2014年12月23日火曜日

2014 ジャック・アマノのインディーな1日:アンドレッティ・オートスポートから届いたクリスマス・カード


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2014年12月19日金曜日

2014 INDYCAR ニュース :12月13日:オフシーズン情報 2015年はターゲット・カラーが1台……ほか

ガナッシの4カー体制内でスポンサー移動

 2015年がガナッシでの14シーズン目となるスコット・ディクソン、彼は引き続きターゲット・カラーの9号車でヴェライゾン・インディーカー・シリーズに参戦する。
 2014年にガナッシ入りし、最終戦フォンタナでチーム移籍後・初優勝を飾ったトニー・カナーンは、勿論2015年もガナッシで走る。ただし、彼のマシンはターゲット・カラーではなく、NTTデータがメイン・スポンサーになる。カー・ナンバーは10で変わらずだ。

2014年12月17日水曜日

2014 INDYCAR ニュース 12月13日 :インディー・ライツのエンジンがマツダに

来年から導入の直4ターボエンジンにマツダの名が!

 インディーカーへの登竜門であるインディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズは、2015年からシャシー、エンジンが共に一新される。シャシーはダラーラ製のまま新しいIL-15に移行。エンジンはアドヴァンスト・エンジン・リサーチ(AER)がレース専用に設計、製造した2リッター直4ターボ・エンジンとなる。そして、この新エンジンにマツダの名が冠されることになった。インディアナポリスのダウンタウンで開催されていたパフォーマンス・レーシング・インダストリー・トレード・ショーで発表された。

2014年12月12日金曜日

2014 INDYCARレポート 12月12日:チャンピオン争いは必ず最終戦までもつれ込むべきか……など、読者の皆さんの質問への回答

これでいいのか2015年の最終戦ダブル・ポイント

 インディーカーが2015年に向けてポイント・システムを新しくして、ダブル・ポイントのレースはインディー500と最終戦ソノマだけになりました。ダブル・ポイント=1レースに2レース分の価値が与えられます。そんな重要なコトを年が変わるごとにホイホイ変更していいんでしょうか?

 ソノマがダブル・ポイント! 最初に聞いた時には正直驚きましたよ。倍にする理由が、「最終戦だから」ってコトだけなんですから、尚更。2014年の場合、“トリプル・クラウンのレースには1ランク上のステイタスを与える”ってコトでのダブル・ポイントだった……んですよね? それが2015年、ポコノとフォンタナはダブル・ポイントじゃなくなってしまう。トリプル・クラウンてものの価値も大幅ダウンさせられちゃいますね。なんだかインディーカー、自らの歴史を貶めるって印象で、実に残念です。


2014年12月9日火曜日

2014 INDYCARレポート 12月7日:佐藤琢磨のファン・クラブ・ミーティング開催

「充実度の大きいシーズンとすることができました」
 12月7日、東京で佐藤琢磨のファン・クラブ・ミーティングが開催され、集まった300名ものファンの前で琢磨は2014年シーズンをフォーミュラE開幕戦への参戦も含めて振り返り、2015年シーズンへの抱負を熱く語った。

 琢磨はレースの映像を見ながら、「セッティング・フィロソフィを変えて奮闘を続けたシーズンだった。オーバルとロードのセットアップを別々にやって来ていたが、両者を交えて攻めたエンジニアリングをトライした」などと振り返りつつ、「2014年は翌年に向けて大きな収穫があった」、「内容の濃いシーズン」などとポジティブに自己評価していた。シーズン終盤に好成績を残せたのは、それらの頑張りが実った結果だったというのだ。「レース中にポジションを落としても、そこから上位まで順位を戻してフィニッシュを迎えるチーム力をつけていたと思う。充実度の大きなシーズンとできた。結果は望むものを出せなかったけれど、とても楽しい1年だった。このような体制を実現してくれたチームやスポンサーには深く感謝している」と琢磨は語った。

2014年12月4日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 12月3日:エンジン・マニュファクチャラー・ポイントのシステムも変更に

2014年のマニュファクチャラーズ・タイトルをシボレーは大差で獲得。Photo:INDYCAR
それぞれのエンジンの上位フィニッシュ3台にのみポイント付与
 12月2日に発表されたヴェライゾン・インディーカー・シリーズの2015年向けルールでは、エンジンの信頼性と競争力の高さを賞賛するためにエンジン・マニュファクチャラー・チャンピオンシップのポイント・システムに関しても変更が行われることとなっていた。
 2015年からは、ポイントが与えられるのはそれぞれのマニュファクチャラーのエンジンを使うそれぞれの上位フィニッシュ3名へと変わった。2014年はマニュファクチャラーに関係なくトップ5にのみポイントが与えられるルールだったので、こちらは大きな変更がなされたと言える。

2014 INDYCARニュース 12月2日:2015年用の新ルール発表! ダブル・ポイント制は新しいパターンで継続

インディーと最終戦のソノマの2戦がダブル・ポイントに
 12月2日、インディーカーが来年度の競技ルールなどを発表した。
 最も大きな変更点は、2015年のヴェライゾン・インディーカー・シリーズにおいては、ダブル・ポイントのレースが2戦に減ること。2014年は3つの500マイラー=インディー500、ポコノ500、MV TV500がダブル・ポイント・レースとされていた。しかし、2015年はインディー500とソノマでの最終戦の2レースでダブル・ポイント制を採用するというのだ。

2014年11月26日水曜日

2014 INDYCAR レポート11月26日 :シュミット・ピーターソン・モータースポーツのセカンド・シート

ヒンチクリフを獲得したシュミット・ピーターソン・モータースポーツの次なるドライバーは?
現在も6人のドライバーと交渉中!

 エースのシモン・パジェノーがチーム・ペンスキーへと移籍し、2014年シーズンに大暴れ(色んな意味で)したロシア人ルーキーのミカイル・アレシンが2シーズン目=2015年をアメリカで戦うかが判然としていない。しかし、パジェノーの後釜にアンドレッティ・オートスポートからジェイムズ・ヒンチクリフを引っ張って来ることに成功。パジェノーとともに4勝を挙げた彼らシュミット・ピーターソン・モータースポーツでの出場には多くのドライバーたちが興味を持っており、現在でも6人ほどと交渉が続いている状態だという。

2014 INDYCAR レポート 11月25日:2014、2015年のレース・カレンダーについて


2014年インディーカー最終戦からはや3ヶ月

 2014年のインディーカー・シリーズは8月いっぱいで全スケジュールを終了したから、9月からシーズン・オフになった。2015年シーズンの開幕は3月初旬なので、9~2月まで=半年間まるまるがオフというワケである。
 2014年シーズンが終わって3ヶ月が経過しようとしている近頃、やはりインディーカーに関するニュースは非常に少ない。NASCARもF1も最終戦をつい最近行った。彼らはそこに至るまで、チャンピオン争いなどで多くの話題を提供し続けていた。
 対するインディーカーは……というと、もう完全に世間に忘れ去られてしまっていたんじゃないだろうか。

2014年11月17日月曜日

2014 INDYCAR ニュース 11月17日:NASCARでもチャンピオンはシボレー

スチュワート・ハースに移籍した1年目シーズンでのタイトル獲得だ Photo:INDYCAR (Chris Jones)
ケビン・ハーヴィックが初のタイトル獲得

 11月16日、フロリダ州のホームステッド・マイアミ・スピードウェイで開催されたNASCARスプリント・カップ最終戦フォード・エコブースト400でケビン・ハーヴィック(スチュアート・ハース・レーシング)が優勝し、キャリア14年目にして初のタイトル獲得を達成した。

2014年11月15日土曜日

2014 INDYCAR レポート:2015年、体制拡充したAJ・フォイト・レーシングの課題は? 読者の質問に答えて


10月31日に配信した「AJ・フォイト・レーシング 2カー体制は成績向上への大きなステップ」という記事に対して、匿名さんから次のような投稿をいただきました。
匿名さんの投稿
琢磨&ジャックとても楽しみだけどピット作業をもっと素早くやらないとね!
そうそう!!!今シーズンを見ている限り、ピットワークは下手だった・・・もう1秒でも早ければ、琢磨選手も無理をしたり、強引にならなかったり、不運な事故に巻き込まれる事が少なかっただろうと思います。選手の強化イコール、チームの強化も♪


