2012年6月9日土曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント38 R7テキサスDay1予選「10番手は朝のセッションから考えても凄く良い。セッティングの着地点は狙った通り。予選用と決勝用でセッティングは違うので、ここからクルマ作りは大きく変わる。クルマをちゃんと仕上げないと」

予選前のプラクティスではマシンを思うように煮詰められずにタイムも14番手と振るわず。佐藤琢磨の今年のテキサスは苦しいスタートになっていた。
しかし、予選では起死回生、トップ10入りするスピードを実現してみせた。プラクティスで得られたデータからマシンを変更し、トリミングもこなしてのアタックを行ったのだが、マシンが狙い通りのフィーリングとなっていたのだ。

Jack AMANO(以下——)予選、10位でしたね?


佐藤琢磨:良かったです。

——もっと苦しいポジションになるのかと思ってましたが?

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント37 R7テキサスDay1プラクティス1「危ない。こんなのレースできない。テキサス用のエアロルールは集団で走れなくするためにダウンフォースを削ったワケだけど、凄いクルマはフラフラ。どっか飛んでっちゃうかと思った」

6月8日 テキサス・モータースピードウェイ=全長1.5マイル
天候:晴れ
気温:29〜31℃

Jack AMANO(以下——)走行開始が遅くなったプラクティスでしたが?

佐藤琢磨:危ないよ。

——今回のクルマが、ですか?

2012 INDYCARレポート R7テキサスDay1プラクティス1:路面トラブルでセッション遅れ。ホンダ勢好調フランキッティがトップ、唯一のロータスユーザー、シルベストロは大苦戦

6月8日 テキサス・モータースピードウェイ=全長1.5マイル
天候:晴れ
気温:29〜31℃

予選前に1回だけのプラクティス、最速はダリオ・フランキッティ

 昨日までの雨の影響で、テキサス・モータースピードウェイは路面から水が染み出し、インディーカーのプラクティス開始が1時間以上も遅れた。
 午後1時30分頃にルーキーのキャサリン・レッグ(ドラゴン・レーシング)用に特別な走行時間が与えられ、その後、1時45分に全車による走行がスタートした。

2012年6月8日金曜日

本日20時配信のINDYCARレポート無料メールマガジンは今週末のテキサス戦のプレビュー

本日6月8日20時にジャック・アマノのINDYCARレポートメールマガジン(無料版)を配信します。今回の配信ではこのあとテキサス・モータースピードウェイで開催されるシリーズ第7戦ファイアストン500のプレビューをお届けします。

2012年6月7日木曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:インディーカーとチームが対立、オーナーたちがエアロキット導入に「ノー!」

デトロイトでチームオーナー群とインディーカーがミーティングを行い、そこでオーナーたちが、「来年からのエアロキット導入に反対!」と飛んでもない意向を表明したという。本来なら今年から導入されるはずだったエアロキットは、オーナーたちの反対で1年先送りされたのに、それをまた?

ジャック・アマノのインディな一日:アメリカじゃポピュラー? ハニーベイクド・ハムに初挑戦

こちらがハニーベイクド・ハムのディナー。フロリダ産インゲン豆と
キャベルネ・ソービニヨンで美味しくいただきました!
Photo:Masahiko Amano\Amano e Associati
 今年のインディー500開催中、ホテルのすぐ近くのタイ料理屋に行ったんだが、同じモール内に「ハニーベイクド・ハム&カフェ」があるのを知った。
 そのハムについてインディアナ在住ライター氏が、「あの店、まだあったんだ。最高においしいハムだよ。俺は大好き。近々買って帰るかな」なんて言っていたんで、私とSカメラマンはおおいに興味をそそられた。
 キッチンとか冷蔵庫のついている長期滞在型ホテルだったこともあり、「一度食べてみよう」という話になったが、毎日インディーは6時まで走るので、店が開いてる間に行く事が叶わず。チャレンジが実現しないままインディー500は終わり、Sカメラマンは日本へと帰ってしまった。

