2018年7月22日日曜日

2018 INDYCAR ニュース 7月21日:ピエトロ・フィッティパルディがレース復帰


7月17日にミッド-オハイオでテストを行ったフィッティパルディ。月末のホンダ・インディー200で第2戦フェニックス以来のインディーカー復帰の予定だ Photo:INDYCAR (Forrest Mellow)
ミッド-オハイオでインディーカー復帰へ

 若いと回復が早い。22歳のピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン・レーシング)は、5月初旬にスパ・フランコルシャンでのスポーツカー・レースでステアリング・トラブルからオー・ルージュでクラッシュし、左足の複雑骨折、右かかとの骨折など大きな負傷をした。
 フィッティパルディは事故の後すぐにアメリカのインディアナポリスに移動した。インディーカー・シリーズの専属ドクターで、ドライバーの怪我に対して豊富な知識と治療経験を持つテリー・トラメル医師による手術を受け、彼のチェックを受けながらリハビリを続けるためだ。

2018年7月21日土曜日

2018 INDYCAR ニュース 7月21日:ラグナ・セカ復活、モーリス・ナン他界

Photo:INDYCAR
かつてのエンサインの総帥、インディーカーでは
高木虎之介も走らせたモー・ナン逝く

 訃報から。名エンジニアだったモーリス・ナンが79歳で亡くなった。アリゾナ州トゥーソンの自宅で。彼はパーキンソン病を患っていた。
 イギリス出身の彼は自らレーサーとして活躍した後、F1チーム=エンサインを興し、マシンのデザインまで行った。
 F1チームを閉じてアメリカに渡ると、今度はエンジニアとして活躍。エマーソン・フィッティパルディとインディ500で優勝(パトリック・レーシング)し、アレックス・ザナルディとファン・パブロ・モントーヤ(チップ・ガナッシ・レーシング)をチャンピオンの座に就けた。2000年にはインディーカーチームを発足、2003年に唯一となる勝利をアレックス・バロンとミシガンで記録した。その年には高木虎之介も走らせていた。2004年でチーム活動停止。その後はアメリカでのんびりと暮らしていた。エンジニアリングやレースに対する深い知識と豊富な経験、ファイティング・スピリット、そして陽気さやユーモアも備えた人物だった。冥福を祈る。

2018年7月16日月曜日

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Race Day 決勝:トロントは予選2位からポイント・リーダーのスコット・ディクソンが優勝

タイヤかすで滑りやすいコンディションを制し、ディクソンがキャリア通算44勝となる今シーズン3勝目を挙げる。これでポイントスタンディングでも2位との差をさらに29ポイント広げる結果となった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ニューガーデン、33周目リスタートでまさかのクラッシュ!

 昨日の予選の戦いぶりは見事だったが、今日のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は”らしくない”ミスでポイントを稼ぎ損ねた。まだレース序盤の33周目に切られたリスタートで、彼は最終コーナーで僅かにラインが膨らんだためにタイヤかすを拾い、壁にぶつかってしまった。
 

フロント・ロウ2台による序盤のトップ争い Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
 「正直、なんで壁にヒットしてしまったのかわからない。タイヤかすとか埃に乗ってしまったんだと思う。イエロー中にコース清掃がされていたが、すでにかなりのタイヤかすが出ていた。まっすぐ壁にぶつかってしまった。その原因の一部は僕にある。ミスを冒したということだ。しかし、あんな状況に陥るとは予期していなかった。グリップが低いのは理解していたが、ゼロ・グリップになるとは考えていなかった。フロントが完全に流れた。優勝か、悪くとも3位フィニッシュができるマシンだったと思う。レースにはこういう日もある。今後のレースでポイントを取り戻さないと。まだまだ最終戦までの道のりは長い」とニューガーデンは話した。

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Race Day プラクティス・ファイナル:プラクティス・ファイナル最速はスコット・ディクソン

ファイナル・プラクティスに向かう佐藤琢磨。新しく試したセッティングは必ずしも良くなかったが、それでも8番手につけた Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ディクソン、今週末3回目のトップタイム
 快晴。気温が26℃、路面が同45~47℃というコンディションとなったプラクティス・ファイナル。昨日の予選で2位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が59秒1394の最速ラップをマークした。その時の装着タイヤはブラック。彼は金曜のプラクティス1、2に続き今週末3回目のセッション最速となった。

2018年7月15日日曜日

2018 INDYCAR佐藤琢磨コメント R12 ホンダ・インディトロント Day2 予選:「7位はいいと思います。ただ、悔しいだけです。レ―スのことを考えれば、悪くはない。明日を見ててくれ、ですね」

思わぬQ2敗退となった琢磨。ブラックタイヤのセッティングがよすぎるが故の陥穽にはまったのか…… Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
「デトロイトの件があるので、雨はもう嫌になっちゃってたんです」

Jack Amano(以下――)まさかの雨が予選前に降って来ました。

佐藤琢磨:あれは想定外でしたね。

――セッティング変更をすべきか……と悩む事態が起こったのですか?