来シーズンのAJ・フォイト・レーシングのチーム力は、読者の皆さんも一番気になっているところだと思うので、今回はこちらで回答いたします。


ピット・ストップの弱点克服は来年の大きなテーマ

 2014年シーズンのAJ・フォイト・エンタープライゼス、確かにピット・ストップが弱点になっていました。チーム事情として痛かったのは、左リヤのタイヤ・チェンジャーを担当していた”キッド”というメカニックがシーズン途中で離脱してしまったところ。個人的な事情が背景にあったよう ですが、佐藤琢磨選手が初優勝したシーズンにチーム入りした若手で、成長著しいメカニックだっただけに、彼がいなくなってしまったのはマイナスで したね。シーズン途中に優れた人材を急遽雇い入れるのが難しいのは当然の話で、チームはシーズンの終盤戦でさらにピット・ストップが足かせになっ てしまっていました。


2014年11月13日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 11月13日::新エアロ・キットの予約開始

使用するエンジン・サプライヤーのエアロキットのみ装着可

 インディーカーによれば、来年導入されるエアロ・キットの予約金の納入が始まったという。出場チームはキットの価格=75,000ドルの25パーセントだ。
 エアロ・キットはシボレーとホンダのエンジン・サプライヤー2社が開発し、販売する。3シーズンに渡って使用されて来たダラーラ・オリジナルを引き続き採用しての参戦もレギュレーション的には許されるが、新登場するキット装着マシンにはパフォーマンスでまったく歯が立たないだろう。なお、出場チームが使用できるのはエンジンと同じブランドのエアロ・キットのみ。ホンダ・エンジン搭載でシボレーのエアロ・キット装着(あるいは、その逆)というパターンは禁止だ。

2014 INDYCARレポート 11月11日:3月のブラジリアは温暖?

今年はチームによるプライベート・テストが少ない。新たに導入されるエアロ・キットのテストは始まっているが、極秘中の極秘のためか情報が入って来ない。
 ドライバーの移籍も、シモン・パジェノーのペンスキー入り、ジェイムズ・ヒンチクリフのシュミット移籍、ジャック・ホウクスワース加入でフォイトが2カーへ拡大……とビッグな話題が続いた後は新しい話がない。かといって既存チームのシートが全て埋まってるワケじゃないが……。

2014年10月31日金曜日

2014 INDYCAR レポート :2015年AJ・フォイト・レーシング 2カー体制は成績向上への大きなステップ

Photo:AJ Foyt Racing
大きな可能性を秘めた琢磨とホウクスワースのコンビネーション

 AJ・フォイト・レーシングが2015年からは2カー体制に拡大される。彼らのチームのメイン・スポンサーを10年間も努めて来ているABCサプライが、2015年にはそのスケールを2台を走らせるに充分なものにしてくれることになったのだ。近年のフォイト・チームはインディー500でのみ、あるいはインディアナポリスでのロードレースで2カー体制による参戦を行うことはあったが、シーズンを通して2台を走らせるのは2002年以来。なお、2015年はシーズンを通して2台を走らせるので、インディー500でプラス1台を走らることはないという


2014 INDYCAR ニュース 10月30日::2015年スケジュール発表

全17戦、常設ロードコースは6戦に増
 
 インディーカーがようやく来年度のカレンダーを10月30日に発表した。
 噂に上っていた中東への遠征は実現しなかった。
 しかし、ブラジル戦が復活。それもサン・パウロから主都ブラジリアへと舞台を移し、常設ロードコースで開催されることとなった。
 ブラジル以外には、ニュー・オリンズ(ルイジアナ州)が新たに加わった。
 新しいレースはどちらもパーマネント・コース。これにより2015年は常設ロードコース(6戦)でのレースの方が市街地などの仮設コースでのレースの数(5戦)を上回ることとなった。
 ダブルヘダーはデトロイトのみだ。そのために年間レース数は19戦から17戦に減る。ヒューストンはカレンダーから落ち、トロントは1戦のみの開催となった。
 フォンタナが最終戦ではなくなり、ポコノもシーズン終盤戦へと移動。ソノマがシーズン最後を飾るイベントとなった。その他にも小さく日程が動いているレースが幾つかある。
 オーバルは長短とりまぜての6戦。市街地コース系、常設ロードコース、オーバルがそれぞれ3分の1程度を占めることとなった。バランスが良い? それともオーバルが少ない印象?

2015年ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ:
 

1 3月8日 ブラジリア(ブラジル)=常設ロードコース
2 3月29日 セント・ピーターズバーグ=市街地コース
3 4月12日 ニュー・オリンズ=常設ロードコース
4 4月19日 ロング・ビーチ=市街地コース
5 4月26日 バーミンガム=常設ロードコース
6 5月9日 GP・オブ・インディアナポリス=常設ロードコース
7 5月24日 インディー500=スーパー・スピードウェイ
8 5月30日 デトロイト1=市街地コース
9 5月31日 デトロイト2=市街地コース
10 6月6日 フォート・ワース=1.5マイル・オーバル
11 6月14日 トロント(カナダ)=市街地コース
12 6月27日 フォンタナ=スーパー・スピードウェイ
13 7月12日 ミルウォーキー=ショート・オーバル
14 7月18日 アイオワ=ショート・オーバル
15 8月2日 レキシントン=常設ロードコース
16 8月23日 ポコノ=スーパー・スピードウェイ
17 8月30日 ソノマ=常設ロードコース
以上

2014年10月30日木曜日

2014 INDYCAR ニュースレポート メールマガジン・プレミアム 10月29日:AJフォイト・エンタープライゼスは2カーで2015年シーズンに臨む

記念写真に納まるAJ・フォイトと琢磨、ホウクスワース、ラリー・フォイト Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
佐藤琢磨とホウクスワースの2台体制が確定
ABCサプライは2016年までこの体制をサポート


2014年10月29日、テキサス州ウォーラー発。AJフォイト・レーシングは2台体制で2015年インディーカー・シリーズに参戦します。ドライバーは、No.14カーにはチーム加入3年目となる佐藤琢磨を、そしてNo.41カーには昨年インディーカー・シリーズにデビューしたジャック・ホークスワースを起用します。

 エンジンはいずれもホンダ。スポンサーは2台ともにABCサプライが務めるとともに、チームはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ近くに新たなレース・ショップ(ファクトリー)をオープンすることになりました。なお、2015年はABCサプライがAJフォイト・レーシングのメインスポンサーになってから10年目にあたります。ABCサプライは2台体制のAJフォイト・レーシングを2016年までサポートすることを決めています。

2014年10月29日水曜日

2014 INDYCAR :ニュース:CFHレーシングがバーバー・モータースポーツ・パークでテスト

CFHレーシングのバーバーテストに参加したヒルデブランド。右はエド・カーペンター Photo:INDYCAR (Chris Owens)
ドライバーはニューガーデンとヒルデブランド
コンウェイは今回のテストに不参加

 エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが合併してできたCFHレーシングがアラバマ州の常設ロードコース、バーバー・モータースポーツ・パーク(全長2.38マイル)で1日間のテストを行った。新体制でのテストはインディアナポリス・モーター・スピードウェイのスーパー・スピードウェイ(全長2.5マイル)で9月26日から2日間に渡って行ったものに続く2回目で、今回の参加したドライバーはジョセフ・ニューガーデンとJR・ヒルデブランド。ふたりが2台のマシンを走らせた。

2014 INDYCARニュース 10月29日 :AJ・フォイト・レーシングが佐藤琢磨とジャック・ホウクスワースの2カー体制に?

インディアナポリスに第二のショップ開設も決定!
2015年シーズンに向けAJ・フォイトは体制拡充!