この看板、覚えておいて損はないかも?
Photo/Masahiko Amano\Amano e Associati

 インディーとデトロイトの間、釣りの帰りに訪れた街でハニーベイクド・ハム&カフェを見つけた。ライター氏の話から、勝手にインディアナ・ローカルの店だと考えてたんだが、実は全米チェーンで、サンクス・ギビング・デイとか、家族が集まる時に好んで食べられる、アメリカではポピュラーなものなんだと。友だちと、店員さんから教わった。
 スライスしたパックもあるという話だったが、ここはヤッパリ大きな塊でないと、と気軽な感じで「じゃ、その一番上の段にあるのを下さい」と冷蔵庫の中のをオーダーしたんだが、値段は税抜きで60ドル。「結構お高いのね」と驚いたが、もう後戻りはできず、自分の買い物史上でいちばん大きな肉の塊を持ち帰った。
 友人宅で重さをチェックすると、4キロ以上もあった。1回に1人が250g食べたとして、4人家族の4食を賄っちゃえる量。そう考えると高くはないね。

豪快な4㎏のハニーベイクド・ハムの塊。これで60$なり。
Photo:Masahiko Amano\Amano e Assocoati
                                                                                             さあ、初めてのハニーベイクド・ハム、まずはベーシックということで、電子レンジで温めただけで食べることに。お供はフロリダ産インゲン豆(ドバッとビニール袋に詰め込んだのが3ドル!)のソテーと、カリフォルニア産キャベルネ・ソーヴィニョン(1本10ドル)。見た目より肉は全然柔らかかった。外側の焦げ茶のところは少し甘い=ハニーベイクドだから、当然だ。あとはハムなので、全体に少々塩辛い。そのコンビネーションがいいカンジなんだな。子供も大人も好き。そういう味と思う。友だちも、「久しく食べてなかった。こんなにオイシかったんだな」と喜んでた。さあ、来週の2回目は、いったいどんな食べ方になるのか? 楽しみ。
 Sカメラマン、来年いっしょに食べようね。

2012年6月6日水曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:ダリオ「琢磨はやるべきことをやっていた。あのタイミングが正しい」レターマンのTV番組出演でコメント

人気番組「レイト・ショウ・ウィズ・デイビッド・レターマン」にダリオ・フランキッティが出演

放映中の画面をパチリ。なかなか楽しめた番組でした。
Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati)

アメリカの人気トーク・ショウ番組=レイト・ショウ・ウィズ・デイビッド・レターマンに、今年のインディー500ウイナー=ダリオ・フランキッティがゲストとして招かれた。
これは面白い! レターマンは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのオーナーのひとり。自分のチームのドライバー=佐藤琢磨を負かしてインディー・ウイナーとなったダリオに、彼はいったい彼は何を聞くんだろう?

6/5正午にINDYCARレポート無料マガジンを発行しました

5日正午に無料版メールマガジンを発行いたしました。こちらは、4日までの1週間のサイトへのアクセスランキングと次戦、テキサス、ファイアストン500での記事配信予定をお届けしています。

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2012年6月5日火曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント36 R6 デトロイト・ベル・アイルGP RACE Day 決勝

予選12位、実質10番手からの決勝スタートで7位までポジションアップした佐藤琢磨
しかし、デトロイトでのリザルトはアクシデントによるリタイアというものに

 アメリカン・ストリートレースは過激だ。コースはバンピーで、路面のグリップは低く、しかしコンクリートウォールに囲まれ、ミスをほとんど許さない。さらにドライバーたちは、小さな接触などまるで気にしない、ラフプレーもある程度は許容範囲と考える猛者ばかり。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、そんな中で確実に存在感を発揮して来ている。混戦の中で稼いだポジションは、失ったポジションの数を遥かに上回る。今回も琢磨は、デトロイトの難しいローリングスタートで見事なジャンプを見せた。

