ラベル 2012 INDYCAR ニュース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2012 INDYCAR ニュース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年9月10日木曜日

2015 INDYCARレポート 9月9日:マニュファクチャラー・タイトルとルーキー・オブ・ザ・イヤー

SUNOCOルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたギャビー・チャヴェス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
シボレー・エンジン、今シーズンを席捲!
 インディーカーは最終戦ソノマでのエンジン・ペナルティも発表しました。
 ホンダはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの15号車、アンドレッティ・オートスポートの26号車、AJ・フォイト・エンタープライゼスの41号車が規定マイル=2,500マイル未到達でのエンジン交換となったので、20点x3=60点のマイナス(ルール10.6.4.3)。さらに、41号車に搭載したエンジンが指定されたものと違っていたために、さらに20点の減点。最終獲得ポイントは1,179点となりました。一方、最終戦スタート前にマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定していたシボレーは、最終戦での減点ナシで、優勝もして1,645点に。新ポイント・システムでの初めての戦いは466点の大差によってシボレーが勝利を収めました。

2013年4月9日火曜日

2013 INDYCARニュース 4月7日 アルメンディンガーが次戦ロングビーチGPにも出場することに

Photo:INDYCAR
ロングビーチの結果次第ではさらに多くのレースへ出場か!?

 元チャンプカー・ドライバーで元ストックカー・ドライバーのAj・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)は、今週末にアラバマ州バーバー・モータースポーツ・パークでのインディーカー・レースにスポット参戦したが、次戦ロングビーチGPにも出場することになった。
 そして、インディー500デビューをした後、さらに幾つかのレースに出場する可能性も出てきている様子だ。例えば、インディー500の直後に開催されるのはデトロイトでのダブルヘッダーだが、これらはロジャー・ペンスキーがプロモーターを務めるレース。アルメンディンガーが出場することになっても何の不思議もない。

2012年10月5日金曜日

2012 INDYCAR ニュース:2013年レースカレンダー発表 ロングレース3戦のトリプルクラウンが復活

トリプルクラウンに100万ドルの賞金が!

 IZODインディーカー・シリーズの2013年レースカレンダーが正式に発表された。19戦のスケジュールで、3コースでダブルヘッダー開催。
ロングレース3戦の”トリプルクラウン”の設定が現実となり、この3戦を全制覇したドライバーには100万ドルの賞金が授与され、トリプルクラウン逃しても2レース優勝達成ドライバーには25万ドルの賞金が贈られることとなった。少々残念な気がするのは、最長レース3本=500マイルレースx3とはならなかった点。インディー500と最終戦のフォンタナは500マイルレースだが、1989年以来のインディーカー・イベントとなるポコノ・レースウェイでのレースは、テレビの放映枠に収めるために400マイルに設定されたからだ。
 また、来シーズンからスタンディングスタートも一部導入される。ダブルヘッダーイベント(=デトロイト、トロント、ヒューストン)での土曜日のレースにスタンディングスタート方式を採用し、日曜日のレースは従来通りにローリングスタートとなる。
 ダブルヘッダー開催は決まったものの、1週末に行われる2レース、それぞれのスターティググリッド決定方式(予選)についてはまだディテイールが決定していない。
 アメリカ国内でのテレビ放映体制強化もなされた。
 ABCがインディー500を含む6レースを放送し、その他の13戦をNBC系が受け持つ。
 これでインディーカーはより多くの人々の目に触れることになる。参戦自動車メーカー、各チームやイベントへのスポンサー活動を行う企業群にとって嬉しいニュースだ。
 

まだ、20戦目が追加される可能性も… 

 最後に、19戦に追加される可能性のあるレースに関して。インディーカーCEOのランディー・バーナードは、ロード・アイランド州プロヴィデンスでのストリートレースか、ルイジアナ州ニュー・オーリーンズの新しい常設ロードコースサーキットでの20戦目も開催はまだ可能性が残されているとコメントした。しかし、カナダのケベック州でのストリートレースは、どうやら来年の開催はなさそう。つまり、来年のカナダでのレースはトロント戦のみとなる。そのトロントがダブルヘッダーとなったのはカナダのファンにとっては朗報か?

発表された2013年スケジュール

ラウンド数 / 日付  (曜日) / 開催地 / コースタイプ /放送網

1 3月24日(日)   セント・ピーターズバーグ ストリート(NBC)
2  4月7日 (日)    バーバー・モータースポーツ・パーク 常設サーキット(NBC)
3  4月21日(日)   ロング・ビーチ ストリート(NBC)
4  5月5日(日)    サン・パウロ ストリート(NBC)
   5月18日(土)   インディー500 オーバル 予選(NBC)
   5月19日(日)   インディー500 オーバル 予選2日目(NBC)
5  5月26日(日)   インディー500 オーバル 決勝(ABC)
6  6月1日(土)    デトロイト ストリート(ABC)
7  6月2日(日)    デトロイト ストリート(ABC)
8  6月8日(土)    フォート・ワース オーバル(ABC)   ナイト・レース
9  6月15日(土)    ミルウォーキー オーバル(NBC)
10 6月23日(日)    アイオワ オーバル(ABC)
11 7月7日(日)    ポコノ オーバル(ABC)
12 7月13日(土)    トロント ストリート(NBC)
13 7月14日(日)    トロント ストリート(NBC)
14 8月4日(日)    ミッド・オハイオ 常設サーキット(NBC)
15 8月25日(日)      ソノマ・レースウェイ 常設サーキット(NBC)
16 9月1日(日)    ボルティモア ストリート(NBC)
17 10月5日(土)   ヒューストン ストリート(NBC)
18 10月6日(日)   ヒューストン ストリート(NBC)
19 10月19日(土)  フォンタナ オーバル (NBC) ナイト・レース

2012年9月18日火曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:なぜ、ウィル・パワーはタイトルが獲れないのか? 復活を果たしたアンドレッティ・オートスポーツとチーム・ペンスキー、トップチームの明暗を分けたものは??

