2014年5月10日土曜日

2014 INDYCARレポート 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day2 予選:初開催イベントでPPを獲得したのはセバスチャン・サーヴェドラ

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インディカー42戦目、キャリア初のファスト6進出でPP獲得!
 ウェット・コンディションを見事に見方につけ、コロンビア出身のセバスチャン・サーヴェドラ(KV/AFSレーシング)が初開催のグラン・プリ・オヴ・インディアナポリスのポール・ポジションを獲得した。
Photo:INDYCAR (Chris Jones)
 彼にとってのキャリア初ポールは、キャリア初めてのQ3進出で達成された。2010年のインディー500でデビューして以来、通算42戦目でのPPだ。これまでの41戦でのベストグリッドは昨年のミルウォーキーでの6位だった。 
   「今日の予選は何がどうなるやら、まったくわからない中で始まった。ウェットになるのか、ドライになるのかさえ読めなかった。そして実際に、コンディションはドライからウェット、ウェットかドライ、またウェット、そしてドライへ……と目まぐるしく変化を続けた。僕は雨が大好きで、今日の難しいコンディションを楽しんでいた」とサーヴェドラは語った。「初PPは本当に嬉しい。チームのクルー全員が素晴らしい力を出してくれていた。自らをプッシュし続け、今日のようなチャンスを掴む時を待っていたんだ。チームにとって非常に大きな意味のあるPPとなったと思う。5月のスタートを最高の形で切ることができたとも感じている」。
3回目のプラクティスでウエットを精力的に走りこんだことが予選の好結果に

 木曜日は快晴に恵まれたインディアナポリスだったが、予選が午後に行われる金曜日は朝方に雨があり、今週3回目のプラクティスはウェット・コンディションとなった。ここでサーヴェドラは出走25台の中で最多の22ラップをこなし、8番手につけるタイムをマークした。

ウエットを攻めるサーヴェドラ Photo:INDYCAR (Walter Kurn) クリックして拡大
 予選がドライになるかウェットになるかわからない状況下で積極的なアプローチを見せたことが今日の彼の好パフォーマンスに繋がった。Q1のグループ1は強豪揃いだったが、ドライ・コンディションでの戦いでサーヴェドラは5番手につけるラップタイムを記録し、勝ち残った。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)といった今週好調と映っていたメンバーがこのグループでQ1敗退を喫した。

予選2位はホウクスワース! Q2ではトップタイムをマーク

 予選2位も大方の予想とは異なるドライヴァーが獲得した。ウェット・コンディションで争われたQ2でトップ・タイムを出したジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)だ。ルーキーながらQ3進出が2回目(最初はロング・ビーチ=予選5位)となる“ジェイ・ホウク”は、Q3でも堂々たる戦いぶりを見せて2位になり、明日のレースにサーヴェドラと同じくフロント・ロウからスタートする権利を獲得した。


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2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント18 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day2 プラクティス3:「基本的に僕らのマシンはうまく動いていないという感じですね」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
 プラクティス3前に雨。それでも多くのマシンが走ったセッションとなった。午後の予選がウェット・コンディションになることが考えられる状況だったからだ。しかし、午後はまたドライに戻る可能性も出て来た。昨日ドライで2番手タイムを出していたシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)がトップ・タイム。佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は得意のウェットだというのに21番手タイムを出すにとどまった。

「全然グリップ感をつかめませんでした」

Jack Amano(以下――):ウェット・セッションになりましたが、午後も雨という読みですか?

佐藤琢磨:そうだったんですが、今、天気予報を見たら、もしかしたら午後はドライ・セッションになるかもしれない感じでした。

――雨で走ったインディーのロードコース、印象はどうでしたか? 水捌けとかは?