 アメリカのレース専門誌のスクープ。AJ・フォイト・エンタープライゼスは2015年シーズンを2カーで戦うという。1台目には佐藤琢磨が残留(=3シーズン目)し、2台目には2014年にルーキーながら素晴らしい走りを幾つものレースで見せたイギリス人ドライバー、ジャック・ホウクスワース(23歳)が起用されるという(……ブライアン・ハータのところはどうするんだろうか??)。
 インディーカーからのニュースだと、フォイト陣営は今日=水曜日、現地時間午後4時から電話を使った会見(コンフェレンス・コール)で体制発表を行なう。
 インディアナポリスに第二のショップを構えることも発表しているAJ ・フォイト・レーシング、2015年に懸ける意気込みの大きさが伺える。

2014年10月2日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 10月1日:シモン・パジェノーがペンスキー入り

パジェノーの加入で来シーズンのペンスキーは4台体制へ Photo:INDYCAR (Chris Owens)
「ペンスキーの一員になれることに興奮を覚える」

 噂は本当だった。
 シモン・パジェノー(30歳)の2015年からのチーム・ペンスキー入りが発表された。契約年数は不明。しかし、過去3シーズン続けてランキングのトップ5入りをして来ている実力派は、単年契約ではなく、複数年契約を結んだという話だ。


2014年9月26日金曜日

2014 INDYCARレポート :シモン・パジェノーはチーム・ペンスキー入り??

9月23日、インディアナポリスで行われたファイアストンタイヤテストに参加したパジェノー。本人はペンスキー入りを希望しているのだろうか?? Photo:INDYCAR (Chris Jones)
突如流れたカストロネベス放出説。その理由は?

 このシーズン・オフに入ってから、「タイトルを逃したエリオ・カストロネヴェスは今シーズン限りでチーム・ペンスキーをクビになる」との噂が流れた。するとロジャー・ペンスキーは、「エリオは少なくともあと2年はうちで走るだろう」とコメントし、この噂を即座に否定した。


2014年9月25日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月24日:トニー・スチュワートに無罪判決

「事実は解明された」と無罪となったスチュワート

 この8月9日にダート・トラックでのスプリント・カーによるレース中、トニー・スチュワートはフルコース・コーション時にコース上を歩いていたケヴィン・ウォードJr.を右リヤ・タイヤで轢き、死亡させてしまった。
 スチュワートはNASCARスプリント・カップの現役ドライバー。アメリカで絶大なる人気を誇るストック・カー・レースの最高峰シリーズで3回、インディーカーでも1回チャンピオンになっているスターだ。
 しかし、この時の事故ではウォードJr.と接触する直前にスチュワートがアクセルを踏んでいることから、犯意はなかったとしても、決定的に重大な過失が存在したのでは? という点が問題とされていた。そして事故のあった地域の大陪審では、スチュワートに犯意、あるいは過失はなかったとの判断が昨日の水曜日に下され、無罪放免となった。


2014年9月20日土曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月19日:2015年にブラジルでのレース復活

3月8日、開催地はブラジリアに変更!

 インディーカーがブラジルでのレース開催を発表した。ただし、開催地は2010年から昨年まで使用されたサン・パウロ、あるいは1996~2000年までのリオ・デ・ジャネイロではなく、内陸部の主都ブラジリアとなる。


2014年9月19日金曜日

2014 INDYCAR レポート:読者の皆さんからの投稿のお返事です

今シーズンもありがとうございました!

 当サイトをご覧になっているみなさん、今シーズンもありがとうござました。オフの間もできる限り色々な情報を提供して行こうと思いますので、今後ともヨロシクお願いします!
 今回は皆さんからいただいたコメントにまとめてお返事します。

2014年9月18日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月18日:CFHレーシングのエンジンはシボレー

エンジンチョイスの動向が注目されたCFHレーシングだが、シボレー陣営での2台体制でスタートすることに Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが合併し、2015年シーズンからの彼らはCFHレーシングとして戦うが、使用エンジンはシボレーとなる。2012年にエンジン競争が再開されて以来、カーペンター・サイドはシボレー、フィッシャー・サイドはホンダのエンジンを使用して来ていたが、カーペンター側が優勝を共に飾って来た実績を持つ点、2012年からの3シーズンに行われた53戦で33勝とホンダよりも多くの勝利を挙げている点からシボレーをパワー・ソースに選んだ。
 2015年からはエアロ・キットが導入されるが、CFHレーシングはもちろんシボレーのものを採用する。
 CFHレーシングは2カー体制でのフル・シーズン・エントリーを現在のところ計画している。
以上

2014年9月17日水曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月17日:ミカイル・アレシンがようやく退院

復帰に向け順調に回復するアレシン Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
今後もインディアナポリスの残ってリハビリの予定

 9月16日(アメリカ現地時間)、フォンタナでの最終戦でのファイナル・プラクティスで8月29日にアクシデントを起こし、負傷していたロシア人ルーキーのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がインディアナポリスのメソジスト病院から退院した。彼はフォンタナから9月9日にインディアナポリスに移動していた。
  「日毎に体調は良くなっている。インディアナポリスに戻り、多くの友人に会えるようになった。医師たちもとてもよくしてくれており、予定通りに回復は進んでいる。すぐにまたレーシング・カーに乗ることができるだろう」とアレシンは語っている。彼はインディアナポリスで右肩の小さな手術を受けたという。
 今後もアレシンはインディアナポリスに残り、インディーカーのメディカル・スタッフのコンサルタントを受けながらリハビリを行う。負傷はあったが、彼は元通りに回復するものと見られている。
以上

2014年9月12日金曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月11日:佐藤琢磨がフォーミュラE開幕戦にスポット参戦

「最初のフォーミュラEに参戦し
歴史を作ることができるのを楽しみにしている」

 アムリン・アグリ・フォーミュラEチームは中国で開催されるFIAフォーミュラEチャンピオンシップ(今年から始まる電気自動車レース)の記念すべき開幕戦に佐藤琢磨をドライヴァーとして起用することを決定し、9月11日に発表した。

2014年9月10日水曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月9日:トニー・スチュワート、その後

8月末のアトランタからNASCARに復帰するもチェイス進出を逃す
事故の顛末については声明文を読み上げたのみ


 1997年インディーカー・チャンピオンで、ストックカーに転向するや最高峰シリーズで3度もタイトルを獲得して来ているトニー・スチュワート(43歳)。彼は8月9日、遠征先のワトキンス・グレンに近いダート・トラックでのレースに出場、死亡事故を起こした(既報)。スチュワートと接触、クラッシュしたケヴィン・ウォードJr.という地元の若手ドライバーがスチュワートに抗議しようとフル・コース・コーション中のコース上を歩き、スチュワートのマシンに轢かれて死亡してしまったのだ。

2014 INDYCAR ニュース 9月9日 インディーカー競技長が退任

手腕が期待されたバーフィールドだったが、レースディレクションのブレが収まらないままにインディーカーから去ることに Photo:INDYCAR (Jim Haines) 
気になるレース・ディレクターの後任人事

 2012年からインディーカー・シリーズでレース・ディレクター(競技長)を務めて来ていたボー・バーフィールドがインディーカーを去った。古巣のスポーツカー・シリーズ(現在の名称はInternational Motor Sports Association=IMSA)に戻り、今シーズンの残りのレースからレース・ディレクターを務めることとなったのだ。

2014年9月4日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 9月3日:ヒューストン、2014年カレンダーから落ちる!

ヒューストン ダブルヘダー、2年で消滅
ポコノは日程変更に活路! テキサスも残留へ

 フォンタナでのレース開催期間中、インディーカーはこの2シーズンに渡ってレースを開催して来たヒューストンでのダブルヘダーを2015年には開催しないことを発表した。
 昨年はシーズン最終戦開催中に次年度のカレンダーを発表したインディーカーだったが、今年はこのあたりの調整が整わず、全イベントの開催日程を煮詰め切れていないのだ。


2014 INDYCARレポート 8月31日:シーズン表彰式:ヴェライゾン、シリーズサポート1年目にしてサポートチームがチャンピオンに

Photo:INDYCAR (Chris owens)
「救われたような、安堵感を感じている」と語るパワー

 最終戦の翌日、8月31日にロサンゼルスのクラブ・ノキア・アット・ザ・LAライヴ・エンターテインメント・コンプレックス(長いな)でシーズン表彰式=インディーカー・チャンピオンシップ・セレブレイションが行われた。
 初めてチャンピオンとなったウィル・パワー、そして2006年以来久しぶりにチャンピオン・チーム・オーナーとなったロジャー・ペンスキーに賞金100万ドルと、インディーカー・シリーズのチャンピオン・トロフィー=アスター・チャレンジ・カップ(のレプリカ)が贈られた。

