2021年9月20日月曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day 決勝:コルトン・ハータが完勝

コルトン・ハータが2019年に続いてラグナセカでのポール・トゥー・ウインを果たし、今シーズン2勝目 Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

  ロッシがコースオフ! パワーもエンジントラブル
序盤にしてレースはハ―タとパロウの戦いに

 朝のウォームアップの後しばらくして空は快晴に変わった。気温は徐々に上がり、スタート時には22℃になっていた。
 ポール・ポジションからコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)は、トップを守ってターン1へと飛び込んで行った。

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 ところが2周目、予選2位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップを奪おうアタック。両者は接触し、ロッシがコース・オフした。
 予選3位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は10周でエンジン・トラブルに見舞われ、トップ争いはハータと、予選4位だったポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の戦いになった。

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day ウォームアップ:トップ3はアレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータ、そして佐藤琢磨

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レースデイの朝は曇り。路面温度は19℃!

 朝から空は雲で覆われ、午前9時になっても気温は16℃と低いまま。その上、非常に弱いものだが霧雨も降ってきた中で30分間のウォーム・アップが行われた。コークスクリュー方面には霧が出ていて、セッション開始が遅れる心配もあったが、予定通りに9時にグリーン・フラッグが振り下ろさた。路面の温度は19℃しかなく、それはセッションを通して変わらなかった。
 走行開始から5分が経過しても、まだ多くのドライヴァーたちは本気モードでラップを重ねてはいなかった。この時点でのトップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)の1分16秒3で、2番手のマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分26秒6と10秒以上も離れていた。

2021年9月19日日曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2 予選::ラグナ・セカのポール・ポジションは2019年に続いてコルトン・ハータの手に

やはりラグナセカで強いコルトン・ハータ! ポール・トゥー・フィニッシュした2019年の再現なるか?? Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 

天候:快晴
気温:20℃

午後2時、低めの気温の中で予選がスタート

 全長2.258マイルに11のコーナーがレイアウトされたウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカは、アップ・アンド・ダウンが非常に激しいコースとして知られる。左、右と切り返す急激な下り坂の連続コーナー=コークスクリューはアメリカで最も有名なコーナーといっていいだろう。

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  2021年NTTインディーカー・シリーズの第15戦ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレーの予選は、午後2時過ぎから、日差しは強いが気温は低めのコンディション下で争われた。

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2プラクティス2:スコット・マクロクリンがトップ・タイム

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 天候:快晴
気温:17℃

ペンスキー勢、一夜にしてパフォーマンス向上

 昨日のプラクティス1ではジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップだった。そして今日、土曜日/午前中のプラクティス2での最速ラップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が記録した。レッド・タイヤでの最終ラップで彼は1分10秒8755をマークした。昨日のペンスキー勢はニューガーデンしかトップ10入りしていなかったが、一夜明けると彼らのパフォーマンスが上がっており、ブラック・タイヤでは4人が全員上位に顔を出していた。レッドでの走行はリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がアクシデントを起こしたためにアタックが中断されたり、まだ一度もレッドで走っていなかったためにレッドでの走行時間が大幅に減ってしまった者など、大きな影響があった。それでもペンスキー勢はマクロクリンがトップでシモン・パジェノーが4番手、ウィル・パワーが5番手につけた。

2021年9月18日土曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day1 プラクティス1:ラグナ・セカでの金曜日のプラクティス1、最速はジョセフ・ニューガーデン

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低めの気温の中、ニューガーデンがハータを抑えトップタイム


天候:快晴
気温:18℃

 ポイント・トップと34点差でランキング3位につけるジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がまずは先手を取ったか。シーズンも残すところ2戦となっているNTTインディーカー・シリーズは、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで最初のプラクティスを金曜日に行い、ニューガーデンが最速ラップ=1分11秒7125をマークした。彼がキャリア3回目のチャンピオンになるためには、今週末に優勝かそれに近い好成績を挙げる必要がある。
 日差しはカリフォルニアのものだが、気温は18℃と低めのコンディションとなった午後2時半からのプラクティスで2番時計をマークしたのはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)だった。昨年のラグナ・セカのレースはパンデミックで開催されなかったため、2019年に勝ったハータ二世がディフェンディング・ウィナー。彼のベストは1分11秒7927で、ニューガーデンとの差はコンマ1秒以下の0.0802秒だった。