レースだけに集中できる状況で最終戦に臨み、ハンター‐レイはタイトル獲得に成功した。 Photo:INDYCAR LAT USA
 

最終戦前に2年間の契約延長を済ませていたハンター‐レイ
 フォンタナでの最終戦で初タイトルを獲得する前に、ライアン・ハンター-レイはアンドレッティ・オートスポートとの契約を延長していた。さらに2シーズンを過ごすことを決意してチャンピオンの座を争うレースに臨んだということだ。
 チーム・オーナーのマイケル・アンドレッティは、「ライアンと2013、2014年も一緒に戦うことになった。究極のチームプレイヤーである彼は、我々のチームにとって非常に重要な存在となっている。ライアン、マルコ(・アンドレッティ)、ジェイムズ(・ヒンチクリフ)の3人はこれからも協力し合い、チームをさらに大きな成功へと導いてくれると信じている」とのコメントを発していた。ハンター-レイは同じリリースで、「私はアンドレッティ・オートスポートというチーム、そして、チームのスポンサーの多くと深く関わって来ている。それらを今後さらに深めて行けることを楽しみにしている。来年から2年のことが決まっていることで、オフシーズンを存分に楽しむことができる。それは本当にうれしいことだ」と語った。
 ハンター-レイにはペンスキー入りの噂があった。実際にオファーは出されていたようだ。つまり、ハンター-レイはそれを断った。ロジャー・ペンスキーは面子を潰されて衝撃を受け、マイケル・アンドレッティは優越感や満足感を手にしたことだろう。”キャプテン”のチームで走れることを拒むドライバーなど、少し前までなら考えられなかった。これはちょっとした事件だと言える。

チーム・ペンスキー、名声にふさわしい実績をまたも残せず

 もっとも、近年のチーム・ペンスキーは、名声に見合うだけの高いパフォーマンスを発揮して来ていない。確かにウィル・パワーは3年連続でシリーズ・タイトルを争い、その前の年はライアン・ブリスコーが同じく最終戦までチャンピオン候補として戦っていたけれど、チーム・ペンスキーは6年連続でタイトルを獲得し損ねて来ているのだ。
 ロジャー・ペンスキーは、自ら作ったCARTを放り出して02年に彼のチームをIRLへ引っ越した。03年にはアンドレッティたち(前身のアンドレッティ・グリーン・レーシングだったが)もそれに続いた。このころからの歴代チャンピオンを見ると、

02年 サム・ホーニッシュJr. パンサー・レーシング
03年 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ・レーシング
04年 トニー・カナーン アンドレッティ・グリーン・レーシング
05年 ダン・ウェルドン アンドレッティ・グリーン・レーシング
06年 サム・ホーニッシュJr. チーム・ペンスキー
07年 ダリオ・フランキッティ アンドレッティ・グリーン・レーシング
08年 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ・レーシング
09年 ダリオ・フランキッティ チップ・ガナッシ・レーシング
10年 ダリオ・フランキッティ チップ・ガナッシ・レーシング
11年 ダリオ・フランキッティ チップ・ガナッシ・レーシング

と、11シーズンでペンスキー・ドライバーがチャンピオンになったのはたったの1回だけ。対してガナッシは4年連続を含む5回、アンドレッティも2年連続を含めた3回のタイトル獲得を果たしている。2チームがペンスキーより好成績を残して来ているということだ。
 もっとも、インディー500での優勝回数なら、通算12勝でも、上記の期間内の優勝数でもペンスキーはトップを保っている。しかし、それは02年のエリオ・カストロネベスによる疑惑の優勝を彼らの勝利と勘定した場合(今やそうせざるを得ないが)で、カウント期間を強豪たちが揃って参戦を始めた03年からの10年間に換えると、ペンスキーとガナッシは3勝でタイ。アンドレッティが2勝で続いている。



チームマネジメントの差で敗れたチーム・ペンスキー
固定化した3台体制に次なる一手はあるか??

大破したパワーのマシンを修復し、能力の高さを見せたチーム・ペンスキーだったが……。Photo:INDYCAR LAT USA

 常にトップ争いを行う力を維持するのは非常に難しい。チーム・ペンスキーがトップ・チームであり続けているのは事実で、彼らの能力は敬意を払うべき高さに保たれて来てはいる。しかし、本当のシリーズトップと呼べる存在になれずに随分と長い時間を過ごして来ていることもまた事実なのだ。実際、近年のチーム・ペンスキーに作戦の悪さで自らを窮地に追いやるケースが多く目につくし、ドライバーたちにも名門チームらしくないミスが少なくない。今年のタイトルを彼らが獲り損なったのは、彼らのマネジメントがパワーの性格や能力を把握し、力をフルに引き出す環境を整え切れていなかったのが原因だ。

パワーの決勝前のモチベーションもハンター‐レイに及ばなかったのか? Photo:INDYCAR LAT USA

 アンドレッティは07年に9勝を記録したが、2年後の09年には勝利ゼロだった。彼らはトップコンテンダーの座から転がり落ちても、3年をかけて再びチャンピオンチームに上り詰めることができた。しかし、成績不振に陥ったまま、二度とトップレベルに戻って来なくなるケースもレースの世界ではよく見られる。10年に同じく9勝を挙げたチーム・ペンスキーは、11年には6勝したものの勝てたのはパワーだけだった。そこから彼らは、エリオ・カストロネベスが2勝、ライアン・ブリスコーも1勝と全員が勝てる体制へと実力アップをさせて来た。アンドレッティがしたような一気の凋落が今すぐ起こることはなさそうな気配だ。しかし、彼らがタイトルを獲得するためには、13年に向けてチームを大きく改造したり、補強を行うなどのテコ入れが必要だろう。2カーへの縮小は復活を更に難しくするかもしれない。同じメンバーでの3カー維持でも飛躍は難しそうに見える。果たして、彼らの打つ手はどんなものになるのか。
 

再び、アンドレッティの時代を築いていく方策は?
 
