2011年9月3日土曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R14 ボルティモアグランプリ:ジャスティン・ウイルソンがボルティモアのパドックに登場

プラクティス中にラジオのインタビューを受けるジャスティン・ウィルソンと、
実弟でインディライツに出場中のステファン。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati
 今日、ピットにジャスティン・ウィルソンの姿があった。ミド-オハイオでのプラクティスでコースオフして背骨を傷めた彼は、今シーズンのレース出場が危ぶまれているが、サーキットにコルセットをつけて登場した。前からの写真だと腹部を覆っているだけのコルセットだが、後ろに回ると背中全面がカバーされ、太いベルトで固定されていた。
背中側は全面が覆われているコルセット。痛々しい。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

ジャック・アマノのインディーな1日:ボルティモアのライトレール通勤 その2

スケジュール変更のおかげで夕食難民に

 走行初日、プラクティスが終わったのは夕方の6時前。原稿を全部終える前に夜8時になったので、晩御飯が食べれなくなるのを心配してプレスルームを出た。ホテルに帰ると、これがまたレストランが至近にない。実に面倒な状況なんである。Sカメラマンと話し、ダウンタウンで何か食べてから帰ろうってことになった。
 今日は走行がない時間が長かったこともあって、「昨晩インディーカーの誰かが強盗にあったんだって?」とか、「街のあっち側、5ブロック以上行くな」とか、いろいろと物騒な話を聞かされていた。Sカメラマンも空港方面泊なので、「電車通勤組は安全のためにも一緒に乗って帰れろう」ってコトになった。噂話にビビったワケだ。

ジャック・アマノのインディな一日:ボルティモアの交通機関

ホテルからサーキットへはライト・レールと呼ばれる電車を利用。空港付近の
ホテルからシャトルで最寄の駅まで送ってもらった。往復チケットを自販機で購入。値段は3ドル20セントだった。サーキットの南側まで約20分。降りたところにはフットボールの大きなスタジアム(ボルティモア・レイブンズ)があって、通りを挟んだお隣りが野球のスタジアム(ボルティモア・オリオールズ)。ダウンタウンに2個あるところがアメリカだ。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati
ライトレールでサーキットに通勤!?
  
ボルティモアは今年が初開催。ダウンタウンでのレースだ。
 ダウンタウンのホテルはどこも高い。駐車事情も非常に悪いとプロモーターから聞かされた。解決策は? 空港近くのホテルに泊まって、町まで電車を利用すること。サーキットは駅のすぐ近くだというし。3日間の電車通勤だ。

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント78 R14 ボルティモア グランプリ Day1 プラクティス1 「今回は走れば走るほどよくなっているという感じで、その中でクリアラップが取れた。チームとしては3台でいろいろやっているのでデータを見るのが楽しみですね」

第14戦 ボルティモア グランプリ
The Inaugural 2011 Baltimore Grand Prix
メリーランド州 ボルティモア
コースタイプ:ストリート
1周2.04マイル(=約3.283㎞)×75周

Day1 9月2日
プラクティス1     1分2秒9705          7位    26周走行

ボルティモアの市街地コースに残る路面電車の軌道敷の上を新たに舗装。
Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)

セッティング調整と2セット目のタイヤ投入で大きく前進
  初開催のコースでは、走り出しのマシンセッティングが極めて重要だ。ベースが良ければ、ドライバーとエンジニアはさらに良いものへと細かくチューニングをして行くことが可能となる。しかし、最初が悪い場合は、大きな方向転換が必要になり、それらが必ずしも成功するとは限らない。
 ボルティモアのレースはストリートで行われるものである上に、コース設営の問題から2回あるはずだったプラクティスが1回だけとなった。エントラントにとって状況はさらに厳しくなっていた。
 KVレーシング・テクノロジー・ロータスのボルティモア用イニシャル(最初の)セッティングは、1セット目のタイヤで佐藤琢磨のタイムが縮まらなかったために「外してしまったのか?」と思われたのだが、ダンパー&スプリントのセッティング調整を繰り返した後に2セット目を投入すると、琢磨は大きくタイムを縮めてみせた。イエローフラッグでセッションは何度か中断されたが、プラクティス後半も琢磨はリズム良く走れていたようで、最終ラップにセッションベストをマーク。28台出走中の7番手につけて初日を終えた。


Jack Amano(=以下――):初開催のコースだというのに、走行初日のプラクティスは1回だけになりました。そうした厳しい条件下で、なかなか良いセッションとできていたのではないですか?

