2022年9月16日金曜日

2022 INDYCAR ニュース 9月16日:急転直下、アレックス・パロウのチップ・ガナッシ・レーシング残留決定

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 アロウ・マクラーレンSPはフェリックス・ローゼンクヴィストをキープ

 最終戦でシーズン初勝利を飾った3日後、アレックス・パロウはチップ・ガナッシ・レーシング残留を明らかにした。

 2021年シーズンに向けてデイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴウからガナッシへと移籍したスペイン人ドライヴァーは、強豪チームへの加入初年度、24歳の若さでインディーカー・チャンピオンに輝いた。
 ガナッシとともに6回チャンピオンになっているスコット・ディクソンがもう42歳……ということもあって、彼の後を継ぐ次期エースとなることがパロウには期待されていた。しかし、彼はタイトルを獲ってもその実績に見合うだけのサラリーを受け取ることができなかったため、持ち込み資金不要、サラリーも高額なアロウ・マクラーレンSPに移りたいと考えた。

 2020年シーズンが終わった頃、コインで翌年も継続参戦することが難しい……という状況にあったパロウ陣営に、ガナッシ入りの話が転がり込んできた。来たる2021年もインディーカーで走るために、彼はガナッシからの資金持ち込み要請を受け入れたようだ。雇う側が明らかに有利な契約状況では、1勝につきXXドルの報酬及び翌年の年棒アップ……とか、チャンピオンになったら……という将来に向けた細かな取り決めをしない契約書になっていたと見られる。

2022年9月12日月曜日

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day 決勝

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2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day 決勝:最終戦で勝ったのはアレックス・パロウ。チャンピオンはウィル・パワー

ディフェンディングチャンピオンのパロウ、最終戦で快走しようやくシーズン初勝利を挙げる。契約問題で揺れるパロウにとって、この勝利は今度彼の動向にどんな影響を与えるのだろうか? hoto:Penske Entertainment クリックして拡大

 6グリッド降格のハンデをものともせず!
パロウ、16周目でトップに浮上

 予選5位だったが、エンジン交換のペナルティによって11番手グリッドからスタートしたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、ファースト・スティントで錚々たるライヴァルたちを次々とパスして行った。1周目でシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)の3人を抜き、その後にはスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)、デイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)を攻略した。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)とパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)が早目のピット・ストップを行ったため、パロウは14周目にはトップ3入りを果たし、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)も彼より先にピット・インしたため、16周目にトップに躍り出た。

2022 INDYCAR レポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー 決勝速報

8年ぶりのインディーカー王座奪還! Photo:Penske Entertainment

ウィル・パワーが2回目のシリーズ・チャンピオンに

 最終戦を20ポイントのリードで迎えたウィル・パワーは、予選でインディーカー・シリーズ通算68回目となるポール・ポジションを獲得。ポール・ポジション通算獲得回数でマリオ・アンドレッティを抜いて歴代1位となった。
 このポール・ポジションによるボーナスポイントを加え、パワーはニューガーデン、ディクソンが優勝しても4位でフィニッシュすればタイトル獲得という条件で決勝に臨むこととなった。
 一方、逆転タイトルを目指すニューガーデンは、プラクティスまで絶好調を維持していたが予選Q1でスピンをするミスを犯し、予選ノータイム。グリッド最後方の25番手からスタートを迎えていた。
 ライバルに対してスタートポジションで圧倒的優位にあるパワーは、丁寧な走りでオープニングラップの混戦に飲み込まれることなくレース序盤から快調にリード重ねる。
 ところが1回目のピットストップを終えたパロウがブラックタイヤで好タイムを連発してパワーをパス。さらにその後方からは4ストップ作戦をチョイスしたニューガーデンが難所のコークスクリューでオーバーテイクを繰り返す驚異的なマニューバーでニューガーデンに接近してきた。
 46周目、このレース唯一となったフルコース・コーションがあけてすぐにパワーはペースが違うニューガーデンにポジションを明け渡し3位に後退する。
 その後パワーは堅調にポジションを維持。67周目に3回目のピット・ストップを行い3位でレースに復帰し、勝負の行方は最終スティントに。
 パワーは、レット・タイヤのグロジャンに後方から迫られる局面もあったが、ミスなく安定したラップを刻んで突き放し、3位でフィニッシュ。2014年以来8シーズンぶり2回目のシリーズ・チャンピオンを獲得した。
 優勝は昨年のチャンピオン、アレックス・パロウ。この最終戦が今季初の勝利。2位は23ポジション・アップと全力を尽くしたニューガーデンで、パワーとは16ポイント差のランキング2位となった。
 佐藤琢磨は1周遅れの23位でフィニッシュ。258ポイントでランキングは19位でシーズンを終えた。 マニュファクチャラーズ・タイトルは、パワーがポールポジションを決めた時点でシヴォレーが獲得している。(編集部)


2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day ファイナル・プラクティス:ウォームアップではアレックス・パロウがトップタイム

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予想外に高い気温となったウォームアップ・セッション

 決勝日の朝9時から30分間行われたウォーム・アップ・セッションは思いのほか温度の高いコンディションとなった。土曜日の朝7時は15℃ほどだったが、今朝の朝7時は22℃まで気温が上がっており、走行時には28度となっていた。路面の温度は31〜32℃。今日の午後の天気予報は気温が27℃と、ウォーム・アップ・セッションの時より温度は低くなると出ているが、予選時の38〜41℃より高温コンディションでの闘いになるかもしれない。

2022年9月11日日曜日

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2 予選

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2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2 メールマガジン:ウィル・パワーがチャンピオンに大きく近づくポール・ポジション

マリオ・アンドレッティを超えた! マリオの祝福を受け、パワーも感無量の表情Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

 パワー、生涯獲得回数で1位となる68回目のPP!

 ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が最終戦ラグナ・セカのレースをポール・ポジションからスタートすることになった。今年の第15戦ゲイトウェイで自身67回目のPPを獲得し、マリオ・アンドレッティとPP回数で歴代トップに並んだパワーは、今日の今シーズン4回目のPPによってインディーカーでのPP獲得数で単独トップに躍り出た。

2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2 プラクティス2:最終戦プラクティス2ではアレックス・パロウがトップ

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 パロウ、ブラック・タイヤで昨日のベストを更新


 昨年度チャンピオンだが今年は1勝もまだ記録できていないアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)がラグナ・セカでのプラクティス2で最速ラップをマークした。昨日のプラクティス1よりさらに涼しいコンディション(気温が17~19℃)となったセッションではブラック・タイヤの使用しか許されないが、レッド・タイヤで出された昨日のベストを上回る1分11秒3847をパロウはマークした。チームとの契約問題の最中にあるが、2番手にコンマ3秒以上の差をつけてのトップ・タイムをマーク。マシンの仕上がり具合は良いので、今年初のポール・ポジション、さらには今シーズン初優勝を飾る可能性が出てきた。

2022年9月10日土曜日

2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day1 プラクティス1:ジョセフ・ニューガーデンがラグナ・セカ最初のプラクティスでトップ・タイム

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 モントレーらしい気候の下、26台で最終戦のプラクティスがスタート
セッション前半のブラック・タイヤではマクロクリンがトップに


 2022年NTTインディーカー・シリーズの最終戦が始まった。気温が22〜23℃と、いかにもカリフォルニア州モントレーらしい、気温は低めだけれど空は快晴……というコンディション下でプラクティス1が行われ、出場26台がブラックとレッド、両タイヤでの走行が重ねた。赤旗はジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がターン6単独でコース・オフしてタイヤ・バリアに突っ込んだアクシデントによる1回のみだった。
 ジョンソンのマシンがグラベル・トラップから引っ張り出されてグリーン・フラッグが振られた時、セッションの残り時間は20分強となっていたため、ここから続々とレッド・タイヤを装着して走るチームが現れた。ブラック・タイヤではポートランドで完全勝利を飾ったスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が1分12秒2219でトップ。2番手はパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)の1分12秒2529。3番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)の1分12秒2597だった。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のブラックでのベストは1分12秒3497で、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は1分12秒3512、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分12秒8054だった。

2022年9月5日月曜日

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day 決勝


   

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2022 INDYCARレポート R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day 決勝:スコット・マクロクリンが完璧なポール・トゥ・ウィン

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 マクロクリン、誰にも脅かされることなく完勝!


 今年のグランプリ・オヴ・ポートランドはフル・コース・コーションが1回しか出なかった。それもレースが終盤に入ってから。ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がターン1でクラッシュしてのことで、“またかよっ!”と思ったら、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)にブツケられてのアクシデントだった。NASCARチャンピオンのこと、疑ってしまって申し訳なかった。

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 イエロー1回=4周、アクシデントによるリタイア1台で超ハイペースでゴールを迎えたレースは、ポール・スタートだったスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)の完勝となった。予選3位だがフロント・ロウ外側グリッドからのスタートだったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、最初のスタート、1回だけあったリスタートですらマクロクリンのトップを脅かすアタックを仕掛けることができなかった。ゴール前5周で1秒以内に迫った時が今日一番のチャンスと映ったが、マクロクリンの方がプッシュ・トゥ・パスの残り時間も多く、先輩ドライヴァーが相手でも余裕をもって戦えていたようだ。

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 予選

 

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2022 INDYCARレポート R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day ファイナル・プラクティス:最速はアレクサンダー・ロッシ


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全車レッドを温存しブラック・タイヤで走行
この週末初めてペンスキー勢以外が首位に


 プラクティス1、プラクティス2、予選でチーム・ペンスキー勢が最速ラップを記録してきたが、予選の後の午後4時過ぎから行われた30分間のファイナル・プラクティスでは、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップタイムとなる59秒0532をマークした。気温が24〜26℃。路面は37〜38℃。温度は予選とプラクティス1の中間ぐらいのコンディションだった。ロッシのベストはブラック・タイヤ装着で出された。このセッションでは誰もレッド・タイヤでの走行を行わなかった。みんなレースに向けてレッドを温存したいということだ。

2022年9月4日日曜日

2022 INDYCARレポートR16 グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 予選:ポートランドのポール・ポジションはスコット・マクロクリンのものに

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マクロクリンがペンスキー勢のPP争いを制す

 チーム・ペンスキーが予選1−2−3。そのオーダーは年齢の若い順となった。今年3回目のポール・ポジション獲得をスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が果たした。正午過ぎに始まった予選も曇り空の下での開催となり、気温は20〜22℃。路面温度は28〜33℃と、プラクティス1よりはかなり温度が低く、プラクティス2寄りだが、やや暖かいコンディションとなっていた。
 プラクティス1ではジョセフ・ニューガーデンが最速で、プラクティス2がウィル・パワーがトップ・タイム。そして予選はマクロクリンがPP獲得と、行われた3セッションすべてでペンスキー勢がトップとなった。事前テストが大成功だったということのようだ。同じ日に4台でテストを行いながら予選ファイナルにひとりも進ませることのできなかったアンドレッティ・オートスポートとは対照的だ。

2022 INDYCARレポート R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 プラクティス2:ウィル・パワーの逆襲、プラクティス2で最速

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涼しくなったコンディションの下
パワーがブラック・タイヤで昨日レッドでのベストを更新!