 アンドレッティが王座を保つためには、3カー体制をより強化することが必要だ。チャンピオンになって、ハンター-レイの存在感、影響力はチーム内で大きくなる。彼には更なるリーダーシップの発揮が求められる。来年もチーム内でのタイトル候補筆頭はハンター-レイになるが、チームメイト3人が揃って勝利を重ねられる体制へとレベルアップを目指さねばならない。マルコは最終戦でポールポジションを獲得、チームメイトに対して明らかに劣っていた窮地はそれなりに改善された。これは大きなプラス材料だ。ヒンチは移籍したばかりのビッグチームでもすぐさま居場所を確保、今シーズンも力を大きく伸ばした。彼のさらなる戦闘力アップも来年は楽しみだ。資金確保はまずまず順調に進めて来れているアンドレッティ・オートスポートなので、3人のドライバー全員がメリットを享受できるエンジニアリング体制を構築できれば、さらに勝利数は伸びて行くだろう。

2012年9月15日土曜日

2012 INDYCAR インサイド情報ニュース:R15 MAV TV フォンタナ 水曜日の合同テストに22台参加。ディクソンがトップタイムをマーク

水曜日、22台が合同テストに参加
 

 最終戦の週末を目前に控えた水曜日、カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで合同テストが行われた。レースが土曜日の夜のため、このテストも正午から夜の8時まで開催され、22台がエントリーした。
 走行時間終了が近づくとコース上ではマシン同士が接近した状態で走るようになり、上位17台は0.4043秒という僅差内に収まった。フォンタナでの最終戦も凄まじい接戦になるということだ。
 最終的にトップタイムを出したのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。平均スピード215.861mph(=約347.320km/h)のラップだった。しかも、彼は誰のトウも受けずにこのスピードをマーク。フォンタナにコース全長が近いインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれたインディー500、今年の優勝はダリオ・フランキッティでディクソンは2位だった。彼らのマシンの仕上がり具合が現状ではベストで、ライバル勢をやや突き放しているようだ。
 実はディクソン、この水曜日のテスト序盤にエンジントラブルが発生。フレッシュエンジンに載せ換えて夕方に走行再開となっていた。エンジンを換装したらグリッド降格のペナルティを受けねばならなくなるが、フォンタナはオーバーテイクが可能なオーバル・レースである上、500マイルの長距離での戦いでもあり、決定的な不利とはならないだろう。スタート直後に多重アクシデントでも発生すれば話は別だが……。
 ディクソンのフォンタナでの目標は、優勝(シーズン3勝目)か上位フィニッシュを果たし、年間ランキングを4位からひとつ上の3位に上げることに置かれている。3位につけているのはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。二人の間にある差はたった1点なので、上位でフィニッシュした方がランキング3位となれる。
  対するカストロネベスは、自らのランキング3位も大事だし、オーバルチャンピオンシップ=AJ・フォイト・トロフィー獲得のチャンスも十分にある(トップと23点差)。しかし、それらよりもチームメイトのタイトル獲得に少しでも寄与することが優先される。ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)より上位でフィニッシュすることが彼のフォンタナでの使命となる。上位フィニッシュならオーバルチャンピオンシップもランキング3位も実現できる可能性がある。

ハンター-レイは走行開始から2時間余りでクラッシュ!


 オーバルポイントはトップがハンター-レイ=136点。勝利ゼロながら同点のトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)が2位。3位がジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)=121点。カストロネベスは113点で4位。5位のジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)=112点までに現実的なチャンスがある。
 シリーズチャンピオンとオーバルチャンピオン、両方を獲得できる可能性があるハンター-レイだが、彼はこのテストでクラッシュしてしまった。走行開始から僅かに2時間しか経過していないタイミングで、ターン2の壁にぶつかった。貴重なテスト時間を5時間ほども失ったのは大きな痛手。また、このアクシデントでエンジンにもダメージは及び、新エンジンに換装された。彼もまた10グリッドの降格となる。
 「マシンのダメージはそんなに酷くはない。2人のチームメイトがガンガン走ってくれているから、データやセッティングに関しても心配はない」とハンター-レイは強がっていたが、自ら走行データを得られなかったのは明らかに大きなマイナスだ。
 「チャレンジャーである自分たちの方が有利。シーズン中の大半で僕は追いかける立場だったし」とも彼はコメントした。
 彼とポイントトップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、どちらが精神的優位に立ってレースを迎え、戦うこととなるかは、とても興味深いところだ。二人とも初めてのインディーカー・タイトル獲得を目指しているが、パワーが10、11年と2年続けて最終戦までタイトルを争った経験を持っているのに対し、ハンター-レイは初めてのチャンス。この差がどう出るか。2回逃しているパワーの方がプレッシャーが大きいという考え方もできないことはない。
 ハンター-レイの最終戦直前のアクシデントが、彼にとってプラスに作用する可能性もある。ポイント2位で追う立場の彼とすれば、この後退を機に完全に開き直り、思う存分戦えるようになるかもしれないからだ。レースウィークエンド前のミスにより、レース本番での集中力を高めることになる可能性もある。
 1日のテストでEJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー)とブリスコーもアクシデントを起こした。ブリスコーのものは走行時間がちょうど終了したタイミングでのものだったが、ビソのアクシデントは40周しか走ってない時に起きた。
 テストの2番時計はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。平均時速215.779mph(=約347.188km/h)を日中にマークしたところがポイント。ハンター-レイにとってはありがたいパフォーマンスだ。フォンタナにはセバスチャン・サーヴェドラもスポット参戦するため、ジェイムズ・ヒンチクリフフもいるハンター-レイは、パワーよりひとり多い3人のチームメイトとデータ共有ができる。
 前の週にもフォンタナでのテストを行っているパワーは、215.761mph(=約347.159km/h)ラップで3番手につけた。チームメイトのブリスコーが215.133mph(=約346.149km/h)で4番手。ペンスキー勢もマシンセッティングの進み具合はまずまずということだ。
 「いいスタートが切れたと思う。マシンはテストデイが進む中で着々と良くなって行った。予選に向けての仕上がりも良いと思う。あとはやるべきことをやるだけだ」とパワーは語った。いったい彼はどんな気持ちで、どれだけの余裕を持って、あるいは持たずに週末を迎えるのだろうか。