佐藤琢磨:はい。やっぱり厄年ですね。デトロイトの件(Q1グル―プ2で10位)があったので、もう雨は嫌になっちゃってたんですよ。

――でもQ1はウェットでも快調だったじゃないですか。

佐藤琢磨:それは僕ですから……みたいな(笑)。でも本当に、まずウェット・タイヤで行って、すぐ1周でやめましたね。レッドになると困るので1周走ってタイムを出して、P1でピットに入った。で、すぐにドライ・タイヤ(レッド)にスイッチして走り出しましたね。

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Day2 予選:ジョセフ・ニューガーデンがPP! スコット・ディクソンが予選2位

コンディションの変化に見事に対応したニューガーデンがポール・ポジション獲得。ペンスキーのタイヤマネジメントはやはりすごかった Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
ニューガーデン、今シーズン4回目のポール・ポジション

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が昨日話していた通り、チーム・ペンスキーはユーズド・レッド・タイヤでのパフォーマンスが優れている。そしてジョセフ・ニューガーデンというドライバーは、持てる力を出すべきタイミングでキッチリ出し切る能力を備えている。ペンスキー入り初年度にチャンピオンになれたのも、その力があってのことだった。
 今日はアタックを行うタイミングの取り方が結果的に最高のものとなった。そこには天候という要素が大いに絡んでいたのだから、多分にラッキーでもあったとも考えられなくもないが、結局は彼らの読みと、任務遂行力がライバルたちに勝り、トロントのポール・ポジション獲得を果たした。今シーズン早くも4回目のPP。このペースでPPを重ねて行くと、現在歴代3位のウィル・パワーのPP獲得回数を上回ることも可能になる。

2018 INDYCAR レポート R12 ホンダ・インディー・トロント Day2 プラクティス3:佐藤琢磨、予選直前のプラクティス3でトップ・タイムをマーク!

ターン1にアプローチする佐藤琢磨。ブラックタイヤでのセッティングが素晴らしく、58秒6777でこのセッションのトップに Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
佐藤琢磨、パジェノーの持つラップ・レコードを更新!
 
 昨日のプラクティス1で4番手(1分00秒0050)、プラクティス2で2番手(59秒5117)だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、予選を直前に控えたプラクティス3で58秒6777をマークしセッション最速となった。レッド・タイヤ装着でのプラクティス2でも59秒を切るラップは出なかったが、気温が26℃、路面温度が昨日の午前中のプラクティス1より5℃、プラクティス2との比べて10℃も低いコンディションもあって、現レイアウトになってからのコース・レコード=2017年のシモン・パジェノーによる58秒9124を上回るラップを琢磨は記録した。0.0973秒という小さな差ではあったが、久々のセッション・トップに琢磨はなった。
「アレクサンダー・ロッシが58秒台を出した時には異次元の世界だと思ったけれど、自分も58秒台を出せた。路面も良くなったし、マシンも良くできたから」と琢磨は話した。その表情は自信に溢れていた。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R12 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス2:「レッド・タイヤにしてペースを思うように上げられなかったのが、懸念事項。それほどブラックでのセッティングがよかったです」

「自分たちの思い描いてた方向に持って行けたことがうれしい」

――プラクティス2はセッション2番手でした。どうですか?

佐藤琢磨:気持ちいいね。ちゃんと自分たちの思い描いていた方向に持って行けたという方が、ラップ・タイムや順位よりも嬉しいですね。最終的にはセッション2位だったけど、2位から6位は差がないようなものだったから。

――本当にすごい僅差になっていました。

佐藤琢磨:自分たちとしては、レッド・タイヤにしてペースを思うように上げられなかったのが、ちょっと懸念事項ですね。やっぱりディクソンはそこが強かった。彼はさっき、ブラック・タイヤではうまくまとめられなかったって言ってた。もともとポテンシャルとしては向こうの方があったのかな……と。自分たちはある意味、すごくまとまっていたので、そこは良かったし、2セッションを走ったけど、週末のここまでを通して見ると順調だと言えると思います。

2018年7月14日土曜日

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス2:2セッション連続でスコット・ディクソンが最速!佐藤琢磨は2番手!!

ターン7を攻めるディクソン。全体が大きくタイムアップしたセッション2もトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ディクソンと佐藤琢磨を軸に展開された激しいトップタイム争い

 トロントでのプラクティス2は午後2時半スタート。気温は29℃まで、路面温度は52℃度に達していたが、それは最初だけ。時間が経過すると共に雲と風が出て気温は28℃にダウンし、路面は最終的に47℃まで下がった。
 他カテゴリーの走行も重なって路面のグリップが全体的に向上。プラクティス2は走行開始早々から1分00秒台が出された。プラクティス1で3番手のタイムを出していたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が3周目にして1分00秒1481でP1となったが、プラクティス1で4番手だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が59秒7615を3周目にマークしてトップに立ち、その後にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が59秒6152を5周目にして記録し、トップの座を奪ったが、琢磨は8周目に59秒5117で再びトップに躍り出た。


ターン7を立ち上がる佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  プラクティス1で5番手と好調だったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が59秒5277で2番手に食い込んだり、アイオワで2位フィニッシュしたスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)が59秒6350でシボレー軍団最速の4番手に来たり……とトップ5だけでも目まぐるしい順位変動が見られた。セッション半ばからレッド・タイヤ装着でタイムを大幅短縮するチームが出たからだ。 
ホンダ勢、またしてもトップ5を独占!
「ホンダは低回転からパワーが出ているので強い」とディクソン


 ディクソンは17周目に59秒0251をレッド・タイヤでトップを奪還。2回のプラクティス両方で最速ドライバーとなった。琢磨はレッド装着ではブラックで記録した自己ベスト更新がならなかったものの2番手。アンドレッティは最終的に3番手。4番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=59秒5308で、5番手はロッシの59秒5846だった。トップ5はチップ・ガナッシ・レーシング、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、アンドレッティ・オートスポート系が占めることとなったのだ。
 