佐藤琢磨:まぁ、そうですね。最初のセッションなので何とも言えないですけど、でも、まだまだタイムは伸びて行くと思うので、あのー……まぁ、トラブルが出なかったのが良かったですね。

――コースはどんな印象ですか?

佐藤琢磨:ふぅ……えーっとぉ、アスファルトの部分は割りとグリップが高くて、コンクリートのセクションになるとかなり滑りやすい。それと、ものすごい跳ねますね。めちゃくちゃバンピー。特にストレートの架設シケインの前のブレーキングとか、1コーナー、4コーナーの手前のブレーキングゾーンはひどいですね。

――今までのコースにない種類のバンピーさですか?

佐藤琢磨:そうですね、ピット前のストレートとかのセクションはすごいスムーズで、まるで性格の違うコースみたいなんです。

――最終ラップにベストが出た。これはセッティングが良い感じで進んでいると見ていいんですか?

佐藤琢磨:そうですね。セッションの半分ぐらいでフレッシュタイヤを入れているんで、最後にベストを出した時にタイヤとしてはベストの状態じゃなかったけれども、今回のコースは走れば走るほど速くなるような感じだし、自分はどんどんコースに慣れている途中だし、そうした中でクリアラップが取れたっていう感じでしたね。

――満足度のあるセッションでしたか?

佐藤琢磨:まぁ割りとシッカリ良いデータが取れたと思います。今回3台で結構色々なことをトライしているので、データを見るのが楽しみです。

――どんなところを今、改善したいですか?

佐藤琢磨:やっぱりバンプがすごいので、それに影響されない範囲でいかにクルマを低くするかっていうところと、まぁあとはトラクションを失わないでフロントエンドをどれだけコーナーの入り口でアグレッシブに攻めれるものにするかだと思う。今のところ、やっぱりクルマはまだ曲がりづらい状況が続いてので。はい。

――右フロントタイヤにブリスターが出ていたようでしたが、タイヤにキツいコースということですか?

佐藤琢磨:ブリスターなんか出てましたか? 多分、タイヤのロックからくるものだったと思います。

――ブラックタイヤの耐久性が低いとかではないんですね?

佐藤琢磨:そんなことはないし、割とタイヤはソフト傾向ですね、やっぱりストリートってこともあって。セント・ピータースバーグとかよりも全然暖まりも良いし、そんなにタイヤが大きな問題にならないと思う。あとは、暑くなった時にどれぐらいタイヤが持つか……ですけど、今はまだ路面コンディションが良くなっている最中なので。

――インディ・ジャパンでのピットボックス選択権ためにも、明日の予選順位は良いものが欲しいところですよね?
佐藤琢磨:確かにピットのことを考えるとね、確かにね。でも、予選はもてぎ向けに限らず、いつも良いポジションを獲得したいですよね。

2011 INDYCAR レポート R14 ボルティモア グランプリ Day1 プラクティス1:ウィル・パワーが初日トップ。佐藤琢磨も7位とまずまずのスタート

シケインを通過するウィル・パワー。縁石が高く、左フロントは大きくストローク。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
天候:曇り
気温:26℃
路面温度:32~33℃

ディクソンとブリスコーがいきなりクラッシュ

 コースの問題でインディーカーのプラクティスは2回の予定が1回に減り、金曜日の走行時間は2時間15分から1時間15分に減らされた。同時開催のアメリカン・ル・マン・シリーズは明日が決勝のために今日中に予選を終わらせる必要があり、インディーカーのプラクティス時間が少なくされるのは仕方がなかった。
 こうなると、いかに少ないラップでコースをマスターし、マシンのセッティングを向上させるかが勝負となる。どれだけ多くのラップを重ねるかも大事になってくる。ところが、このセッションでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はわずか4周目にクラッシュするミスを冒し、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)も11周目にクラッシュ、早々と走行を終えた。