マイク・コンウェイに代わってウェイド・カニンガムが参戦


 テストが終わった翌日、衝撃的な発表が行われた。マイク・コンウェイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が最終戦に出場しないことを決意したというのだ。テストを走っていたコンウェイだったが、フォイトのチームはインディー500で2台目に乗せたウェイド・カニンガムに急遽登場願うこととなった。
 コンウェイは、「僕のレースキャリアの中で最も難しい決断だった。僕はまだオーバルをストレスなく走ることができていない。今後もオーバルでのレースは走りたくない」というコメントを発表している。「レースをやめたいワケではないし、AJ・フォイト・レーシングとの活動も続けて行きたいが、この問題は近い将来にチームと話し合わなければならない」とコンウェイは語った。
 2年前のインディー500でのアクシデントが彼の頭から離れないのだろう。ゴール目前、ターン3で他車と接触、宙に浮き上がったコンウェイはフェンスに激突した。恐ろしいアクシデントだった。彼は負傷し、そのシーズンをほぼ棒に振った。今年のインディー500には出場したコンウェイだったが、フォンタナでは何かがシックリ来なかったようだ。
 オーバルのパーセンテージが減っているインディーカー・シリーズではあるが、「オーバルレースには出場しない」という参戦形態は交渉によって可能となるんだろうか? もしAJ・フォイト・エンタープライゼスがそうすることを決断する場合、オーバル要員には誰を起用するだろう?
 最後にチャンピオン争いの行方だが、果たしてどうなるのだろう?

チャンピオン確定のシチュエーションは?

 候補は二人。彼らの間にあるポイント差は17点と少ないが、やっぱりポイントをリードしてる方がチャンピオン争いでは有利だ。当たり前のことだけが……。
 ポイントトップのパワーの場合、ポイント2位のハンター-レイより上の順位でフィニッシュすれば念願のチャンピオンとなれる。ポイント2位のハンター-レイがポールポジションと最多リードラップのボーナス合計3点を全部獲得して優勝した場合(=最多の53点をゲット)でも、パワーは2位フィニッシュすればチャンピオンになれるのだ。
ハンター-レイが、ポールは獲れなかったが優勝し、2点のボーナスを獲得(最多リードラップ記録)した場合、パワーがポールポジションを獲得できていたら3位フィニッシュでチャンピオン。ポールが獲れていなかった場合は2位フィニッシュでチャンピオンだ。
 ハンター-レイがポールポジションを獲得し、レースで優勝。しかし、最多リードラップは記録できなかったとすると、パワーは3位以上でゴールすればチャンピオンだ。
 逆に、パワーがレースに出走したものの25位か26位という下位でのゴールとなった場合、ハンター-レイは6位以上でフィニッシュすればタイトルを獲れる。パワーが決勝レースをスタートし、18~24位でフィニッシュの場合だと、ハンター-レイはボーナスポイントの有無に関係なく、5位以上でフィニッシュすればタイトルに輝く。ハンター-レイがボーナスポイントなしで優勝した場合、パワーは最多リードラップを記録して4位フィニッシュすればチャンピオン。ボーナスなしなら3位フィニッシュでタイトルを手にできる。なお、両者が同ポイントとなった場合は、4勝のハンター-レイが3勝のパワーを抑えてチャンピオンとなる。

2012年9月3日月曜日

2012 INDYCAR ニュース:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア カラーリングガイド & 周辺情報


マルコ・アンドレッティのドクター・ペッパーカラー Photo:INDYCAR LAT USA
 マルコ・アンドレッティの斬新なカラーリングに注目!

 今回はフレッシュなカラーリングがあります! その1はマルコ・アンドレッティ、その2はオリオール・セルビア。残念ながらどちらのドライバーも予選までのパフォーマンスはマイチでしたが、去年のレースではトニー・カナーン(27番グリッド)とセルビア(14番グリッド)が後方スタートから表彰台に到達していたし、今年はよりエキサイティングなレースになることが期待できる状況にもなっています=走行時間の少なさとか、新設シケインの難しさとか、プッシュ・トゥ・パスのディレイ廃止とか……。
 ところでこのカラーリングガイドって企画ですが、シーズンを通して同じカラーリングを使い続けた場合、チームメイトとの比較でもない限り紹介されなくなっちゃってます。そこで、今回は通年カラーリングの面々についても何人かだけですが、少しずつアレコレ書くことにしてみました。

2 ライアン・ブリスコー 

2010年以来の勝利を挙げた日立カラーではなく、今回はPPGカラーでの登場。白/青/青のトリコロールは一番ブリスコーっぽいし、ウィル・パワー号との差も明確だからいいと思うんだけど、どうでしょう? 先週の勝利でチーム残留なんて話も聞こえて来てますけど、一度決まった(と思われる)契約終了が更新に覆ることなんてこち、常識的には考えられませんよね? ベツに、私がブリスコーのペンスキー離脱を歓迎しているワケじゃないんですけど。ただ、パワーと同じチームで戦って、彼に勝ち続けるのは難しいかもな、とは思います。他チームで、総合力で強敵を敗るってアプローチ、挑戦の価値アリと思います。G2がそうなる実力を秘めてるかは別の話です。ブリスコーの現在のランキングは8位。ただし、ランキング5位のシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)とは21点の差しかない。

3 エリオ・カストロネベス 

 ペンスキー・トラック・レンタルの白/青/黄パターン。去年は勝利なしだったのに、今季は2勝を挙げてるんですから、37歳のドライバーとしちゃ素晴らしいパフォーマンスです。ダリオ・フランキッティ様でも1勝ですよ、今年は。チームメイトのパワーが、「エリオは素晴らしい能力を持ったドライバー」と賞賛してました。お世辞じゃなく、マジメに。彼にとっちゃ、ロング・ビーチで弾き飛ばされたり(去年)、結構迷惑もかけてくれたセンパイですけど、「新しいダラーラは2ペダル。彼はもうベテランだというのに、それに合わせてドライビング・スタイルを変えた。長年ブレーキを右足で踏んで来たのに」と、いつだったか話してました。41点差を逆転してのタイトル獲得、あるでしょうか、ね?