2021年9月13日月曜日

2021 INDYCARレポート R14 グランプリ・オヴ・ポートランドRace Day 決勝:アレックス・パロウがシーズン3勝目でポイントリーダーに

PPスタートのパロウ、序盤でポジションを下げることを強いられたものの、速さと正確さで今シーズン3勝目! 再びポイントリーダーに返り咲いた Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

 オープングラップ、ローゼンクヴィストの接触で
ディクソンがコースオフ! パロウ、ロッシも巻き添えに

 ポートランドでキャリア初ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)だったが、ポイント・ランキングで2番手につけている彼の最初のスタートでの加速は鈍く、予選3位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)にインに飛び込まれた。ポイント4番手から大逆転での7回目のタイトル獲得を目指す彼は、スタートでイニシアティヴを握ろうと大胆な攻撃に出たのだった。
 予選2位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は、パロウ以上に加速が悪かったため、予選4位のフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)がディクソンの後ろにつけ、一気にパロウまでパスする勢いとなった。しかし、彼はブレーキング・ポイントをミス。ディクソンのリヤにヒットし、曲がり切れないと判断してアウトサイドに大きく進路変更。危うくパロウにもヒットするところだった。
 ディクソンは追突されたことでブレーキングに失敗。パロウはイン側にディクソンがいたために右にステアリングを切ることができず。ふたりはクラッシュを避けてアウトに逃げたローセンクヴィストに続いてエスケープ・ゾーンを走行。ターン2の先でレースに戻った。ロッシも彼らに続いた。
 この混乱でポイント・リーダーのパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)がトップに躍り出た。予選7位だった彼はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)とグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)をスタートでパスしていたのだ。

2021年9月12日日曜日

2021 INDYCAR レポート R14 グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 予選:アレックス・パロウがキャリア初PP

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パロウ、プラクティス1の勢いを維持しファスト6を制す

 2デイ・イヴェントで予選前に1回しかプラクティスはなかった。そこで最速ラップを記録する出足の良さを見せたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が、予選でもその速さを維持してキャリア初ポール・ポジションを獲得した。すでにキャリア2勝を挙げていパロウだが、初PP獲得はデビューから28戦目で記録されることとなった。
 予選はプラクティスより幾分暑くなったコンディション下で行われた。気温は21~22℃、路面温度は37~40℃まで上がった。

2021 INDYCAR レポート R14 グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 プラクティス1:27台出場のポートランド プラクティス1最速はアレックス・パロウ

 

過去2戦不運に見舞われたパロウが西海岸3連戦の最初のプラクティスをトップタイム Photo:Photo:INDYCAR(Matt Fraver)クリックして拡大


ウェスト・コースト3連戦がいいよスタート!

 2021年NTTインディーカー・シリーズ第14戦グランプリ・オヴ・ポートランドには27台がエントリーしてきた。第12戦ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラーズ・グランプリの28台には及ばなかったが、このところロードコース・イヴェントへのエントリーは増えつつある。

2021年9月7日火曜日

2021ジャック・アマノのインディーな一日 9月6日:モアブの街外れにブルワリーを発見!

お土産屋さん、レストラン、バーが立ち並ぶ街の中心部 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2021ジャック・アマノのインディーな一日 9月6日:メサ・アーチ、感動の御来光

神々しい日の出。早起きした甲斐があった Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

 次なるターゲット、キャニオンランズ国立公園のメサ・アーチへ

 アーチズ国立公園の次には、州道191を挟んだ西側にあるキャニオンランズ国立公園にトライした。こちらにも色々目玉はあるんだけれど、そのひとつであるメサ・アーチ(”またアーチかい?”と言わないで)は、朝陽がとても綺麗ということで、”それを是非とも拝もう”と。日の出が6時48分と聞いたので、朝6時頃に駐車場に着くよう暗いうちにホテルを出発した

2021年9月5日日曜日

2021 ジャック・アマノのインディーな1日 9月4日:ワイルド・ウェスト・ツアー2021  デリケイト・アーチに感激!

