2018年5月22日火曜日

2018 INDYCAR レポート 第102回インディアナポリス500 Day7 プラクティス8:プラ最速はセイジ・カラム!好調だったロバート・ウィッケンズがクラッシュ

プラクティス8の最速はセイジ・カラム。昨日の予選は24番手だった Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
走行4周目、ウィッケンズがハード・ヒット

 ルーキーが4人も予選を通過し、インディーカー・シリーズにフル参戦していない一見さん的エントリー11人がグリッドを確保したのに、インディーカー5勝のジェイムズ・ヒンチクリフが予選落ち。インディー500は本当に不思議なレースだ。
 エースの予選落ちでシュミット・ピーターソン・モータースポーツは負のスパイラルに陥ったのか、今日のプラクティスで”驚異のルーキー”、ロバート・ウィッケンズがクラッシュした。まだ走り出して4周目のことだった。

2018 INDYCAR レポート 第102回インディアナポリス500 Day6 予選:佐藤琢磨、予選2日目にスピードアップ

Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
 ポール・デイの朝、明るい表情となった佐藤琢磨
「昨日よりマシンはだいぶ良くなった。やっとあるべき姿に戻った感じ」

 ポール・デイの朝、プラクティスを終えた佐藤琢磨がピットロード裏を電動キックボードで軽快に走って来た。
 「マシンがちょっと良くなった。まだ究極のスピードっていうのかな? それを上げなきゃいけないけど、暑さへの合わせ込みは昨日より大分良くなった。やっとあるべき姿に戻った感じ」と話す表情は昨日の険しさとは違い、随分と明るくなっていた。
「ここからドラッグを減らすのは苦難の仕事だけれど、少なくとも226mph台の上の方は狙えそう。単独で226mphは出せる。4ラップが安定した予選としたい」と言った後、琢磨はファンの求めに応じてサインをし、ガソリン・アレーに戻って行った。

2018年5月21日月曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 予選2日目:ポールポジションはエド・カーペンター 佐藤琢磨は予選16位

ペンスキー軍団を破った! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ファスト9はチーム・ペンスキーvsエド・カーペンター・レーシングに
 昨日の予選第1ラウンドを見て、今日の予選はチーム・ペンスキー対エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)となるだろうとわかった。





暫定トップに立ち、観客の歓声に応えるパジェノー Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
  ファスト9のアタックは昨日の順位の裏返し。9位だったダニカ・パトリックから順にコース・インし、ジョセフ・ニューガーデンがペンスキー勢最初のアタッカーとして走った。4ラップ全て228mphとした彼は228.405mphでトップに立った。この後、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)を挟んでウィル・パワーがアタックし、228.607mphでニューガーデンを上回り最速に。その後すぐがシモン・パジェノーで、彼は228.761mphをマークしてトップに躍り出、チーム・ペンスキーの1−2−3ともなった。

2018年5月20日日曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 予選1日目:予選初日トップはエリオ・カストロネヴェス

ディスクォリファイとなり取材を受けるヒンチクリフ。雨天中断からのまさかの結末に表情も虚ろに Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
ヒンチクリフ、クォリファイに失敗!
 インディ500予選1日目が終了し、決勝へと出場する33台が決まった。今年は35エントリーがあったため2台が予選落ち。今日限りでインディアナポリス・モーター・スピードウェイを去ることになったのはジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)と女性ドライバーのピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)と決まった。

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 予選1日目:24人目がアタック中に二度目の雨による中断!トップは依然エリオ・カストロネヴェス!! 佐藤琢磨のアタックはまだこれから

予選最下位を待つ13番目のアタッカー、ヒンチクリフ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
最初の中断から2時間20分後に再開
しかし最初のアタッカー、ヒンチクリフは低迷


 12人がコース・インし、そのうちの11人が4ラップのアタックを完了させたところで雨。第102回インディアナポリス500の予選は一旦中断された。雨はすぐに止み、乾燥作業も着々と進んで2時間20分後に予選は再開。しかし、雨で路面のコンディションは決して良くはなく、最初のアタッカーとなったジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)は1ラップ目が225mph台だったが、残り3周は224mph台。これでは予選通過が危うい。

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 予選:インディー500予選中断中! トップはエリオ・カストロネヴェス

Photo:INDYCAR (Karl Zemlin) クリックして拡大
10番目のアタッカー、パジェノー走行終了後に雨
 
 第102回インディアナポリス500の予選1日目が午前11時にスタート。
 1台ずつによる4週連続走行で争われるタイム・トライアル、昨日行ったくじ引きで決まった順番の通り、最初のアタッカーはルーキーのザカリー・クラマン・デ・メロ(デイル・コイン・レーシング/ホンダ)。2番目が2014年ウィナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)……と次々アタックを続けて行くはずだったが、10人目のシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シボレー)がアタックを完了したところでポツポツッと雨が降り始め、弱めだけれど本降りに。予選は中断となった。

2018年5月19日土曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 Day4 プラクティス5:ファスト・フライデイの最速はマルコ・アンドレッティ。単独走ではウィル・パワーがダントツの速さ