佐藤琢磨:水捌けは大丈夫でした。元々雨がそんなに降ってなかったので。水溜まりもないし、バーバー・モータースポーツ・パークでのスタートに似ていましたね。ほとんど路面上に雨量はない。

――路面は乾いて行く一方という……。

佐藤琢磨:そうですね。だから、タイヤはオーバーヒートして行く感じ。物すごくグリップが低い状態でした。グリーシー(油っぽい)な感じって言うのかな? ちょっと酷かったですね、全然グリップ感をつかめなかった。

――ウェットになってしまったことで、セットアップで何かを大きくゲインすることは、誰にとっても不可能となっていました。

佐藤琢磨:でも、ちょっと僕らはあまりにもクルマが決まってなさ過ぎますね。

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2014 INDYCARレポート 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day2 プラクティス3:ウェットでの最速はシモン・パジェノー

ウエットタイヤで攻めるパジェノー Photo:INDYCAR (Chris Jones)
佐藤琢磨は21番手にとどまる
 プラクティス開始前の雨のため、ウェット・コンディションでプラクティス3は始まった。
 午後の予選も雨になる可能性があるため、今日のプラクティス3はエントリーしている25台がすべて走った。
 一番多くの周回をこなしたのはセバスチャン・サーヴェドラ(KV/AFSレーシング)で22周。シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)は21周、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は20周をこなした。
 逆に一番周回数が少なかったのは、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、9周。チームメイトのオリオール・セルヴィアも11周と少なかった。彼らは午後の予選がドライになるとの読みだったのだろう。
 そして、最速タイムはパジェノーが記録した1分23秒1597となった。ドライ・コンディションだった昨日午後のプラクティス2でスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が記録したベストと比べると、1周で12秒以上も遅かった。



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2014年5月9日金曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント17  第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day1 プラクティス2:「バランス、パッケージとしての良いところが見つかっていないんです」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
気温29℃という暑さの中でのセッティングを模索
 午前中のプラクティス1より更に暑くなった午後のプラクティス2、佐藤琢磨は1秒近いタイム更新を実現した。しかし、表情は厳しいままだった。暑さの中でマシンのバランスを整えることができなかったためだ。トップタイムをマークしたスコット・ディクソンも、「ロー・ダウンフォース・セッティングでのスウィート・スポットの小ささを痛感した」と語っていた。今月の2レースは2カー体制で臨んでいるAJ・フォイト・エンタープライゼス。琢磨としては、2台のデータを使ってマシンの現状を完全に把握し、予選に向けてマシンを大きく進歩させねばならない状況だ。
「セオリー通りにやっているのですが
状況はセオリー通りに改善されていません」
Jack Amano(以下――):午後は更に暑くなりましたが、マシンはどうでしたか?

佐藤琢磨:まだ良くないです。感触も良くないし、グリップ感もない。ニュー・タイヤにしてもタイムが上がって来てません。結構苦しんでいますね。

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2014 INDYCARレポート 第4戦:グランプリ・オブ・インディアナポリス用カラーリング

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)クリックして拡大
カナーン車は今回青白のツートーンにピンクのカーナンバー

 まずは訂正させて頂きます。トニー・カナーンの10号車、グラン・プリ用はターゲットの真っ赤じゃありませんでした。昨日お送りした原稿に真紅と書いちゃいましたが……。エントリーがターゲットとなってたもので。お詫びします。
 で、グラン・プリ用の10号車なんですが、レクサー(コンパクト・フラッシュ・メモリーなどのブランド)をメイン・フィーチャーとするカラーリングで、昨年までだと確か真っ黒だった記憶があるんですが、今回は白/青のツートーンです。カー・ナンバーは、なんとピンク。TKに似合わない明るいカラフルさです。

2014 INDYCARレポート 第4戦 グランプリ・オブ・インディアナポリス Day1 プラクティス2:スコット・ディクソンが初日の最速をマーク! 佐藤琢磨は朝のタイムを大幅更新するも19番手

Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
蒸し暑いコンディションの中、午前中のブルデイのタイムを更新
 インディアナポリスは午後も快晴で、蒸し暑さが増したコンディションとなった。気温は29℃で、路面は摂氏49度にもなっていた。ラップタイム向上は難しい状況だったのだ。
 しかし、オープンテスト最速のスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が、午前中のセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)のベスト=1分10秒5150を僅かながら上回る1分10秒4654をマークし、午後のプラクティスのトップ、そして今日のトップ・タイム・ホルダーとなった。
  それでもディクソンは走行終了後、「マシンはまるでナイフ・エッジの上を走っている状態。ストレートがとても長いのでウィングをかなり寝かせている。ブラジルと同じぐらいのレベルだ。それでドライヴィングが難しくなっている。エッジの上を走って速いタイムを出せる、そんなセッティングは本当に幅の狭いものになっている。それでも自分としては走っていて非常に楽しい。ずっとコース・コンディション、そして天候によるコンディションの変化を追いかけ続けている。今日は風が強かった。明日は雨が降る可能性もある。そしてレース・デイはたくさんのファンが見に来てくれることと願っている」とディクソンは語った。
1秒ラップタイムを向上させた琢磨だったが
マシンの感触は満足にはほど遠く……
 一方で佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、朝の自己ベストである1分11秒9870より1秒近く速い1分11秒0400を記録したが、マシンの感触にはまったく満足が行っていなかった。朝に25台中の24番手だった琢磨は、午後も19番手に甘んじた。