10 ダリオ・フランキッティ

  メモリーカードなどのブランド=レクサーがメインスポンサーとなって、マシン全体が黒に。ブラジルと同じパターンで、ウィング類は一部が薄茶色。今年はインディー500での1勝のみ。そのレースは健気にもターゲットカラーで記録してましたね。それも、創業50周年のカーナンバー50で。今回は真っ赤なマシンではないですけど、2勝目を挙げる大きなチャンス。作戦も絡めてスマートに戦い、運も味方につけられれば打倒パワーは可能なはず。でも、彼としては僚友ディクシーの逆転タイトル獲得に少しでも役立ちたいって考えてるんじゃないでしょうか。現在ランキング9位で、もうタイトルの目はなし。

11 トニー・カナーン

  保険会社のガイコがメインスポンサーで、白/青/緑のシンプル&クリーンな、TKらしくないカラーリング。現在ランキング6位。ひとつ上のパジェノーとの差は10点しかありません。当然トップ5狙い。

14 マイク・コンウェイ 

 建設会社のABCカンパニーがメインスポンサー。赤/青/白の星条旗カラー。白い部分が多いとはいえ、同パターンが多過ぎ(グレアム・レイホール、ジェイムズ・ジェイクス)。自国ダイスキのアメリカンとしては仕方がないのかな、これも。ホンダがガナッシの次に契約したのがこのチーム。生きる伝説=AJ・フォイトのチームで、将来性を期待される若手の一人=コンウェイを抜擢。インディーカーのシャシーデザインをした経験も持つベテランエンジ二アのドン・ハリデーを起用したのは、AJからチームを受け継いで切り盛り=近代化を推し進めている元ドライバーのラリー・フォイト。来シーズンはもっとパフォーマンスが上がるはず。今年のベスト・リザルトはトロントでの3位で、ランキングは現在19位。

15 佐藤琢磨 

 サイド・ポッドのロゴはソノマでのBigge(ビギー)が1戦だけで消え、もとのMI-JACK(マイジャック)へと戻されている。琢磨のランキングは2戦を残して15位。ひとつ上のルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)とは4点差、ランク11位につけるJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)とでも14点しか差はない。10位のグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)との間だと差は43点と少々あるけれど……。どこまでランキングを上げられるか。

22 オリオール・セルビア 

Photo:INDYCAR LAT USA
  オイルフィルターのウィックスがメイン・スポンサー。ブラジルもそうだった? そんな記憶が。ただ、アノ時はロータス・ワークスっぽく黒メインだった。今回は白ベースで金色を配したカラーリングで、なかなか良い。他にないパターンだからか、コース上で実に目立つ。思い起こせばブラジルは彼らにとって暗黒の時代でしたね、ロータス・エンジン使用での最後のレースだったワケだけど。今年はこれまでのところ、インディー500とミルウォーキーというシブイところで4位フィニッシュ。デトロイトとトロントでは5位。ランキング13位。

26 マルコ・アンドレッティ

  ドクター・ペッパーがメイン・スポンサー。しかし、カナダ連戦とはカラーリングが違う。マットなグレー、ワインレッドというかエンジ色というか、と白のコンビネーション。目新しさはある。RCコーラなんぞのアリキタリな青/白/赤よりは全然イイ。マルコのランキングは16位。チームメイトふたりはトップ10にいて、そのうちの一人はタイトルを争ってる。来年は奮起しないと。

27 ジェイムズ・ヒンチクリフ

  ニューマン-ハース・レーシングからデビューしたが、名門チームが閉鎖に。キャリア継続の危機に陥っているところを、元ニューマン-ハースのエース=マイケル・アンドレッティが救った。インターネットドメイン会社であるゴーダディ・ドット・コムはダニカ・パトリック(すでに懐かしい)のスポンサーだったが、”ヒンチタウンの市長”というウェブサイトを運営してスポンサー獲得に努めて来ていた”ヒンチ”の方がよりピッタリのスポンサーと言える。ヒンチはコース上でのパフォーマンスでダニカを軽々と上回る上(まだ勝利はないが)、明るく人なつこい人柄でメディアやファンの間での人気も着実に上昇している。開幕から5戦連続トップ10フィニッシュ、その後にさらに3回トップ0入り。表彰台2回は2シーズン目としたは素晴らしい成績。で、現在ランキング7位。

36 グレアム・レイホール 

 今回はサイド・ポッドにNTBのロゴ。これはサーヴィス・セントラル(SC)の系列。マイダス、ビッグ・オー・タイヤズ、NTB、SCとSC系列だけで4パターンがあったということ。今日は幾人かのドライバーに予選第1セグメント・第1グループで迷惑をかけてしまったグレアムだが、同時に2人のドライバーに初の予選第2セグメント進出をもたらした。この二世代目、チャンプカーからインディーカーにスイッチした最初のレースで優勝(多分にラッキーだった)しているが、アンドレッティの三代目と同様、レースに賭ける本気度が低い気がしてならない。ハングリーさがヤッパリ足りないということか。マルコよりコメントはスマートだが……。今年のベストリザルトはテキサスでの2位。ランキングは10位。トップ10を保てるか?

67 ブルーノ・ジュンケイラ

  青/黒に白の細ストライプ、ウィングなどに蛍光イエローのアクセント。ジャンキーはソノマで負傷したジョセフ・ニューガーデンの代役。この1戦のみの予定。ソノマでのアクシデントでは、ぶつかって来たセバスチャン・ブルデイ号ともどもシャシー・タブが破壊されてしまった。ダラーラ製の新型シャシー=DW12は安全性が高く、ドライバーたちは大怪我をせずに済んだ。しかし、よりによって規模の小さい2チームのシャシーがお払い箱の憂き目に遭った。サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングは青く塗ったシャシーでのボルティモア登場となった。今回もSFHRのマシンにはスポンサーロゴが少なく、どれもが小さい。新生チームとしてはかなり良いパフォーマンス、若く才能がありルックスも良いドライバー、元レーサーの女性オーナー=サラ・フィッシャーとセールスポイントは少なくない。来年はより強力な体制での参戦を期待したい。