ファスト・フライディでトップタイムをマークしたのはマルコ・アンドレッティ! Photo:INDYCAR (Walter Kuhn)
トップ3231mphをマーク!
ホンダ、3日連続で最速‼︎


 ターボのブースト圧を上げて50馬力ほどアップしたエンジンで走るファスト・フライデイ、最速ラップは一気にスピード・アップし、3人が231mph台をマークした。トップとなる231.802mphを出したのはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)。ホンダは3日連続で最速、マルコは今年2回目のトップ(最初は3日目)。2番手はルーキーのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)が記録した231.732mphだったから、ホンダは1-23番手はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング=ECR/シボレー)だった。
   しかし、今日みんなが求めていたのは単独走行での速さだ。予選は4ラップ連続=10マイルのスピードで優劣を決めるため、まずは1周の速さを求め、それができたら4ラップ走ってもスピードが落ちないマシン、そしてドライビングを目指す。




パワー、またも単独走で最速
インディー500で念願の初ポールなるか


 ノー・トウ(単独走行でドラフティングなし)で今日一番速かったのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シボレー)だった。その1周は平均時速229.780マイル。2番手はジョセフ・ニューガーデン、3番手はシモン・パジェノーとペンスキーが1-2-3だった。明後日の予選はペンスキー・ドライバー同士のPP争いになる可能性が出て来た。ニューガーデンは228.994mphだったから、パワーの速さは圧倒的と言えるか。
   インディーカー・シリーズでは歴代3位の51回もPPを獲得しているパワー。インディー500PPが未獲得というのは不思議なぐらいの話。52個目のPPはインディーということになるかもしれない。
 パジェノーのベストは228.857mph。スポット参戦のエリオ・カストロネヴェスは227.895mphとパワーより2mph近くも遅く、11番手と控え目なポジションだった。

エド・カーペンター ・レーシング仕上がり上々


 NTR(ノー・トウの順位)4番手はカーペンター=228.740mphだったから、予選モードでの数字だとシボレーが1-2-3-4を独占。NTR5番手にホンダのトップとしてセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン/ホンダ)がつけた。彼のベストは228.657mphで、パワーとの差は1.123mph。今日の上位陣ではカーペンターがペンスキーの牙城を切り崩す最有力候補。PP獲得ならインディーでの自身3回目になる。もっとも、カーペンターの場合は、もうPPよりもレースでの優勝にしか興味はない・・・というのが本音かも。ブルデイもかなり仕上がりは良さそうだが、現時点ではトップは少し遠い。

 NTRの上位は以下の通り。
1 ウィル・パワー 229.780mph
2 ジョセフ・ニューガーデン 228.994mph
3 シモン・パジェノー 228.857mph
4 エド・カーペンター 228.740mph
5 セバスチャン・ブルデイ 228.657mph
6 スペンサー・ピゴット 228.424mph
7 ダニカ・パトリック 228.284mph
8 アレクサンダー・ロッシ 228.194mph
9 トニー・カナーン 227.996mph
10 ロバート・ウィッケンズ 227.968mph

 この中から誰がファスト9に入るのか? 昨日NTR22番手だったパトリックが今日は一気に7番手!
インディーカーに慣れて来たこともあるだろうが、それだけカーペンターとピゴットのコンビの仕上げたECRのマシンが高いレヴェルにあるということだ。

 NRT1120番手を見ると、
11 エリオ・カストロネヴェス 227.895mph
12 マルコ・アンドレッティ 227.817mph
13 スコット・ディクソン 227.741
14 マテウス・レイスト 227.687mph
15 ライアン・ハンター-レイ 227.563mph
16 チャーリー・キンボール 227.407mph
17 ザック・ヴィーチ 227.314mph
18 JR・ヒルデブランド 227.242mph
19 クラマン・デ・メロ 227.186mph
20 オリオール・セルヴィア 227.168mph

 カストロネヴェスのこの位置は少々意外。アンドレッティ・オートスポートのトップ10入りがロッシだけというのも、今日のちょっとした驚き。チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダはスコット・ディクソンをもってしてもトップ10入りできず。今日、彼は頭痛であまり走れなかった、という事情はあるが……
 昨日まで良かったカーリン/シボレーがハイ・ブーストで失速。キンボールが16番手で、マックス・チルトンは24番手だった。

苦しいレイホール
佐藤琢磨25番手、 グレアムは34ban番手


インディーカーでのオーバル初挑戦のルーキー、クラマン・デ・メロが277mph台に載せてNTR19番手。ブルデイが仕上げたセッティングのマシンを何とか乗りこなしている。他の34番手チームメイト2人、コナー・デイリーとピッパ・マンはまだそのレヴェルにないようだ。
 今年のインディー500プラクティスで最も苦戦しているのは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダだ。スポット参戦のオリオール・セルヴィアによるNTR16番手がトップで、佐藤琢磨はNTR25番手(=226.827mph)、グレアム・レイホールは2日連続で35台中の34番手と更に状況は厳しい。ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)も226.950mphのベストでNTR23番手とスピードが出せていない。