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2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント16 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day1 プラクティス1:「他のロードコース以上にマシンはセンシティブですね」

Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
「あんまりよい出だしではなかったですね」

Jack Amano(以下――):最初のプラクティスは順位が24番手と悪かったのですが、どういう状況だったのでしょうか? ラップ数も少なかったですね。
佐藤琢磨:順位が逆さまに出たのかな? っていうぐらいでしたね。セッションの前半に走らなかったのは路面がもうちょっと良くなってから出たいなっていうのがあったからでした。しかし、その他にクラッチのプログラミングに少し問題があって、スタートする前にエンジンがストールしてしまって戻って来たんです。ちょうど赤旗だったから別に大した問題じゃなかったんですけどね。だけど、その後に走り出してからは、ちょと凄かったですね、クルマが言うことを聞かなかった。ライド・ハイトもオープン・テストからは大幅に変えたんですが、それをセッション中にまた変えなくてはなりませんでした。そうなった理由が何なのかを、次のプラクティスまでに見たいと思ってます。いずれにしても、あんまり良い出だしじゃなかったですね。


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2014 INDYCAR レポート 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス Day1 プラクティス1:最速はセバスチャン・ブルデイ!佐藤琢磨は24番手

Photo:INDYCAR (Mike Harding)
ブルデイの平均時速124.518mph!最速のロードコースに

 グランプリ・オブ・インディアナポリスの最初のプラクティス、トップ・タイムをマークしたのはセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)だった。全長2.439マイルの新コースにおける彼のラップ・タイムは、1分10秒5150だった。
 このラップの平均時速は124.518mph。シリーズ最速のロードコースが誕生した。前戦、バーバー・モータースポーツ・パークではポール・ポジションが平均時速121.209mphだった。シーズン終盤のソノマ・レースウェイでもこの数字には届かないだろう。昨年のPPが110.748mphであったので。
 2番手タイムを出したのはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。タイムは1分10秒9053。ブルデイとの差は0.3903秒と大きかった。
 3番手はシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)の1分11秒9945。4番手はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)の1分11秒0188。そして、5番手のスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は1分11秒0454だった。



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2014年5月8日木曜日

2014 INDYCARレポート マーティン・プラウマン 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス/第5戦インディー500に向けて

オープンテストでインディーのロードコースを走るプラウマン Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
――ルーキー・オリエンテーション・プログラム(インディー500用の所謂ルーキー・テスト)はどうでしたか?

マーティン・プラウマン(マーティン・プラウマン):インディーカーに乗り込み、ホコリやクモの巣を自分の体から払い落とすこと、そしてシッカリと地に足をつけるために、自分にとって本当に重要なプログラムでした。オーバルコースを走るのは3年ぶり以上になりますから。ペースカーや2シーターを走らせことはありましたが、それはやっぱりインディーカーで走るのとは同じではないんです。インディーライツでの経験を思い出し、確かな自信をマシンに対して持つことができたのは良かったと思います。

2014 INDYCAR レースプレビュー 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリス:エキサイティングな展開が期待される新ロードコース 

5月7日、インディアナポリスの市街ではイベント開催を盛り上げるペップ・ラリーが催された。インディーガールが昨年のインディ500ウイナー、カナーンのマシンの前でポーズ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
インディーの5月の幕開けを飾る新イベント

 インディアナポリス・モーター・スピードウェイといえば、少し前までは1年に一度だけレースを行うところだった。
 しかし、それがストックカーの400マイル・レースを開催するようになり、ロードコースを造ってF1やモトGPまで招聘。ついにはスポーツカーにまでインディーカーのメッカは解放される予定だ。
 伝統あるオーバルの一部を使ったロードコースは、今年初開催となるグランプリ・オブ・インディアナポリスに向けて改修を受けた。
 完璧にフラットなコースは、長いストレートを2本持つレイアウトで、オーバーテイクはブラジル並みに多くなるとの期待が持たれている。