シボレー勢のトップとなる6番手につけたピゴット。ペンスキー勢は7番手にニューガーデンが付けるが、パジェノー、パワーはトップ10入りならず Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
 ピゴットは6番手で持ち堪え、シボレー最速に。彼の後ろの7番手が昨年度トロント・ウィナーで、プラクティス1は13番手だったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。プラクティス1にシボレー最上位の7番手だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、プラクティス2では1分を切れずに16番手と振るわなかった。

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「エンジンが違えばキャラクターも違う。ホンダは低回転からでもパワーが出ているため、ストリートで強い状況になっているんだと思う」とトップのディクソンは説明していた。ペンスキー・ドライバーが2セッション続けてトップ6に一人も入れなかった。ピゴットはプラクティス2で6番手につけたが……。
 「この4、5年、コースの再舗装が進められて来たが、10年前ぐらいから必要と感じていたメイン・ストレートの再舗装がついになされ、コースは非常にスムーズになった。ターン1はブレーキングでミスを冒すドライバーが減るだろうが、昨年まで以上に激しいバトルが繰り広げられることになるだろう。このセッションではブラック装着時に、そのパフォーマンスがベストのタイミングで速いラップをまとめ上げられなかったが、その後にセッティングを向上させ、終盤にレッドで好いラップを記録できた。マシンはとても良い。1,400ポンドというダウンフォース大幅減少でもこのスピードが出せたのには驚いている。明日は今日以上に戦いが激しくなり、タイム差はさらに縮まるだろう」と話した。
 
佐藤琢磨「とてもポジティブな一日」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 2番手になった琢磨は、「好い1日でした。とてもポジティブな日とできました。去年のマシン・セッティングをベースとしているマシンは、走り始めから良かった。最初からグリップ感があった。ファイアストン・タイヤは去年のものとほぼ同じのはず。コンパウンドには少し成分の変更があったと思う。それでタイヤの温まりが去年より早く、グリップも高いと感じている。適正温度の幅も広く、タイヤのレベルが上がっている。当然のことだけれど、プラクティスを通して路面は変化する。今年はメイン・ストレートの再舗装などがあり、去年までとはキャラクターの異なるコースになっている。バンピーさがなくなり、ドライバーとしては走っていて随分と快適になっている。安全にもなったと思う。マシンのボトミング、ブレーキのロックも減った。順位間のラップ・タイム差はとても小さい。そんな状況下で多くのライバルたちより上位につけることができたのは嬉しい。ディクソンは素晴らしいラップ・タイムをレッド・タイヤで記録した。私たちレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングとしては、チームメイトのグレアム・レイホールとともにスピードを見せているのでハッピーだ」と琢磨は話した。
 8、9、10番手もホンダ勢だった。デトロイト/レース2ウィナーライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、セント・ピーターズバーグ・ウィナーのセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)、アイオワ・ウィナーのジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の順だった。

以上

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R12 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス1:「路面の再舗装でライドハイトをすごく落とせた。それでダウンフォースはすごく落ちてるはずなのに、去年の最初のセッションより速いラップ・タイムが出ています」

コースの再舗装で、去年よりも高いグリップ考えられている Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
「このセッションがよかったといっても喜びすぎないようにしないと」

――2台とも好調で、好い滑り出しの週末になってますね?

佐藤琢磨:ぬか喜びをしないようにしないと。まだまだ始まったばっかりで、セッションを重ねる度にグリップが上がって行くので、その時にクルマのバランスで先手を打って合わせ込めるかが大事になるから、このセッションが良かったからと喜び過ぎないようにしないと。でも、少なくともイニシャルのバランスというかグリップ感は非常に良かった。

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス1:トロントのプラクティス1最速はスコット・ディクソン

2013年のダブル・ヘダーをスゥイープした経験のあるディクソンが、ユニバーサルエアロ初のトロントで好発進! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ディクソン、走り始めからセットアップ良好!
 午前10時40分から45分間行われたトロントでのプラクティス1は、セッションと通して気温は26℃で変わらなかったものの、照りつける日差しがとても強く、日向では立っているだけで少し汗ばむほどだった。
 このセッションで最速ラップをマークしたのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。マシン・セッティングが最初から良かったのは明らかで、2番手に0.19秒以上の差をつける幸先良い週末のスタートを切った。

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント:ポイント・スタンディング & 過去のウィナー

去年のトロントはニューガーデンが2014年以来2年ぶりの勝利。ロッシとヒンチクリフが表彰台に Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
ランキングトップのディクソンと2位ニューガーデンの差は33ポイント
 カナダ、オンタリオ州トロントにやって来た。 今年は暑い。金、土曜は午後に雨が少し降る可能性も。

*第11戦アイオワを終えてのポイントスタンディング
1 スコット・ディクソン 411  2勝
2 ジョセフ・ニューガーデン 378  3勝  3PP
3 アレクサンダー・ロッシ 370  1勝  2PP
4 ライアン・ハンター-レイ 359 1勝
5 ウィル・パワー 358  2勝  2PP
6 ロバート・ウィッケンズ(R) 304  1PP
7 グレアム・レイホール 304
8 ジェイムズ・ヒンチクリフ 280  1勝
9 シモン・パジェノー 279
10 セバスチャン・ブルデイ 254  1勝  1PP
11 マルコ・アンドレッティ 246  1PP
12 佐藤琢磨 237
13 エド・ジョーンズ 222
14 スペンサー・ピゴット 211
15 トニー・カナーン 186
16 チャーリー・キンボール 167
17 ザック・ヴィーチ(R) 165
18 ギャビー・シャヴェス 158
19 マテウス・レイスト(R) 156
20 マックス・チルトン 149
21 エド・カーペンター 148  1PP
22 ザカリー・クラマン・デメロ(R) 106
23 ジョーダン・キング 88
PP=ポール・ポジション
(R)=ルーキー
以下省略

2018年7月9日月曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Race Day 決勝:「クルマを感じながら攻めつつも、コントロールして走ることができたので、ここまで順位を上げられたと思います」

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
「正直言って、ポディウムを争えるほどの
スピードが僕たちにあるかどうかはわからなかった」


Jack Amano(以下――):3位入賞、おめでとうございます!