フランキッティとパワーがタイムを出し合う展開に

 チームメイトがミスをしてガレージへと姿を消した後、チャンピオン争いを展開する二人、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)とウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がベスト・タイムを出し合い、順位を何度か入れ替える戦いを見せた。ストリートコースを得意とするライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がそこに一瞬割って入ったが、パワーとフランキッティがさらにタイムを縮め、最後にはパワーが1分22秒1379を出してトップとなった。パワーは29周を走り、ベストは28周目に記録された。
 「このコースはとても忙しい。休める場所がない。チャレンジのしがいがある良いコースになっていると思う。トリッキーな部分もあるが、それこそがストリート・コースだ。シケインがなかったら、もっとオーバーテイクが多くなるだろうが、それは仕方が無い。路面は少々バンピーだが、それもストリートレースでは当然のこと。コーナーの数は多いし、テクニカルな面も要求される。レースはエキサイティングなものになるだろう」とパワーは語った。
 フランキッティは24周を走り、ベストを24周目にマークした。3番手には先週2位フィニッシュしたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がつけた。彼とパワーの差は0.1467秒しかなかった。「とても忙しいコースだね。まずはコースを覚えるのが大変だった。まだ何箇所かセッティングを良くできそうだ。エンジニアもドライバーも大変なコースだ。ファンは長い間待たねばならなかった。それは残念なことだったけれど、走り出してみるとスタンドは満員だった。ボルティモアに来れてうれしい」とフランキッティは話した。
 ハンター-レイは4番手で、マイク・コンウェイ(アンドレッティ・オートスポート)が5番手。彼らのラップ・タイムはトップのパワーから0.4~0.5秒の遅れだった。
 6番手はグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)で、佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)が7番手、その次の8番手はジェイムス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)で、9番手は今回がインディーカーでの240戦目となるトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)だった。EJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)はスピンを2回喫し、23番手だった。

2011 INDYCAR レースプレビュー R14 ボルティモア グランプリ:プラクティスが1回キャンセルに

 金曜日の走行開始はコースのトラブルによって大幅に遅れている。サポートレースのひとつ、USF2000が走り出したのは午後1時30分。インディーカーのプラクテティスは午後12時05分から1時20分(1時間15分)と、夕方の4時10分から1時間の2回が予定されていたが、午後4時から1時間半のセッション1回だけとなった。このスケジュールも更に変更になる可能性がある。少なくとも1回のプラクティスは行われるだろうが、1時間半より短くされるかもしれない。

2011年9月2日金曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー R14 ボルティモア グランプリ:コース設営が遅れ、初日のスケジュールが変更に

今回がインディカー初開催となるボルティモア グランプリは、コースの設営が遅れたため、初日の走行時間が当初のスケジュールよりも約4時間遅らせられることとなった。

新たなインディーカーの走行スケジュールは次の通り。

15:50~16:50 (日本時間3日4:50~5:50) プラクティス1
18:05~19:00 (日本時間3日7:05~8:00) プラクティス2

2011 INDYCAR レースプレビュー R14 ボルティモア グランプリ ウィークエンドスケジュール

第14戦 ボルティモア グランプリ
The Inaugural 2011 Baltimore Grand Prix

メリーランド州 ボルティモア
コースタイプ:ストリート
1周2.04マイル(=約3.283㎞)×75周
2011年初開催

ウィークエンドスケジュール
9月2日 12:05~13:20(日本時間3日 1:05~2:20)  プラクティス1
       16:10~17:10(日本時間3日 5:10~6:10)  プラクティス2
9月3日   9:05~10:05(日本時間22:05~23:05)       プラクティス3
         12:10~13:20(日本時間4日 1:10~2:20) 予選
9月4日   8:35~9:05(日本時間21:35~22:05)         ウォームアップ
          14:00~14:45 (日本時間5日 3:00~3:45)    スタート進行
             14:45~(日本時間5日 3:45~)                     決勝(75周)


ジャック・アマノのインディーな一日:サン・フランシスコ空港での楽しみ

国内線ターミナルの気の利いたエキシビジョンに見入る

 ソノマでのレースの後は、ボルティモアへと移動。これがなんと、うれしいことにユナイテッドの直行便があった。西海岸から東海岸へ、一気に飛んでくれる。
 大陸横断するには5時間とか飛ばないとならない。それに時差が3時間加わる。午後1時過ぎ出発だと、到着は夜の9時を回っちゃう。そして、翌朝からは超・早起きが待っている。例えば朝6時にホテル発としたい場合、西海岸はまだ夜中の3時だ。
 サンフランシスコ空港の国内線ターミナル3では、いつも何かしら非常におもしろいエキシビジョンが展開されている。これって、ターミナル3(ユナイテッドとコンチネンタルが現在は使用中)だけのものなのか不明。他のターミナルって、多分使ったことがほとんどないので……。
 今回の展示は「テレビ」。年代もののテレビやラジオ、ポスター、テレビ関連の雑誌や本、番組から派生して販売されたおもちゃetc.が並べられていた。
 最初のころの画面はとても小さくて、急激な進歩があって、カラーになって、ポータブルな小型テレビが登場して……と楽しめる展示でした。近頃の空港って、ますます長い時間を過ごさないとならない場所になってるから、こういう楽しい暇つぶしができる企画はとてもうれしい。