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2014 INDYCAR 佐藤琢磨 第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリスに向けて :他のロードコースよりダウンフォースはかなり少なく設定します。小さなダウンフォースで、コーナリング時のグリップも確保することがポイントです」

オープンテストを走る琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより

「インディー500に向けてよい導入になると思います」
――5月がグランプリ・オブ・インディアナポリスで始まります……。
佐藤琢磨:私はこれを良いアイディアだと思っています。チームにとって大変なことはわかっています。インディ・グランプリが終わったら、すぐさまインディー500のプラクティスに入らねばならないのですからね。しかし、私たちは新しいレースがインディアナポリスで開催されることを、ファンとともにエキサイティングだと感じたいし、新しいイヴェントはインディー500に向けての良い導入になると思います。

2014年5月6日火曜日

2014 INDYCARニュース 5月5日:インディー500へのエントリーが33台に到達!

5月1日、インディ500参戦を発表したピッパ・マン Photo:INDYCAR (Chris Owens)
デイル・コイン3台体制、前年優勝のKVレーシングは4台体制に

 フルグリッド33台が集まらない心配がされていた第98回インディアナポリス500マイル・レースだが、どうにか33台を集めることはできることとなった。エントリー減少に対して厳しい批判の声を上げる時を虎視眈々と待っていた地元インディアナポリスのメディアなどは、これで多少は沈静化することだろう。
 デイル・コイン・レーシングはロードコースだけで起用する予定だったカルロス・ウエルタスをインディー500に挑戦させることとなり、女性ドライバーのピッパ・マンを加えた3カー体制となる。


2014ジャック・アマノのインディーな一日 第3戦アラバマ:バーバー・モータースポーツ・パークのミュージアム探訪 その5

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バーミンガムの空港にもミュージアムコーナーが

 バーミンガム空港にもミュージアムのディスプレイがある。クルマはご自慢のロータス・コレクションから2台が展示されていた。葉巻型シングルシーターは、1963年型フォーミュラ・ジュニアー:タイプ27で、右のオープン・コクピットは1960年型タイプ19。


バーバー、最後は飲食ネタ!
これって普通サイズ??

 アラバマ州バーミンガム郊外のメキシカン・レストランで出たマルガリータ。
 メニューにあったGrande=Large=「大」を頼んだら、「もうGrandeは出すのヤメました」とウェイターくん。
「じゃ、MIDIUMで」と私。
 そしたら、コレが出てきました。
「Grandeはどれだけ大きかったのか……」。
 テーブル上の料理はファヒータ・テハナ(Fajita Texana)と呼ばれるもの。具沢山です。

以上

2014ジャック・アマノのインディーな一日 第3戦アラバマ:バーバー・モータースポーツ・パークのミュージアム探訪 その4

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ロータスのコレクションも世界一!

 ジョージ・バーバーさんはロータスのコレクターとしても世界一……のはず。上は1990年代前半の4台。手前はアレックス・ザナルディも乗ったヤツだ。ミカ・ハッキネン、ジョニー・ハーバート、マーティン・ドネリー……懐かしい。

こちらは84年のロータス95T 右隣は81年のロータス87 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
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1969年のインディーカーとF1カー。どちらもフォード・エンジン搭載。マシンの前後にウィングが装備されるようになったのは、この頃。

その5に続く

2014ジャック・アマノのインディーな一日 第3戦アラバマ:バーバー・モータースポーツ・パークのミュージアム探訪 その3

 
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ブリヂストン175 ハリケーン・スクランブラー

ブリヂストンのバイクもありました。ルビー・レッドにビカビカ・クローム、アップ・マフラー&アンダー・ガードつき。1969年製。2サイクルの177ccエンジンを搭載。その右奥に見える木箱に載ったミリタリー・カラーに工事中みたいなストライプが入ったのは何だ? やたらと低い。エンジンは大きな水冷バーティカル・ツイン? およそキレイとは言えない仕上がり……見損ねた。


