2013年8月24日土曜日

2013 INDYCAR ニュース 第15戦ソノマ エントリー&カラーリング:ルーカス・ルーアがサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングの2号車をドライブ! デイル・コインの18号車は再びダビソンに委ねられた!!

スポット参戦を果たしたルーカス・ルーア Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)
注目の平川亮は出走キャンセルに

 今週末は新しいエントリーがある。
 その1。サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが2カーを走らせる。2台目のカー・ナンバーは「97」に決定。ドイツ出身のスポーツカー・ベテラン、ルーカス・ルーアを乗せる。ルーアにとってのインディーカー・デビューだ。そして、これは彼自身のオープンホイール・レースとしては、実に1998年のドイツF3以来(!)となる。マシンのカラーリングの基本はチームメイトのジョセフ・ニューガーデンと同じで、黒いサイドポッドに「RW」のロゴ(彼のレーシンス・スーツの胸にもデカデカと)。 ウィング他に蛍光オレンジのアクセントあり。ニューガーデンのそれは蛍光イエローだ。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント58 第15戦ソノマ Day1 プラクティス2:「ここから先で間違えないようにしないといけないですね。明日のプラクティスセッションと、予選と、1秒の差はデカいけど、コンマ数秒は削って行きたいと思います」

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
「少し方向性が見えてきた感じです」
Jack Amano(以下――):プラクティス1よりタイムが良くなりました。マシンが良くなってきたんですね?
佐藤琢磨:はい。順位もちょっと上がりましたね。少し方向性が見えてきた感じです。

――元気づけられたって感じでしょうか?
佐藤琢磨:そうですね、朝のままじゃどうしようもなかったから……。そこから少なくとも真ん中までポジションを上げて来れたので、ここから先で間違えないようにしないといけないですね。明日のプラクティスセッションと、予選と、1秒の差はデカいけど、コンマ数秒は削って行きたいと思います。

――今日のトラックコンディションは、午前と午後で代わり具合はどんなだったんでしょう?
佐藤琢磨:そんなに大きく変わらなかった。風の吹き具合もあまり変わりませんでしたね。今日の場合は、午後といってもまだ時間的に早いっていうのもあってのことだと思います。最後は路面にも結構ラバーが載っていた感じで、みんなタイムを上げていたんだと思います。

――では、明日も頑張ってください。
佐藤琢磨:はい、頑張ります!
以上

2013 INDYCARレポート 第15戦ソノマ Day1 プラクティス2:最速はスコット・ディクソン! 佐藤琢磨が14番手までポジションアップ

ソノマ用スペシャルカラーリングのヘルメットを披露するディクソン Photo:INDYCAR (Chris Jones)

ディクソン、プラクティス1でハンター‐レイがマークしたベストラップを大きく更新

 午後になっても日が照り続け、プラクティス2の開始時までに気温は摂氏22度まで上昇し、セッション終了時までには更に24℃まで上がった。
 今日2回目のプラクティスでは、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が1分18秒3145のトップタイムをマークした。朝のプラクティス1でライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が出したトップ・タイムを0.3669秒も上回った。午前中のプラクティス1では15番手と低迷気味に映っていたが、ポイントスタンディング2番手で逆転タイトルを狙うディクソンが戦闘力を一気に回復させた。ただし、まだ水曜の合同テストでダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が記録したベスト=1分18秒2945がいまだに今週の最速ラップだ。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント57 第15戦ソノマ Day1 プラクティス1:「バランスとグリップ感、このふたつですね。アチラ立てればコチラ立たずで、両方を上げることができずにいます」

Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)
低速、中速、高速の三つをおしなべて良くすることができてません」

Jack Amano(以下――):プラクティス1は21番手でした。テストを2回行って臨んでいるソノマですが、クルマの状況がまだ厳しいということですか?
佐藤琢磨:厳しいですねぇ……厳しいです。

――どんな点で悩んでいるのでしょう?
佐藤琢磨:ウーン……バランスとグリップ感、このふたつですね。アチラ立てればコチラ立たずで、両方を上げることができずにいます。シーソーになっちゃうんですね。

2013 INDYCAR レポート 第15戦ソノマ Day1 プラクティス1:ライアン・ハンター-レイがトップタイム! 佐藤琢磨は21番手

Photo:INDYCAR (John Cote)

ハンター‐レイ、計測1周目にベストラップをマーク

 8月23日(金)、午前11時。インディーカーのプラクティス1が予定通りにスタート。
 サンフランシスコエリアの常で、ソノマ・レースウェイ上空には朝から雲が広がっていた。
 それが走行開始直前に晴れへと変わった。ただ、気温は18℃と低め、というコンディションでの走行開始となった。

 45分間のセッションでトップタイムをマークしたのは、ポイントスタンディング3位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。タイムは1分18秒6814。驚いたことに、ベストは計測1周目。そして、このセッションで彼は6周しかしなかった。因みに、2日前のテストでのトップはダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)の1分18秒2945で、プラクティス1ではまだそのレベルには届かなかった。セッション終了時でも気温は19度と低いまま。風が吹いており、日陰で半袖では肌寒いと感ずるほどだった。

