2016年8月2日火曜日

2016 ジャック・アマノのインディーな一日 7月8日:4週間の取材に出発!久々に両替を空港で

今回は夕方便で時間があったので、出発前に東京駅のリゾット専門店リーゾカノビエッタでランチ Photo:Masahiko Amano
7月8日、アイオワからの3レース取材へと旅立つ
 今回は4週間の取材行。4週間で3レース=アイオワ、トロント、ミッド・オハイオ。トロントとミッド・オハイオの間は、オハイオ州クリーヴランドの南のアクロンがベース。

 今回は成田空港からデルタでミネアポリスへ。アイオワへは陸路でアプローチする。
 成田へはだいたいいつもスカイライナー利用なんだけど、余裕もって空港に到着しようとすると、昼時に都内を通過しなくてはならず、東京駅にあるリゾット専門店でランチすることにした。コロッケ入りのトマト・ソース=おいしかったけど、少しお高いのでは?

2016年8月1日月曜日

2016 INDYCAR レポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ Race Day 決勝:佐藤琢磨、4位フィニッシュ目前で追突されて9位

ブラックでスタートしたスタート直後、10周目あたりのターン5での攻防。この後、下位グリッドからスタートしたこの集団は12周目までに早めのピットインを済ませ、ポジションアップを果たす。琢磨も、ブルデイも同じ戦略だった。Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
早めのピットストップと最初のコーションでのステイアウト作戦が的中

 序盤の12周目に予定通り早目のピット・ストップを行った佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、15周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)と絡んだことで出されたフルコース・コーションで8番手まで大きくポジション・アップした。この作戦が結果的に正解で、琢磨は終盤に入ると4位を走行。そのままゴールが可能と見えていたが、残り5周となったバック・ストレッチ・エンドでセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が追突して来て2台揃ってコース・オフ。なんとかスタックを避けた琢磨だったが、ゴールは5ポジション後方の9位となってしまった。20番手スタートでのトップ10入りは悪くない結果だが、今季ベスト・リザルト、そして、トロントに続いてのトップ5フィニッシュを逃すこととなった。

ミスを認めるブルデイ 「琢磨には悪いことをした」

 「昨日の予選はフラストレーションの溜まるものだったが、今日のレースでは絶妙の作戦によって上位に進出した。ゴール前5周で4位へとひとつ順位を上げるチャンスがあると考えた。しかし、不運にも、琢磨の真後ろを走っている時にブレーキング・ポイントをミスしてしまった。決して速くなかった彼をパスできずにいたことでフラストレーションが溜まってしまっていたからだろう。彼がブレーキングし、僕はそれよりブレーキを遅らせようとしたんだが、不運にも彼のマシンに接触してしまった。僕のミスだった。琢磨には悪いことをした。僕らのマシンは速く、彼をパスできないことでイライラがつのってしまっていた。それで自分の限界を越えてしまったんだと思う」とブルデイはミスを認めて謝っていた。


「チームがすごい力を発揮してくれた。ラリー・フォイトの戦略が完璧だった」
 琢磨は9位でゴールしてピットに戻ると、マシンを叩いて悔しがっていた。「素晴らしい1日だった。チームがすごい力を発揮してくれた。作戦担当のラリー・フォイトの戦略が完璧だった。序盤のピット・タイミングは楽観的に過ぎたかもしれないが、イエローがちょうどよく出てくれて、ポジションを大幅にゲインできた。そこからは全車を相手に激しいバトルを戦い続けた。全ラップを予選のように走った。クルーたちのピット・ストップもとても速かった。特に最後のピット・ストップが速かった。そこからは4位の座を競い続けた。序盤からブルデイとポジションを争い続けていた。いつかは勝負する時が来ると思っていたが、あのアクシデントは残念だった。こちらはラインを保っていた。アメリカでの実績、そして高い評判を持つ彼らしくないミスだったと思う。どうにか走り続けて9位でゴールできてよかった。トロントに続いて好結果を手にできたと思う」と琢磨は語った。
以上