2012年8月27日月曜日

2012 INDYCAR INDYCARレポート:ソノマからプッシュ・トゥ・パスのルールがまた変更に

ソノマでのP2P使用時間は90秒、ディレイは3.5秒に

 シーズン第10戦のトロントから導入されているプッシュ・トゥ・パス(P2P)機能は、第12戦ミッド・オハイオではボタンを押してからシステムが作動(=パワー・アップ)するまでに5秒のタイム・ラグ(ディレイ)が発生するルールに、使用開始から僅か3戦目にして変更されたが、ドライバー間ではおおいに不評だった。
 新システムをベストのものとするために、インディーカーの試行錯誤は続いている。トロントで100秒、エドモントンで120秒、ミッド・オハイオで100秒だったP2Pの使用可能時間は、ソノマでは90秒と少なくされた。また、トロントでの導入開始以来ずっと最長20秒に制限されてP2P1回の使用時間も、ソノマでは15秒へと短縮されている。これらの数字は、各サーキットのレイアウトなども考慮してインディーカーが、エンジン・マニュファクチャラーズからの意見も参考にしつつ決定している。
 一度システムの作動を終えてから次にまたP2Pを使える間までのインターバル=リチャージ・タイムは、ミッド・オハイオでの作動ディレイ導入と同時になくなった。今回もリチャージ・タイムはなしのままだ。評判の悪かったP2Pのディレイ作動は、ソノマでも引き続き採用されているからだ。ただし、ディレイは5秒から3.5秒へと短くされた。1.5秒の短縮はどのような効果を生むのか? 5秒の時と効果は変わらないようにも見えるが??

2012年8月6日月曜日

2012INDYCAR インサイド情報 R12 ホンダ インディー200 アット ミド-オハイオ Day3 スタートタイヤ 今回はオルタネート=15台vsプライマリー=10台

本当にスタートはドライで行われるのか?
雲に覆われたミッド・オハイオ、発表されたタイヤ・セレクション・リスト


 雨は降るのか? 降らないのか?
 とても微妙な空模様のままスタートの準備が進められて行っている。
 各チーム、マシンセッティングについてはどのような決断を下したんだろう??
 今、ピット前ストレートには30台以上のホンダS2000が並んでパレード・ラップを待っている。インディーカーは各々のピットで待機中。

 以下は、ウォームアップ終了後に各チームがインディーカーに提出した(しなかった)スタートタイヤのリスト。今回はオルタネート=15台vsプライマリー=10台。
 プライマリー装着でスタートする最上位グリッドのドライバーは、10番グリッドのオリオール・セルビア(パンサー・ドレイヤー&レインボールド・レーシング)。
 予定外のエンジン交換で10グリッド降格のペナルティを受けるのは、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)=14番グリッドと、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)=23番グリッド。
 規定時間内にスタートタイヤをインディーカーに申告しなかったのは、カストロネベス、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、ジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)の3人で、彼らはインディーカーが「プライマリータイヤでのスタート」を義務づけた。
 フレッシュ・レッドを2セット持っていないのは、予選でトップ6に進んだライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、シモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)、タグリアーニ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)。
 チャンピオン争いを行っている面々は、ハンター-レイが7番グリッドからのスタート。ランキング2位のカストロネベスは23番手と後方。ランキング3位のパワーがポール。ランキング4位のディクソンは5番手。ランキング5位のジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は15番手だ。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、カストロネベスがグリッド降格のペナルティを受けたことで、予選18位だったが17番グリッドに繰り上がっている。
 これから雨が降って、ウェットタイヤ装着でのスタートへと切り替わる可能性も依然残されている。

2012年7月23日月曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R11 エドモントン Race前情報整理

今回、10グリッド降格のペナルティを受ける選手
No.ドライバー予選順位スターティンググリッド理由
28ライアン・ハンター-レイ予選1位11番グリッドトロントのレース終了後にエンジン交換
12ウィル・パワー予選7位17番グリッド昨日の予選終了後にエンジン交換
9スコット・ディクソン予選8位18番グリッド今季6基目のエンジン使用
20オリオール・セルビア予選20位24番グリッド昨日の予選後にエンジン交換
78シモーナ・デ・シルベストロ 予選23位25番グリッド今季6基目のエンジン使用

ポイントランキング1、2、4位がペナルティの対象で、それぞれ11番、17番、18番グリッドから決勝に臨む。ランキング3位のエリオ・カストロネベスは5番手スタートと、ポイント差を縮めるチャンス!

2012年7月22日日曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:おまたせをしました! 意外と人気のこのコーナー『今大会のマシンカラーリング・ガイド』R11 エドモントン

ジャック注目はセルビア車のカラーリング。黒を基調にグッと締まった感じ。あとは評価もグッとくればね……。
エドモントン マシンカラーリング・ガイド
 トロントとほぼ同じカラーリング・ラインアップです、ほぼ全車。ただ、パンサー-ドレイヤー&レインボールドは、またしても、の新スポンサー。以前にもメイン張ってたことある会社だけど、今回は新カラーリング。これがなかなかいいんだわ。でも、そういう時に限ってパフォーマンスは悪い。パンサー本家ともども予選でまったく振るわず。

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R11 エドモントン Race Day・オーバーテイク20%増量中。パッシングが期待できるコースでプッシュtoパスが120秒も、のナゼ?

プッシュtoパスが120秒に一挙増量

 エドモントンではプッシュtoパスが120秒も使えることに。トロントは100秒だったから、20パーセント増しとの大サービスだ。「もう、ジャカスカ抜いちゃってチョーダイ!」ってコトなんだね、インディーカーとしては。なんだか安売りっぽく感じなくもない。長いストレート2本あるし、そんなに心配しなくてもオーバーテイクはバッチリ見られると思うんだけど。

2012年7月21日土曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R11 エドモントンDay2「雨の予報はどこへ??」

今日は予選日。朝から雨の予報だったので、超早起きをした。早めにサーキット入りし、スタックしない安全な場所にクルマを停めたいと思って。
 ところが、朝起きてカーテン開けると……晴れてるじゃん! 早速ネットで天気予報をチェック。「朝5時から雨模様ってなってる。降雨確率70パーセント。早起きし過ぎて、まだ雨が降り出してないってコトでもないらしい。

2012 INDYCAR レースプレビュー:R11 エドモントンは3デイ・イベント

カナダでの2戦目、エドモントン・インディーは空港をコースとして使うレース。今日、金曜日から走行開始で、プラクティスは今日だけで2回、合計2時間ある。朝方の天気は曇りで、晴れ間が時折り見えていた。時間が経つに連れて少しずす良くなるとの予報だが、どうやら曇り空が暫くは続きそうな気配。日中の気温は摂氏21~24度と、涼し目の1日になりそうだ。