2012年6月4日月曜日

2012 INDYCAR レースアナリシス:R6 シボレー・デトロイト・ベル・アイル・グランプリ――シボレーvsホンダ 燃費競争に大きな変化が――

シボレーの地元でホンダは表彰台独占を達成! 再びロードで相まみえた
両エンジンの燃費性能差は今回どうだったのか??
Photo:INDYCAR\LAT USA
めまぐるしく変わる燃費アドバンテージ

 第4戦ブラジルは、ホンダが大型ターボ・ハウジングの使用を許可され、エンジン・ルールが公平になった最初のレースだった(一部のシボレー・ユーザー・チームのオーナーたちはそう思っていないが……)。サン・パウロのストリートコースでシボレー・エンジンで走るウィル・パワーはホンダ勢の誰よりも速く、燃費でも優っていた。彼がトップを悠々と危なげなく走り続け、燃料セーブをし易かった状況を差し引いても、シボレー・エンジンの燃費の良さは明白だった。ホンダ勢より2周も長く走れていたのだ。 しかし、インディー500ではその立場が逆転していた。今度はホンダの方が、1タンクで2~3周多く走れていた。
こんな逆転が起こり得るものなのか!
ロードコースとオーバルという大きな違いがあるにせよ、ここまで燃費性能は変わるものなのか?
ホンダはずっと実力を隠していたのか?
予選用の高ターボブーストでシボレーV6ツインターボは圧倒的な優位を誇示した。愕然としたホンダ・ユーザー・チームの中からは、「シボレーは予選前のプラクティスでもパワーを隠していたのだろう」という見方さえされていたほどだった。
ところが、インディー500の決勝が始まると、またしても状況の大逆転が見られた。頭が混乱した。「実力を隠していたのはホンダの方じゃないか?」と考えさせられるほど、ホンダ勢がスピードでも燃費でもシボレー勢を上回ってみせた。

2012 INDYCARレポート:R6 シボレー・デトロイト・ベル・アイル・グランプリ 決勝 スコット・ディクソンの完勝!ダリオ・フランキッティの驚異的追い上げ

思わぬ中断もあったが、ディクソンは終始つけ入る隙のない走りを見せた
Photo:INDYCAR\LAT USA
ポール・トゥー・フィニッシュで今季初勝利
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が久しぶりにアンタッチャブルなレースを見せた。ストリートキングとして君臨して来たウィル・パワー(チーム・ペンスキー)をもってしても、今日のディクソンにはまったく歯が立たなかった。
「優勝できてスーパーハッピー!」とシャイなディクソンが笑顔を見せた。「リスタート後のターン6、ターン7はメチャクチャ滑り易くなっていた。かなり際どい、スリリングな戦いになっていた」。

ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)の2位は驚くべき集中力と、ドライビングスキルの賜物だった。赤旗中断時に6位だったというのに、リスタートからの混乱を見事に潜り抜けて4つもポジションを上げた。
「赤旗中断でバッテリーを充電できた。レースモードにまた戻るのは大変なんだけど、それが今回はうまくできた」とフランキッティは2位フィニッシュにおおいに満足していた。

3位はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)。最後のリスタートでフランキッティにパスされなければ自己ベストタイの2位フィニッシュだったが、3位で二度目の表彰台なら、ルーキーとしては悪くない結果だ。「ホンダのためにも嬉しい1日となった。デトロイトでトップ3スウィープ! 彼らのハードワーク、素晴らしいエンジンに見合うリザルトだ」とパジェノーはコメントした。「シュミット・ハミルトン・モータースポーツというチームも素晴らしい。1台体制でガナッシやペンスキーという資金を豊富に持つ強豪相手に互角に戦っている」。

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R6 シボレー。デトロイト・ベル・アイル・グランプリ 決勝スタートタイヤ