 予選落ちの危機を最も感じなくてはならないのは、今日ターン2でマシンをクラッシュさせてしまったジェイムズ・デイヴィソン(フォイト・ウィズ・バード・ホリンジャー・ベラルディー/シボレー)。彼はNTRも最下位。その他の危険水域組は以下の通り。

30 セイジ・カラム226.302mph
31 ジェイ・ハワード226.138mph
32 ピッパ・マン226.082mph
33 カイル・カイザー226.039mph
34 グレアム・レイホール225.375mph
35 ジェイムズ・デイヴィソン224.678mph


以上

2018 INDYCAR レポート 第102回インディアナポリス500 Day4:今年もメディアセンターの同じ席から


左からジャック・アマノと稲嶺ディレクター、松本浩明カメラマン、おなじみの3人組 クリックして拡大
 インディアナポリス500マイル、今日が走行4日目。松本カメラマンと私はインディーカーGPからインディアナポリス滞在が続いており、今日からGAORAのインディーカー番組を仕切る稲嶺ディレクターが登場(彼は予選後に帰国し、レースはライブ放送を大阪で担当)。

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 Day3 プラクティス4:ノー・トウ・スピード・チャート

ここまで、キンボール、チルトンのカーリン勢がびたび上位に顔を見せている Photo:INDYCAR (Jim Haines) クリックして拡大
トップ4がノートウで223mph

 昨日のノー・トウでのスピードをまとめて見た。
 トップは既報のとおりウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シボレー)で、2番手がセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン/ホンダ)、3番手はチャーリー・キンボール(カーリン/シボレー)。そして、4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だった。ここまでの4人が223mph台にスピードを乗せている。

1 ウィル・パワー 223.971mph
2 セバスチャン・ブルデイ 223.348mph
3 チャーリー・キンボール 223.208mph
4 シモン・パジェノー 223.144mph

2018年5月18日金曜日

2018 INDYCAR レポート 第102回インディアナポリス500 Day3 プラクティス4:プラクティス3日目、トラフィックありでの最速はグレアム・レイホール、単独走行トップはウィル・パワー

この日のトップタイムをマークしたレイホール。トウを得て226mphだが、予選用セッティングがまとまってきていることも確かだ。 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大
ファスト・フライデイは雨の予報
各チームとも予選シミュレーションと決勝セッティングの両方にトライ


 インディアナポリスは今日も朝から快晴。
 7時間に渡るプラクティスではどのチームも予選シミュレーションと決勝用セッティングの両方を行っていた。明日は”ファスト・フライデイ”と呼ばれ、予選用ターボ・ブーストで、明後日からの予選に向けたマシン・セッティングを行う日。その明日は雨の心配があるため、低ブースト・エンジンで予選用のセッティングをチェックしておこうということのようだった。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 Day2 プラクティス3:「ようやく自分が走りのイメージを掴めるようなクルマになって来たと感じています。特にトラフィックの中で、ですね」

佐藤琢磨、走行2日目でトップ3に。マシンの仕上がりも順調だ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 
「セッション終盤にセッティングを少し戻しました」

Jack Amano(以下――):今日は最後に226mph台が出て3番手でしたね?

佐藤琢磨:マシンが少し良くなった。最後の方で出たスピードはトウなどを使ってのものでしたけどね……。セッティングを今日もものすごく色々やったんだけど、風洞でも出ていないデータのところで走っちゃっていたみたいで、セッティングを少し戻しました。今までの走りではすごくストールしてたことがわかりました。セッション終盤の走りでは、一度半分スピンしそうになっちゃったことがあって、ピットに帰って来たんですよね。それでセッティングを少し戻して走って、そのピットにいた分、3周~4周分ぐらいかな?
みんなよりフレッシュなタイヤだったから好いタイムが出たというところもあったと思います。タイヤのこともあって、順位を上げて行くこともできていました(前を走るマシンをオーバーテイクして行けた)。でも、最後の方は結構苦しくなって来ちゃって……ちょっとグレイの方に上がってリスクもあったから、5周ぐらい残して止めました。

2018年5月17日木曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 Day2 プラクティス3:最速はマルコ・アンドレッティ、佐藤琢磨は3番時計

2日目、プラクティス3のトップタイムをマークしたマルコ・アンドレッティ。60周を走行し、ただ1人227mphに入った。このアングルからだと、インディー500用のリヤウイングの小ささがよくわかる。 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大

心配された雨も問題なく、早くも200ラップオーバーのドライバーも
 雨がスピードウェイ、そしてインディー500を避けてくれている。夜中や明け方に降ることがあってもそれは少量で、昨日も今日もコースは朝の11時から問題なく使用可能だった。先週に出されていた長期予報では、プラクティスが雨であまり行えない心配もされていたぐらいだったが、今日の走行2日目は雨は一切降らず。2日間で雨による中断されたはごく僅かな時間だけで、ジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)とライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の周回数がすでに200周を越え、190周オーバーのドライバーも更に3人いる。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 Day1 その2:プラクティス2を終えて「明日は今日の走りはおさらいして見て、クルマ作りという意味では新しいことにトライをすると思います」