2016 INDYCARレポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ Race Day 決勝:シモン・パジェノーが今季4勝目でポイント・リードを広げる

今シーズン4勝目を挙げて、パジェノーはタイトルに向けての勢いを取り戻した Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
序盤からレースをリードしたパジェノーだったが……
 ポール・ポジションからスタートしたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は、チャンピオンの座を争うチームメイトのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を突き放してスタートからトップを快走した。しかし、15周目にフルコース・コーションが出され、彼はトップから12番手まで後退した。イエローの原因はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が珍しく少々強引なパスをエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)に仕掛けたことにあった。2台はキー・ホール入口で接触、ディクソンのフロント・サスペンションが壊れ、ヘアピン状コーナーの出口付近に9号車はストップした。
 さらに、第2スティントの後のピット・ストップで、パジェノーはパワーの先行を許した。パジェノーより多く走った2周で思い切りハード・プッシュをしたのだろう、パワーがコースに戻ると順位が前に出ていた。

2016 INDYCAR フォト・リポート 第13戦 ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ その4:”SATOポークチョップ”

SATOポーク・チョップ、AKIKOポテと・サラダ、モレノ・ライス&アスパラガス。オードブルも色々出して頂き、最後はケーキまで! 琢磨のマネジャー夫妻=スティーヴ&スー、ありがとう Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2016 INDYCAR フォト・リポート 第13戦 ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ その3:琢磨のバーベキュー

今回はパドックにモーターホームで泊まっている琢磨。バーベキューをメディアにもふるまってくれました。オイシかった Photo:Masahiko Amano 

2016 INDYCAR フォト・リポート 第13戦 ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ その2:ターゲット撤退発表直後、気になる二人!?

ファン・パブロ・モントーヤが将来ガナッシに復帰するってコト、有り得るんだろうか?? ミッド・オハイオのパドックで談笑する2人+ファン Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
関連ニュースはこちら

2016 INDYCAR フォト・リポート 第13戦 ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ その1:余裕のシボレー陣営

予選日のピットにいたイルモアとGMのスタッフ。黒いポロシャツの御仁はGMのレース関連テック・センターのボス=ラス・オブレイナス氏で、カメラ持参で登場とは余裕見せ過ぎ。Photo:Masahiko Amano

2016 INDYCARレポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ スタート・タイヤ:グリッドでチェック!

1  パジェノー    ユーズド・オルタネート 右フロントのみフレッシュ
2  パワー      ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシ
3  ニューガーデン  ユーズド・オルタネート
4  ハンター-レイ   ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシュ
5  キンボール    ユーズド・オルタネート
6  レイホール    ユーズド・オルタネート
7  カストロネヴェス ユーズド・オルタネート
8  モントーヤ    ユーズド・オルタネート
9  ヒンチクリフ   ユーズド・オルタネート
10 アレシン     ユーズド・オルタネート

11 ディクソン    フレッシュ・プライマリー
12 ロッシ      ユーズド・オルタネート
13 チルトン     フレッシュ・プライマリー
14 カナーン     フレッシュ・オルタネート
15 ムニョス     ユーズド・オルタネート
16 ブルデイ     ユーズド・オルタネート
17 ホウクスワース  ユーズド・オルタネート

18 エナーソン    フレッシュ・プライマリー
19 ピゴット     フレッシュ・プライマリー
20 佐藤       フレッシュ・プライマリー
21 アンドレッティ  フレッシュ・オルタネート

22 デイリー     フレッシュ・プライマリー

2016 INDYCARレポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ スタート・タイヤ:トップ10がオルタネートをチョイス

プライマリーは佐藤琢磨をはじめ6人
 トップ10がオルタネート=レッド・タイヤ選択。レッドを選んだ中で一番上位のグリッド=11番手=スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。彼がどんな作戦で上位進出を狙うかに注目。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ Race Day プラクティス・ファイナル:「レッドが普通に速いのでブラックでスタートして、昨日使った2タイヤもフルに投入してレッドを3セット使います」

「スプリング・パッケージを変えてダンパー・セッティングも大きく変えました」
Jack Amano(以下――):この30分間のセッションでは何をトライしたんでしょう?