2014年9月1日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 67 第18戦フォンタナ RaceDay 決勝:「すごく良い雰囲気でシーズンを終えることができたと思います。苦しい時期もありましたが、パフォーマンス面でシーズンの最後に盛り返せたのはポジティブなことと思います」


レースデイ、ファンビレッジでファンとともに Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大

「非常に力強いレースができたと思います」

Jack Amano(以下――):6位フィニッシュ、おめでとうございます。
 
佐藤琢磨:ありがとうございます。

――厳しいレースでしたね。順位を何度も落としながら、上がって行ってました。
佐藤琢磨:そうですね。非常に力強く走れたと思います。残念ながら予選と同じかそれ以上の順位でゴールすることはできなかったですけれども、今言われたとおりに、何度か順位を落としながらも、トラック上で順位を巻き返すっていう非常に力強いレースができたと思います。ピット・ストップは今日も早め早めで入ったチームの方がどんどん前に行っちゃってましたね。

2014 INDYCARレポート 第18戦フォンタナ Race Day 決勝:チャンピオンは9位フィニッシュのウィル・パワーの手に!! トニー・カナーン、ガナッシ移籍後初勝利! 

ウィル・パワー、ついにシリーズチャンピオンに! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ガナッシ、最終戦で1-2フィニッシュ達成

 2014年最終戦のウィナーはトニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。今シーズン初優勝=チーム移籍後初めての勝利となった。
 予選7位だったTKは、チャンピオン争いに関係ない自らのポジションから、今日は最初から勝利を狙っていた。レース巧者の彼はチャンスが訪れるのを待っていた。そしてゴール間近の178周目、フルコース・コーション中のピット・ストップでトップに浮上した。

2014年8月31日日曜日

2014 INDYCARレポート 第18戦フォンタナ Day1 :失意のウィル・パワー?

予選後、険しい表情を見せるパワー Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 予選アタックを終えてからのウィル・パワーのコメントをピック・アップ

 アタック直後。まだ他のドライバーたちがアタック中:
 「ひどい予選になってしまった」
 「危なかった。クラッシュしそうだった」

2014 INDYCAR ニュース 第18戦フォンタナ 8月29日:アレシンの容態

 昨日、ファイナル・プラクティス中のターン4でクラッシュし、オート・クラブ・スピードウェイ付近のローマ・リンダ大学病院にヘリコプターで運ばれたミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は、精密検査の結果、肋骨と右鎖骨の骨折、脳震盪、胸部の負傷と診断された。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 66 第18戦フォンタナ Day1 予選&ファイナル・プラクティス:「ターン3~4で思い切って下側を走ってみたらクルマ自体が踏ん張ってくれたのでいいタイムが出ました。予選で4位というポジションを獲得できたので、流れとしては良いと思います。決勝、長丁場ですが、最後はベスト、ベストで終りたいですね。

Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
「スタートとほぼ同じ時間だったので良いプラクティスとなりました」

Jack Amano(以下――):ファイナル・プラクティスは日が沈んで一気に涼しくなっていましたね。

佐藤琢磨:インディカーが明日のスタート時刻とほぼ同じにプラクティスを遅らせてくれました。最初のスケジュールだと日没前で、西日が目に入って危ないってこともありました。スタートとほぼ同じ時間帯となったことですごく良いシミュレーションができましたね。

2014年8月30日土曜日

2014 INDYCARレポート 第18戦フォンタナ Day1 ファイナルプラクティス:トップはライアン・ブリスコー!ミカイル・アレシンが大クラッシュ

カストロネベスと談笑するブリスコー Photo:INDYCAR (Chris Jones)
午後7時15分、路面温度は予選より19℃も低下

 明日のスタート時刻とほぼ同じ7時15分、日没後に始まったファイナル・プラクティスではライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)が最速ラップ=218.660mphをマークした。走行開始時で気温は30℃あったが、路面温度は予選時より19℃も低い38℃だった。
 2番手は予選5位だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)=217.852mphで、3番手には予選21位だったポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が217.661mphでつけた。ポイント2位、今日の予選でポールポジションを獲得したエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は216,986mphのベストで6番手だった。

2014 INDYCARレポート 第18戦フォンタナ Day1 予選:最後のアタッカー、エリオ・カストロネベスがポールポジション獲得!ポールポジション候補最右翼だったウィル・パワーがまさかの予選21位!! 佐藤琢磨は予選4位

堂々のポール奪取!カストロネヴェスは逆転タイトルに向け勢いづく Photo:INDYCAR (Chris Jones)
月29日 Day1 予選
天候:快晴
気温:36℃

13番目にアタックしたウィル・パワー
1周目に大きくマシンを滑らせ、2ラップ目も全く伸びず


 朝のプラクティスで予選シミュレーションを行ったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、22台のエントラント中で最速の221.389mphをマークしていた。僅差の2位にはチームメイトのエリオ・カストロネヴェスがつけていたが、昨年ここでポール・ポジションから優勝しているパワーが今日もポール・ポジションの最右翼候補となった。
 2番目にアタックしたファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が217.621mphの2ラップ平均でトップに躍り出ると、この数字を破れる者は暫く現れなかった。
 13番目にコース・インしたパワーは1ラップ目にマシンを大きく滑らせ、2ラップ目もまったく伸びなかった。平均速度は212.604mphで、彼より遅かったのはルーキーのカルロス・ウエルタス(デイル・コイン・レーシング)だけだった。


2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント65 第18戦フォンタナ Day1 プラクティス1:「結構大幅にクルマは変えて行かなきゃならないと思いますね。予選はベストを尽くしますけど、クルマの様子を見ながら2周を走ります」

Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
8月29日 Day1 プラクティス1
18位 33秒2080    216.815mph 34周走行

「216mph台でさえクルマがボトミングして、クルマが横を向く
もうアクセルを踏めない、だからちょっと色々とやり直しです」

Jack Amano(以下――):水曜にテストを行って、今日は予選前にひとつあるプラクティスですが、どんなプログラムをこなし、成果はどうでしたか?

佐藤琢磨:暑いコンディションもあるけれど、考えてみると去年僕は予選をやってないんだよね。で、去年のクルマがあまり良くなくてボトム・レーンに降りることができなかった。去年はスムーズな上の方ばっかり走ってた。下の方がバンピーで、なおかつここはプログレッシブ・バンキングなので、レーン毎にバンクが違っている。上に行くに従ってバンクが急になっている。で、去年ウィル・パワーが決勝でもニュー・タイヤの時はトボムまで行ってて、すごいなぁと思ってたんだけど、今日クォリファイ・トリムを初めてやったんですよね。去年はプラクティスでクォリファイング・トリムまで行けなかった。だから、今走って、216mph台でさえクルマがボトミングして、クルマが横を向くんですよ。もうアクセルを踏めない、危なくて。だからちょっと色々とやり直しです。

2014 INDYCAR レポート 第18戦フォンタナ Day1 プラクティス1:最速はポイント・リーダーのウィル・パワー!2番手はポイント2位のエリオ・カストロネヴェス!! 佐藤琢磨は18番手

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
天候:快晴
気温:31℃

タイトル争いを演じる2人が断トツのタイムをマーク

 水曜日にたっぷりテストをしている全チーム、今日のプラクティス1では予選用のセットアップがメイン・テーマのひとつとされていた。1時間15分と普段より長いセッションで最速ラップをマークしたのは、ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。32.5220秒=平均時速221.389マイル!。

2014 INDYCAR レースプレビュー 第18戦フォンタナ:レーススタートはほぼ日没時刻!冷えて行く気温、と路面温度への対応が勝負のカギ!

超高速ドラフティングでの戦いだけに
小さなグリップの変化が展開に大きく影響!! 
過去のウィナー
2013 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2012 エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)

過去の2、3位フィニッシャー
2013 2位=カーペンター 3位=トニー・カナーン(KVSHレーシング)
2012 2位=ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
       3位=スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)

過去のポール・ポジション・ウィナー&スピード
2013 パワー=220.775mph
2012 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)=216.069mph