これが世界で最初のテレビらしい。1939年製。メーカーはニュー・ジャージーの
RCA。画面は横幅が10センチぐらいしかない。向こう側はラジオ。
ボディはどちらも木製だ。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

シカゴのメーカーが作ったテレビ。1947年製。初登場から8年経って、
結構進歩してる感じだ。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

ポータブル・テレビはソニーが先駆けだったらしい。1960年製。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

1949年にもうテレビ・ガイド誌はあった! どんな番組が、どんな頻度で
放送されていたんだろう? まだ全米の家庭にテレビがって
時代じゃないと思うが……。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati



テレビの上にクロスとか置くのって、アメリカも日本と同じだったと知った。
これはそのカタログ本というか、ノウハウ本らしく、表紙のイラストから、
冷蔵庫の上にも敷いていたことがわかった。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:インディーカー、日本に代えて中国でのレース開催を検討

ホーピン・タン
Photo:INDYCAR
 ソノマでの週末にインディーカーCEOのランディ・バーナードは、「来シーズンのインディーカー・シリーズは、今年と同じ17戦か、ひとつプラスした18戦を開催したい。現在、候補地は19カ所ある状況のはずだ」と語った。

2011年8月31日水曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:バーナードCEOはバーンハートを支持

ランディ・バーナードCEO
Photo:INDYCAR
 インディーカーのCEOであるランディ・バーナードは、インフィネオン・レースウェイでの週末に会見を開き、インディーカーのレースコントロールについて、そして、ニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイで出されたプロテストについて彼の考えを述べた。

2011 INDYCAR レースアナリシス R13 インディ グランプリ オブ ソノマ:3ストップ作戦はもともと成功確率が低かった! 終盤にフルコースコーション1回という展開も味方せず

11周目までにピットインしたのは琢磨を含めて6人

 フルタンクで25周を走るのがそれほど難しくないインフィネオン・レースウェイ。レースは75周。2ストッでゴールすることは十分可能だった。多少の燃費セーブは必要となるが、フルコースコーションが少し出れば、その心配もなくなる。それでも3ストップの作戦で戦ったチームは少なからずあった。予選21位だったトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)が5周を走ったところで先陣を切り、翌周に予選22位だったシモン・パジェノー(HVMレーシング)が続いた。8周目にはJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング:予選20位)、ビットール・メイラ(AJ・フォイト・レーシング:予選28位)、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング:予選26位)がピットへと滑り込み、佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス:予選16位)は11周で最初のピットストップを行った。
 カナーン、メイラ、キンボール、琢磨はブラックタイヤでのスタートで、最初のピットストップで彼らはレッドタイヤへとスイッチした。彼らは3ストップをレース前から想定していたと思われる。
 その一方でパジェノーとヒルデブランドは、スタート時がフレッシュのレッドタイヤ。序盤に幾つかポジションアップする目論見が外れ、ピットタイミングをズラす作戦に変更したってところか。新品で10周だけというのはもったいないが、同じセットをレース中にもう一度投入することは可能だ。
 なお、パジェノーはここでブラックへスイッチし、ヒルデブランドはユーズドのレッドをチョイス。不利を有利に180度変えようと、チームによって様々異なる作戦がトライされているのだ。
 しかし、インディ グランプリ オブ ソノマでは、スターティンググリッドの良し悪しに関わらず、ピットストップ2回でゴールまで走るのが正解だった。これはもちろん結果論なのだが……。