アメリカ人なら誰でも知っている「デリケイト・アーチ」。高さは4階建てビルに相当する14m、幅10m。最近のジープのテレビCFにも登場していた。その形、大きさ、周囲の景色……すべてが素晴らしい。アクセスが1時間弱の上り坂だけれど、その苦労は絶対に報われる。ただ、強度の高所恐怖症だと最後の最後の崖っぷちの道が大試練。アーチ周辺の地形もそこそこおっかない。脅す気はないけど Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

 ついに来た、アーチズ国立公園

 ツアー2日目。最初っから頑張り過ぎて体調を崩しても困るので、少し運動をして高地に体を慣らし、余裕を持ってユタ州モアブまで移動した。
 パラシュートからグランド・ジャンクションを通り過ぎてユタ州に入った。左右に広がる景色は荒涼とした、すさまじいもの。ちょっと恐ろしさを感じた。
 インターステイト70を州道191で降りる。20分ほど南に走ると景色が明らかに変わった。岩山が赤い。地質が違う。もうアーチズ国立公園がすぐそこだ。
 大きなカーブがあった。そこを曲がったら、赤錆色の岩肌を持つ切り立った崖が迫ってきた。”ついに来た!”
 興奮ブーストがかなり高まった。しかし、ここでは公園入り口をスルー。モアブの街に向かった。公園内にはレストランなどがないので、飲み水やランチなど、明日に向けて用意をしなくちゃならない。

2021年8月31日火曜日

2021 ジャック・アマノのインディーな1日 8月30日:ワイルド・ウェスト・ツアー2021  デンヴァーからユタ州の4つの国立公園を目指す

 

コロラド州アイダホ・スプリングスの看板。ゴールドラッシュ発祥の地だ Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

ポートランド戦までのインターバルでワイルド・ウエスト・ツアー復活!

 日本に帰ると自己検疫を終えてすぐにまた渡米ってスケジュールになるし……と今年もワイルド・ウェスト・ツアーを行うことにした。ミズーリ州セイント・ルイス近郊でのレース取材を終えた私は、月曜日にコロラド州デンヴァーへと飛んだ。去年は人との接触をとにかく避けたくて、ワイオミング州、サウス・ダコタ州などなど、地べたを走りまくったけど……。デンヴァーまでは走ると12時間もかかるし、レンタカーの乗り捨て料金がメチャ高いので飛ぶことにした。
 今回目指すのはユタ州の四つの国立公園。岩のアーチが幾つもある、その名もアーチズ国立公園。その隣りのキャニオンランズ国立公園。知人から、「州の南側のザイオン国立公園、ブライス・キャニオン国立公園も良いよ」との推薦されたので、そちらも見て、16日後にまたデンヴァーに戻って来るつもり。

2021年8月23日月曜日

2021 INDYCARレポート R13 ボマリート・オートモーティブ・グループ500 Race Day:ゲイトウェイのウィナーはジョセフ・ニューガーデン

今シーズン苦しんだニューガーデンとペンスキーだったが、今回の勝利でいよいよ逆転タイトルへの可能性も見えてきた! Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

 ニューガーデン、危なげない走りでゲイトウェイ3勝目!

 ポイント・スタンディングで4番手につけていたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が、ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ・アット・ゲイトウェイでのレースでシーズン2勝目をマークした。ミズーリ州セイント・ルイス近郊の全長1.25マイルのオーバルで挙げる3回目の優勝は、彼のキャリア通算20勝目でもあった。

2021年8月22日日曜日

2021 INDYCARレポート R13 ボマリート・オートモーティブ・グループ500 Day1 予選:ウィル・パワーが今シーズン初ポールポジション=通算63回目

通算63回目のポールポジション! すごい記録だ! Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大

パワー、プラクティス16番手から一気にPP奪取

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がシーズン13戦目にして初ポール・ポジションを獲得した。これで通算63回目。マリオ・アンドレッティによるインディーカー歴代最多PP=67回にまた一歩近づいた。
 先週のインディアナポリス・ロードコースでの予選順位が2位だったパワーは、今日のワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(ゲイトウェイ)プラクティスでは24台出場中で16番手のタイムしか出せていなかったが、チームメイト二人がジョセフ・ニューガーデン、スコット・マクロクリンの順で1、2番手だった。彼らが収集したデータも活用してのPP獲得だろう。今シーズン未勝利のパワーとしては、プラクティスではよりレースにフォーカスしていたということだろう。彼は1時間半のセッションで、出場24人のドライヴァーの中で最多の82周を走り込んでいた。

2021 INDYCARレポート R13 ボマリート・オートモーティブ・グループ500 Day1 プラクティス1:ゲイトウェイのプラクティス1でペンスキー勢が1−2

逆転タイトルを目指すニューガーデンが得意とするゲイトウェイで好発進 Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大