 1997年、CARTインディーカー・ワールド・シリーズの全盛期にペンスキー・モータースポーツが設立したのがカリフォルニア州フォンタナのスーパー・スピードウェイ。全長は2マイル。バンクは最大14度。現在ではペンスキーからISC(International Speedway Corp.=NASCARの系列)に売却されている。
 ロサンゼルス(LA)の内陸約50マイル。砂漠地帯で、8月下旬だと日中の気温が30℃を越すことも多い。レースは夜7時20分にスタートする。ほぼ日没の時刻だ。

2014年8月28日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 8月27日:2015年からルイジアナ州ニュー・オリンズでレース開催

プロモーターはアンドレッティ・スポーツ・マーケティング
4月10~12日、全長2.67マイルの常設ロードコース


 インディーカーが2015年から始まる新イベントを発表した。ルイジアナ州のNOLAモータースポーツ・パーク(N0=ニュー・オリンズ、LA=ルイジアナ)でのレース開催を宣言したのだ。グラン・プリ・オブ・ルイジアナと名付けられるイベントは、2.67マイルの常設ロードコースで4月10~12日に行われるという。プロモーターはアンドレッティ・スポーツ・マーケティング。彼らによると、ニュー・オリンズ近郊のサーキットということで、レース・ウィークエンドには音楽、地元の料理などをフィーチャーしたフェスティバルを併催する計画だ。

 インディーカー・レースを観光資源のひとつに育てようと、ルイジアナ州は今年に入ってからサーキットに対して4.5ミリオン・ドルを投資。NOLAモータースポーツ・パークも自己資金を投下し、インディーカー・イベントの招聘に漕ぎ着けた。コース・レイアウトにはインディーカー・オフィシャルだけでなく、ジェイムズ・ヒンチクリフやグレアム・レイホールもアドバイスを提供しているという。フラットなコースはグランド・スタンドからほぼ全域が見渡せる、以前インディーカーが走っていたエドモントンやクリーブランドに似ているようだ。サーキットはニュー・オリンズのダウンタウンから14マイルという好ロケーションにある。
 
 インディーカーは今日のリリースで、「2015年のスケジュールはオフ・シーズンに入ってからアナウンスする」と発表した。幾つかの既存レースとの交渉が続いており、今週末にカリフォルニア州フォンタナで行われるシーズン最終戦開催期間中の発表は難しい状況にあるということだろう。
以上

2014年8月27日水曜日

2014 INDYCARニュース 8月25日:インディーライツ・チャンピオンはギャビー・シャヴェスに決定

シャヴェスはマイアミ在住のコロンビアン、弱冠21歳だ! Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
わずか12ポイント差、シャヴェスとハーヴェイ
21歳同士のタイトル争い

 今週末のインディーライツはダブルヘダーだった。今シーズン4回目のこと。バーバー、インディアナポリス・ロードコース、ミッド・オハイオがダブルヘダーだった。
 そして、ソノマでのレース#2は彼らの2014年シーズン最終戦だった。ポイント・スタンディング・トップはコロンビア出身の21歳、インディーライツは2年目のギャビー・シャヴェス(ベラルディ・オート・レーシング)。2番手はイギリス人ドライバーで同じく21歳のジャック・ハーヴェイ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)。こちらは去年までGP3を走ってて、インディーライツではルーキーだ。4勝しているシャヴェスのポイントは507点で、前日のソノマでのレース#1で3勝目を挙げたばかりのハーヴェイは495点。2人の間には12点の差しかなかった。

2014年8月26日火曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 64 第17戦ソノマ Race Day 決勝:「最後尾から良いストラテジーと、あと運にも後押しされて、いい結果に繋げることができたので、すごく気持ち的には上がりました」

「チームが本当に素晴らしい燃料計算をしてくれました
それが今日の結果につながったと思います」


Jack Amano(以下――):エンジンを交換し、ぶっつけ本番的なレースとなっていましたね。
佐藤琢磨:はい。今日のウォームアップで実質2周の計測しかできなかったんですが、それでも昨日の予選からは確実にクルマは良くできているという手応えがありました。ファイナル・プラクティスで燃料ポンプだか何だかわからないんですが、エンジンの補機類にトラブルが起きてしまいました。それでトータル5周しか走れませんでした。燃料系のパーツだけ換えるのでもよかったかもしれないんですけど、エンジンのマイレッジももう終わりが近かったので、もし他がトラブルを起こしてしまうといけないので、大事をとってエンジン交換という作業になりました。今日は午後1時40分スタートと非常にタイトなスケジュールで、短い時間でのエンジン交換作業が必要でしたが、クルーたちはキッチリとクルマを作ってくれました。

2014年8月25日月曜日

2014 INDYCARレポート 第17戦ソノマ Race Day 決勝:スコット・ディクソンが今季2勝目!ウィル・パワーは10位、エリオ・カストロネヴェスは18位!! 佐藤琢磨が20位スタートから4位フィニッシュ

オープニングラップ、カストロネヴェスがヒンチクリフに追突 Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
ウィル・パワー、単独スピンで後退!
カストロネヴェスもオープニングラップで追突


 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はポールポジションからレースを完全に支配していた。序盤にして2番手に10秒もの差をつける速さを誇っていた。しかし、ピット・タイミングのズレから中団グループを走ることとなった途端、そこで大きなミスを冒した。上位への復帰を焦ったのだろう、40周目のターン7立ち上がりで単独スピンを喫した。あそこで他車にヒットされなかったのは不幸中の幸いだった。

2014 INDYCAR スタートタイヤ 第17戦ソノマ :上位陣はユーズド・オルタネートで左リヤのみニュー

1    パワー        USEDオルタネート    左リアのみNEW
2    ニューガーデン    USEDオルタネート    左リアのみNEW
3    ディクソン    USEDオルタネート    左リアのみNEW
4    ヒンチクリフ    USEDオルタネート
5    ブリスコー    USEDオルタネート

6    カストロネヴェス    NEWオルタネート
7    ブルデイ    USEDオルタネート    左リアのみNEW
8    カナーン    USEDオルタネート    左リアのみNEW

9    ムニョス        USEDオルタネート
10    ハンター-レイ    プライマリー
11    キンボール    プライマリー
12    アレシン        プライマリー
13    アンドレッティ    プライマリー
14    レイホール    プライマリー
15    パジェノー    プライマリー
16    ウィルソン    プライマリー
17    コンウェイ    プライマリー
18    ホウクスワース    プライマリー
19    モントージャ    プライマリー
20    佐藤        プライマリー
21    ウエルタス    プライマリー

22    サーヴェドラ    USEDオルタネート


*チームにはプライマリー(ブラック)かオルタネート(レッド)、いずれをスタート時に使用するかの申告義務しかありません。確認できたのはオルタネートのユーザーのみ。プライマリーは多くの場合、NEWかスクラブした状態のものを投入します。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 63 第17戦ソノマ Race Day ファイナルプラクティス:「3周目には壊れてしまいました。その中では、マシンの手応えとしてはよかったです」

「昨日よりクルマはグッとよくなっています」

Jack Amano(以下――):5周目にエンジンが壊れてしまったんですね?
佐藤琢磨:もうどこまで運に見離されてるんですかねぇ? こんなにトラブルって出ないですよね、普通は。

――今年はエンジン・トラブルが全体的に見て少ないのですが、佐藤選手には複数回起こっていますね。

佐藤琢磨:そうですね。

2014 INDYCAR レポート 第17戦ソノマ Race Day ファイナルプラクティス:最速は予選3位のスコット・ディクソン! 佐藤琢磨はエンジン・トラブルで5周しか走れず18位

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
8月24日
天候:快晴
気温:18~20℃


レース・デイの早朝、大きな地震が発生
 
 今日の朝3時20分ごろ、サン・フランシスコ近郊はマグニチュード6.1の大きな地震に見舞われた。震源地はソノマ・レースウェイの西、約20キロメートルと非常に近かったが、地震によるダメージはレーシングコースにもサーキットの付帯施設にも認められず、レースはすべて予定通りに開催されることとなった。
 午前10時、インディーカーのファイナル・プラクティスはスケジュールのどおりに始まった。時間は30分間。ここでトップ・タイムとなる1分19秒0556をマークしたのは、昨日の予選で3位だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 62 第17戦ソノマ Day1 予選:「僕なりにグリップ感はそこそこ感じてたんだけど、ラップ・タイムは全然伸びて行かなかったですね。明日は戦略はともかくとして、ウォーム・アップでちょっと今までにまだできていないことを試したいですね」

Photo:INDYCAR (John Cote)
「レッド・タイヤを着けて一気にペース・アップを図ったんだけれども……」
Jack Amano(以下――):残念ながらQ1での敗退となってしまいました。コースのコンディション、あるいはマシンの状況はどんなでしたか?