イエローコーション出ず、目論見は外れる結果に

 では、3ストップに大きな可能性があったのかというと、ストレートに言うなら、実際にはそうではなかった。予選結果の悪かったチームは、大きなギャンブルでチャンスを掘り起こすと考える。そういう時、本当は小さいものしかない可能性が、彼らには実物以上に大きく見えてしまうものなのだ。
 KVレーシングの場合、予選22位のカナーンを3ストップで戦わせるのはアリだったと思われる。上記で早めにピットインした面々は、琢磨以外は予選20位以下だった。
 予選16位だった琢磨は、スタートでルーキーのマーティン・プロウマン(AFS/サム・シュミット・モータースポーツ)をパスして15位へポジションアップ。グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の後ろを走った。
 そのポジションを放り出してピットインさせた結果、コースに戻ったら自分より5つも後方のグリッドからスタートしたカナーンの後ろを走る羽目になった。
 さらに、エド・カーペンター(サラ・フィッシャー・レーシング)に追いついたKVコンビは、彼をパスできずに遅いペースを8周以上も強いられた。
 KV陣営は、朝のファイナルプラクティスでレッドを使わなかった。チームとして3ストップにかなり傾いていたのだろう。コースの空いているところへ出したカナーンのペースが良いことが確認されると、では琢磨も……と彼らは5号車をピットへ呼び入れた。しかし、琢磨の置かれていた状況を考えると、あのタイミングでピットインさせるのはもったいなかった。ブラックでスタートしていながらマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の後ろの15番手を保ち続けることができていたからだ。


3回ピットストップ作戦の最上位はパジェノーの15位

 琢磨が1回目のピットに向かう時、彼の視野にある2つ前のポジションを走っていたレイホールは8位でゴールした。琢磨より3つ後ろを走っていたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は10位フィニッシュを果たした。琢磨がスタートで抜いたルーキーのプロウマンも12位で完走。3回以上ピットした中でのベストは、パジェノーによる15位だった。彼は7つもポジションアップしたのだから、それなりの達成感が得られただろうと思ったら、ひとつ後ろの23位スタートだったセバスチャン・サーベドラ(コンクェスト・レーシング)が、彼よりひとつ前の14位ゴールしていた。
 3ストップ組が期待したフルコースコーションは出なかった。やっと出たのは終盤の66周目と、もう全員がゴールまで走り切るだけの燃料を積んだ後だった。



 

2011年8月30日火曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R13 インディ グランプリ オブ ソノマ:ジョルジョ・パンターノにブロッキングのペナルティ! 6位でゴールした彼は17位へと降格

好走を見せていたパンターノだったが、思わぬペナルティにガックリ。
ヨーロッパで戦って来たドライバーが犯しやすいミスではあったが、
インディカーの裁定はまたしても明朗なものとはほど遠かった……。
Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)
ゴール後に下されたペナルティ
 2005年以来の参戦で、1日のテストだけでの出場ながら、ジョルジョ・パンターノはドレイヤー&レインボールド・レーシングの期待を上回る目覚しいパフォーマンスを見せた。予選11位だった彼は、レースでは6位でゴールしたみせたのだ。彼より前のポジションでレースを終えたのは、二強のドライバー5人だけ。これは胸を張っていい結果だ。

2011年8月29日月曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント77 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Race Day 決勝「今日の結果はとても悔しい。トニーの後ろを走り続けトータルで20秒以上もロスしたのが大きかった。コミュニケーションがうまく行っていなかった」

Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway
インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周

Race Day 決勝
天候:快晴
気温:23〜27℃
路面温度:48〜49℃

 2ストップか3ストップか、作戦をフレキシブルに採用できる態勢を採ったKVレーシングテクノロジー・ロータスだったが、インフィネオン・レースウェイでのレース展開は琢磨陣営にとっては完全なる裏目に出てしまった。フルコースコーションがレース終盤まで出なかったというのに、大半のドライバーたちは2回のピットストップだけでゴールまでの75周を走ることができた。

2011 INDYCAR レポート R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Race Day 決勝:ペンスキーが1994年以来の1-2-3でパワーがシーズン5勝目、フランキッティとのポイント差を一気に縮める。琢磨は作戦が裏目に

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway
インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周

Race Day 決勝
天候:快晴
気温:23〜27℃
路面温度:48〜49℃

 予選でポールポジションを獲得したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、レースでも他のドライバーたちに対して明確なアドバンテージを持っていた。チームメイトのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が接近するシーンはあったが、彼にはパワーをオーバーテイクするまでのスピードはなかった。もちろん、それがあったとしてチームによってパスは許されなかっただろうが……。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R13 インディ グランンプリ オブ ソノマ:スタートタイヤ