 昨日のプラクティス1では3ポイント差でランキング2番手につけているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップ・タイムを叩き出して先手を打った。レッド・タイヤで最速だったことは予選に向けて彼がひとつのアドヴァンテイジを得たように見えていた。ところが、一転して今日のポートランドは曇り空。予選を目前に控えたプラクティス2は走行直前にほんの僅かだが雨も降り、気温は18〜19℃と肌寒いと感ずるほどだった。路面温度も24〜28℃と、昨日のプラクティス1での42〜48℃とはまるで違うコンディション。ここでトップ・タイムとなる58秒3846をマークしたのがポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。涼しさの恩恵でラップ・タイムはブラック・タイヤながら昨日、レッドで記録されたベストを上回っていた。予選は正午過ぎからで、大気、路面ともに温度は上がるだろうが、昨日のような暑さにはならない見込みだ。

2022年9月3日土曜日

2022 INDYCARレポート R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 プラクティス1:ポートランドのフリー・プラクティス1でジョセフ・ニューガーデンが最速ラップ

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走行開始早々に予想外の事態で赤旗に
1時間半後セッション再開するも赤旗多発!


天候:快晴
気温:30〜31℃


 ゲイトウェイでシーズン5勝目を挙げたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が、その勢いを保っているように見える。残り2戦でポイント・リーダーのチームメイト、ウィル・パワーに3点差に迫った彼は、ポートランド・インターナショナル・レースウェイでのプラクティス1で最速ラップ=58秒5769をマークしたのだ。これは昨年のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)によるポール・ポジション・タイム=58秒7701を上回るものだ。

 今日のプラクティスでは珍しいことが起こった。走行開始から20分少しが経過した頃、メイン・ストレート横に設置されている大型スクリーンが傾き、コースに倒れてくる心配がなされたために赤旗が出されたのだ。
 

赤旗中断中の佐藤琢磨のピット。手前は左からトミー小笹、須藤翔太の両メカニック。奥には桃井フィジカルトレーナー。右奥には松本浩明カメラマン Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

 この時点でインスタレーション・ラップ以外の走行を始めていたのは15台のみ。セッションが再開されたのは約1時間半後のことで、そこからは一気に慌ただしくなった。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)のコース・オフ、佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)のコース・オフ&クラッシュ(小ダメージ)、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)のコース・オフ&ストール、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)のコース・オフ&ストールと、今日のセッションでは赤旗が通常より多く出された。

2022 INDYCARレポート R16 グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 プラクティス1:熾烈なチャンピオン争い

 2022シーズンもいよいよ大詰め
西海岸2連戦がポートランドからスタート


 今年もNTTインディーカー・シリーズは熾烈なチャンピオン争いになっている。もう2022年シーズンは大詰め、2レースを残すのみとなっている。最終戦ひとつ前のグラン・プリ・オヴ・ポートランドが今日始まった。全長1.964マイルに12のコーナーを持つフラットなロードコース、ポートランド・インターナショナル・レースウェイがタイトル争いの行方に大きな影響を与えるであろう戦いの舞台となる。

2022年8月23日火曜日

2022 INDYCARレポート R15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ500 Race Day 決勝:佐藤琢磨がゲイトウェイで今シーズン・ベストの5位

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予選で良好なパフォーマンスを発揮した佐藤琢磨
ただし、決勝日は想定よりも低い気温、路面温度に


 ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(通称ゲイトウェイ)での第15戦は佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)が期待を抱いて臨んだイヴェントだった。彼が2019年に優勝し、翌2020年にはポール・ポジション獲得と2位フィニッシュという好結果を残してきているコースだからだ。
 予選は8位。アタック順がランキングの逆で、今回は時間の経過とともに気温が下がるコンディションだったため、早いタイミングで走った琢磨に不利となった。

 決勝日は雨の予報によってスタート時刻が夕方5時半から30分ほど早められた。雨は昼間にも一度降り、レースのコンディションはゲイトウェイとは思えないほど“暑くない”ものになった。路面温度は金曜のプラクティス1が46〜50℃で、予選時が47〜51℃、ファイナル・プラクティスが35〜39℃だっだが、レース・スタート時には気温こそ30℃とそれなりに高くなっていたものの、路面の温度は42℃と最初から低かった。そしてもちろん、赤旗中断後からのレース再開時にはファイナル・プラクティスより10℃も低い29℃にまで冷え込んでいた。

2022年8月21日日曜日

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ500 Race Day 決勝

2022 INDYCARレポート R15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ500 Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンがシーズン5勝目! ウィル・パワーのポイント・リードは僅か3点に

ニューガーデンは得意とするゲイトウェイでシーズン5勝目を挙げ、ポイントランキングでも首位パワーに肉薄! Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

ニューガーデン、2020年のレース2からゲイトウェイ3連勝!