佐藤琢磨:ありがとうございます!

――シングル・フィニッシュを目指すと言っていたのが、表彰台フィニッシュとなりました。

佐藤琢磨:正直言って、ここまでは期待していなかったですよね。レースに参加する以上、常にもちろん勝利は意識するし、トップは目指すけども、まぁ現実的に考えてジュニア・フォーミュラでもあるまいし、これだけのトップ・フォーミュラであまり奇跡っていうものは起こらないし、ましてオーヴァルは雨のレースがないわけだから、ここまでのクルマの完成度を見る限り、もちろんトップ10と言いつつトップ5は狙っていたけれども、ただ正直言ってポディウムを争えるほどのスピードが僕たちにあるかどうかはわからなかった。ただ、昨日の夜、実は僕たち結構色々やったんですよ。クルマのセッティングを変えました。どれだけ御存知かはわからないですけど、何度もガレージの方に出てっていろんなクルマを見て、取れる情報は全部とって、そこから導き出した自分たちのクルマの状態と、速いクルマのセッティングを見比べたんです。

2018 INDYCARレポート R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Race Day 決勝:アイオワでジェイムズ・ヒンチクリフが今季初優勝 佐藤琢磨が3位で今シーズン初表彰台

レース終盤に圧倒的な速さを見せたヒンチクリフは、256周目にコース上でニューガーデンをオーバーテイク! インディー500予選落ちの屈辱を晴らす勝利だ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ヒンチクリフ、予選11位から5年ぶりのアイオワ制覇
ピゴットは予選18位から3位表彰台に!


 今年で12回目の開催となったアイオワ・コーン300(最初は7回はアイオワ・コーン250)では、予選11位だったジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が優勝した。今シーズン初、キャリア6勝目、アイオワでの2勝目(2013年に優勝)を挙げた。


2018 INDYCARレポート R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Day1 ファイナル・プラクティス:最速はジョセフ・ニューガーデン

予選では2番手に甘んじたがファイナル・プラクティスでは再びニューガーデンが首位に Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
レースよりも遅い=涼しい時間帯のファイナル・プラクティス
 ファイナル・プラクティスは予選後の夕方に1時間行われた。レースが午後2時前のスタートであることを考えると、この時間帯の走行だとレースより気温、路面温ともにかなり低くなる。午後2時半スタートだった予選が気温26~27℃/路面49~50℃だったのに対して、ファイナル・プラクティスは開始時ですでに気温が23℃、路面温度は44℃まで下がっていた。
 このセッションで最速ラップ=18秒2065/平均時速176.772mphをマークしたのはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)で、2番手は予選5位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の18秒2583/176.271mphだった。予選3位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が3番手=18秒4284/12011年にト74.643mph。

2018年7月8日日曜日

2018 INDYCARレポート R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Day1 予選:アイオワのポール・ポジションはウィル・パワー

インディーカー歴代2位のAJ・フォイトにあと1回と迫る通算52回目のポール・ポジションを獲得したパワー。決勝で優勝すれば自身20コース目の勝利となる Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 
パワー、ニューガーデンを引き離し今シーズン2度目のPP

 気温が26~27℃、路面温度が49~50℃というコンディションで予選は行われ、プラクティス1で2番時計だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が2ラップ平均182.391mphでポール・ポジションを獲得した。今シーズン2回目のPPはキャリア52回目のPPで、歴代2位のAJ・フォイトに並ぶまであと「1」に迫った。
 パワーの予選パフォーマンスにはただただ驚かされる。今シーズンのPPはまだ2回と少ないが、11レースでトップ3に入るのが10回目!
トップ3に入れなかったのはデトロイト/レース1での6位1回だけだ。予選トップ10入は今回で21戦連続となった。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨のコメント R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Day1 プラクティス1:「今日のクルマはまだいいレベルに達していない」

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
「今年のエアロだとダンフォースが無さ過ぎ」
Jack Amano(以下――):プラクティス1、16番手、トップと0.4637秒差でしたが?
佐藤琢磨:全然踏めてない。これで予選を走れっていうのは拷問だね。

――路面のバンピーさが難しさを拡大してますか?
佐藤琢磨:今年のエアロだとダウンフォースがない。無さ過ぎ。去年の予選に比べて500ポンド近く、決勝セットだと1,000ポンド少ない。去年のレースでもすでに足りないレべルだったのに。ないものねだりなのかもしれないけど、足りな過ぎる、全部が。時間も足りない、スピードも足りない、グリップも足りない。

2018 INDYCARレポート R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ Day1 プラクティス1:ジョセフ・ニューガーデンが今季4勝目に向けプラクティス 1でトップ・タイム

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
一昨年のウイナー、ニューガーデンがトップタイム

 暑い……はずがそうでもなかったアイオワ・スピードウェイでのプラクティス1、最速ラップをマークしたのはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。タイムは17秒5188。
 ここでの一昨年のレース、ニューガーデン(当時はエド・カーペンター・レーシング)は手を骨折してたのに痛みを乗り越えて優勝!
あのガッツ溢れる走りがペンスキー入りに繋がった。去年は6位。
 2番手につけたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。17秒5447と差はほとんど無し=0.00259秒。パワーはアイオワで成績を残して来れていない。一昨年、ニューガーデンが勝った時の2位があるけれど、それがベスト・リザルト。しかも、唯一の表彰台。