タイヤの種類は各チームがインディーカーに申請したもの。
タイヤの新旧は、ダミー・グリッドにて天野が目視確認を行った。

グリッド ドライバー タイヤ
1   ウィル・パワー                     オルタネート FRESH
2   エリオ・カストロネベス         オルタネート FRESH
3   ライアン・ブリスコー            オルタネート FRESH
4   ダリオ・フランキッティ         オルタネート FRESH
5   スコット・ディクソン              オルタネート FRESH
6   ジェイムス・ヒンチクリフ      オルタネート FERSH
7   マイク・コンウェイ                オルタネート FRESH
8   セバスチャン・ブルデイ       オルタネート USED
9   EJ・ビソ                                オルタネート FRESH
10  アナ・ベアトリス                    オルタネート FRESH
11  ジョルジョ・パンターノ           プライマリー FRESH
12  アレックス・タグリアーニ      オルタネート FRESH
13  グレアム・レイホール           オルタネート FRESH
14  マルコ・アンドレッティ           オルタネート FRESH
15  マーティン・プロウマン          プライマリー FRESH
16  佐藤琢磨                              プライマリー SCUFFED *
17  ジェイムス・ジェイクス          オルタネート FRESH
18  オリオール・セルビア           プライマリー FRESH
19  ライアン・ハンター-レイ        プライマリー FRESH
20  JR・ヒルデブランド                オルタネート FRESH
21  トニー・カナーン                    プライマリー FRESH
22  シモン・パジェノー                オルタネート FRESH
23  セバスチャン・サーベドラ     プライマリー FRESH
24  ホー-ピン・タン                     オルタネート USED
25  ダニカ・パトリック                 プライマリー FRESH
26  チャーリー・キンボール        プライマリー FRESH
27  エド・カーペンター                 オルタネート FRESH
28  ビットール・メイラ                  プライマリー FRESH

*5号車は、今朝のプラクティスで1ラップのみ走行したタイヤを装着
*スカッフィングをするかしないかはチームの自由。ファイアストンは特に推奨していない。

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント76 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Race Day ウォームアップ「今日はコンディションがこんな感じだったので、とにかくロングランで、赤いタイヤは今回は使わないで、ブラックだけに徹しました」

第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway
インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周
Race Day 8月28日
ウォームアップ 23位 1分21秒2074 18周走行

佐藤琢磨、決勝レースでの作戦については語らず

 霧のため1時間15分の遅れで始まったファイナルプラクティス、佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)は18周を走ったが、そのベスト=1分21秒2074は23位にランクされるものだった。EJ・ビソは20番手、トニー・カナーンは24番手と3人揃って20位以下だった。しかし、そこには理由があった。

2011 INDYCAR レポート R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Race Day ウォームアップ:ウィル・パワーがレッド装着で予選タイムに近い1分19秒台連発

Photo;INDYCAR
ディクソンがレッドタイヤ装着で2番手のタイムをマーク

 朝9時開始が予定されていたインディーカーのファイナルプラクティスだが、サーキットがこのサン・フランシスコ界隈の名物ともいえる朝霧に包まれたことから、救急用ヘリコプターの発着が行えない状況で、1時間15分遅れの10時15分にようやく走行は始められた。

2011年8月28日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 75 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Day2 予選「バランスはだいぶ改善できましたが、マシンの根本的な動きは変わっていませんでした。 明日のレースはブラックタイヤをどれだけ上手に短い時間使うかという戦いになるでしょうね」

Photo:INDYCAR
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ

Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway

インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周
Day2 8月27日
予選 1分19秒3836 第1セグメント第2グループ8位敗退 5周走行

予選結果は16位。明日のウォームアップセッションでのマシンの前進を目指す

  佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)の予選結果は16位だった。予選の第1セグメント突破は今年もならなかった。走行を重ねる度にマシンを向上させて行くことができていた琢磨陣営だったが、レースウィークエンドのスタート地点であった金曜最初のプラクティスを迎えた時点でライバル勢に遅れを取っていた。その差を縮めるためには、大きなジャンプが必要だったが、2回のプラクティスだけでは十分な伸びを実現することは果たせなかった。琢磨はまだソノマのコースを思う存分に走り回ることのできるマシンを手にすることができていない。高速コーナーを豪快に駆け抜け、ハードブレーキングでライバルたちに勝負を挑むレベルにセットアップを仕上げることができずに苦しんでいる。明日の朝、30分間行われるファイナルプラクティスが、今週末のレースでも大きな鍵を握る。決勝に向けた最後のデータ収集を行い、何か大きくセットアップを前進させるアイディアを得ることができれば、フレッシュレッドタイヤを2セット有している彼らは有利にレースを戦うことも可能となるはずなのだ。