 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がゲイトウェイで予選3位から今シーズン5勝目を挙げた。興味深いことに、それでもまだニューガーデンはポイント・リーダーに立てていない。チームメイトのウィル・パワーが粘り強く6位でフィニッシュし、ポイント・トップの座を守った。ただし、彼らふたりの差は残り2戦でたったの3点に縮まっている。

2022 INDYCAR レポート R15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ Race Day ファイナル・プラクティス:グレアム・レイホールがトップ・タイム

自動車業界向けのデジタル車両プレゼンテーションおよび配送ソリューション企業のiPacketのカラースキームのレイホール。予選での失敗を取り戻し、ファイナルプラクティスでトップにPhoto:Penske Entertainment (Chris Owens) クリックして拡大

予選17位だったレイホールがセッション終盤トップタイム!

 予選後に行われたファイナル・プラクティスではグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が最速だった。セッション終盤に彼の出したベストは25秒3196=平均時速177.728mphで、それまでトップにいた予選6位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)を2番手へと押し下げた。

2022年8月20日土曜日

2022 INDYCAR レポートR15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ500 Day1 予選:ウィル・パワーがキャリア67回目のPPをゲイトウェイで獲得

Photo:WillPower12.com
パワー、シーズン4回目のポール・ポジション

ついにマリオ・アンドレッティの通算PP獲得回数に並ぶ!

 

 2022NTTインディーカー・シリーズ第15戦ボマリト・オートモーティヴ・グループ500の予選がワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(通称ゲイトウェイ)でシングル・カー・アタック方式で行われ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がポール・ポジションを獲得した。ゲイトウェイでの4回目、今シーズンの4回目でもあるPPはパワーにとってのキャリア67回目。ついにインディーカー歴代最多のマリオ・アンドレッティに並んだ。

2022 INDYCARレポート R15 ボマリート・オートモティブ・グループ500 Day1 プラクティス1:予選前のプラクティス最速はウィル・パワー

Photo:Penske Entertainment

 パワー、セッション終了近くにトップ・タイムをマーク

 ミズーリ州の大都市セント・ルイスからミシシッピ川を渡ったところ、イリノイ州マディソンにあるワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ=通称ゲイトウェイでの最初のプラクティスは快晴に恵まれ、気温は29〜30℃、路面温度は46〜50℃というコンディションとなった。
 全長1.25マイルの非対称オーヴァルで記録された最速ラップはポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)による24秒9254=180.539mphだった。このラップは1時間のセッションが終了する5分ほど前に記録された。パワーは47周を走り、46周目がベストだった。

2022年8月19日金曜日

2022 INDYCARレポート 8月19日:ペンスキー・レーシング最初のレースカー=シヴォレー・コルヴェットのレストア完成

Photos : Motorsports Hall of Fame of America, NASCAR Archives & Research Center クリックして拡大

ペンスキー・レーシングのルーツが眼前に!

 若き日のロジャー・ペンスキーはドライヴァーとしての成功を目指していたが、並行して進めていたビジネス・プロジェクトによってドライヴァー業を諦めることになった。しかし、彼のレースに対する情熱の炎は消えず、チーム・オーナーとしての成功が新たな目標に定められた。
 彼が始めたビジネスはシヴォレーのディーラーだった。それだけにレーシング・マシンの素材がシヴォレーのライン・アップから選ばれたのは当然の成り行きだった。ペンスキー・レーシングはL88コルヴェットをレース仕様に仕立て、1966年のデイトナ24時間コンティネンタル(現在のロレックス24アット・デイトナ=いわゆるデイトナ24時間)にエントリー。ディック・ガルドストランド、ジョージ・ウィンタースティーン、ベン・モーアの3人のドライヴしたマシンはデビュー戦にして総合12位、GTクラス優勝を飾った。総合優勝はケン・マイルズ/ロイド・ルビーの乗ったキャロル・シェルビー・チームのフォードGTのものとなった。

2022年8月8日月曜日

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Race Day 決勝:スコット・ディクソンがシーズン2勝目=通算53勝

後方グリッドから荒れたレースを制するという、ならではの勝利でディクソンは記念すべき通算優勝回数単独2位に Photo:Penske Entertainment (Chris Owens)クリックして拡大

予選14位から実に6回のピットインを経ての優勝!
出走26台、完走15台、イエロー8回の荒れたレースを制す


 予選14位からスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が優勝するとは……。今シーズン2勝目は自身の通算53勝目。トロントでの勝利でマリオ・アンドレッティの52勝に並んだディクソンは、その4戦後にもう1勝重ねてAJ・フォイトの最多勝=67勝を追う単独ナンバー2となった。

2001年CARTシリーズ参戦初年度の第4戦ナザレスで初勝利を挙げて以来、22シーズンで53勝! Photo:Penske Entertainment (Chiris Owens)クリックして拡大

 出走26台で完走15台。リタイヤはメカニカル・トラブルの1台を除くと他は全部クラッシュだった。フル・コース・コーションは8回=36周に渡って出され、そのうち1回は赤旗。ちょっと荒っぽ過ぎるバトルになっていた……が、実は去年はイエローが9回で、コーション・ラップ数は今年と同じ33周だった。

