2014年8月23日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨にQ 第17戦ソノマ編:ソノマはチャレンジングで素晴らしいコース。シーズンも大詰めですが、カリフォルニアでの最後の2戦で良い勢いを保ち続け、好成績とともにシーズンを終えたいと考えています。

完璧なマシンづくりが非常に難しいソノマ

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)

――ソノマ・レースウェイとは?

佐藤琢磨:コースはアップ&ダウンが激しく、高低差も大きい。そこにいくつもの高速コーナーがレイアウトされているため、ドライバーにとって、この素晴らしいロードコースは非常にチャレンジのしがいがあるものになっています。
 丘の頂上にあるふたつのコーナーは出口が一切見えません。見えるのはカリフォルニアの青空だけ。ライン採りや進入スピードなど、すべてをベストに整えるのが難しい。思い切りが大切。そういうコーナーが僕は一般的に言って好きですね。
 サーキットのあるエリアは世界でも有名なワインの産地。そこも僕は気に入っています。食事もおいしいし、ファンタスティックなワインと奇麗な街並と、もうこれ以上は必要ないって感じです。レースの週末のように大忙しでなければ、ソノマをもっと堪能できるのに……といつも思います。

2014年8月22日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー: 第17戦ソノマ:過去4年でパワーが3勝!ペンスキー勢は4連勝。今年の常設ロードコースではアンドレッティ勢が好調。2デイ・イベントになった影響がカギ!

昨年まで圧倒的な実績を残しているパワー

ソノマの歴代ウィナーは以下の通り(シリーズ一本化がなった年から)。
2013 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2012 ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)
2011 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2010 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2009 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
2008 エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)

 この4年でパワーが3勝もしている。チーム・ペンスキーとしてだと4連勝中。でも去年のはイワクつきだからなぁ。最速ディクソンに対するペナルティ(パワーのクルーをヒットした)には何らかの意図が……。レース主催者にそういうのあっちゃマズイが、今年もそれは散見されている。去年はそれでもパワーのチームメイト、チャンピオンになり損ねてたけど。

2014年8月18日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント59 第16戦ミルウォーキー Race Day 決勝:「本当に残念でしたね、今日のレースは。今年の終盤戦はこのレースに自分としては懸けてたところがあったのですごく残念です」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ABCサプライ・ウィスコンシン200 
8月17日 Race Day 決勝
15位 248周(2周遅れ) 1時間44分57秒2095

「イエローが出なかったので、何もできないまま周回遅れに」

Jack Amano(以下――):スタートで大きくリヤが流れましたね?
佐藤琢磨:スロットル・オンとバンプがちょうど重なったのか一気にリヤ・タイヤが空転しました。なかなかないんですけどね、2速だったし。今までに経験したことのないことだったんだけど、それによって順位を大きく落としてしまった。それでトラック・ポジションがすごく悪くなってしまいましたね。

2014 INDYCAR レポート 第16戦ミルウォーキー Race Day 決勝:ウィル・パワーがポール・トゥ・ウィンでポイント・リードを広げる! 2位はモントーヤでペンスキー勢1−2フィニッシュ!!

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ウィル・パワー、ポールtoウイン!カストロネベスは11位に沈む

  気温が20℃前後と、8月とは思えない涼しいコンディションで開催されたミルウォーキーでの250マイル・レースは、ポール・ポジションからスタートしたポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝した。
 スタートからトップを守り続けたパワーは、予選3位からひとつポジショを上げて来たチームメイトのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)を突き放し、2秒7949の大差をつけてミルウォーキー初優勝のゴールへと飛び込んだ。


2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 58 第16戦ミルウォーキー Day1 予選:「トップ10に入れたし、良い予選にできたと思います。明日は去年と同じようなレースができれば、と考えています」

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ABCサプライ・ウイスコンシン200 
8月16日 Day1 予選
10位 43秒7828    166.915mph



「特にリヤ・タイヤの摩耗が激しいので、決勝はそこへの対処が鍵」

Jack Amano(以下――):プラクティスが2回、予選の前にありました。

佐藤琢磨:ここでは6月にテストをしています。ただ、その時は気温がそんなに高くなかった。ラップ・タイムもかなり速かったです。それが今回は暑くて、セッティングをコンディションに合わせるのにちょっと苦労をしましたね。2回のプラクティスの中では、これまでにやってきたオーバル・セッティングの続きをやって、まだ試したことのなく、やりたいと考えていたことも幾つかトライしました。最初はまだクルマの動きが良くなかったんですが、2回目のプラクティスでクルマが速くなって行きました。最後には予選シミュレーションも行えました。

2014年8月17日日曜日

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 予選:ポールポジションはウィル・パワー! 佐藤琢磨は予選10位