2018 INDYCARレポート R11 アイオワ・コーン300 アット・アイオワ・スピードウェイ:2018年 ポイント・スタンディング

 ロード・アメリカからアイオワ、久しぶりのインターバル。私はワトキンス・グレン・インターナショナルにスポーツカー取材に行ってましたからオフじゃなかったんですが……。
 もうインディーカーはシーズン後半戦。アイオワでの第11戦を前にポイント・スタンディングを見ておきましょう。

2018年6月25日月曜日

2018 INDYCARレポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンが完勝

スタートから完全にレースをコントロールしたニューガーデン。今シーズン3勝目でポイントランキングも4番手に浮上 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
PPスタートのニューガーデン、55ラップを完全に制圧! 
 
 ポール・スタートだったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、ピット・ストップに入った時を除く全ラップでトップを維持し、55周のレースを完全に制圧した。スタート直後に予選3位から2番手へと浮上したライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が全力でプレッシャーをかけ続けたが、両者はほぼ対等かニューガーデンがほんの僅かに速く、ついにハンター-レイはオーバーテイクのためのアタックを仕掛けることすらできなかった。

2018年6月24日日曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day2 予選:「ロードコースでの予選で非常に強かった去年のイメージに近い走りができました」

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
「今回の僕らは完成度の高いところまでクルマを持って行けていた」
Jack Amano(以下――):ファイナル進出、惜しかった!

佐藤琢磨:惜しかった。でも、朝のプラクティスまでの状況を考えれば、かなりいい戦いができた。

2018 INDYCAR レポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day2 ・予選:チーム・ペンスキーの2人がファイナル・ステージで実力発揮

巧みなタイヤマネジメントでファスト6を制したニューガーデン。ペンスキーにとって、ロード・アメリカのインディーカーレースで10回目となるポール・ポジションだ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ニューガーデン、0.05秒差でパワーを抑える

 ロード・アメリカでの予選でポール・ポジションを獲得したのはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。
 Q1をグループ2で戦ったニューガーデンは、2番手でそこをクリア。タイムは1分43秒0013だった。トップはルーキー・センセーションのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)で、1分42秒9097をマークしていた。続くQ2でもニューガーデンは2番時計だった。1分42秒9296とQ1より速く走ったが、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分42秒7998を叩き出してトップだった。そして迎えたファイナル・ラウンド。ニューガーデンのベストは1分43秒2026。最も重要なセッションで最速ラップを完成させ、見事PPを手に入れた。2番手は先輩チームメイトで、インディカーで歴代3位の51回のPP獲得歴を誇るウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。彼のラップは1分43秒2508で、ふたりの間には僅かに0.0502秒しか差がなかった。

2018 INDYCAR レポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day2 プラクティス3:ロバート・ウィッケンズがプラクティス3で最速タイム

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ウイッケンズ、ブラック・タイヤで42秒台に突入

 ルーキーのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がロード・アメリカでのプラクティス3でトップ・タイムをマークした。朝から快晴で、気温も路面温度も昨日より高いコンディションとなった中、1分42秒9915をブラック・タイヤでマークした。
 2番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分43秒1725とホンダ勢がプラクティス3では1-2だった。トップと2番手の差は0.1810秒。

 3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。タイムは1分43秒1725でハンター-レイとの差は僅かに0.0068秒しかなく、4番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)もパジェノーとは0.0039秒と更に小さかった。

2018 INDYCAR レポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day1 :シボレー・ドライバーのコメント(全員ではないけれど)

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー):金曜・総合1番手
「喜んでいい1日。マシンが働き易い状態にあるのはいい。あまり多くのセッティング変更をしないで済んでいる。マシンの前と後ろがどんな動きをしているのかの理解に努めている。片方を変更した際に、反対側がどう反応するのかを見ている。
 マシンは走り初めから速かったので、多くのセッティング変更を必要としていない。シヴォレーのパッケージングも良く、この手のコースでは強力と映っている。彼らと共にパワーをできる限り路面に伝えるために仕事をして来ており、それがうまく行っている。確かな週末のスタートが切れている。この調子を週の最後まで保ちたい」

2018年6月23日土曜日

2018 INDYCAR レポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day1 プラクティス2:プラクティス2もジョセフ・ニューガーデンが最速

セッション1に引き続きニューガーデンがトップタイム Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
プラクティス2でトップとのタイム差は圧縮

 プラクティス2でも空は曇ったまま、気温もさほど上がらなかった。
 プラクティス1での順位は、


2018 INDYCAR レポート R10 コーラー・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day1 プラクティス1:最速はジョセフ・ニューガーデン! 

カルーセルを行くニューガーデン。タイトル争いのライバルを尻目に、ロード・アメリカの走り出しでトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
肌寒いコンディションの中、プラクティスがスタート
 1週間のオフを経て、インディーカー・シリーズは第10戦を迎えている。使用サーキットはウィスコンシン州エルクハート・レイクのロード・アメリカ=全長4.014マイル。
 今日、金曜日はプラクティスが2回スケジュールされており、その1回目、45分間のセッションは曇り空で気温が18℃、路面は25.5~27℃という肌寒いコンディションだった。
 ここで最速ラップとなる1分43秒0477をマークしたのは、昨年度シリーズ・チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。シーズン序盤の4戦でパパッと2勝を挙げながら、この5戦ではトップ5フィニッシュがなく、彼のポイント・ランキングは5番手まで落ちている。今週は彼にとってひとつの大きな踏ん張りばりどころだ。

2018年6月10日日曜日

2018 INDYCARレポート R9 DXC テクノロジー600 race Day 決勝:スコット・ディクソンがシーズン2勝目

近年のスーパースピードウェイではほとんど見ることができないような圧倒的な独走でテキサスを制してディクソン。通算43勝目となるこの勝利で、インディーカー個人優勝回数ランキングで単独3位となり、チップ・ガナッシと喜びを分かち合う Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
予選1-2-3のペンスキー軍団、まさかの決勝不発!