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1956年マセラッティT4 160 ルーソ

マセラティもオートバイ、作ってたんですね。
(編集部注:正確にはマセラティ会長を務めたアドルフォ・オルシ率いる工業グループ傘下のマセラッティ・スパークプラグス・バッテリーズ・ファクトリー社
がバイクメーカーのイタルモトを1953年に買収し、マセラティのブランド名で製造販売していました。4輪のマセラティやマセラティ兄弟とは直接の関係はありません。) 




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 左の写真はイタリアのMVアグスタのコーナー。どれもピカピカ。
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ドウカティ916 SENNA

アイルトン・セナが亡くなった翌年の1996年に発売されたセナの名を冠したドゥカティ。もちろセナ財団の承認を得て、チャリティ目的で1000台が限定生産された。

モトクロスレーサーの4ストローク化が本格化した1990年代後半、アメリカンモトクロッサーの復活の希望を担って企画段階から大注目を集めたキャノンデールMX400。2000年に販売に至りましたが、後方排気エンジンとか無茶な設計がたたってまともに走らず自然消滅しました。Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 

知る人ぞ知る希少車、キャノンデールMX400

 自転車のブランドとして有名なキャノンデールって、オフロード・レーサーを作ってたこともあったんですか。これまた知りませんでした。エンジンまで自前で設計&製作して。でも、フューエル・インジェクションに出たトラブルが解決されず、ほとんど売れないまま生産終了したそうです。

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2台のドラッグ・レース用マシン。その前にズラリと並んでいるのはNHRAの優勝トロフィー。古い方はハーリー・デイヴィッドソンで、新しいのはスズキだ。
その4に続く


2014ジャック・アマノのインディーな一日 第3戦アラバマ:バーバー・モータースポーツ・パークのミュージアム探訪 その2

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3フロアにバイク、実に200メーカー以上の1200台を展示

 ディスプレイは御覧のとおりの3フロアに展開されている。かなりの広さなのに、バイクが多過ぎるもんだから、こんな見せ方になっているところもある。レーサーだけじゃなく、市販バイクも多い。オフロードバイクやドラッグ・レースのマシンまである。もちろん日本のバイクも、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ、ブリヂストン(バイク作ってたんデス)……などなど相当数ある。


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マイバッハ・ダイムラー・ライトヴァーゲン


左は1885年製マイハッバ・ダイムラー・ライトヴァーゲンのレプリカ。空冷単気筒264cc。600rpmで0.5馬力。最高速は時速およそ11km。ヴィルエルム・マイハッバとゴットリープ・ダイムラーはメルセデス・ベンツのルーツで、ライトヴァーゲンとはライディング・カーといった意味……だけど自転車に小さなエンジンを載っけただけのもの。これが自動車へと発展してったわけだ。


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ホンダのルーツ発見!

写真右はホンダ最初のバイク=自転車に小さなエンジンを載せた“カブ”。自転車自体は実用っぽいのに、タンクは白で赤いロゴとストライプ入り。エンジン部は赤いカヴァーってところが粋。

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おそらくカブと同じ頃、アメリカではブリッグス&ストラットン社が作ったバイク。フレームのカラーリングは当時のものなんだろか? だとしたら実にオシャレ。ハンドルのグリップも白かったりして。エンジン部は無骨だけど。

その3に続く

2014年5月5日月曜日

2014 ジャック・アマノのインディーな一日 第3戦アラバマ:バーバーモータースポーツ・パークのミュージアム探訪

バーバー・ビンテージ・モータースポーツ・ミュージアムがギネス認定。右がオーナーのジョージ・バーバー。実に1200台以上の二輪マシンを保有している! Photo:Masahiko Amano
  このたび、バーバー・モータースポーツ・パーク内のミュージアムがギネスブックに世界一の二輪博物館であることが認定されました。
二輪だけじゃなく、四輪もかなり充実したミュージアムなんです。なかなかバーミンガムに行くチャンスないでしょうが、あった時には、是非。

というわけで、ミュージアムを紹介しましょう。

1995年にオープンしたミュージアムは2003年に現在の場所に移転した クリックして拡大Photo:Masahiko Amano
メタリックな外観を持つミュージアム。写真でおわかり頂けるだろうか? コレ、かなりデカいですよ。インターステイト20を降りてハーフマイルも行かないところにゲートはある。そこから、うねった道を1マイル以上、いや2マイルはあるか……を走ったところ、突き当たりにミュージアムは建っている。サーキットはそのすぐ横、及び向こう側だ。
(その2に続く)