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
プラクティス2回総合で13位だったパワーが唯一の169mph台をマーク
  予選は夕方の5時から。空は引き続き晴れていたが、少し雲も浮かんでいた。気温はプラクティス2と同じ28℃。しかし、路面温度はプラクティス2終了時点が49℃だったのに対し、40℃にまで下がっていた。
 このような状況下では予選アタックの順番が遅いほど有利になるケースが多い。しかし、意外にも今日の予選ではアタック順が早い方が良かったようだった。予選前半は曇が太陽を隠す時間があり、予選後半は雲が移動して太陽が照りつけ続けていたのだ。


2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 57 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス2:「今のセッションを僕らはとても良いテストにできていたと思います」

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8月16日 Day1 プラクティス2
8位(初日総合11位) :22秒3509 163.483mph 35周走行 


「午前中に経験したすごく不安定な感じはなくなり、良かったと思います」
Jack Amano(以下――):さらに暑くなったプラクティス2でしたが?

佐藤琢磨:はい。相対的に僕らはポジション・アップして、タイムも22秒3まで伸ばせたので良かったと思います。クルマも大分動きが良くなりました。

2014 INDYCAR ニュース 8月16日:カーペンター・フィッシャー・ハートマン・レーシング発足

ーペンター・レーシングは今季すでに3勝! チーム合併で複数台参戦体制となる来年大きな飛躍が期待されるPhoto:INDYCAR (Bret Kelley)
うわさが流れた直後に2チームから共同声明

 エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングの合併が発表された。2015年シーズンに向け、ふたつのシングル・カー・チームはCFH(カーペンター・フィッシャー・ハートマン)レーシングへと生まれ変わる。
 噂は本当だった。噂の流れた直後、2チームから共同でのリリースが発表された。エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングは、複数台数体制のチームとなるべく合流することとなった。チーム名はCFHレーシングになるという。

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス2:佐藤琢磨、プラクティス2で8番手、今日の総合で11番手につける

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8月16日 プラクティス2
天候:快晴
気温:28℃

プラクティス2も最速はジェイムズ・ヒンチクリフだったが……
 朝のプラクティス1で165.451mphの最速ラップをマークしていたジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は、気温、路面温度ともに上がった午後のプラクティス2で165.677mphへとスピード・アップ。またもや最速となったが、セッション終盤にターン1側でクラッシュしてしまった。

2014 INDYCAR ニュース 8月16日:エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが合併?

トップチームへの飛躍をもくろむサラ・フィッシャー Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
専門誌の報道をフィッシャーは否定せず


  今日、アメリカのレース専門誌が「エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが来シーズンに向けて合併」とのニュースを流した。
 SFHRの創始者で現在は共同オーナーのひとりとなっているサラ・フィッシャーは、「両者にとって良いこと。2カー・チームになれるし、お互いに今まで以上の強さを発揮できる」とその記事の中でコメントしている。このスクープを事実と認めているといういことだ。エド・カーペンター・レーシング側は何もコメントをしていない。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 56 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス1:「フィーリングとしては悪くなかったので、次のセッション、予選前にもう1回スケジュールされているプラクティスで併せ込むっていう感じかな」

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8月16日 Day1 プラクティス1
16位 22秒5037  162.373mph 42周走行


「テストとコンディションが違っていてびっくりしました」
Jack Amano(以下――):42周を走ったセッションでしたが、順調でしたか?
佐藤琢磨:いやぁ、びっくり。結構テストとコンディションが違ってて。去年のフィーリングもないし、かなり今苦労をしていましたよ。

――暑くて……ということですか?
佐藤琢磨:暑いのもあると思いますね。ここってターンの内側がアスファルトの種類が違うんですよね。黒くなっているところですけど、あそこは熱の吸収が良いのか何なのかわからないんですけど、暑くなって来るとすごく滑り易くなる。涼しい時はイン側にガンガン入れるんですけど、暑くなって来るとそこに入れなくって、だいたいいつも内側の車輪だけ乗せるぐらいのラインになるんですけど、それでもそこに乗るとリヤが滑る。リヤが滑ると前も行っちゃう。あと、タイヤのでグラデーション、性能劣化が結構大きかったですね。だから、みんなフレッシュ・タイヤの時は22秒フラットぐらい行ってましたけど、僕らは22秒5で、走り込むと23秒台まで、グリップの落ち込みが激しかったですね。

2014 INDYCARレポート 第16戦ミルウォーキー Day1 プラクティス1:ミルウォーキーのプラクティス1最速はジェイムズ・ヒンチクリフ


Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
8月16日 
天候:快晴
気温:23~24℃


アンドレッティ勢が1-3位につける
 好天下での最初のプラクティス、最速となる22秒0851=平均時速165.451mphをマークしたのはジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)だった。31周を走ったうちの5周目に記録された。
 2番手はライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)の22秒0987=165.349mph(24周のうちの5周目)。そして、3番手には2年連続優勝中のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が22秒0987=165.283mp(44周のうちの3周目)。アンドレッティ勢が3番手までに2人入った。