 テキサスの予選ではチーム・ペンスキーが強かった。エド・カーペンター・レーシングはマシン・セッティングが出し切れなかったのかエド・カーペンター=14位、スペンサー・ピゴット=18位と振るわなかったが、ジョセフ・ニューガーデン、シモン・パジェノー、ウィル・パワーの順でトップ3スウィープしたペンスキー軍団=シボレー・ユーザーたちがレースでもイニシアチブを握ると考えるのが妥当だった。
 しかし、決勝で最も強かったのはチップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソン=ホンダ・ユーザーだった。周回を重ねる中でジワジワとポジションを上げて行き、一時的にだが10秒以上の差を持つまでの、近頃としては珍しいほどのぶっちぎりのレースを彼らは見せた。その裏には幾つかポイントがあった。

2018 INDYCARレポート R9 DXC テクノロジー600 Day1 予選:テキサスのポールポジションはジョセフ・ニューガーデン

ダウンフォースを減らした新しいエアロ規定での予選で、ニューガーデンがポールポジションを獲得! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
パジェノーを逆転してニューガーデンが今季2度目のPP
チーム・ペンスキーがトップ3を独占

 気温が34℃まで上がった予選、最速の2ラップを記録したのはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。22人中の18人目のアタッカーとしてコース・インしたニューガーデンは、2ラップとも200mph台で走るこの日2人目のドライバーとなり、チームメイトのシモン・パジェノーをトップの座から押し出した。彼の後にはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)という強敵がアタックしたが、最後のアタッカー=パワーをもってしても逆転はならず。パワーはパジェノーにも届かず、予選3位となった。

2018年6月9日土曜日

2018 INDYCARレポート R9 DXC テクノロジー600 Day1 プラクティス1:エアロ・ルールに手直し! 最速はウィッケンズとカナーン=同一タイム

新エアロ規定での走行となったプラクティス1で、ホンダのウィッケンズとシボレーのカナーンが全くの同タイムでセッショントップに! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ダウンフォースを減らしてマシン同士が接近しすぎないための変更
 インディーカーはテキサスでのレースに向けて新エアロ・パッケージを導入した。インディー500と同じ前後ウィングを使うが、リヤは最大でマイナス3度までしか角度をつけられない(マイナス6度からの変更なので、ここではダウンフォースを増やす方向)ことになった。そして、アンダー・トレイのサイド・ウォールは取り外しが義務付けられ(大幅ダウンフォース減)、逆向きのガーニー・フラップをフロア後端に着けることに(こちらもダウンフォース減)。去年のレースはかなりの”パック・レーシング”になっていたので、今年はダウンフォースを減らしてマシン同士が接近し過ぎないよう注意が払われている……のだが、近づけなくてパスもできない事態に陥らないか心配だ。

2018年6月4日月曜日

2018 INDYCARレポート シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル2 決勝:ライアン・ハンター-レイがレース2で優勝

ロッシとの一騎打ちを制したハンター-レイを祝福するマイケル・アンドレッティ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
計算しつくした3ストップ作戦で2ストップのチームメイトと真っ向勝負

 早めにピットインする3ストップ作戦で昨日2位フィニッシュしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が、今日も同じ作戦にトライし、ポール・ポジションからセオリーどおりに2ストップで逃げ切りを狙ったチームメイト、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)との一騎討ちを展開した。そして、勝利はハンター-レイのものとなった。 


序盤からハードにプッシュし続けたハンター-レイ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「序盤のレース展開を見て2ストップか3ストップかを決める」とエンジニア兼ストラテジストのレイ・ガスリンはレース前に言っていた。彼らにとっては、もはやデトロイトでの3ストップはギャンブルではなく、十分に計算のし尽くされた作戦なのだ。ライバル勢の中にもレース2で同じ作戦を試みたチームがあったが、この作戦を最も理解しているハンター-レイ陣営を上回る結果は残せなかった。

2018 INDYCARレポート R8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル2 予選:レース2のポール・ポジションはアレクサンダー・ロッシ

レインタイヤでも安定した速さを見せつけ、ロッシが今シーズン2回目のPP獲得! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ウエットコンディションで予選がスタート

 インディーカーのレース2の予選は午前10時45分に始まる予定だった。しかし、9時40分に雨が降り出した。それも、いきなり結構な強さで……。そして3分後、豪雨に変わった。弱くなったり強く降ったり、雨はなかなか上がらず、予選キャンセルも考えられるほどだった。しかし、10時半を前に雨雲はデトロイト上空雨を通り過ぎ、コースの乾燥作業が始められた。

2018年6月3日日曜日

2018 R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Race Day 決勝:スコット・ディクソンが今季初優勝!優勝回数42回でマイケル・アンドレッティに並ぶ歴代3位タイ

ションシーズン初勝利はインディーカー通算42勝目!歴代トップ3タイ!Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ガナッシ、7戦目にしてようやくユニバーサル・エアロをつかむ
 