佐藤琢磨:コースは基本的に午後のプラクティスからそんなに大きく変わっていなかったと思います。風向きは午前と午後で180度変わったんですが、それはいつものこと。だから午後のプラクティスとそんなにコンディションは変わらなかった。

2014年8月24日日曜日

2014 INDYCAR レポート 第17戦ソノマ Day1 予選:ウィル・パワーが今季4回目のポールポジション! エリオ・カストロネヴェスはファイナルに進むも最下位の予選6位、佐藤琢磨は予選20位

カストロネヴェスに羽交い絞めの祝福を受けるパワー Photo:INDYCAR (Chris Jones)
パワー、本領発揮のポール・ポジション
 「攻め過ぎないこと。それがソノマ攻略の鍵さ」と予選後に話したパワーだったが、彼の予選ファイナルでのアタックはその言葉とは真逆のものと見えていた。幾つものコーナーでマシンをスライドさせながら、ステアリングを右に左に切ってコントロールし続ける走りは、パワーだからこそ実現可能なものだった。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 61 第17戦ソノマ Day1 プラクティス2:「予選ではできる限りのことをやってみます」

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
「もうちょっとグリップしてもいいと思うんだけど、滑っちゃう」

Jack Amano(以下――):プラクティス2でも最後の方までトップ10にいて……という展開でしたが?

佐藤琢磨:ウーン……。

――好いタイムを出せていたという感じではなかったんですか?

佐藤琢磨:全然違いましたね。最初の方で良かったのはタイヤの恩恵もあったと思います。それが、グリップが良くなって来て、周りが速くなった時に自分たちはタイムを上げて行くことができなかった。

2014 INDYCAR レポート 第17戦ソノマ Day1 プラクティス2:エリオ・カストロネヴェスがトップ!

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
8月24日 Day1 プラクティス2
天候:快晴
気温:23~24℃

路面は出来上がってきたが
路面温度が高くタイムは午前より低下

 インディーカーのプラクティス2が午後1時15分に始まった。プラクティス1と比べて気温はそれほど上がらなかったものの、路面温度は48℃にまで上がっていた(プラクティス1での路面は33℃)。
 インディーカーのプラクティス1の後にはUSF2000のレースとインディライツのレース#1(今週はダブルヘダー)が行われた。コース表面にタイヤ・ラバーは乗って来ているはずだ。しかし、グリップ・レベルは路面温度が上がったことで逆に下がっていたようだ。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 60 第17戦ソノマ Day1 プラクティス1:「自分たちの走りからは、マシンのセットアップがいい方向に向かっていると感じることができました」

「走り出しとしてはマシンは割とよかったと思います」

Jack Amano(以下――):朝の45分間のプラクティス、どうでしたか?
佐藤琢磨:2月にテストした時とはもちろんコンディションも違うんですけど、クルマのセットアップのアプローチが全然変わっているので、その確認を先ずは行いました。多くのチームが先々週にテストに来ているんだけれど、僕らは来れなかったので、ちょっと駆け足で追いかけるという感じになっていましたね。

2014 INDYCAR レポート 第17戦ソノマ Day1 プラクティス1:肌寒さを感じる中、ハンター‐レイがトップタイムをマーク

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
8月23日 プラクティス1
天候:快晴
気温:18℃

予想どおり、事前テストを行ったメンバーが上位に

 空は快晴。しかし、気温は肌寒さを感ずるものだった。ソノマらしいコンディションで今年もプラクティス1は行われたのだ。そして、最速ラップはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が記録した。走行開始から4周目に彼は1分17秒7150を叩き出した。

2014年8月23日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨にQ 第17戦ソノマ編:ソノマはチャレンジングで素晴らしいコース。シーズンも大詰めですが、カリフォルニアでの最後の2戦で良い勢いを保ち続け、好成績とともにシーズンを終えたいと考えています。

完璧なマシンづくりが非常に難しいソノマ

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)

――ソノマ・レースウェイとは?

佐藤琢磨:コースはアップ&ダウンが激しく、高低差も大きい。そこにいくつもの高速コーナーがレイアウトされているため、ドライバーにとって、この素晴らしいロードコースは非常にチャレンジのしがいがあるものになっています。
 丘の頂上にあるふたつのコーナーは出口が一切見えません。見えるのはカリフォルニアの青空だけ。ライン採りや進入スピードなど、すべてをベストに整えるのが難しい。思い切りが大切。そういうコーナーが僕は一般的に言って好きですね。
 サーキットのあるエリアは世界でも有名なワインの産地。そこも僕は気に入っています。食事もおいしいし、ファンタスティックなワインと奇麗な街並と、もうこれ以上は必要ないって感じです。レースの週末のように大忙しでなければ、ソノマをもっと堪能できるのに……といつも思います。

2014年8月22日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー: 第17戦ソノマ:過去4年でパワーが3勝!ペンスキー勢は4連勝。今年の常設ロードコースではアンドレッティ勢が好調。2デイ・イベントになった影響がカギ!

昨年まで圧倒的な実績を残しているパワー

ソノマの歴代ウィナーは以下の通り(シリーズ一本化がなった年から)。
2013 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2012 ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)
2011 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2010 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2009 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
2008 エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)

 この4年でパワーが3勝もしている。チーム・ペンスキーとしてだと4連勝中。でも去年のはイワクつきだからなぁ。最速ディクソンに対するペナルティ(パワーのクルーをヒットした)には何らかの意図が……。レース主催者にそういうのあっちゃマズイが、今年もそれは散見されている。去年はそれでもパワーのチームメイト、チャンピオンになり損ねてたけど。

2014年8月18日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント59 第16戦ミルウォーキー Race Day 決勝:「本当に残念でしたね、今日のレースは。今年の終盤戦はこのレースに自分としては懸けてたところがあったのですごく残念です」

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ABCサプライ・ウィスコンシン200 
8月17日 Race Day 決勝
15位 248周(2周遅れ) 1時間44分57秒2095

「イエローが出なかったので、何もできないまま周回遅れに」

Jack Amano(以下――):スタートで大きくリヤが流れましたね?
佐藤琢磨:スロットル・オンとバンプがちょうど重なったのか一気にリヤ・タイヤが空転しました。なかなかないんですけどね、2速だったし。今までに経験したことのないことだったんだけど、それによって順位を大きく落としてしまった。それでトラック・ポジションがすごく悪くなってしまいましたね。

2014 INDYCAR レポート 第16戦ミルウォーキー Race Day 決勝:ウィル・パワーがポール・トゥ・ウィンでポイント・リードを広げる! 2位はモントーヤでペンスキー勢1−2フィニッシュ!!

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ウィル・パワー、ポールtoウイン!カストロネベスは11位に沈む

  気温が20℃前後と、8月とは思えない涼しいコンディションで開催されたミルウォーキーでの250マイル・レースは、ポール・ポジションからスタートしたポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝した。
 スタートからトップを守り続けたパワーは、予選3位からひとつポジショを上げて来たチームメイトのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)を突き放し、2秒7949の大差をつけてミルウォーキー初優勝のゴールへと飛び込んだ。


2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 58 第16戦ミルウォーキー Day1 予選:「トップ10に入れたし、良い予選にできたと思います。明日は去年と同じようなレースができれば、と考えています」

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ABCサプライ・ウイスコンシン200 
8月16日 Day1 予選
10位 43秒7828    166.915mph



「特にリヤ・タイヤの摩耗が激しいので、決勝はそこへの対処が鍵」

Jack Amano(以下――):プラクティスが2回、予選の前にありました。

佐藤琢磨:ここでは6月にテストをしています。ただ、その時は気温がそんなに高くなかった。ラップ・タイムもかなり速かったです。それが今回は暑くて、セッティングをコンディションに合わせるのにちょっと苦労をしましたね。2回のプラクティスの中では、これまでにやってきたオーバル・セッティングの続きをやって、まだ試したことのなく、やりたいと考えていたことも幾つかトライしました。最初はまだクルマの動きが良くなかったんですが、2回目のプラクティスでクルマが速くなって行きました。最後には予選シミュレーションも行えました。