佐藤琢磨は初日、プラクティス1を220.965mphで16番手、プラクティス2では223.305mphで13番手につけた。周回数は午前午後トータルで67周だった。Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
午後3時からのプラクティス2、3時間の走行を終えて

「イメージしている感じとは違いました
ドラッグが大きくて、スリップから抜け出せない」


――トラフィックでの走行をメインとした2セッション目はどうでしたか?
佐藤琢磨:うーん、あんまり……イメージしている感じと違いましたね。(前を走っているクルマを)抜けないし、着いて行くだけしかできないし。クルマはダウンフォースを少し多めにして行ったんですけど、結局、ドラッグが大きくて、スリップから抜け出せない。追いついて終わり……みたいな感じでした。で、かといってそのダウンフォースをうまく使って前のクルマに近づけたかっていうと全然近づけていなかった。大分去年のクルマとは違いますね。

――トラフィックの経験は、このセッションでかなりできたと評価できますか?
佐藤琢磨:はい。満足行くほど大きなトラフィックじゃなかったけれど、そこそこ近づけていたので。前にビタビタに着けて……って走りにはなっていなかった。それでも前方に4~5台のトラフィックっていうのは経験ができたので、ひとつそこは収穫でしたね。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 Day1 その1:プラクティス1を終えて「クルマは去年と違うけど、トラフィックでのいい動きっていうのを再現したいですね」

Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
「新しいエアロのクルマで1日テストをしているので
走り出しから心配なくスピードに乗せられました

Jack Amano(以下――):最初のプラクティスから220mph台のいいスピードが出ましたね? トウ利用を含めると16番手でしたが、トウなしでは2番手の好位置でした。
佐藤琢磨:うん、そうですね。テストを1日走っているから、新しいエアロのクルマでインディアナポリスのオーバルを走るのは2回目で、今日はある意味、走り出しから心配もなく、スッとスピードに乗せられましたね。

2018年5月16日水曜日

2018 INDYCAR レポート 第102回 インディアナポリス500 Day1:初日はシモン・パジェノーをトップにシボレーが1-2-3

いよいよ第102回インディー500がスタート! 連覇に向け佐藤琢磨も発進 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ユニバーサル・エアロ1年目にもかかわらず、プラクティスが1日減!

 第102回インディアナポリス500のプラクティス初日は、予報の出ていた雨の影響をほとんど受けることなく走行が重ねられた。
 今年は走行開始が1時間早められて午前11時になっている。終了は午後6時で変わらない。新しいエアロキットを導入したのにプラクティス日数を減らすとは!
コースを1日オープンしないことにメリットがあるのはインディアナポリス・モーター・スピードウェイぐらい。月曜日の走行=6時間を無くした代わりに予選前のプラクティス4日間の走行を1時間ずつ増やして……も埋め合わせられるのは4時間だけで、走行時間と走行日数の両方が減らされた。エントラントのマシンセッティング向上は妨げられ、予選も決勝も白熱した接近戦が繰り広げられなくなったら元も子もないのに……。

2018年5月14日月曜日

2018 INDYCAR レポート R5 インディーカー・グランプリ:ペンスキー200勝

Photo:Team Penske クリックして拡大
インディーカー参戦50周年で200勝達成!
 

 2018年インディーカー・グランプリでウィル・パワーが優勝! 1996年設立のチーム・ペンスキーはインディーカーでの200勝目を記録し、ペンスキー広報から”インフォグラフィック(青文字部分をクリックすると拡大できます)”が届いた。
 チーム・ペンスキーのインディーカー・デビューは創立からは2年後の1968年だから、今年彼らはインディーカーでの50年目を戦っている。チーム創業はロジャー・ペンスキーのドライバー時代を除き、彼が引退宣言をした翌年、彼以外のドライバーを起用したチームを運営し始めた1966年と彼ら自身が設定している。半世紀以上もチームが続いてるのは驚異的。しかも、勝ち続けているところが更に凄い。去年と一昨年は17戦のシリーズで10勝も挙げた。強過ぎだ。

2018年5月13日日曜日

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Race Day 決勝:インディカーGPはウィル・パワーが貫禄の勝利

ウィッケンズをリードするパワー Photo:INDYCAR (Dana Garrett) クリックして拡大
シボレーが常設ロードコース2連勝!
 