2013年8月23日金曜日

2013 INDYCAR レースプレビュー 第15戦ソノマ:ペンスキー、ガナッシ、アンドレッティの3チームが過去の勝利を独占。佐藤琢磨、3強の牙城を崩せるか??

ハイスピードで激しいアップダウンが特徴のソノマ・レースウェイ
 ミド-オハイオでの第14戦から 2週末続けてオフ。今週末はカリフォルニア州サン・フランシスコ郊外のソノマ・レースウェイでレースが行われる。
 1968年創業で、去年までインフィネオン・レースウェイと呼ばれていたロードコースは、その前はシアーズ・ポイント・レースウェイという名前だった。ドラッグレース用の直線も備える同コースをスピードウェイ・モータースポーツ社が購入し、ネーミングライツをインフィネオンが買った。しかし、その契約が切れ、更新がされず、次のクライアントが見つけられなかったので地名を名乗ったコース名に変わったという次第。
 コースの全長は2.385マイル。コーナーの数は12個。このコースの特徴は、何といってもアップ&ダウンの激しさ、そしてハイスピードっぷりにある。
 レース距離は85周=196.35マイル。昨年と変わらない数字だ。

2013 INDYCAR レポート 第15戦ソノマ 8月21日合同テスト:最速は4連勝中のガナッシ勢! 

Phboto:INDYCAR(John Cote)
ポコノ以来の好調を維持するガナッシ
 8月21日の水曜日、週末に2013年シーズンの第15戦ゴー・プロ・グランプリ・オブ・ソノマが開催されるカリフォルニア州のソノマ・レースウェイで合同テストが開催され、合計5時間のプラクティスセッションに25人のドライバーたちが参加した。その中からターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのダリオ・フランキッティがトップ・タイムをマークし、スコット・ディクソンが2番手タイムを記録。ポコノから4連勝中のガナッシ勢が今回も優勝候補に目されることとなった。

2013年8月22日木曜日

2013 INDYCAR レポート 佐藤琢磨 第15戦ソノマに向けて:「ソノマはコースのほとんどにアップ&ダウンがあり、マシンの挙動がコーナー真ん中のエイペックスで変化するんです。そこがドライバーである我々にとってはチャレンジングですね」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレスリリースより)

ソノマ・レースウェイについて
「シリーズで最もダイナミック、かつチャレンジングなロードコースです。トリッキーな面もあるんですが、僕は1ラップの中での大きな高低差、そして超高速のコーナー群を楽しんでいます」
 「大半の高速コーナーには高低差が備えられているため、マシンは常に不安定な状況に置かれます。コントロールラインから走り出し、コースが初めて平坦になるのは、ターン7なんです。コースのほとんどにアップ&ダウンがあり、マシンの挙動がコーナー真ん中のエイペックスで変化するんです。そこがドライバーである我々にとってはチャレンジングですね」
 「また、ソノマのコースは砂などが路面に出てくるため、概してグリップが低いんです。その上に、幾つかの部分は舗装の違いからか更にグリップが低く、トラクションを確保するのが難しいんです」

レースで鍵となるセットアップ
「エンジニアにとってもソノマはトリッキーなコースです。路面のグリップが低いのに加えて、三つの超低速コーナーがありますから、高いメカニカルグリップが必要。しかし、残りのコーナーの多くは高速タイプであるため、空力セッティングも非常に重要となってきます。マシンの安定を保てないコースであるため、セットアップのバランスを良いものに仕上げるのがとても難しいですね」

8月13日に行ったプライベート・テストの成果
「とても収穫の多い1日でした。数多くのテスト項目をこなし、良い点も悪い点も発見できました。一般的に言って、似たような効果を得るためにいくつかの道、異なるセットアップが存在するのですが、それらが通用するかしないかというのは、コースによって違ってきます。他のコースで効果を発揮するセットアップがソノマでは使えないという意味です。今回のテストでは、そういった観点から多くを学べましたね。レース直前の水曜に行われるオープンテストで、さらに仕事を進めることができるのを楽しみにしています」

オープンテスト前にサーキットのあるエリアでしたこと
「家族とソノマで少し過ごし、その後にはラスべガスに行き、さらにはヨセミテ国立公園に足を伸ばしました。べガスはいつも何か違ったものを発見する楽しさがありますが、今回はふたつのショーを楽しみました。ヨセミテ行きは僕ら家族にとって初めてでしたが、実にファンタスティックでした。美しい自然に包まれ、おおいにリラックスし、リフレッシュをすることができました」

@ソノマ 過去のパフォーマンス:AJ・フォイト・エンタープライゼスと佐藤琢磨
佐藤琢磨は3戦の出場経験アリ。ベスト・スタートはKVレーシング・テクノロジー時代の2011年の16位。ベスト・フィニッシュは2010年と2011年の18位(チームは同上)。
AJ・フォイト・エンタープライゼスは、これまでに8戦に出場。ベスト・スタートは2012年、マイク・コンウェイによる14位。ベスト・フィニッシュはジェフ・バックナムによる2005年の10位。

*チームのメイン・スポンサーであるABCサプライは、ソノマでのレース決勝日に400人以上のゲストを招待する予定。ABCがAJ・フォイト・エンタープライゼスの14号車のスポンサーとなって今年は9年目(2005年から)で、これまえに48,000人以上のゲストをインディカー・シリーズのレースでもてなして来ている。
以上