2014年8月17日日曜日

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 予選:ポールポジションはウィル・パワー! 佐藤琢磨は予選10位

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プラクティス2回総合で13位だったパワーが唯一の169mph台をマーク
  予選は夕方の5時から。空は引き続き晴れていたが、少し雲も浮かんでいた。気温はプラクティス2と同じ28℃。しかし、路面温度はプラクティス2終了時点が49℃だったのに対し、40℃にまで下がっていた。
 このような状況下では予選アタックの順番が遅いほど有利になるケースが多い。しかし、意外にも今日の予選ではアタック順が早い方が良かったようだった。予選前半は曇が太陽を隠す時間があり、予選後半は雲が移動して太陽が照りつけ続けていたのだ。


2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 57 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス2:「今のセッションを僕らはとても良いテストにできていたと思います」

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8月16日 Day1 プラクティス2
8位(初日総合11位) :22秒3509 163.483mph 35周走行 


「午前中に経験したすごく不安定な感じはなくなり、良かったと思います」
Jack Amano(以下――):さらに暑くなったプラクティス2でしたが?

佐藤琢磨:はい。相対的に僕らはポジション・アップして、タイムも22秒3まで伸ばせたので良かったと思います。クルマも大分動きが良くなりました。

2014 INDYCAR ニュース 8月16日:カーペンター・フィッシャー・ハートマン・レーシング発足

ーペンター・レーシングは今季すでに3勝! チーム合併で複数台参戦体制となる来年大きな飛躍が期待されるPhoto:INDYCAR (Bret Kelley)
うわさが流れた直後に2チームから共同声明

 エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングの合併が発表された。2015年シーズンに向け、ふたつのシングル・カー・チームはCFH(カーペンター・フィッシャー・ハートマン)レーシングへと生まれ変わる。
 噂は本当だった。噂の流れた直後、2チームから共同でのリリースが発表された。エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングは、複数台数体制のチームとなるべく合流することとなった。チーム名はCFHレーシングになるという。

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス2:佐藤琢磨、プラクティス2で8番手、今日の総合で11番手につける

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8月16日 プラクティス2
天候:快晴
気温:28℃

プラクティス2も最速はジェイムズ・ヒンチクリフだったが……
 朝のプラクティス1で165.451mphの最速ラップをマークしていたジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は、気温、路面温度ともに上がった午後のプラクティス2で165.677mphへとスピード・アップ。またもや最速となったが、セッション終盤にターン1側でクラッシュしてしまった。

2014 INDYCAR ニュース 8月16日:エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが合併?

トップチームへの飛躍をもくろむサラ・フィッシャー Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
専門誌の報道をフィッシャーは否定せず


  今日、アメリカのレース専門誌が「エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが来シーズンに向けて合併」とのニュースを流した。
 SFHRの創始者で現在は共同オーナーのひとりとなっているサラ・フィッシャーは、「両者にとって良いこと。2カー・チームになれるし、お互いに今まで以上の強さを発揮できる」とその記事の中でコメントしている。このスクープを事実と認めているといういことだ。エド・カーペンター・レーシング側は何もコメントをしていない。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 56 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス1:「フィーリングとしては悪くなかったので、次のセッション、予選前にもう1回スケジュールされているプラクティスで併せ込むっていう感じかな」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
8月16日 Day1 プラクティス1
16位 22秒5037  162.373mph 42周走行


「テストとコンディションが違っていてびっくりしました」
Jack Amano(以下――):42周を走ったセッションでしたが、順調でしたか?
佐藤琢磨:いやぁ、びっくり。結構テストとコンディションが違ってて。去年のフィーリングもないし、かなり今苦労をしていましたよ。

――暑くて……ということですか?
佐藤琢磨:暑いのもあると思いますね。ここってターンの内側がアスファルトの種類が違うんですよね。黒くなっているところですけど、あそこは熱の吸収が良いのか何なのかわからないんですけど、暑くなって来るとすごく滑り易くなる。涼しい時はイン側にガンガン入れるんですけど、暑くなって来るとそこに入れなくって、だいたいいつも内側の車輪だけ乗せるぐらいのラインになるんですけど、それでもそこに乗るとリヤが滑る。リヤが滑ると前も行っちゃう。あと、タイヤのでグラデーション、性能劣化が結構大きかったですね。だから、みんなフレッシュ・タイヤの時は22秒フラットぐらい行ってましたけど、僕らは22秒5で、走り込むと23秒台まで、グリップの落ち込みが激しかったですね。

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス1:ミルウォーキーのプラクティス1最速はジェイムズ・ヒンチクリフ


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8月16日 
天候:快晴
気温:23~24℃


アンドレッティ勢が1-3位につける
 好天下での最初のプラクティス、最速となる22秒0851=平均時速165.451mphをマークしたのはジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)だった。31周を走ったうちの5周目に記録された。
 2番手はライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)の22秒0987=165.349mph(24周のうちの5周目)。そして、3番手には2年連続優勝中のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が22秒0987=165.283mp(44周のうちの3周目)。アンドレッティ勢が3番手までに2人入った。


2014年8月16日土曜日

2014 INDYCAR ニュース 8月15日:トニー・スチュワートがミシガンでのレースを欠場

本人の口からは未だ何の説明もないままだ…… Photo:INDYCAR (Chris Jones)
欠場の理由は不明。来週以後の動向もアナウンスなし
 今日からNASCARスプリント・カップのミシガン戦が全長2マイル・オーバル始まったが、トニー・スチュワートは出場していない。捜査が完全に終了していないためか、スチュワートの精神状態によるものか、欠場の理由は明らかにされていない。代役にはレギュラー・シートを失っていたべテランのジェフ・バートンが起用された。ただし、「バートン起用はミシガンだけ」とスチュワート・ハース・レーシングでは発表している。来週以降のスチュワートの参戦については、依然クリアにされていない。

2014年8月15日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー レポート第16戦ミルウォーキー:ハンター-レイとパジェノー、逆転タイトル争いの正念場!昨年優勝を争った琢磨の走りにも期待!!

ハンター-レイが2連勝! AA勢がデータ的には有利か

 ザ・ミルウォーキー・マイルは全長が1マイル。左右対称。ストレート長は385.6メートル。ターンのバンクは9.25度。見た目がフラットに近いショート・オーバルは、マシン・セッティングが非常に繊細なハンドリング・コース。

 最近のウィナーは以下の通り。
 2013年 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
 2012年 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
 2011年 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2010年 レースなし
 2009年 スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2008年 ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)

2014年8月14日木曜日

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー:チャンピオン争いアレコレ 過去5年で最もチャンピオンシップを取り逃しているのは、なんとあのチーム!


ポイントリーダーに返り咲いたパワー。最終戦ポイント倍増がタイトル争いにどんな影響を及ぼすのだろうか? Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が残り3戦となる時点でトップに復帰した

 彼が今年のシリーズでリーダーの座に立つのは3回目だ。
 2010年、2012年にもパワーはポイント・リーダーに立ったことがあるが、未だタイトルを獲得した経験はない。
 パワーはエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)を4ポイント・リードしている。
 カストロネヴェスもシリーズ・チャンピオンになったことはない。

2014 INDYCAR レポート:佐藤琢磨にQ 第16戦 ミルウォーキー編 「ミルウォーキーでは、ABCサプライから普段以上のサポートを頂けるところがファンタスティックと感じます。素晴らしいレース・デイをともに過ごしたいです」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)

――ザ・ミルウォーキー・マイルとは?