 今年のインディカー・シリーズは全17戦。そのうちの5戦が終了した。ホンダは開幕からの3戦で2勝を挙げるスタート・ダッシュを見せた。セント・ピーターズバーグではセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)が勝ち、ロング・ビーチではアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がウィナーとなった。いずれもストリートでのレースだった。


今季初勝利、それも完璧な走りでの優勝にパワーも感情を爆発させる Photo:INDYCAR (Mike Harding)クリックして拡大
 間に挟まれたフェニックスのショート・オーバルでは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が優勝した。そして、その次の常設ロードコース2連戦=第4戦バーミンガムと第5戦インディアナポリスではシボレー軍団が連勝……というよりチーム・ペンスキーの1台だけにホンダ・ユーザーたちはまんまとしてやられた。
 バーバーでは昨年度チャンピオンのニューガーデンがウェットでもドライでも速く圧勝、インディアナポリスのロードコースではウィル・パワーがほぼ完璧な勝利を収めた。ただし、ペンスキー勢による上位独占は今年はまだない。去年は1-2-3が1回、1-2が3回もあったが、今シーズンは表彰台に2人が上がったケースが5戦まででゼロなのだ。

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Race Day ファイナル・プラウティス:スコット・ディクソンが最速

ディクソン、セッティング向上に成功か>

 雲に覆われた空、気温26℃、路面温度は31℃とどちらも低目のコンディションで行われたファイナル・プラクティスでは2回の赤旗が出された。1回目はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がエンジン・トラブルによりストップしたためで、2回目はかなり稀なケースで、数羽の鳥がコースサイドの芝生に舞い降りたことで出された。
 赤旗で寸断されたプラクティスで最速ラップをマークしたのは、昨日の予選でQ1敗退を喫したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。タイムは1分10秒8157だった。彼らは暗闇から抜け出しつつあるのか??
エディ・ジョーンズは15番手と目立たないポジションに終わったが……。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメントR5 インディーカー・グランプリ Day2 予選:「ロング・ビーチでもセッティングをトリムして行ってマシンがいい方向に行ったから、それを目指して頑張ります」

Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
今シーズン2回目となるQ1突破
インディアナポリスでこれまでの悪い流れを断ち切れるか?

 シリーズ第5戦、パーマネント・ロードコースは2戦目となるインディーカー・グラン・プリ。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の予選順位は11位となった。

2018 ジャック・アマノのインディーな1日:アコード・ツーリングをドライブ! 1.5リッター・ターボ&CVT、192馬力はスポーティかつ快適!

シルバーのグリルが/薄めのLEDヘッドライトでシャープなフロント・マスクになっているアコード2018年モデル。最上級モデルの”ツーリング”は19インチ・ホイール&タイヤ装備 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
いかにも走りそうなイメージのボディライン
 グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチの後にアコードの豪奢バージョン=ツーリングに試乗させてもらいました。1.5リッター・ターボ&CVT搭載車=$33,800。4ドア・セダンですがリヤ・ウィンドウがかなり寝ていてハッチバックっぽいボディ・ラインになってます。シビックも同じ。それが”走りそう”というイメージを醸し出してます。フロント・マスクは適度な押しの強さが印象的。クローム・シルバーのグリルによるところが大きいんでしょう。中央が太く、ヘッド・ライト上で細くなってボディ幅いっぱいまで伸びている。薄めのヘッドライトはLED。フォグライトとテール・ライトもLED。


ルーフからテールへはハッチバックっぽいライン。ルックスからして速く、ハンドリングも良いと感じさせられる Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 運転席に収まってドアを閉めると短い音楽が。ステアリングは小さめ&太め。目の前にレブ・カウンターとスピードメーター。インテリアはシックな革張り。車内に入ってまず目に入って来るのが、ダッシュボード中央最上部のスクリーン。細長のアイパッドが貼ってある感じ。ナビゲーションやオーディオのコントロールなど使い易さは申し分なし。ただ、その見栄えというかマウントの仕方は好みの分かれるところかも。

パドル・シフト装備!スポーツ・モードはエキサイティング!!

 ステアリングにはパドル・シフト装備。おかげでステアリング・ホイールから手を離さずにコーナリング中のシフト・アップ&ダウンができた……なんて走りはもちろんしてませんが、スポーティかつ快適。そして、スポーツ・モードにするとメチャッ速。エンジンはインライン4にターボ装着で192馬力のが搭載されてたはずですが、252馬力の2リッター・ターボ・バージョンだといったいどんな速さなのか……。

 今回便利と感じたのはヘッド・アップ・ディスプレイ。スピード、制限速度、ナビ使用中なら曲がり角までの距離と曲がる方向などがフロント・ウィンドウに表示される。前を向いたまま視線をほとんど移さず走れるんで乗り馴れてない車でもストレスが少なくて済んでました。


4月初旬のトーランス界隈でのガソリン価格。1USガロンは3.78541リッターだから、”プラス”と”Vパワー”の間の値段がだいたい1リッター=1ドルだから、当時のレートだと110円ぐらい? 日本はこの頃レギュラーが1リッター=135円辺りだったか、と Photo:Masahiko Amano
ロング・ビーチの会場内にホンダ・リッジラインのオフロード・レーサーを見つけ、思わず駆け寄って写真撮ってもらっちゃいました。アイヴァン・スチュアートとかロビー・ゴードンとかが走ってる頃にバハ・カリフォルニアに遠征し、スタジアム・トラック・レースも取材しに行ってて、その走破性能の凄さを目の当たりにして以来、結構好きなんですよ。リッジラインも今のモデルでピックアップ・トラックらしいデザインになったので、よりアメリカン・オフロード・レーサーっぽくなってて気に入りました Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2018年5月12日土曜日

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Day1 予選:ウィル・パワーが2年連続ポールポジション!