2021 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Race Day ファイナル・プラクティス:スコット・ディクソンがトップ・タイム

予選14番手にとどまったディクソン、朝から高い気温の中

グリーン・タイヤでベストタイムをマーク

 若手の活躍が目覚ましい中、6度のタイトル獲得歴を誇るヴェテラン、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がセッション最速ラップを記録して存在感を示した。ナッシュヴィルの決勝日の朝のファイナル・プラクティスでのことだ。

 午前9時15分開始だというのに気温は30℃に達しており、路面温度も37℃あった。そのようなコンディション下でディクソンは1分15秒6050を“グリーン・タイヤ”でマークした。今日のレース、ディクソンのスタート位置は中団の14番手だが、どこまでポジションを上げてくるか。

2022年8月7日日曜日

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 予選:ナッシュヴィルのポール・ポジションはスコット・マクロクリンの手に

 

マクロクリン、今シーズン開幕戦以来のポール・ポジション! Photo:Penske Entertainment (James Black)クリックして拡大

 マクロクリン、予選でも最終ラップに最速タイムをマーク!

 テネシー州ナッシュヴィルでのストリート・レースは今年が2回目。今日はプラクティス2と予選が行われ、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)がポール・ポジション(PP)を獲得した。彼は自身の最終ラップで1分14秒5555を記録し、トップに立っていたロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)のキャリア初PP獲得を阻み、自身の2回目となるPPを手に入れた。シヴォレーにとっては今シーズン10回目のPPとなった。

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2はスコット・マクロクリンが最速

マクロクリンがセッション終盤に2位以下を大きく引き離すタイムを出し予選前のプラクティスを制したPhoto:Penske Entertainment クリックして拡大

 プラクティス開始早々にヴィーケイがクラッシュし赤旗

 午前11時15分からのプラクティス2は12時15分までの間に45分間の走行タイムを保証するものとして開催された。
 グリーン・フラッグが振られた直後、アウト・ラップでリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュして赤旗が出されたが、その後もコース・オフやウォールとのコンタクトが幾つもあったが、走行中断はないままセッション終了となった。ヴィーケイはノーズ・コーン破損、右フロント・ロワー・アームにダメージがあったがテーピングしただけで周回を重ねていた。ウォールにヒットしたのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、デヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)。

2022年8月6日土曜日

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Day1 プラクティス1:ナッシュヴィルのプラクティス1でルーキーのクリスチャン・ルンドガールドが初のセッション・トップ

ルーキーのルンドガールドがインディーカーキャリア初のセッショントップに Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

昨夏とは一変、過ごしやすいコンディションで走行スタート
天気予報によると週末の降雨確率は高い……


 ナッシュヴィルといえば、去年のレース・ウィークエンドが強烈な酷暑だったことを思い出す。今日、金曜日の3時過ぎに始まった今年のプラクティス1は気温が31℃、路面温度が41℃というコンディションで始まった。雲が出たり、風が吹き寄せたり……で去年に比べると随分と過ごし易かった。
 今週のナッシュヴィルは降雨確率が高いとの予報が出ている。今日も午前中の時点では90パーセントと雨は避けられない状況と見えていた。しかし、幸いにも雨雲はサーキット上空を避けて通り、インディーカー出場27台はドライ・コンディションで周回を重ねることができていた。ダウンタウンの南側では午前中に強い雨があり、午後にはかなり激しい雨に見舞われたエリアがあったといういことだ。明日、明後日ともに引き続き降雨確率は高めだ。

2022年7月31日日曜日

2022 INDYCARレポート R13ギャラガー・グランプリ Race Day:インディー500とブリックヤード400ウィナー集合

 

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超豪華!!  レース界のレジェンドから今日走行する現役まで
IMSで栄光を刻んだスター・ドライバーが勢ぞろい!

 今朝、インディーカーのウォーム・アップ・セッションとNASCARカップ・シリーズのプラクティスのインターヴァルにレンガの敷き詰められたコントロール・ライン上にインディー500とブリックヤード400(2021年からはヴェライゾン200)のウィナーたちがズラリと並んだ。その数、22人。インディー500ウィナーが13人とブリックヤード400ウィナー9人。両レースで勝っている人はいない。

2022 INDYCARレポート R13 ギャラガー・グランプリ Race Day 決勝:アレクサンダー・ロッシが2019年6月以来となる優勝

 

思い描いたものとは全く違う状況に直面してきた日々にロッシはこの勝利でピリオドを打った。「今日勝てたことで、また勝てると考えられる状況に自分たちは戻ることができたと思う」Photo:Penske Entertainment (James Black)クリックして拡大

 3年あまりの雌伏、さらに来季の移籍決定を経て
ついに優勝!


 アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は今日キャリア8勝目を挙げた。
 デビュー年だった2016年に第100回インディー500で優勝。2年目にはワトキンス・グレンで、3年目にはロング・ビーチとミッド・オハイオでライヴァル勢を圧倒するポール・トゥ・ウィン。ポコノでシーズン3勝目を挙げてランキング2位となった彼は、さらに勝ち星を重ねてチャンピオンになるもの……と考えられていた。

2022 INDYCARレポート ギャラガー・グランプリ Race Day ファイナル・プラクティス:決勝日のファイナル・プラクティスではジョセフ・ニューガーデンが最速

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二ューガーデン、走行全車の中で最も少ない周回数で
きっちりとトップタイムをマーク


 今週はインディーカーとストックカー2シリーズの共催で、インディカーのレースは土曜の午後12時半スタートとあって、ファイナル・プラクティスは朝8時15分と異例に早いスタートだった。走行はいつもと同じく30分間。問題は気温が19~21℃、路面温度も26~27℃と低かったところ。今日は曇りがちの空になるとの予報も出ているが、レース時の気温は27℃ほどで、路面は昨日の予選時のように53℃まで行くことはない可能性が高いが、50℃近くまでは上がると見られている。
 その涼しいコンディションでのプラクティス、最速ラップはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が記録した1分10秒9281だった。もちろんブラック・タイヤ使用でのラップ・タイム。周回数15周は出場25台の中で一番少なかったが、予選5位の彼はそのうちの12周目にキッチリとベストを出してきた。

2022年7月30日土曜日

2022 INDYCARレポート R13 ギャラガー・グランプリ Day1 予選:ギャラガーGPのポールポジションはフェリックス・ローゼンクヴィストのものに

午前のプラクティスでは7位にとどまっていたローゼンクヴィストが今シーズン2回目のポールポジションを獲得Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

ローゼンクヴィスト、今季テキサス戦に続き2回目のPP獲得
シヴォレー、13戦目にしてポール・ポジション実に9回!

 インディアナポリスのロードコースで行われるギャラガーGPの予選が今日行われ、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)が今シーズン2回目、キャリア3回目のポール・ポジションを獲得した。今シーズン最初のPPはテキサスのハイ・スピード・オーヴァルで記録。キャリア初PPは2019年、今回と同じインディのロードコースでだった。シヴォレーは13戦で9個目のPP獲得を達成した。

2022 INDYCARレポート R13 ギャラガー・グランプリ Day1 プラクティス1:インディアナポリスのロードコースでの2戦目、プラクティス1最速はアレクサンダー・ロッシ

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 涼しめのコンディションのなかでプラクティスがスタート


 インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースを使ったレースが1シーズンに2戦行われることになったのは2020年が最初だった。COVID-19パンデミックで減ってしまったレース開催数を増やすためだったが、2021年からはNASCARのレースと共催となってカレンダーに定着。今年はカーリンで走るマックス・チルトンのマシンを以前に彩っていた保険会社ギャラガーがイヴェント・スポンサーについている。
 5月のレースは75周で争われたが、7月のレースは10周多い85周。普通なら5月より高温のコンディションとなるはずだが、なぜか今週末のインディアナ州インディアナポリスは涼し目。今日の午後1時から始まる予選、明日のレースともに気温は27℃ぐらいまでしか上がらないとの予報が出ている。

2022年7月26日火曜日

2022 ジャック・アマノのインディーな一日 :フルサイズSUV、GMCの ユーコン・デナリを満喫

見よ!このフロントビューの大迫力! Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

燃料込みのレンタル料金ということでユーコン・デナリをチョイス!

 ミネアポリス・セイント・ポール空港のハーツでGMCの巨大SUV、ユーコン・デナリを借りてみた。普段は”ファイブ・スターというクラスから好きなクルマに乗ってって”ってケースが多いんだけど、今回はなぜか”プレジデンツ・サークルから選んでもらってオッケーです”という話になってて、そのエリアに行ってみると……トヨタのミニ・ヴァンとかダッジのピックアップ・トラック、ジープの小さめの、日産ローグなどが並んでいた。

こちらがプレジデンツ・サークル。フォード・レンジャーXLT、ジープ・レネゲイド、ヒュンダイ・サンタフェなど2022年の最新モデルが並ぶ Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

 

振り返るとトヨタ・シエナ、ダッジ・ラム、シヴォレー・エキノックス、シヴォレー・サバーバンなど Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

そして2台のユーコン・デナリが鎮座 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

そして、端の端にデカいの2台を発見。「こんなのもアリ?」とおおいにそそられた。今回もレンタル契約は燃料込みで、1タンク分以上の距離は走らない自信があったので、「これも経験だ」と借りてみることにした。

2022年7月25日月曜日

2022 INDYCARレポート R12 ハイヴィー・サリュート・トゥ・ファーマーズ 300 Race Day 決勝:アイオワのレース2はパト・オーワードが優勝

第4前戦アラバマ以来の今シーズン2勝目を挙げたオーワード。レース1で後塵を拝したニューガーデンの単独クラッシュ後は盤石な走りで後続を寄せ付けなかった Photo:Penske Entertainment (Chris owens)クリックして拡大
 オーワード、落ち着いた走りでチャンスを待ち
つかんだ今シーズン2勝目

 パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)はまだ23歳と若く、勝つことに飢えているが、年齢に似合わぬ冷静さを保ってレースを戦う能力を備えている。レースで勝者となるのは最後の1周をリードしている者で、早い段階でトップに立つ必要などない。トップ走行にはタービュランスを浴びないアドヴァンテイジなどがあるものの、オーワードがトップを奪おうと焦る様子は今日もまったく見られなかった。

2022年7月24日日曜日

2022 INDYCARレポート R11 ハイヴィーディールズ・ドットコム250 Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンが完璧なレース運びでシーズン4勝目=アイオワ4勝目

第2戦、第3戦、第8戦に続いてシーズン4勝目を挙げたニューガーデン。今回の勝利でエリクソンに15ポイント差のランキング2位に Photo:Penske Entertainment (Chris Jones) クリックして拡大