佐藤琢磨:僕の好きなコースのひとつ。歴史あるフラットなオーバルは大変チャレンジングで、いつも走ること、レースすることをおおいに楽しんでいます。コーナーではバンクによるアシストが得られないので、オーバルというよりも、ロードコースの超高速コーナーに入って行く感じ。マシンは大きなダウンフォースを発生させているため、そんなに高速コーナーって言う感じではないのかもしれない。しかし、コース幅いっぱいを使わなくてはならないし、コクピットではスピードが高いと感じます。

2014年8月13日水曜日

2014 ジャック・アマノのインディーな一日:バーボン・ツアー その2 

ウッドフォード・リザーヴの貯蔵庫に積み上げられた樽。ロゴは自慢の3つの蒸留装置をデザインしたもの。Photo:Masahiko Amano
ウッドフォード・リザーヴで製造工程を見学

 ケンタッキーのバーボン醸造所見学、フランクフォートのバッファ ロー・トレイスの次には、レキシントン近郊のウッドフォード・リザーヴってところに行った。バッファロー・トレイスでは製造工程はほとんど見せてもらえな かったんだが、ここでは発酵段階も、蒸留装置も見せてもらえて、バーボン作りのことがより一層理解できた。

2014 INDYCAR レポート 8月12日:トニー・スチュワートによる死亡事故続報

スチュワート本人のコメントは伝わってきていないが… Photo:INDYCAR (Jim Haines)
スチュワートに相手を傷つける意図はあったのか?

 先日お伝えした通り、NASCARを放映しているFOXのホームページには、「15年に近い禁固刑となる可能性が高い」という、一人の法律専門家の見解が事故の後すぐに出された。
 事故の起きた州の大手新聞=ザ・ニュー・ヨーク・タイムズは、「スチュワートがアクセルを踏んだことが争点になる」とズバリ、ポイントを言い当て、全国紙のUSAトゥデイは、スチュワートの法によって裁かれる可能性を示唆していた。


2014年8月12日火曜日

2014 INDYCAR ニュース 8月10日:トニー・スチュワートがダート・トラックで死亡事故を起こす

7月27日、ブリックヤード400でのトニー・スチュワート。アンガー・マネジメントを受けて、このところ落ち着いてきているように見えたのだが… Photo:INDYCAR (Jim Haines)
あってはならない事故が発生
これはモータースポーツ・アクシデントと言えるのか?


 先週末にストック・カーのNASCARスプリント・カップはニュー・ヨーク州のロードコース、ワトキンス・グレンでレースを行った。その週末の土曜日の夜、近くにある全長0.5マイルのダート・トラックで開催されたスプリント・カーのレースにトニー・スチュワートは出場した。NASCARのトップ・カテゴリーで3回もチャンピオンになっている彼は、その前はIRLインディーカー・シリーズでもチャンピオンとなった実績を持っているが、元々はUSACのスプリント、ミジェットなどタイトル総なめにしたダート・トラックをルーツに持つドライバーで、ビッグ・レースの週末にも小さなコースでのレースに何度となく出場して来ていたのだ(去年はそういうレースで大ケガもしたが)。
 そのスチュワートがレース中にコース上を歩いていた選手を轢き、死亡させてしまった。なんで選手が歩いていたのかというと、事故を起こした相手に対する抗議が目的で、それはフルコース・コーション中のことだった。


2014年8月9日土曜日

2014 ジャック・アマノのインディーな一日:クリーブランドはスーパーマンの故郷

クリーブランドに到着した旅客をスーパーマンが出迎える Photo:Masahiko Amano 
クリーブランド国際空港でスーパーマンがお出迎え

 スーパーマンはオハイオ州クリーブランド生まれ。知ってました?
 クリーブランドの国際空港のバゲージ・エリアにこんな展示を発見。前からあったのに気づかなかっただけか、近頃設置されたものなのか……。


2014 ジャック・アマノのインディーな一日:雨にたたられたトロントダブルヘダーを終えて

にぎわうトロント国際空港のレストラン Photo:Masahiko Amano

シカゴ経由でクリーブランドへ
トロント国際空港のレストランで新発見

 毎度のことですが、雨に祟られたレースの後の月曜日は清々しい快晴。ノンビリ起き出して正午前にトロントの国際空港へ。
 カナダからアメリカに飛ぶ場合、カナダの空港でアメリカの入国審査と通関をやってもらえちゃいます。アメリカ移民局スタッフがカナダに常駐しているということ。だから、アメリカ国内を旅行してるのと同じように、荷物は最終目的地までスルーで行ってくれる。こういう合理性はアリガタイよね。
 ということで、トロントの空港で私が並んだ長い列は、カナダからの出国するためのじゃなく、アメリカに入国するためのもの。非アメリカ人、グリーン・カード・ホルダー以外だから更に列は長く、係官が少なくて時間もやたらとかかった。私の少し前にインディー500・3勝のダリオ・フランキッティを発見。彼も我慢強く並んでいた。引退しても忙しく、「インディ行って、スコットランド戻ってからミッド・オハイオに行く」んだと。 私はシカゴ経由でクリーブランドへ。日本に帰ってもそんなに長い時間が過ごせるわけじゃないし、ひとつ南のケンタッキーなんていう州をチョロッと見て来ようと思って。



2014 ジャック・アマノのインディーな一日:ケンタッキー行脚その2 トリッキーなポーク・チョップ

こちらが衣付きのポークチョップ。下の黄色いのがチーズ・グリッツ Photo:Masahiko Amano
大学のキャンパス内にあるホテルの有名なレストランを探訪
 レキシントンの南、ベレアって町は芸術祭で有名。大学も芸術を学ぶところとして確固たる地位を築いてるとのこと。そのダウンタウンというか、大学のキャンパス内に古~いホテルがあって、そこのレストラン、ブーン・タヴァーン(Boone Tavern)がこれまた有名ってんで行って来ました。Tavernて日本語になってんのかな?

2014年8月7日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 8月6日::レイホール大ショック! 大型スポンサーのナショナル・ガードは今シーズン限り

インディアナ州のアッターバリー駐屯地を訪問したレイホールとデール・アーンハートJr. デイルJr.は現在NASCAR スプリントカップでランキングトップを争う好調の矢先、思わぬ事態に! Photo:INDYCAR (Chris Owens) 
パンサーとの訴訟の結末を待たず
当のナショナル・ガードが撤退! 
 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは8月6日、「今日の午後、我々はナショナル・ガードが今シーズン限りでモータースポーツにおけるスポンサー活動を、インディーカーにおいても、NASCARにおいても終了させる旨の通知を受けました」とのショッキングな発表を行った。
 パンサー・レーシングからRLLRヘと今シーズンから引っ越したナショナル・ガードだったが、たった1年でサヨウナラ。シリーズ・ナンバー・ワンとも言われる大口スポンサーを獲得し、「しばらくはチームも安泰」と考えていたはずのRLLRだったが、目算は完全に狂ってしまった。
以上

2014 INDYCAR レポート 8月6日:激戦の2014インディーカー、今、一番初勝利に近いのは?

第4戦のグランプリ・オブ・インディアナポリスで初PPを獲得したサーヴェドラは、なんと現時点で唯一の表彰台未経験ドライバー! Photo:INDYCAR (Chris Jones)
今や未勝利チームはゼロ!優勝経験ないドライバーの方が少ない!

 今シーズン、キャリア初勝利を挙げたのがルーキーのカルロス・ウエルタス(デイル・コイン・レーシング)。作戦フル活用での勝利(@ヒューストン1)だったとはいえ、勝ちは勝ち。どこのコース行ってもキッチリ普通に走れてるしね、この人(オーバル以外)。
 セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)のトロントでの優勝は見事な圧勝だったけど、2シリーズ合併後だと“初”。

2014年8月5日火曜日

2014 INDYCARレポート 第15戦ミッド・オハイオ:「肩の荷が下りたよ」 ミッド・オハイオ優勝後、ディクソン語録

チーム初勝利をカナーン、キンボールから祝福される。右はマイク・ハル Photo:INDYCAR (Bret Kelley) 
「このコースで最後尾スタートだとトップ10入りも難しいと思っていた」
 15戦目にして今シーズン初優勝を挙げたスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。チームにとってもそれは今季初勝利となった。その感想を尋ねられたディクシーは、「肩の荷が下りたっていうのが一番かな。こんなシーズンの終盤になるまで勝てないなんて自分たちとしては珍しいのでね。複数いるチームメイトのうちのひとりが勝てないってことならわかるけれど4人全員、誰も勝っていなかったから」と話した。