インディーカー・グランプリ2年連続ポール・ポジション獲得。今シーズンようやく手にしたPPの手応えをパワーの表情が物語る Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
予選セグメント2でルーキーが1-2!の衝撃

 


予選セグメント2でウィッケンズに次いで2番手につけ、ファスト6進出を決めたジョーダン・キング。ファスト6でもニューガーデンを抑えてシボレー最速の5位に Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
  プラクティス1、プラクティス2で最速だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だったが、予選のセグメント1/グループ2でトップをセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)に奪われ、予選セグメント2はセンセーショナル・ルーキー=ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がトップで、2番手はもう一人の驚異的新人=ジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)、パワーは3番手だった。今シーズンまだ一度もPPを獲れていないパワー。今回もまた惜しいところで最速の座を手に入れ損なうのか……と思われた。

功を奏したパワーのタイヤ1セット1アタック作戦

 
Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
 しかし、全員がレッド・タイヤはもうユーズドしかない状況となってのファイナル・ラウンドで、パワーが”ベテランらしい強さ”を見せた。それはある意味でパワーらしくない強さとも言えるものだった。グリーンフラッグが出されてすぐにアタック開始。コース上にいるのは銀色の12号車だけだった。彼は計測1周でピットに戻り、もう1セットのレッドに履き替え、すぐさまコースとへ戻った。この作戦は見事に成功、2回目のアタックで出した1分9秒8182によってパワーはトップの座をロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)から奪い取り、念願の今季初PPを記録した。

インディアナポリスのロードコースでのレッド・タイヤの特性を見抜く
 

「1セットで2ラップアタックすると、2ラップ目にグリップが終わってしまうと考えた」Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「今日の予選ファイナルではレッドを2セット使うことにした。それがPP獲得を実現させるためにベストの作戦だと考えた。1セットのタイヤで2連続ラップでのアタックを行うと、2ラップ目にグリップが終わってしまうと思った」と他と違う作戦を選んだ理由を話した。プラクティス2と予選の2ステージを戦ってインディアナポリスのロードコースにおけるレッド・タイヤの特性を見極め、「アタックは1ラップにとどめるのべき」という解答を導き出した。パワーは1セット目のアタックでは1分10秒1205しか出せなかったが、2ラップ目で9秒台に突入。そのタイムは結局誰も破れなかった。
 

プラクティス1では下位に沈んだが、予選ではポールポジションを争うまでになったウィッケンズ。チームメイトのヒンチクリフも予選4位に。決勝でのSPMの2人の走りが楽しみだ Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
 他の4人と同様に1セットで2ラップの連続アタックを行ったウィッケンズは、1ラップ目の1分10秒0022でトップに躍り出たが、2ラップ目は1分9秒9052止まりでダメを押すことはできず。逆に0.0870秒差でPPを逃すことになり、「第1ステージのグループ1、第2ステージとトップだったから、ファイナルでもトップに立って予選を終えたかった。かなり悔しい」とウィッケンズは語った。
 予選3位はブルデイ、4位はヒンチクリフ。5、6位はキングとニューガーデンだった。

AA、ガナッシ、レイホールはファスト6進出を逃す
 

佐藤琢磨はセグメント1グループ2で5位となりセグメント2に進出するが、11に終わった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 チーム・ペンスキーとシュミット・ピーターソン・モータースポーツが2人ずつ、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァンとエド・カーペンター・レーシングが1台ずつをファイナルへと送り込んだ。そして、アンドレッティ・オートスポート、チップ・ガナッシ・レーシング、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは1台も予選ファイナルへ駒を進めることができなかった。

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Day1 プラクティス2:プラクティス2もウィル・パワーが最速

セッション1に引き続きパワーがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
暑くなってもパワーの優位は揺るがず
 ”アドヴァンテージ・パワー”……といった感じですね、今年のインディーカーGPはここまでのところ。去年と2015年にポール・トゥ・ウィンを飾っているウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、今日のプラクティス2セッションで続けて最速ラップを記録した。気温28℃、路面46℃(セッションの最後)と暑くなったコンディション下でもパワーのスピードは衰えることはなく、レッド・タイヤで1分09秒8759を叩き出した。
 このセッションでは全員がレッド・タイヤをトライし、各自のベスト・ラップを記録していた。

2018 INDYCARレポート R4 メールマガジン:インディーカー・グラン・プリ Day1 プラクティス1:最速はウィル・パワー

過去2回インディカー・グランプリでポールtoウィンを決めているウィル・パワーがセッションの最後に逆転でトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
快晴の下、インディーカー・グラン・プリがスタート 
 インディーカー・グラン・プリは2デイ・イベント。金曜はプラクティスx2、予選と忙しい。選手たちにはオートグラフ・セッションもある。
 プラクティス1は9時15分から快晴下、気温20℃、路面温度27℃ではじまった。とても快適なコンディション。今日はこの後どんどん気温が上がって行く予報。夕方の予選時には気温が30℃ぐらいになると見られている。

2018年5月8日火曜日

2018 INDYCARレポート 5月6日:ミッド・オハイオでアキュラ・ペンスキーが初優勝!

プラクティス、予選、そして決勝も全周リードラップという完璧な形でミッド・オハイオを制したチーム・ペンスキー・アキュラ。カストロネヴェス/リッキー・テイラー組が栄えある初優勝 Photo:LAT Images クリックして拡大 
シーズン4戦目にして1-2フィニッシュを達成!