セカンド・ポジションからスタートしたニューガーデン
最初のリスタートからフィニッシュまで完全にレースを支配


 最初のスタートではポール・ポジションからトップを守ったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だったが、序盤のフル・コース・コーション明けのリスタートでジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が2番手からトップを奪った。そこからの彼はレースを最後まで支配下に起き続けた。予選時の気温と路面温度は摂氏30〜32℃/38〜42℃。それらがレース時は36〜37℃と49〜53℃で、コンディションは大きく異なっていたが、予選2位だったニューガーデンはレースでも速さを保ち続けた。ロード・アメリカでの優勝と同じく、彼はトップに出た後は自らのペースをコントロールしていた。後続がペースを上げれば自分もプッシュして差を縮めさせない、ほぼ完璧な勝利だった。

2022 INDYCARレポート R11 ハイヴィーディールズ・ドットコム250 Race Day 予選:アイオワのダブルヘダーはウィル・パワーがダブルPP

ダブルヘッダーの予選をパワーがスウィープ! 通算PP回数を一気に66に伸ばし、ついにマリオ・アンドレッティのインディーカー通算PP記録にあと1回に迫った Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

 不利とみられた予選後半のアタックで
パワーが2ラップ通じて唯一の178mphをマーク


 昨日以上の快晴。昨日より弱い風。予選は午前9時半開始だったが、もう充分に暑いコンディション下で行われた。計測は2周で、アタック1周目で今日のレース1のグリッドが決定し、アタック2周目は明日行われるレース2用だ。
 アタック順はポイント・ランキングの裏返し。順番が遅ければタイヤ・ラバーはより乗っているが、気温は上がっていくし、日差しが強いから路面温度は上がるので、結局は先にアタックした方が有利……だったのではないか。

2022年7月23日土曜日

2022 INDYCARレポート R11 ハイヴィーディールズ・ドットコム250 :Day1 プラクティス1:アイオワのプラクティス1はウィル・パワーが最速

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  「テストに続き今日もハッピーな一日になった」とパワー

「今週こそ良い予選というものを実現したい」

 今週末はダブルヘダー。しかし、プラクティスは金曜日にスケジュールされる90分間だけだ。快晴でやや強めの風が吹き、気温は摂氏32度、湿度42パーセント、路面温度は50℃というコンディションでの走行となった。
 このセッションで最速ラップとなる18秒5729=平均時速73.285マイルをマークしたのは、アイオワで3回ポール・ポジションを獲得しているが未だ勝利はないウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。先月行われたテストには19台が集まり、チーム・ペンスキーのトリオがトップ3を占めた。そのアドヴァンテイジが保たれていた。
 「テストもハッピーだったが、今日もとても好い1日になった。今日のプラクティスでは幾つかセッティングを試したが、コンペティティヴに走れるマシンに仕上がっていると思う。もちろん強力なライヴァルたちがたくさんいるのはわかっている。誰がどのような走りを見せ、どんな順位になるのかを予測することは不可能だ。自分としては今週こそ良い予選というものを実現したい。最低でも上の方にグリッドを確保したい。マシンは良いはずなので……」とパワーは話した。

2022年7月18日月曜日

2022 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー・トロント Race Day 決勝:スコット・ディクソンがトロントで今シーズン初勝利

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 ディクソン、キャリア通算52勝!
18シーズン連続での勝利を達成

 やっぱりスコット・ディクソンは凄い。6回のシリーズタイトル獲得は伊達じゃない。そして、チップ・ガナッシ・レーシングの作戦力も素晴らしい。ディクソンとガナッシ、このコンビネーションだからこそ18年連続、20シーズンでの52勝などなどといった大記録は打ち立てられた。

2022 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー・トロント Race Day ファイナル・プラクティス:トロントのウォーム・アップはリナス・ヴィーケイがトップ・タイム

決勝日午前は快適な快適なコンディション
多くのドライバーがレッド・タイヤで走行

 今日もトロントは朝から快晴。3年ぶりの開催となっているホンダ・インディー・トロントはレース・ウィークエンドを通して過ごし易い天候に恵まれてきている。午前11前から始まった30分間のウォーム・アップ・セッションは、気温が24℃。少し風が吹いていることもあって、さらに快適なコンディションとなっていた。路面温度は40〜41℃だった。
 多くのドライヴァーがレッド・タイヤをトライしたセッションとなっていた。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)によれば、「デトロイトでレッドが難しいことになっていたからでは?」ということだった。

2022年7月17日日曜日

2022 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー・トロント day2 予選:ハータが今季2回めのポールポジション獲得

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 ハータ、第3戦のロング・ビーチ以来のポールポジション 

2022年シーズンのNTTインディーカー・シリーズでは第9目までで9人のPPウィナーが誕生してきたが、第10戦ホンダ・インディ=・トロントでコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が今季ふたつ目となるPP獲得を果たした。彼の今シーズン1回目PPは第3戦アキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチだった。

