つまり、第一セグメント敗退者のうちの第一グループのトップが13番グリッド、第二グループのトップが14番グリッドに着くということ。

 ソノマでの予選は今日、1時間のプラクティス2を午前中に行った後、午後2時半にスタートする予定。現在の天候は曇りで、気温は摂氏12度(!)と低い。午後には晴れ間も広がり、気温は24度ぐらいまで上がるとの予報が出ている。

ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ 予選・第一セグメント

グループ1
ライアン・ブリスコー
ダリオ・フランキッティ
セバスチャン・ブルデイ
グレアム・レイホール
セバスチャン・サーヴェドラ
ジャスティン・ウィルソン
JR・ヒルデブランド
エリオ・カストロネベス
ジョセフ・ニューガーデン
ジェイムズ・ヒンチクリフ
EJ・ビソ
シモーナ・デ・シルベストロ
キャサリン・レッグ

グループ2
ウィル・パワー
シモン・パジェノー
ルーベンス・バリケロ
スコット・ディクソン
マルコ・アンドレッティ
オリオール・セルビア
トニー・カナーン
ジェイムズ・ジェイクス
アレックス・タグリアーニ
ライアン・ハンター-レイ
マイク・コンウェイ
佐藤琢磨
チャーリー・キンボール
エド・カーペンター

2012年8月25日土曜日

2012 INDYCAR レポート:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス1 ウィル・パワーがトップタイムをマーク。ランキングを争うハンター-レイ、カストロネベスは出遅れ

 空は真っ青だが、気温はやや低めのコンディション下、1時間15分のプラクティス1が開催され、ソノマで2連勝中のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップ・タイムとなる1分18秒6887をマークした。彼は21周を走った。ベストが記録されたのはそのうちの19周目だった。セッション終盤、路面のコンディションは急激に良くなって行ったようだった。セッション終了10分前を切った頃、トップにいたのはセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)だったが、チェッカード・フラッグが振られる前にパパパッと5人が上回った。
 パワーは、「マシンは非常に良く、P1で週末をスタートできた」と満足顔だった。彼がタイトルを争う面々との間に明確な差をつけられたことも彼の気分を良くさせていたのだろう。
 2番手はソノマで2回表彰台に上った実績を持っているライアン・ブリスコーだった。3番手タイムはシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)がマークし、4番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、5番手にはルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)が来た。
 ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、19番手と大きく出遅れている。ポイント3位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)も16番手だった。
そして、ポイント4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)も7番手と、今ひとつの週末スタートとなっている。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は19周を走ったが、ベストはそのうちの10周目の1分20秒8900。今回は27台とエントリーが多いが、そのうちの23番手という苦境に立たされている。トップだったパワーとの間には2.2秒以上もの差がある。