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はインディーカー・シリーズで最もリスク・マネジメント能力の高いドライバーだが、デトロイトの予選ではマシンがコントロール下から外れることが何度かあり、軽くではあったが複数回壁に接触した。ミスなく1ラップをまとめられていたらもっと速いタイムが出せていたが、ミスしないよう余裕の走りを行っていては上位にグリッドを確保できないため、ハードにプッシュしていたのだ。今回はシリーズ7戦目。ガナッシのエースは新エアロのマシンをようやくトップ・レベルに仕上げることができた。彼はレースでそれを実証した。

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Race Day 予選:マルコ・アンドレッティがレース1の予選でポール・ポジション獲得

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キャリア初のロード/ストリートコースでのPP!
 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がデトロイトでポール・ポジションを獲得した。2013年のポコノ以来となる5回目のPP。そして意外にもロード/ストリート・コースでキャリア初のPPとなった。


2018年6月2日土曜日

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Day1 プラクティス2:ライアン・ハンター-レイが最速タイム

ハンター-レイ、トップタイムをマーク! アンドレッティ勢もデトロイト初日を順調にスタート Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
セッション終盤、レッド・タイヤ装着でタイムが一気に向上
午前中7番手のハンター-レイがトップに浮上

 気温は26℃とほとんど変わらなかったが、陽が照ったためか、路面温度は5~6℃上がり、プラクティス1より蒸し暑さを感ずるコンディションでプラクティス2は開催された。 開始早々にルーキーのジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)が壁にハード・ヒット。まだ3ラップ目だったが、そこで彼のセッションは終了となった。
 終盤には誰もがレッド・タイヤをチェック。ラップ・タイムは一気に向上し、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が1分16秒3598でトップを取った。プラクティス1での彼は7番手だった。

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Day1 プラクティス1:デトロイトのプラクティス1最速はセバスチャン・ブルデイ

インディー500ではクラッシュに終わったものの、デトロイトの走りはじめでもブルデイが好調ぶりをアピール Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
シボレーの本拠地で、ホンダ勢がいきなりトップ8を独占

天候:晴れ
気温:24~25℃

 そんなに暑くはないが湿度は高い……というコンディションでのデトロイトプラクティス1、最速ラップはセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)の出した1分17秒8545だった。去年の予選2回(ダブルへダーなので)のうち速かった方のポール・ポジション・タイム(佐藤琢磨がレース2の予選グループ2でマーク)は1分13秒6732だったから、その差はかなり大きい。明日、明後日の予選でレッド・タイヤを装着した場合にどこまでタイムが縮められるのか?
 ブルデイは15周を走ったうちの10周目がベストだった。タイヤは1セットしか投入していないはずだ。

2018年6月1日金曜日

2018 INDYCAR レースアナリシス 第102回インディアナポリス500:パスの少なかった今年のインディー500

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
パスのチャンスほどんどなし!
ブルデイの予想どうりのレース展開に

 今年のインディー500では抜きつ抜かれつのバトルが少なかった。トップ交代のオーバーテイク・シーンは数えるほどしかなかった。リスタート以外だとほとんどなかったと言えるぐらいだった。セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)がレース前に話していた通り、「パスするドライバーよりも、(ミスを冒したり、タイヤを摩耗させ過ぎて)パスされるドライバーが多い」レースになっていた。特に最初のスティントでだったが、2.5マイルのコースに33台を均等に割り付けたかのように、誰も誰とも接近をしていない、パスのチャンスがほとんどない状況に陥っていた。

2018年5月30日水曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 5月28日 ヴィクトリー・セレブレーション:ウィル・パワーの賞金は250万ドル越え

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 優勝賞金は昨年の佐藤琢磨の賞金から微増
 第102回インディアナポリス500のウィナー、ウィル・パワーの優勝賞金は2,525,454ドルだった。レース翌日の晩にインディアナポリス・ダウンタウンで開かれた表彰パーティ=ヴィクトリー・セレブレーションで発表された。去年の佐藤琢磨は2,458,129ドルだったから微増と言えば言えるが、賞金の提供者数、提供額が毎年異なるので、多少の上下は毎年あるのだ。第100回の記念すべき大会だったからアレクサンダー・ロッシは他の年より多めにもらったかというと意外にそうではなく、2,548,743ドルとパワーより少し高いぐらいだった。史上最高は2009年のエリオ・カストロネヴェスが手にした3,048,005ドルだ。

2018年5月29日火曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 Race Day 決勝:「あの次の次のスティントぐらいまでにマシンが持つ力を引き出せるところに行けるかな、と感じでした。それだけに早々のリタイアになったのは本当に残念でした」

16位走行中の47周目、スロー走行していたディヴィソンを避けきれずにクラッシュしてレースを終えたPhoto:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「クルマがすごい曲がりづらい状況で、スタートから苦労していました」

Jack Amano(以下――):予報どおりに暑くなったレースでした。まだ1回目のピット・ストップを終えたところで、マシンやコンディションを見極めて行っている段階でアクシデントとなってしまいました。

佐藤琢磨:そうでしたね。自分たちはスタートからものすごく苦労していました。クルマがすごい曲がりづらい状況だったので。ひどかったです。予想以上にアンダーステアが強かった。トラフィックに入るとダウンフォースが無くなってしまっていました。コクピットで使えるツールも全部使い切っても、それでも曲がらない状況になっていました。

――新エアロキットに暑さ、前のクルマに近づけない戦いになっていましたね?

佐藤琢磨:みんな抜けなかった。ダウンフォースが足らな過ぎて。みんなトラフィックでのアンダーステアに苦しんでいましたね。

――琢磨選手の1回目のピット・ストップでの変更は?