 1セッションで決勝セッティングと予選シミュレーション


 1デイ・イヴェント。予選の前のプラクティスは1回だけだが、その走行時間は1時間30分と長いものにされている。
 気温が29~31℃、路面温℃が49~51℃というコンディション下、どのチームもまずはレースに向けたセッティングを進め、セッションの終盤に予選シミュレーションを数回……というパターン。走行ラップ数は最少のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が41周で、最多がウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の82周だった。

2021年8月21日土曜日

2021 INDYCARレースプレビュー R13 ボマリート・オートモーティブ・グループ500:ゲイトウェイには24台がエントリー

久々のオーヴァルレースにカーペンター、カナーンが出走

 ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(ゲイトウェイ)で今週末に行われるレース=2021年NTTインディーカー・シリーズ第13戦には24台がエントリーしている。先週のインディアナポリスには28台が集まったが、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのカー・ナンバー45、コーディー・ウェア(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)、RC・エナーソン(トップ・ガン・レーシング)がゲイトウェイに来ていない。
 エド・カーペンター・レーシングのカー・ナンバー20にはコナー・デイリーではなく、チーム・オーナーのエド・カーペンターが乗り、チップ・ガナッシ・レーシングのカー・ナンバー48にはジミー・ジョンソンではなく、トニー・カナーンが搭乗する。そして、カーリンのマシンにはマックス・チルトンではなく、デイリーが乗る。

2021年8月15日日曜日

2021 INDYCARレポート R12 スパイクド・クーラー・グランプリ Race Day 決勝:ウィル・パワーが今季初勝利。タイトル争いはさらに混沌

ついに勝った! Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

 シーズン12戦目にして実現した完璧な勝利


 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が半年ぶり以上の優勝を飾った。ほんの6日前、ナッシュヴィルのストリートでチームメイト2人を弾き飛ばしたドライヴァーと同一人物なのか? という冷静かつ安定した走りでライヴァル勢を寄せ付けず、インディアナポリスのロードコースでの85周のレースを見事コントロールし切った。

2021 INDYCARレポート R12 ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラーズ・グランプリ Race Day ウォームアップ:マーカス・エリクソンが最速

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前日のプラクティスより気温、路温とも低い中
ほぼ全車がブラックをチョイスして走行

 ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラーズ・グランプリの決勝日は、朝から快晴。しかし、30分間のウォーム・アップ・セッションではまだ気温が22~23℃、路面温度が26~29℃と、昨日のプラクティスと予選時間(27~29℃/36~37℃)よりずっと温度が低かった。
 このセッションではダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)以外、全員がブラック・タイヤのみで走行。ほぼ全てのチームがレッドは与えられている3セット全部をレースに投入する考えのようだ。

2021年8月14日土曜日

2021 INDYCARレポート R12 ビッグ・マシン・スパイクド・クーラー・グランプリDay1 予選:パト・オーワードが今シーズン3度目のPP獲得

シーズン12戦目にして3度目のポール・ポジションを獲得 Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

オーワード、デトロイト・レース1以来のPP

 パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)がインディアナポリスのロードコースでの2戦目、ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラー・グランプリのポール・ポジションを獲得した。今シーズンだと開幕戦のアラバマと、第7戦デトロイトでのレース1に続く3回目、キャリア4回目のPPだ。
 今回もイヴェント名にはビッグ・マシーンとある。ナッシュヴィルでは彼らのメイン・ビジネスであるレコード・レーベルがタイトル・スポンサーだったが、インディーではウォッカをジュースで割った彼らのアルコール飲料がスポンサーとなった。レコードの後にウォッカ蒸留にもビジネスを広げた彼らは、コロナ禍を機に手の消毒液も製造、販売するようになっている。

2021 INDYCARレポート R12 ビッグ・マシン・スパイクド・クーラー・グランプリDay1 プラクティス1:出場28台。プラクティス1はアレックス・パロウがトップ・タイム

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ノンレギュラー・ドライバー4台出走
今シーズン最多の28台がエントリー


 インディアナポリスでのロードレース#2には28台と、インディー500以外では今シーズン最多のエントリーがなされている。先週のナッシュビルでの27台を1台上回った。
 今年のインディー500ウィナー、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)がナッシュヴィルに続いての出場=今年3レース目に出走する。
 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのカー・ナンバー45に乗ってインディーカー・デビューを果たすのは、F2に出場中のデンマーク出身の20歳、のクリスチャン・ルンドガールド(既報)。