 予選は明日=土曜日。午前中に1時間のプラクティスがもう1回ある。予選前に3時間も走れるからマシン・セッティングも進むだろう‥‥と思うだろうけど、そうは行かない可能性がある。明日は1日中雨の予報だからだ。どれぐらい強く降るのかは不明。水たまりができて予選開催不可能、とならないことを祈る。ウェットで速いのは誰かを見たい。
 決勝日は1日ずっと晴れの予報だから、各エントラントとも、今日の2時間のプラクティスで決勝用セッティングをガッチリ固めたいところだ。

2012年7月19日木曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:エアロキット導入は、どうやら2013年も見送りへ

エアロキット導入による技術競争は幻に

  まだハッキリと発表されてないけど、インディーカー・シリーズに出場するチームのオーナーたちは、エアロキットの来年度の導入を拒絶する意向を固めたらしい。なんだか最近、アンチ・オーナーの話ばっかりになってるなぁ。
 ま、仕方ないか。
 で、残念なことに、インディーカーはというと、オーナー案をまたも呑んでしまったようなのだ。
 今年のレースがかなりエキサイティングになってるので、エアロキット導入でそれがパーになっちゃうのを恐れて……というのが表向きの理由。でも、実際はまたもオーナー群に押し切られちゃったんである。
 本当なら今年から始まるはずだったエアロキットによる技術競争は、オーナーたちの要望で1年遅らせられることになって、さらには2013年もナシにされてしまった。

この着地点は仕組まれていたのか??

 トロントとエドモントンの間には1週間のインターバルがあるんで、色んなことを考える時間がある。それで思いついたのが、「もしかして、エアロキット導入反対じゃなく、最初っからエアロキットなんて導入しないって路線を狙ってる人間なり集団があったんじゃ?」ってこと。
 オーナーの総意で2年連続エアロはなし……となったって我々は思い込まされてるけど、実は、「最初っからエアロなんてやらない!」って強い意思を持ってた輩がいたのかも。で、その人たちは他のオーナーたちをコトバ巧みに味方につけ、あるいは、上手に雰囲気を作り上げて、空力競争の勃発を防ごうとしている。なぜなら、空力競争が始まった途端に自分たちが不利に追い込まれることを知っているから。
 こういう話、アメリカにはレースに限らず結構あるからねぇ。自分たちが有利になる超・超長期的なシナリオを密かに用意して、それに合わせた策をあらゆる方面から少しずつ着々と行って行くっていうヤツ。
 なんて考えてたら、何やら色々見えて来た気がする。

ターボの数にも理由が潜んでいるのか??
  例えば、ターボの数が二手に分かれた理由とか。V型エンジンの両バンクにターボをひとつずつ配するパッケージは、エンジンのレスポンスが良い=ドライバビリティで有利と、ロードレースの存在などから考えるとロジカルに思える。でも、エンジン廻りのシャシー・デザインの自由度を考えると、実は不利。シングルならベルハウジング内にスッポリ納められるので、アンダートレイをクリーンにデザインでき、有利。つまり、ツインにした陣営って、エンジンを設計する前からエアロキットの導入がないことを知っていたんじゃないの? 勘ぐり過ぎかな?? こんぐらいのこと、ヘーキでやると思うよ、XxXXX・XXXXXとかXXXxXX・XXXXXは。

2012年7月17日火曜日

2012 INDYCAR ニュース:「ダラーラのパーツ代が高過ぎる!」と出場チームがインディカーに抗議

ダラーラ、DW12のパーツの独占供給権も保有
 今年から採用されているダラーラのシャシー=DW12だが、シリーズでは今、「パーツ代が高過ぎる!」とチームオーナーたちから不満が噴出している。
 この件に関しては、オーナー達は非常に理論的で、ルール違反の件のように傲慢に振る舞っているワケではない。
 DW12のローリングシャシーは、2011年までに使われていたIR07よりも低く値段設定されているのだが、シャシーの単独供給権を手に入れた際、ダラーラはインディーカーにパーツの独占供給権もチャッカリ契約に加えさせる事に成功した。これが大失敗だった。DW12のパーツ価格がIR07のものと比べるといずれもバカ高く、「ランニングコストがかかり過ぎ。これじゃコスト抑制という目標がまるで達成されていない!」とオーナーたちは怒り心頭。彼らは結集し、「パーツの値段は今より4割は低くすべき!」という主張をインディーカーに叩き付けた!


あまりにもエグい!? ダラーラの値付け

 「4割引き」って数字だけ聞くと、なんだかメチャクチャな話を強要しているように思える。そもそも、商品の値段を買う側が決めるっていうのは実におかしな話だ。しかし、そうじゃないんである。ダラーラの値付けがそこまでメチャクチャだということ。なにしろ、パーツによっては、ダラーラから買う必要ゼロの、普通に世間に流通しているものがあって、その巷での値段がダラーラで買う場合の5分の1! なんてヒドい例もあるという。アメリカのレーシングチームはパーツを自製できる施設を整えているので作れるものは自分のチームで作って来た。DW12の場合も、ダラーラから買うより、自分たちで作った方が8割も安くできるケースさえあるという。さらに、インディアナポリスにはパーツを安く作ってくれる会社が幾つもある。

バーンハートはチームオーナーの要求に応えられるか?
 ダラーラをシャシーのサプライヤーに選んだのはインディーカーなので、彼らサンクショニングボディーは、ダラーラとオーナーの間で板挟みになっている。しかし、この問題をインディーカーがマジメに解決する気があるのか、去年まで競技担当社長をやっていたブライアン・バーンハートをその任に充てている。果たして彼は、インディーカー、ダラーラ、オーナーたちのどちらを向いて仕事をしているのか? 交渉のスタートとして、彼はパーツの値段を1~2割下げられないかという打診をダラーラに対して行ったようだが、そんな値引きでは、仮にダラーラが受け入れても、オーナーたちが首を縦に振る可能性はゼロだ。やっぱりバーンハートじゃダメだ。オーナーたちは、「4割ダウン死守」という看板をすでに掲げている。
 60台以上も売れているDW12だというのに、ダラーラの儲けは非常に小さいという。インディアナポリスにファクトリー設立という投資も行なっている彼らだが、パーツで儲けるというビジネスモデルは完全ナンセンス。それを許したのはインディーカーなのかもしれないが、これではオーナーたちが怒るのも当たり前。この問題、どういう解決に至るんだろう??