 IMSAウェザーテック・スポーツ・カー・チャンピオンシップ・シリーズに今年から出場しているチーム・ペンスキー・アキュラがデビュー4戦目にして初優勝を1-2フィニッシュで飾った。初ポール・ポジションを第3戦バッバ・バーガー・スポーツ・カー・グランプリ・アット・ロング・ビーチでファン・パブロ・モントーヤが獲得したばかりの彼らだが、第4戦アキュラ・スポーツ・カー・チャレンジ・アット・ミッド・オハイオでエリオ・カストロネヴェス/リッキー・テイラー組が早くも初めての優勝を記録した。

2018年5月7日月曜日

2018 INDYCAR レポート 5月6日:読者の皆様のコメントにお答えします

今年のインディー500、ベテラン勢活躍の予感!?
 インディーカー・ファンの皆さん、コメントをお送り頂き、ありがとうございます。
 ”6月のデトロイトが楽しみ”な匿名さん、6月に現場に来て観戦されるってコトでしょうか? その週末はライアン・ブリスコーがフォードGTに乗ってIMSAのレースに出ますもんね。CART&チャンプカーのファンだと勝手に推察して書かせて頂くと、エリオ・カストロネヴェスとファン・パブロ・モントーヤもその週のIMSAのレースにアキュラDPiで出場。その他にもキャサリン・レッグがアキュラNSXでエントリーするはずです。
 デトロイトの前のインディ500に出るオリオール・セルヴィアは、佐藤琢磨選手のチームメイトとなって、グレアム・レイホールも合わせた3人全員に活躍して欲しいものです。
 セバスチャン・ブルデイはきっと大丈夫ですよ。すでにフェニックスでポール・ポジション獲ってますし。確かにこれまでのインディ500であまり目立ってないのがブルデイですが、今年は良さげ。去年も琢磨vsエリオ・カストロネヴェスとヴェテラン対決になってましたが、今年もその二人とブルデイ、ライアン・ハンター-レイあたりが強そう……と私は見ています(トニー・カナーンも、か)。

2018年5月5日土曜日

2018 ジャック・アマノのインディーな1日:シビック・ツーリングでフェニックスに遠征

西海岸2連戦でドライブしたシビック・ツーリング。結構大きいんです、近頃のシビックは。見た目もホイールベースが長め。ガンメタリックのペイントで精悍 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
西海岸の連戦復活! シビックでLAからフェニックスへ
 
 今年からインディーカー・シリーズはフェニックスとロング・ビーチが連戦になった。私が初めてインディカー取材をした1990年頃もこの2戦は連戦として開催されてた。主にインディアナから遠征して来るチームにすれば人員や機材の移動、経費の面からも西海岸での連戦はありがたい。遠く日本から取材に行く我々もこの連戦は大歓迎。でも、アラバマまで3連戦はツアーが長過ぎになるんで反対。
 アメリカへの入国、通関はかかる時間が読みづらく、乗り継ぎ便を逃せば非常に面倒な事態に直面するケースも起こり得る。そこで飛行機の移動は最小限に、陸路で移動する方が効率的な場合も少なくない。今回がまさにそれ。ロス・アンジェルスからフェニックスは飛ばなくてもいい距離なので、LA直行便に乗り、荷物を受け取ったら空港とはサヨーナラ。アメリカン・ホンダからCivic Touring(4ドア・セダン/$26,800〜)のメディア用試乗車を借り受け、翌朝にフェニックスへと向かった。

2018年4月29日日曜日

2018 INDYCARレポート 4月28日:今シーズンのインディー・ライツ序盤戦 パト・オーワードが4戦で3勝目

バーバーのダブルヘダーをスウィープしたオーワード。今シーズンのインディー・ライツはこの弱冠18歳のメキシカンを中心に展開している Photo:INDYCAR
強力な顔ぶれが上位に並ぶ今年のインディー・ライツ
その中で抜きんでたメキシカン、パト・オーワード


 2018年マツダ・ロード・トゥ・インディーのレポートその1。
 今年のインディー・ライツ・チャンピオンシップはすでに2イベント、4レースが終了している。フル・エントリーが少ないのは気になるが、上位陣の顔触れは強力だから見応えあるバトルがシーズンを通して期待できそうだ。

 セント・ピーターズバーグでの開幕戦で優勝したのはメキシコ出身、アドリアン・フェルナンデスに続くインディカー・スターとなりそうなパトリシオ(通称”パト”)・オーワード(アンドレッティ・オートスポート)だった。去年シーズン序盤のインディー・ライツ4戦にだけ出場。その後はIMSAのスポーツカーに出てブッチギリでチャンピオンに。そしてインディー・ライツ・フル・シーズン・エントリーに漕ぎ着けると、最初のレースでいきなり優勝した。