凝ったカラーリングで登場したRCエナーソン Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

 2016年と2019年の2シーズンに合計4レースに出場した経験を持つRC・エナーソン(トップ・ガン・レーシング)は、今年のインディー500で予選を通過できなかったが、その時と同じトップ・ガン・レーシングからの出場で、チームとしてのシリーズ・デビューが今週末に果たされる予定だ。
 ノン・レギュラーの4人目は、今年デビューして、2レースに出場してきたコウディー・ウェアー(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)。

2021年8月12日木曜日

2021 INDYCARニュース 8月11日:レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが新人を起用

 

今週末にインディーカーデビューするルンドガールド RLLのTwiterより

クリスチャン・ルンドガールド、デンマーク出身の20歳

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは今週末、インディアナポリスのロードコースでのレースでクリスチャン・ルンドガールドを走らせる。ナッシュヴィルまでにサンティーノ・フェルッチが5レースを走らせたカー・ナンバー45にデンマーク出身の20歳は乗る。

2021年8月9日月曜日

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Race Day 決勝:ナッシュヴィルのストリート・レースを制したのはマーカス・エリクソン

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「空が見えた、地面にたたきつけられた!」

 まさか、レース序盤に宙を舞ったドライヴァーが表彰台のてっぺんに立つことになるとは……。
 「空が見えた。地面に叩きつけられた。その後にピットに戻ろうとしている間にフロント・ウィングが前輪の下に入ってステアリングが効かなくなり、壁にヒットしてフロント・サスペンションを少し傷めた。自分のレースは終わった、とあの時には考えていた。ところが、僕は優勝することになった。自分でもどうやって勝ったのか、まだ完全には把握できていない」とナッシュヴィルの初代ウィナーになったマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は語った。
 デトロイトでのレース1では、赤旗中断からのレース再開時にトップだったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のエンジンがかからず、2番手だったエリクソンがトップに浮上し、そのまま優勝した。”棚ぼたの勝利だった感”は否定できなかった。しかし、今回の勝利はスウェーデン出身の元F1ドライヴァーが素晴らしいドライヴィング・スキルを発揮して掴んだものとなった。リスタート直前の、前述のアクシデントを除いては……。

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Race Dayウオームアップ:最速はグレアム・レイホール

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昨日よりも気温、路面温度の低い中で迎えたウォームアップ

 決勝日の正午から行われた30分間のウォームアップ、全長2.1マイルのストリート・コースで最速ラップを記録したのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。予選結果は13位と決して良くなかったレイホールだが、決勝で猛チャージを見せ、上位へと食い込んで来るだろうか?

 ウォーム・アップは気温が29℃、路面温度が43℃と、昨日までのプラクティス2回と予選に比べて温度の低いセッションとなった。決勝は昨日までと同じか、それ以上の暑いコンディションになるものと見られている。

2021年8月8日日曜日

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 予選 :コルトン・ハータがナッシュヴィルの初代ポール・ウィナーに

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ハータ、Q1をブラックで走る戦略をチョイス

 気温が32~33℃、路面温度は48~51℃。蒸し暑いコンディション下で予選は行われ、プラクティス1とプラクティス2の両方で最速だったコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がポール・ポジションを獲得した。
 Q1のグループ1での彼のポジションはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に続く2番手だったが、それはブラック・タイヤのみでの走行だったから。レッド・タイヤ2セットをQ2、Q3に1セットずつ投入できる大きなアドヴァンテイジをハータは手に入れた。

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2もコルトン・ハータがトップ

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ロッシ、パロウがセッション序盤か積極的にタイムアップ


 走行2日目。
 天気は晴れ。プラクティス2開始時点で気温は29℃あり、45分後のセッション終了時には30℃になっていた。路面の温度はプラクティス開始時が47℃で、終了時が51℃と、非常に蒸し暑いコンディションとなっていた。東京ほどではないが。

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 昨日のベスト・ラップはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)による1分16秒5875。今日は、走行開始から12分ほどでアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分16秒台に突入し、続いてポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分16秒5879と昨日のハータの最速ラップに迫り、トップに立った。
 それから5分ほどして、ロッシが今週のベストとなる1分16秒3095をマーク。

2021年8月7日土曜日

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Day1 プラクティス1:ナッシュヴィルでの初プラクティス、最速はコルトン・ハータ

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ユニークなナッシュヴィルのコースレイアウト
ドライヴァーたちはバンプが少ないラインを模索