2012年7月13日金曜日

2012 INDYCAR ニュース:インディカー・モラルハザード! トロントのレース後、またも発覚した車検での違反! さらにインディー500でも主要チームが違反

トロント3位のコンウェイ、燃料タンク容量違反が発覚
 トロントで3位フィニッシュしたマイク・コンウェイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。彼はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)や、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)と同様に、序盤のフルコース・コーションまで燃費良く走っており、その後にピットストップせねばならない状況に陥って大きく順位を下げた一人だった(4位~16位)。
 その位置から表彰台まで挽回したコンウェイのドライビングは見事の一言に尽きる。しかし、彼の奮闘に残念ながらケチがつけられた。レース後の車検で14号車の燃料タンクは規定サイズ・オーバーと判明。インディーカーは彼らのエントラント・ポイントを10点剥奪し、15,000ドルの罰金を課すと発表した。


しかし、その処分はまたもお手盛り!?

 14号車のタンクは、規定=18.5USガロンよりどれだけ大きかったのか? その数字をインディーカーは明らかにしない。同じ違反をアイオワで取られたシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)のケースでも、どれだけ大きなタンクを使っていたかは発表されなかった。ただ、パジェノーの時は、「レース結果に影響を与えたとは考えられない」とインディーカーはコメント。コンウェイのケースでは、「順位に影響を与えた可能性がある」とした。その差がペナルティに現れたということだ。パジェノーの罰金は5,000ドルで、コンウェイはその3倍。しかも、10点剥奪のオマケつき。しかし、燃料タンクの容量が大きいというのは、かなり重大な違反。即・失格となるべきだと思う。コンウェイは第一スティントを長く走ったことで不利に陥ったのだから、燃料タンクが大きかったのはマイナスに作用したとも考えられるが……。

なんとインディー500で11台が事前に禁止を通告されていた違反を!! 
 インディー500の予選で、11台ものマシンが、事前に「禁止」と通告されていたブレーキ・キャリパー内のピストンを中へと押し込む違反をやっていた。ブレーキ・ディスクとブレーキ・パッドの間隔を広げると空力的フリクションが減る。しかし、パッドが押し広げられていると、ブレーキはすぐに効かない=かなり危険なコトなのだ。
 あまり違反の話ばっかり書いていても……と思ってインディーの時にはこの件を紹介しなかったが、その後も違反がアレコレ頻発しているのと、インディーカーが弱腰で、出場チームが傲慢という目に余る状態が続いているので、インディーで上記のインチキをしていた11台をここで紹介しておこう。

2012 INDYCARニュース:7月12日 ドラゴン・レーシングがソノマでプライベート・テスト

 カナダ2連戦は、今年は1週のインターバルあり。そこで明日(7月12日)、次の次のレースが行われるカリフォルニア州のソノマ.・レースウェイでドラゴン・レーシングがテストを行う。彼らがインディー500以降1カーへ縮小したのは、チームの予算の事情も影響していなくはないが、それよりもシボレーが2カーへの供給を行いたくなかったことが、より大きな理由だったということ。ロジャー・ペンスキーの息子がオーナーでも、物事はそうそう簡単には行かないんです。
*本レポートは、ジャック・アマノのINDYCARメールマガジン・プレミアムで7月12日(日本時間)に配信したものです。

2012年6月28日木曜日

2012 INDYCAR 緊急ニュース:次戦トロントからプッシュ・トゥ・パス・ボタンの使用が再開されることに

ターボエンジン+プッシュ・トウ・パスで
さらにエキサイティングなレースを

 6月27日、インディーカーは、「プッシュ・トゥ・パス」のロード/ストリートコースでの使用を第10戦トロント(7月6~8日)からのインディーカー・シリーズで再開させることを発表した。
 オーバーテイクを補助するシステムは、2009年にインディーカー・シリーズに初めて導入されたもので、ターボチャージャーのブーストアップ、そして最大許容回転数のアップをステアリングホイール上のボタン一押しで可能とさせ、オーバーテイクを実現させる。

2012年6月27日水曜日

2012 INDYCARニュース:6月26日 今シーズンのレース数は「15」に決定。キャンセルされた中国・青島の埋め合わせ開催はナシに

ロード・アメリカでの代替開催を断念

 8月に行われる予定だった中国・青島でのレース・キャンセルの代替イベントとして、インディーカーはロード・アメリカなど様々なコースやイベントを検討して来たが、それらの可能性を最終的に断念し、今シーズンは当初の計画より1レース減った15戦でシリーズを完了するものと決定、9月15日決勝のカリフォルニア州フォンタナでのレースをシーズン最終戦とすることを6月25日に発表した。
 「あらゆる可能性を注意深く検討した結果、我らがインディーカー・シリーズにとってベストの選択は15戦で今シーズンを終了させることとの結論に達した」とインディーカーCEOのランディー・バーナードはコメントした。

   ちょうどキャンセルされた中国と同じ週末にウィスコンシン州ロード・アメリカで行われるアメリカン・ル・マン・シリーズ・イベントへのジョイントが検討され、交渉はかなり順調に進んでいたかに見えていたが、条件面などでの折り合いがつかなかったのだろう。
 インディーカーは、「長期的視点から、失われたレースを大慌てで埋め合わせることにメリットはない」と考えたのだ。地理的条件からすると、ロード・アメリカはインディーカーにとって決して大きなメリットを持たない。やっとのことで開催継続に漕ぎ着けたミルウォーキーと100マイルも離れていないからだ。
 シリーズのタイトルスポンサーを務めるIZODも、「今年のスケジュールを急いで修正するより、将来のスケジュールについては長期的な戦略に集中するのがシリーズにとって得策」と、今回のインディーカーの決断をサポートしている。