佐藤琢磨:もちろん、いつもどおりのメニューです。フルタンクにしてライド・ハイトのチェックをまずしました。スプリング・パッケージも昨日とは変えていますから。それと、ダンパーも大きくセッティングを変えているので、そのテストをしていました。結局、スプリング・パッケージも違うし、コンディションも違うので、詳細はよくわかりませんでした。バランスもそんなに変わっていなかったし。

2016 INDYCARレポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ Race Day プラクティス・ファイナル:またしても最速はスコット・ディクソン 

プラクティス・ファイナルで佐藤琢磨は14位までポジション・ゲイン Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ディクソン、最速ラップを出すも軽くクラッシュ!
 30分間のプラクティス・ファイナル。天候は晴れ。気温は25℃だったが、昨日までより日差しは強かった。
 このセッションでも走行開始直後はなかなかラップ・タイムが上がって行かず、10分を過ぎて、ようやく1分6秒を切る者が登場=セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。
 もうセッションが終盤に入ってから、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が1分4秒台に突入した。自身の17周目に1分4秒9792をマークしてトップに立った。そして、次のラップは更に速い1分4秒4039。チェッカード・フラッグ直前にS字コーナーの先の右ターンでスピンしてコース・オフ。芝生の上を滑って軽くだがサイドからコンクリート・ウォールにヒットして赤旗を出すオマケつき。そのままセッションは終了となった。


2016年7月31日日曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド‐オハイオ Day2 予選:「こんなにスピードが伸びていかないと苦しいですね。明日のレースはストラテジーが大切です」

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「マシンをタイヤやコンディションに合わせ込むことはできていました」

Jack Amano(以下――):今日の予選はレッド・タイヤで走り出し、2セット目も投入する作戦としましたね?

佐藤琢磨:はい。最初からレッド・タイヤで行くことによって、レッド・タイヤの今年のパッケージの、このセッティングでのバランスを見て、修正が必要であれば修正をする、という考え方でした。その作戦は悪くなかったと思います。バランスは良かった。でも、何をもって良かったというかは難しいところで、結局今日の自分たちはスピードが乗ってなかった。ただ自分たちの中では、マシン・セッティングをタイヤやコンディションに合わせ込むことはできていたと思います。それが……ね、こんなにスピードが伸びて行かないとは……苦しいですね。

2016 INDYCAR レポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド-オハイオ Day2 予選:ポール・ポジションはシモン・パジェノー

このところやや精彩を欠いていたパジェノーだったが、今季6回目のポール・ポジションを獲得! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
コース・レコード・タイムで今シーズン6回目のポール・ポジション

 今日の予選でファイナルを戦った6人をQ2通過上位から順に紹介すると、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)となる。

2016 INDYCARレポート 第13戦 ホンダ・インディー200 アット・ミッド-オハイオ Day2 プラクティス3:スコット・ディクソン、今週末2度目の最速

キー・ホール・ターンと呼ばれるターン2を行くディクソン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
気温が下がり、トップ5が1分3秒台に突入
 
 陽が出ると暑いが、曇りがちの涼しいコンディションでのプラクティス3だった。
 昨日の雨で路面のラバーは流されてしまったが、23℃と気温の低いコンディションによってか、インディーカーのラップ・タイムは更に短縮された。トップ5が1分4秒を切った。ブラック・タイヤ装着で。昨日の路面はプラクティス1での最高が39℃、プラクティス2が42℃だったのに対し、今朝は32℃だった。