2011 INDYCAR レースプレビュー R13 インディ グランプリ オブ ソノマ:カラーリングあれこれ


一見、元のペンスキーカラーに戻ったかのような今回のカストロネベス車。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
エリオ・カストロネベス: スポンサーはガイドポイント・システムズ。カラーリングはウィル・パワーのものに似た黒/白/赤。
ライアン・ブリスコー: スポンサーはペンスキー・トラック・レンタル。カラーリングは黄/白/青。


今回インディーカー2戦目となるプロウマン。
Photo:INDYCAR(Shawn Grinzmacher)
AFS/サム・シュミット・モータースポーツの17号車は、イギリス人ルーキーのマーティン・プロウマンが搭乗。デビュー2戦目。初参戦だったミド‐オハイオでの成績は、27台出走で予選26位/決勝18位。カラーリングはラファエル・マトスが乗っていたシーズン序盤と変わらない赤&黄。


F1経験者の実力の片りんを見せるパンターノ。
Photo:INDYCAR(Richard Dowdy)
22号車:ドレイヤー&レインボールド・レーシングは、ミド‐オハイオで負傷したジャスティン・ウィルソンの代役にジョルジョ・パンターノを起用。ミド‐オハイオはシモン・パジェノー、ニュー・ハンプシャーはトーマス・シェクターだったので、3戦で3人目の代役(イギリス、イタリア、フランス、南アフリカ出身と実にインターナショナルだぁ。チームメイトはブラジリアンだし)。パンターノは05年にチップ・ガナッシ・レーシングからソノマとワトキンス・グレンの2戦に出場した実績アリ(デビュー2戦目のザ・グレンで予選2位/決勝4位)。スポンサーはトランシステムズ社で、カラーリングは黒ベース。

マイク・コンウェイは、サイドポッドに@フォローアンドレッティのロゴあり(つまりはスポンサー募集中?)。黒がメインのカラーリングながら、今回からバージョンアップしてルックスが改善されている。
マルコ・アンドレッティは、ベノムじゃなく、ドクター・ペッパーでもなく、オール・ナチュラル・スナップルスのバージョン。このメインの色が微妙なピンク系。いちぢくの色とでも表現すべきか。コクピット周りはしロ、ウィングなどに黄色っぽいアクセントも入っていて果物系であることを主張している。おいしそうな色とも言える(?)。


今回はさわやかなカラーリングのマシンで登場のホー・ピンン・タン。
Photo:INDYCAR(Shawn Grintzmacher)
 初登場となる88号車は、インディー500のプラクティスをカー・ナンバー8で走っていたもの。ドライバーはホーピン・タン=中国人。前に中国出身と書いたけれど、生まれはオランダと訂正させてください。ホームタウンはWenzhou(漢字不明)とエントリーリストではなってます。ドライバー名を漢字で掲載しようと考えたののに、3文字のうちの2文字が日本で普通に使われてないものだったので断念。スポンサーはマウザー(って前の記事でマウサーって書いてました。こちらも訂正させてください)。半導体などの部品ディストリビューター。濃淡2色のブルーにオレンジのラインは、似たものがなく新鮮。モテギ・レーシング(合金ホイール)もスポンサー。

2011 INDYCAR レースレポート R13 インディ グランプリ オブ ソノマ 予選:ウィル・パワーがソノマの予選を完全制圧!2位エリオ・カストロネベス、3位ライアン・ブリスコーでペンスキー1,2,3。ダリオ・フランキッティはショッキングな4位スタート

ウィル・パワーは圧倒的なパフォーマンスで今シーズン6度目のポールを獲得した。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
チーム・ペンスキーが予選第2セグメント、続くファスト6で連続1,2,3

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のパフォーマンスが自らも認める完璧な戦いぶりでポールポジションを獲得した。
 第1セグメントの第1グループ、パワーは路面ができ上がるのを待ってセッション終盤にコースイン。2周目にして1分18秒台を叩き出し、まだ計測時間は残っているというのに、もう1周アタックしただけでピットに戻った。それで第2セグメント進出は悠々と果たされた。
 第2セグメントでもパワーの戦い方は同じだった。2セット目のレッドを装着し、コースインしてから2周目にベストを記録。トップタイムでファイナルステージ進出を決めた。
 そして迎えたファイナル、パワーはやはりアタック2周目にベストをマークした。タイムは1分18秒6017だった。さらに2周アタックを続けたが、パワーは自らのベストを更新することはできなかった。それでも今季6回目のポールポジション獲得はなった。
 予選2位はエリオ・カストロネベス、予選3位はライアン・ブリスコーだった。チーム・ペンスキー勢が1、2、3位を独占したのだ。