佐藤琢磨:フロント・ウィングの角度を上げました。それでマシンは大分良くなったんだけど、それでもまだまだ足りてなかった。あの次の次のスティントぐらいまでにマシンが持つ力を引き出せるところに行けるかな、と感じでした。それだけに早々のリタイアになったのは本当に残念でした。

2018年5月28日月曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 Race Day 決勝:ウィル・パワー、チーム・ペンスキー、シボレーの優勝

挑戦9年目にしてついにインディー500ウィナーとなった Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
パワー、インディー500参戦9回目の初優勝
ペンスキー、シボレーにとって3年ぶりの勝利


 第102回インディアポリス500。優勝はウィル・パワー(初)。チーム・ペンスキーにとっては17回目(2015年のファン・パブロ・モントーヤ以来)。シボレーもその年以来の優勝。2012年に始まったホンダvsシボレー(vsロータス=1シーズンで撤退)の対決はホンダ=4勝vs.
シボレー=3勝となり、通算優勝回数はホンダ=12勝vs.シボレー=10勝。

2018年5月27日日曜日

2018 INDYCAR フォト・リポート 第102回インディアナポリス500 その3

Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 エリオ・カストロネヴェスのリヤ・ウィング(スペア)。最大限寝かせてあるセッティング。

 ペンスキーのリヤ・ウィングは予選のときだけ写真のようにエンドプレートの前縁のカッティングシートを部分的に剥がしていた。その幅は約1.5㎝ほど。

 シートの厚さが0.1mmだとする。エンドプレートは外側も内側も両面カバーされているので、シートの厚さの2倍=0.2mmプレートが厚くなる。僅かでも薄くすることでダウンフォースをより大きく発生させようとの発想らしい。部分的に剥がしてごく小さな段差をつけるのと、貼ったままにするのとで、どれだけの違いがあるのかは不明だが……。

2018 INDYCAR フォト・リポート 第102回インディアナポリス500 その2 ファンの間でも琢磨をはじめ日本人ドライバーの存在感はますます大きく…

Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

  プラクティス中のプラクティスに現れたアメリカ人の4人組ファンは揃って今年の琢磨のユニフォーム・レプリカを着用。さすが、ディフェンディング・チャンピオンは人気が高い。

2018 INDYCAR フォト・リポート 第102回インディアナポリス500 その1 前年ウィナーの存在感は想像以上!

Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 スピードウェイ南側のメイン・ゲートには巨大な琢磨の写真が飾られている。去年までこういうの、なかった。手前を走るピックアップ・トラックと比べれば、そのサイズがわか
るでしょ?

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 5月26日:優勝候補ドライバーたちのコメント

Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
エリオ・カストロネヴェス((チーム・ペンスキー):予選8位
「今年の自分は大きなチャンスに直面していると感じている」

 
 「4勝目を期待するたくさんのファンがいる。みんな4勝目を見たがっている。彼らの望みを叶えたい。そして、それは僕自身の望みでもある。僕の夢が実現する。ファンはみんな歴史的瞬間に立ち会いたいんだ。歴史の一部になりたい。4勝目を達成できたら最高だ。信じられないような感激を味わうことになるだろう」


2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 ファイナル・プラクティス:「月曜日の苦労していた部分からは抜け出し、割と狙っていたバランスとグリップになって来ました」

「充実したセッションでした。セッティングを4回ぐらい変えられました」

Jack Amano(以下――):ファイナル・プラクティスを終えての感想は?

佐藤琢磨:結構忙しいセッションでした。ピット・ストップの練習もやったので、走ることに関するプラクティスは45分間でした。そして、僕らのセッションはわりと充実していたと思います。足回り関係のセッティングも幾つかトライできました。4回ぐらいセッティングは変えられましたね。それで良いものも見つかったし、わからかったものあました。その辺りはデータが残っているので、それを見て決勝に向けて最後の仕上げをします。

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 5月26日:ジェイムズ・ヒンチクリフの予選落ち再考

ピット・ストップ・コンペティションで再び姿を見せたカーナンバー5 Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
 ピット・ストップ・コンペティション決勝に進出

 インディアナポリス500マイルへの7回目の出走を果たす予定だったジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が予選落ちを喫した。それでも彼らはカーブレション・デイ恒例のピット・ストップ・コンペティションに出場し、ファイナルでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に敗れた。大方のファンがヒンチを応援しているように感じられたが、カー・ナンバー5は2年連続で2位に敗れた。

2018年5月26日土曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 ファイナル・プラクティス:暑かったカーブ・デイ、最速はトニー・カナーン

暑さの中でトップタイムを出すことに成功したカナーン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
コクピット内のツールを、フルに使って
走らなくてはならないレースになる


 今日の1時間のプラクティスで最速だったのはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。2番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に2mph以上の差をつけた大ベテランは次のように語った。

2018年5月25日金曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 メディア・デイ:いいクルマになればなるほど、暑い中ではパフォーマンスはすごく高くなるはずなので、まずカーブ・デイでいいクルマにして、それを目指したいです」

23日のコミュニケーション・デイに佐藤琢磨はレイホールとともにインディアナポリスの学校を訪れた。琢磨の右はフンコス・レーシングでインディ・ライツを走るビクトール・フランツォーニ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「すごく楽しみになってきました」

Jack Amano(以下――):予選後、少し時間が経ちましたが、リラックスできましたか? 相変わらず忙しかったみたいですが?


佐藤琢磨:はい。少しリラックスする時間がありました。フィジカル的にもそうだし、気持ちも大分、状況を見て落ち着いて来て、同時に今日は折り返しで、今日からまたボルテージが上がって行くので、明日のカーブ・デイに備えて今日もエンジニアと話をして、すごく楽しみになって来ました。