2018年4月24日火曜日

2018 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Race Day 決勝2:ドライでジョセフ・ニューガーデンの強さがさらに際立つ! 佐藤琢磨は8位でフィニッシュ

サスペンデッドとなったレースを制したのはニューガーデン。フェニックス戦に続き今シーズン2勝目を挙げてポイントリーダーに立った Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
快晴の下、タイヤ、燃料とP2P完全リセットでスタート
 月曜のバーミンガムは予報に反して朝から快晴!
午後1時頃に降雨の可能性アリという予報は出ていたが、ドライ・コンディションのままゴールまで行くに決まってる……ぐらいの青空が午前11時のレース・スタート前には広がっていた。

全日の嵐のような天候から一転、爽やかな青空の下、ピットでコースインを待つマシン群 Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大




 昨日すでにウェット・レースとしてスタートが切られているレースなので、タイヤは何を履いてもいいし、ブラックとレッドを両方使えという縛りもない。燃料は満タンにしてOKで、プッシュ・トゥ・パス(P2P)は全員がこのレース用の200秒にリセットされた。セッティング調整もしていいので、21台はみんなセッティングにドライ用に変更してグリッドについたはずだ。チャーリー・キンボール(カーリン)は赤旗前にリタイアしてたので出走できず、アクシデントを起こしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は修理を受けるべく、マシンはガレージにあった。

2018年4月23日月曜日

2018 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・トロント Race Day 決勝:まさかの中断! レースは明日、23周目から再開

ターン12にアプローチするニューガーデン。このニューガーデンに迫っていたパワーは、最初のリスタート時にメインストレートでクラッシュ。ブルデイ、ハンター-レイという上位陣のオーダーでレースはサスペンテッドに Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ヘビー・ウェット下でレースはスタート

 予報的中! で、レース前からバーバー・モータースポーツ・パークは雨模様。サポート・レースは全部なんとか終わったというのに、メイン・イベントだけが中断、延期の憂き目に。
 ウェット・レースが宣言されて全車ファイアストン・ウェット・タイヤを装着してのスタートが義務付け……とアナウンスされたが、直前のインディー・ライツのレース#2の時からスリックで出ようなどとは誰も考えない路面だった。インディー・ライツ終了後にさらに雨が降り、路面は悪くなっているように見えていた。
 この手のコンディションで主催者のインディカーが慎重を極めるのはいつもの話。一列でイエロー・スタートし、2周目にグリーンを振るという安全策が取られた。おかげでスタート直後のターン1で多重アクシデントが起こることはなかった。しかし、同時にロードコース・スタートのエキサイトメントもなかった。

2018年4月22日日曜日

2018 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day2 予選:バーバーのPPはジョセフ・ニューガーデンの手に

勝負強さが一段と際立つニューガーデン。果たして決勝はいかに? Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
バーバーで過去2勝のニューガーデン
ファスト6に手持ちのレッド2セットを投入してPP!

 
 2017年チャンピオンの2018年初優勝はすでにシリーズ2戦目のフェニックスで記録されているが、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は初PPもシーズンがまだ序盤戦のラウンド4で獲得した。キャリア2勝、昨年優勝しているバーバー・モータースポーツ・パークは彼にとって相性が良く、得意とするコースでもあるということだ。
 しかも、今日のニューガーデンはタイヤ状況の大きな不利に置かれながら、それを跳ね返してのPP奪取をして見せた。

2018 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day2 プラクティス3:最速はウィル・パワー 3セッション連続でペンスキー・ドライバーがトップ! 佐藤琢磨は11番手

昨日の午前中に続いて2日目午前もパワーがセッショントップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
心地よいコンディションの中、2日目のプラクティスがスタート

  昨日より暖かくなった土曜日。明日が雨になるとは到底思えないような青空が広がっている。南北に長く広がった帯状の雨雲はテキサスからアーカンソー、あるいはルイジアナへと侵入した頃か。北にずれてバーミンガムには雨は降らない……という進路になって欲しいものだが……

ペンスキー、3セッション連続でトップタイム!
初日は低迷していたウィッケンズが2番手に

ウィッケンズが一気にこのセッション2番手に! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 予選は快晴下で行われる見込みで、その直前のプラクティス3も心地よいコンディション下で始まった。今回もコース・オフによる赤旗が多く、実力を出しきれていないチームも少なくない。そうした中で最速ラップとなる1分073430をマークしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。プラクティス1に続く今週2回目のセッション・トップ。チーム・ペンスキーが3セッションで最速の座を獲得とアドバンテージを持っている。
 2番手にはルーキー”のロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が来た。タイムはパワーと0.2203秒差の1075633。プラクティス2では16番手と低迷していた彼だが……。チームメイトのジェイムズ・ヒンチクリフも昨日のプラクティス218番手だったのに、このセッションでは10番手までポジションを戻して来ている(ベストは1080855)。前戦ロング・ビーチでも彼らは一度沈んで復活した。レースではまた沈み気味だったが……