スタート直前のグリッドで各マシンの装着タイヤをチェック
  今回はほぼ全員が新品だった。プライマリーを選んだらフレッシュで行くのが通例。問題はオルタネート組。その中からシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)とEJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー)がユーズドをチョイス。予選4位と5位が脱セオリーで来た。
 プライマリーかオルタネートかのチョイスは、作戦の大筋を決める。オルタネートを選んだ場合、スタートでフレッシュを投入するか、ユーズドで行くかがかなり重要になる=上位陣で新品が1セットしかない場合。序盤のポジション・アップを狙うのか、終盤にレッド装着で勝負をかけるか……。
 パジェノーとビソの二人は、スタート直後にどれだけポジションをホールドできるのか? 要チェックだ!

 ルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)はプラクティス3にシャーシ交換。8号車のエンジンはプライマリー・カーから移植したけれど(クルーの皆様、ご苦労さまです)、別のルールによりグリッドは降格に(エンジンも新品にしちゃえば良かったが、それはシボレーに許してもらえないか)。 最後尾グリッドは予定外のエンジン交換による10グリッド・ペナルティを受けるシモーナ・デ・シルベストロ(ロータス・HVMレーシング)のものとなるので、バリケロはそのひとつ前の24番手グリッドからのスタート。 デ・シルベストロの他、グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)もインディー500のプラクティス中のエンジン交換により、10グリッド降格のペナルティを受ける。彼は17番手スタート。
 最後に、ハンター-レイのエンジニアをグリッドで直撃! 「レッドでスタートするつもりだった?」。答えは、「ブラックを考えてた」。タイヤの申告が1分だか2分だか締め切りに間に合わなかったため、彼らは考えていた作戦を使えないことに。「ガッカリだけど、世界の終わりじゃない」と彼はコメントした。

1  ディクソン    オルタネート
2  パワー      オルタネート
3  タグリアーニ   オルタネート
4  パジェノー    オルタネート ユーズド
5  ビソ       オルタネート ユーズド
6  ハンター-レイ    オルタネート
7  ブリスコー    プライマリー
8  カストロネベス  プライマリー
9  ブルデイ     プライマリー
10 ウィルソン    プライマリー
11 佐藤       プライマリー
12 ニューガーデン  オルタネート
13 ヒンチクリフ   オルタネート
14 フランキッティ  プライマリー
15 コンウェイ    プライマリー
16 セルビア     プライマリー
17 レイホール    プライマリー
18 カナーン     プライマリー
19 ヒルデブランド  プライマリー
20 キンボール    プライマリー
21 カーペンター   オルタネート
22 アンドレッティ  オルタネート
23 ジェイクス    プライマリー
24 バリケロ     プライマリー
25 デ・シルベストロ プライマリー


2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント35 R6 デトロイト・ベル・アイルGP RACE Day ウォームアップ「色々と見たいことがあったので今日はかなり走った。ここはオーバーテイクが難しいので、1周目の混乱には巻き込まれないように。そういうところだけ気をつけて行く」

デトロイトのレースデイは朝から快晴になった。まだ気温が上がり切らない状態でファイナルプラクティスが行われ、トップタイムはチップ・ガナッシ・レーシングの第二チームで走るグレアム・レイホールがマーク=1分11秒5597。ガナッシ第1チームのスコット・ディクソンが2番手と、ホンダ勢が1-2。

シボレーのエース=ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が3番手、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が4番手。そして、5番手にはセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)が来た。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は1分13秒0522のベストを最終ラップにマークして16番手。ルーベンス・バリケロ(KVレーシングテクノロジー)はこのプラクティス終了後にスペア・シャシーに交換(エンジンをプライマリーカーから移植)した。グリッドは最後尾になる。

Jack AMANO(以下——)30分と短いセッションながら21周と多めの走行でしたね?