2022 INDYCARレポート R10ホンダ・インデイー・トロントDay2プラクティス2:トロントのプラクティス2最速はコルトン・ハータ

 午前だか高い路面温度の中でプラクティス2がスタート

 サポート・レースのセッションで起きたアクシデントの影響でインディーカーのプラクティス2は予定の10時より30分以上も遅く始まった。走行開始時の気温は23℃。朝から照りつけ続けた太陽によって路面温度は39℃まで上がっていた。気温は1時間後のセッション終了までに1℃しか上がらなかったが、路面は6℃上昇した。

2022年7月16日土曜日

2022 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー・トロント Day 1 プラクティス1:アレクサンダー・ロッシがトップ・タイムをマーク



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3年ぶり開催に湧くトロント

  2020年と2021年、トロントのインディーカー・レースはパンデミックのために開催されなかった。3年ぶりのホンダ・インディアナポリス・トロントとあって金曜からエキジビジョン・プレイスの特設サーキットには多くのファンが集まった。今年もトロントは金曜を入場無料とした。

 今週末のプラクティス175分間。走行終了後に返却しなくてはならないレッド・タイヤ1セットが供給されるセッションとされていた。エントリーは前戦ミッド・オハイオより2台少ない25台。タティアナ・カルデロン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、シモーナ・デ・シルヴェストロ(パレッタ・オートスポート)、二人の女性ドライヴァーがカナダに遠征してきていない。

2022年7月14日木曜日

2022 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー・トロント:佐藤琢磨、デロイトグリーンをまとってホンダ・インディ・トロントに参戦

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(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのプレスリリースより)
 

 デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRの佐藤琢磨は、新たなカラーをまとって今週末のホンダ・インディ・トロントに参戦します。これはデロイト トーマツ コンサルティングがNo.51のプライマリー・スポンサーを務めることから決まったものです。トロントの市街地レースは、インディーカー・シリーズとして唯一カナダで開催されるイベントとして知られています。

 デロイト トーマツは、今季、琢磨のパーソナルスポンサーを務めており、そのロゴは、紫と白のNurtec ODTカラーにペイントされたNo.51にも描かれています。そして、トロントのレースにおいては「No.51デロイト・ホンダ」として、デロイトグリーンをまとい、ロゴタイプのイメージである黒・白を合わせたデザインが施されます。 これにくわえて、ホンダ・インディ・トロントのスポンサーとしてはAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)も招かれています。AWSのロゴがNo.51に描かれたのは、今年のインディー500が最初でした。

2022 INDYCARレポート 7月14日:2022インディカーシリーズ後半戦へ

シーズン後半戦に差し掛かった現在のポイントリーダーはインディー500を制したエリクソン。インディー以後も安定した結果を残している Photo:Penske Entertainment

2022年のチャンピオンになるのは?
現在のポイント・リーダーはエリクソンだが


 2022年のNTTインディーカー・シリーズは全17戦。ミッド・オハイオでの第9戦を終えたところでポイント・リーダーの座にあるのはマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だ。2009年の全日本F3チャンピオンは、F1グランプリを5シーズン戦った後にインディーカーへとやってきた。渡米4シーズン目の今年はインディー500で優勝しただけでなく、表彰台に3回上る安定感も見せて321点を稼いできている。

 しかし、エリクソンがこのままポイント・トップの座を保ち続けて初タイトルへと逃げ切るだろう……と予測する人は少ないはずだ。昨年挙げた2勝はいずれも“転がり込んできた感”が強いものだし、3シーズン戦ってきているのにPPが“ゼロ”。今年のインディー500での最後の走りこそ力強かったが、エリクソンはまだインディカー王者となるに相応しい決定的スピードというものを見せていない。今より走りを1レヴェル高める必要がある。

2022年7月4日月曜日

2022 INDYCARレポート R9 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Race Day 決勝:いろいろ大荒れのミッド・オハイオでスコット・マクロクリンが今季2勝目

終始安定した走りを見せたマクロクリンが混乱のレースを制し、開幕戦以来のシーズン2勝目を挙げる Photo:Penske Entertainment 【Chris Owens】クリックして拡大

マクロクリン、ミスのない走りと、適切なレース戦略で勝利!
レース中盤のパロウの追撃も寄せ付けず

 予選2位からスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が勝った。シーズン&キャリア2勝目は喜ばしい。複数勝利は彼と3勝のジョセフ・ニューガーデン(同じくチーム・ペンスキー)だけでもあるし。ところが、マクロクリンのランキングは2勝目を挙げても7番手と高くはない。2連勝しかけた開幕2戦の後にピリッとしないパフォーマンスが続いていたためだ。
 今回のマクロクリンにはミスがなかった。レッド--ブラック--ブラックというタイヤ戦略も正解で、特にレース終盤のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)を相手にした走りが素晴らしかった。

2022 INDYCARレポート R9 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Race Day ファイナルプラクティス:ウォーム・アップでルーキーのデイヴィッド・マルーカスが最速

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 マルーカス、圧倒的タイムでパロウを逆転!

 ミッド・オハイオでの決勝を午後に控えたウォーム・アップ・セッションで20歳のアメリカン・ルーキー、デイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)が1分07秒7110の最速ラップを叩き出した。彼がレッド・タイヤを装着してコース・インしたのは30分間のセッションの残り時間が10分を切ってからだった。その時点でトップにいたのはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)で、彼のラップ・タイムは1分07秒9649だった。それより0.2539秒も速いラップをマルーカスは記録してトップに立ち、そのままセッションは終了となった。