フランキッティはレッド装着時のパフォーマンスに難点

 ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は予選4位だった。プラクティス2回ではペンスキー勢をリードしていたが、予選ではそれが完全に逆転されていた。レッドタイヤ装着でのパフォーマンスで差をつけられたのだ。予選の第2セグメントもチーム・ペンスキーによる1-2-3だった。そして、それがファイナルステージでも繰り返されたのだった。
 今回の予選では、ルーキーのジェイムス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)が6位に食い込んだ。先週のテストに参加しなかったヒンチだが、先輩チームのオリオール・セルビアが走り、そのデータなどから素晴らしいパフォーマンスを発揮してみせたのだ。ロードレースの予選でのトップ6入り=ファイストン・ファスト6進出は今回が初めてだ。
 アナ・ベアトリス(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)の予選10位も賞賛されるべき結果だ。朝のプラクティスでは2回スピンしたが、予選では第1セグメントを突破し、オーバル、ロード合わせて初めてとなる予選トップ10入りを達成した。
 プラクティスでスピードを見せて注目を集めていたジョルジョ・パンターノ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は、レッド・タイヤが初めてだったこともあってか、予選11位だった。
 佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は第1セグメントの第2グループで8位だったため、第2セグメントに進出できず、明日のスターティング・グリッドは16番手と決まった。KVレーシングではEJ・ビソの9番手がベスト。トニー・カナーンは21番グリッドからのスタートとなる。

2011 INDYCAR レースプレビュー R13:オーバーテイクボタンは15秒×15回、レッドタイヤは初投入の最新スペック〜インディ グランプリ オブ ソノマ〜

 ホンダ・オーバーテイク・アシスト(=オーバーテイクボタン=プッシュ・トゥ・パス)は、今週末のレースでは各ドライバーとも15回の使用が可能とされる。1回あたり15秒間、最大回転数が200rpmアップ=10馬力の向上が得られる。1回使うと10秒間はボタンを押しても作動しない。

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント74 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Day2 プラクティス2「バランスが改善された。レッドタイヤは大きく違う印象でブラックは予想より持ちが短い」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway

インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周

Day2 8月27日
プラクティス2 1分19秒8996 17位 24周走行

 23番手だったプラクティス1回目から一晩明けた予選日、午前中のプラクティスで佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)は17番手につけた。昨日のベストは1分20秒9204だったが、今日はそれを1分19秒8996にまで縮めて見せた。

2011 INDYCAR レースレポート 第13戦 プラクティス2:ルーキーがトップタイムをマーク。琢磨は17番手〜インディ グランプリ オブ ソノマDay2〜

参戦2戦目のマーティン・プロウマンがトップタイムをマーク
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway

インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周
Day2 8月27日

 AFS/サム・シュミット・モータースポーツのマーティン・プロウマン=デビュー2戦目がプラクティス2回目のトップだった。彼だけではない。4番手はJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)、5番手はジェイムス・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)、8番手はセバスチャン・サーベドラ(コンクエスト・レーシング)、11番手はホーピン・タン(ドラゴン/サム・シュミット・モータースポーツ)、13番手はジョルジョ・パンターノ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)……と、ルーキーたちが上位半分に6人も入っていた。

2011 INDYCAR レースプレビュー R13:ルーキー、選手権下位選手がプラクティス初日で好タイム、予選では下克上があるか? 〜インディ グランプリ オブ ソノマ〜

今年最初の走行セッションにも関わらず、好タイムをマークしたパンターノ
Photo:INDYCAR(Richard Dowdy)
 予選の第一グループは、昨日のプラクティスでのラップタイムで、奇数順位組と偶数順位組とに分けられる。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:ゴー・ダディがアンドレッティ三世代のスポンサーに

Photo:INDYCAR
 ダニカ・パトリックのスポンサーとして彼女が乗るアンドレッティ・オートスポーツのマシンを彩ってきたゴー・ダディが、来年からはアンドレッティ三世代、マリオ、マイケル、マルコのスポンサーとなることが発表された。この契約は来年からの2年間である。

2011 INDYCAR レースプレビュー R13 インディ グランプリ オブ ソノマ:予選グループ分けが発表。琢磨は第2グループ

 予選グループ分けは、金曜日のプラクティスで各自が記録したラップタイムによって決定される。偶数順位と奇数順位の2グループで予選の第一ステージ(セグメント)は戦われるのだ。