2012 INDYCARニュース:第6戦デトロイトでの新カラー車両、フランキッティは目立たぬよう黒づくめに変更!?

デトロイト・グランプリ:マシン・カラーリング・ガイド

ライアン・ブリスコー: 今回は日立がメイン・スポンサー。去年のインディ・ジャパンで初登場し、確か、今年2回目。サポート・イベントのグランダムに出てるシボレー・チームの中には東芝がスポンサーのところもある。

エリオ・カストロネベス: シェル・カラー。今年はこれが多い。

2012年6月3日日曜日

2012 INDYCAR ニュース:今季のストリートコースのエンジン別/ドライバー別予選パフォーマンスをチェック。追い上げるホンダ勢に逃げるシボレー勢

予選でのパフォーマンス・トップ3はいずれもシボレー・ドライバー
ヒンチクリフ、パワー、ハンター-レイが今季4回ずつファイナルへと進出

 今季のロード&ストリートレースが5戦目を迎えたので、予選ファイルへと手を届かせたドライバー名と、それぞれのファイナル出場回数を表にしてみた(各自の回数の後ろの括弧内は使用エンジンの頭文字)。

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント34 R6 デトロイト・ベル・アイルGP Day2 予選「コントロールラインを抜けて、すぐにボビーが無線で「やった!」と言ってくれた。クルマは相変わらず暴れてたけど、なんとかまとまってきた。今日は戦って、戦ってギリギリだったので、色々と試行錯誤して明日のファイナルプラクティスで試したい」

佐藤琢磨、今季最大の苦境から、今季初の予選第2セグメント進出を達成!

 ウエットのプラクティス1ではトップタイムを出した佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=RLL)だったが、ドライになってからは、プラクティス2が22番手=後ろから数えて4番目で、予選日の朝のプラクティス3では23番手だった。走行初日のデータを見直すことで、予選日にはマシンが大きく向上していることが期待されたのだが、現実はその逆に近かった。
 これはかなり厳しい予選になる。琢磨自身もそう考えていた。トップとの差は、プラクティス2に比べれば縮まってはいたものの、まだ2.3秒も離されていた。

2012 INDYCAR レポート:R6 デトロイト・ベル・アイルGP Day2予選・ホンダV6が、シボレー勢を抑え初ポール獲得。ディクソンはデトロイト2連続PP

スコット・ディクソンの今季初ポールは、ホンダV6ターボの初ポール
そして、チーム・ペンスキーとシボレーの6連続ポールを阻止

天候:晴れ
気温:16〜18℃

 デトロイトGPのポールポジションはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が獲得した。今季初、キャリア18個目。デトロイトでは08年に続く2開催連続のポールとなった。
 ホンダV6ターボはデビュー6戦目にしてポールゲットを達成した。

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント33 R6 デトロイト・ベル・アイルGP Day2 プラクティス3「物凄い苦戦。クルマはまったく暴れちゃって言うこと聞かない。とにかくグリップ感がないし、バランスもメチャクチャ」

プラクティス3、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は23番手のタイムしか出すことができなかった。後ろにいるのはエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)と、3周目にクラッシュしたオリオール・セルビア(パンサー/DRR)だけ。シモーナ・デ・シルベストロ(ロータスHVMレーシング)が琢磨よりひとつ上の順位だった。

Jack AMANO(以下——)苦戦をしていますね。

佐藤琢磨:全体のタイムも速くなっているし、相対的に順位も落ちている。全然良くないですね。

2012 INDYCAR レポート:R6 デトロイト・ベル・アイルGP Day2 プラクティス3・走行経験の有無がタイムに影響か? 最速はスコット・ディクソン。琢磨は23番手

曇り空は晴れに変わった。しかし、気温は低いままのセッションとなった。13〜14℃で、路面も20℃までしか上がらなかった。
 予選を間近に控えてのプラクティス3で最速タイムをマークしたのは、昨日は6番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ラップタイムは1分11秒2845と、昨日ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が出したベストより1.5秒も速くなっていた。