2020年6月5日金曜日

2020 INDYCARレポート:アレックス・パロウ、いよいよNTTインディカー・シリーズにデビュー!


アレックス・パロウ、いよいよNTTインディカー・シリーズにデビュー!
(チームゴウモータースポーツ Media Informationより)

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シーズン初戦「ジェネシス300」、今週末にテキサスでナイト・レース開催~

 デイル・コイン・レーシング with チーム・ゴウのルーキー、アレックス・パロウは、今週末6()にテキサス・モーター・スピードウェイにて、いよいよNTTインディーカー・シリーズでデビューを果たすべく最初のレースに挑みます。シリーズは3月に開催中止となったセイント・ピーターズバーグの開幕戦から12週間の時を経て、今週末ようやく2020年シーズン初戦「ジェネシス 300」を開催することになりました。

 この土曜日は、パロウにとってはインディーカーでの初戦というだけでなく、初のオーバル・レースかつナイト・レースへのチャレンジとなります。2月に実施されたテキサス・モーター・スピードウェイでのテスト走行が初めてのオーバル走行だったパロウは、参戦ドライバーの中でオーバルでのレース経験がない唯一のドライバーです。


アレックス・パロウのコメント
 
 「ここ何週間かはアメリカに戻ってくることについて心配していたけど、実際に戻って来て、とても嬉しく思っている。今週末、テキサス・モーター・スピードウェイでレースができることに興奮しているよ。チームやエンジニアと共にしっかりと準備をする十分な時間があって、自分自身の準備もできた。レースそのものに集中することができて、成功するか失敗するかなんて考えずにいられたことは大きな安心感にもつながった」
 「今週末は僕の夢だったNTTインディーカー・シリーズのデビュー戦なんだ。初のオーバル、初のナイト・レースでもあり、しかもテキサスでのレースだよ。デビューするためのカードが全て難しく、チャレンジングなものになるけど、楽しみだね。チームは過去にもテキサスのコースで良いマシンを仕上げているし、3ヶ月ぶりになるマシンに馴染んでスピードを上げていくのは僕次第だと思うよ。コースに出られる時間は限られているので、僕や他のルーキー達にとっては簡単ではないけど、ベストを尽くすよ。どのカテゴリーでもオーバル・レースの経験がないドライバーは僕だけだけど、挑戦する準備はできている。ようやく始まる2020年シーズンの初戦で良い結果を出せたら、デイル・コイン・レーシング with チーム・ゴウにとって最高だね」

 パロウを含むルーキー達は、現地時間の午後1210分から30分間の練習走行が追加でスケジュールされています。予選は現地時間午後4時、グリーン・フラッグは現地時間午後710分となります。日本ではGAORAにて日本時間午前830分から生中継を予定しています。

(チームゴウモータースポーツ Media Informationより)
以上

2020 INDYCAR ニュース 6月5日:インディーカー第2戦も無観客で開催


通常開催への努力むなしく、無観客開催に

マリオン郡の感染状況が規制解除には至らず



 インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)74日に開催される2020年シーズン第2GMRグラン・プリは、COVID-19のパンデミックのため、無観客で行われることになった。
 IMSとインディーカーは、地元自治体、そしてインディアナ州の当局と検討を重ね、今回の決断に至ったということだ。インディアナ州の再開計画・第5段階では、ソーシャル・ディスタンスの保持を達成できるのであれば、スポーツ会場でのイベントを開催できることとしている。州内のほぼすべての郡で、このルールが74日から適用となる。しかし、州内最大都市のインディアナポリスを含むマリオン郡は、つい先頃、他の郡により10日遅れて第3段階に入ったばかり。アメリカ全土で大規模自治体の再開計画実施については慎重であるべき、というのがトレンドとなっている。


2020年6月2日火曜日

2020 INDYCARレポート6月2日:シーズン開幕への準備状況



(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのニュースレターより)
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのテクニカル・ディレクター=トム・ジャーマンに聞く

 今週末の66日、2020年のNTT INDYCARシリーズが、テキサス・モーター・スピードウェイの1.5マイル・オーバルで開幕する。COVID-19ウィルスの感染爆発によって2ヵ月半も遅れていたシーズンが、ジェネシス300”でついにスタートを切るのだ。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのインディーカー部門でテクニカル・ディレクターを務めるトム・ジャーマンが、同イベントに向け、幾つかの質問に答えた。


Q
2ヵ月半という長きに渡ってシーズン開幕が保留された中、エンジニアリング・グループは何にフォーカスして来たのでしょうか? 外出規制が敷かれていましたが、エンジニアたちは、どのように仕事をしていたのですか?

A
RLLのエンジニアリング・チームは、自宅での仕事へとスムーズに移行できました。それは、私たちが通常のスヵジュールでも様々な場所で仕事をして来ているからだと思います。レースとレースの間、サーキットでのテスト、開発のためのテスト、バーチャル・テストを普段でも行っています。それらのテストをする場合、異なる場所にいる者同士でデータを共有し、作業をしています。私たちにとっては、今回のように毎日同じ場所で仕事をし続ける方が、正常な状態と異なっている、と言えると思います。
 世界中の多くの人々と同じように、私たちにとっての最大の課題は、将来の不確実さでした。幸いなことに、インディアナポリス500にまた出場する機会がある、というのはわかっていましたから、私たちが最も焦点を当てたのは、インディに向けた準備となりました。ただ、焦点は変わらなかったものの、仕事のやり方、進め方に関する細部では何度か変更がなされました。サーキットを使ったテスト、風洞テストはキャンセルされました(インディーカーが急遽設定したパンデミック用ルールにより)。そして、インディーでのレースはスヵジュールが8月にずれ込み、使用可能なタイヤのセット数が減らされました。開幕が遅れたことでできた時間を使い、私たちはこれらの変更にいかに対応するかを様々検討し、調整をすることができたと思います。
 私は、チームのスタッフが、不確実な状況に置かれながらも状況の変化を吸収することや、新しい解決策を見出すことに集中する高い能力を備えていることに感銘を受けました。

2020年5月31日日曜日

2020 INDYCAR ニュース 5月31日:テキサス州が屋外イベントでファンの観戦を許可する方針

インディーカー開幕戦はやはり無観客開催に
 テキサス州が屋外でのプロ・スポーツ・イベントに観客を入れることを許可することになった。6月から無観客でのイベント開催を許可する決定をしていたテキサス州だが、それを修正、5月31日から通常の収容可能観客数の25%までであればファンを入場させてよいことになる。屋内でのイベントは、引き続き観客を入れることが許されないが……。

 6月6日に決勝の行われるNTTインディーカー・シリーズの2020年シーズン開幕戦=ジェネシス300は、この新ルールによって観客を入れて良いことになった。しかし、レース開催サーキットであるテキサス・モーター・スピードウェイの社長=エディ・ゴセージは、「新ルールとなってもジェネシス300は無観客で開催する」との声明を出した。「スタンドをファンで埋め尽くしたい、という思いを私以上に持っている人はいないだろうが、それはまだできる状態になっていない」とも彼はコメントしている。時間的猶予が小さ過ぎ、対応しかねたというのが実情だろう。