 金曜日の午後3時過ぎからナッシュビルのダウンタウンにレイアウトされた全長2.1マイルのストリート・サーキットで初めてのプラクティスが開催された。正午近くに小雨の降ったナッシュヴィルだったが、その後は曇り空となり、プラクティス中の路面はずっとドライ・コンディションだった。
 大きな橋を往復する部分もあるユニークなコースは、その橋の部分が特にバンピーで、ドライヴァーたちはバンプが少なくスムーズに走れるライン、ブレーキングをより効果的に行えるラインを探してながら走っていた。ブリッジ部分はストリート・コースとは思えない高速ぶりだが、コーナーはほぼすべてが低速で、橋を渡った先のターン4~8はコース幅も超タイトだ。

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ :初開催のナッシュヴィルには27台がエントリー

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ミッド・オハイオから2台増!
インディー500以外で今季最多の出走


 南部テネシー州の州都ナッシュヴィルのダウンタウンで初開催されるインディーカー・レース=ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリには27台のエントリーが集まった。2021年シーズンは24台で開幕し、デトロイトから25台になり、第10戦ミッド・オハイオには25台が出場していたが、今回は27台で、インディー500以外では最多だ。開幕からのレギュラー以外での出場は、インディー500で史上最多に並ぶ4勝目を挙げたエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)、今回が今シーズン5戦目の出場になるサンティーノ・フェルッチ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、そして、今回がデビュー2戦目で、ストリートは初めてのコーディ・ウェア(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)の3人だ。

2021年7月5日月曜日

2021 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンがポール・トゥ・ウィン

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チームペンスキー、オープンホイール初優勝50周年
記念すべき週末に開幕10戦目待望のシーズン初勝利!

 ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースで行われたホンダ・インディー200で、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がポール・トゥ・ウィン!
開幕から10戦目にしてのシーズン初勝利を挙げた。チーム・ペンスキーとしても、これが今シーズン初めての優勝となった。
 チーム・ペンスキーの初優勝は1971年7月3日のポコノ500。ドライヴァーはマーク・ダナヒューだった。その記念すべき勝利から50周年となる週末に、ミッドオハイオでニューガーデンが優勝。チームは通算220勝目を祝うこととなった。

2021年7月4日日曜日

2021 INDYCARフォトレポート R10 ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ:オールドファンに懐かしい顔がパドックに

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ミシェル・ジョルダインJrがパドックに登場。レイホール・レターマンレーシングのOBとして琢磨と記念写真。実はこの二人、ジョルダインJr・が1976年9月生まれで、琢磨が1977年1月生まれなので、日本流にいえば同級生!

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 大活躍中のアレックス・パロウのもとを訪れたのは、スペインの大先輩、オリオール・セルビア。こちらは、年齢差23歳!

 

2021 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ Day2 予選:ファイナル・プラクティスでスコット・ディクソンが最速

ファスト6に進出するまでにマシンを向上させたディクソン、ウォームアップでトップタイムをマーク Photo:INDYCAR(Matt Fraver)クリックして拡大

今週末で最も暑いコンディションでの走行に


 予選の後にファイナル・プラクティスが行われた。第9戦ロード・アメリカでも採用されていたスケジュールだ。ファイナル・プラクティスが決勝日の午前中だと、まだ涼しい時間帯で路面に陽が当たる時間も短くなるため、レースの行われる午後との温度差が大きくなる場合が少なくない。それに対して予選後にファイナル・プラクティスを設定すると、決勝レースとコンディションが似通ったものになる可能性は高くなる。
 今日のファイナル・プラクティスは、気温が23℃、路面温度は43℃と今週末で最も暑いコンディションになっていた。明日のレースはスタートが午後12時05分と早目。最高気温は28℃ぐらいになるという予報だが、果たしてレースが行われる時間帯にはどのぐらいの気温と路面温度となるのだろうか?

2021 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ Day2 予選:ミッド・オハイオのポール・ポジションはジョセフ・ニューガーデン

ニューガーデン、今シーズン3戦連続3回目のポールポジション獲得! 今週末、チームペンスキーに今季初勝利をもたらすことができるか!! Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

オーワード、Q1で衝撃の敗退!
ハーヴィーはスピン・ストールのぺナルティでQ1敗退


 ミッド・オハイオでの予選は、気温が22.2度まで上昇。路面温度は35.4℃でスタートした。気温はほぼ変わらないままだったが、路面温度はファイナルでは40.3℃まで上がっていた。 

直前のP2まで好調を維持していたオーワードは肝心の予選でタイム出せず Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

 セグメント1での衝撃は、ランキング2番手につけるパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)がグループ2で10番手のタイムしか出せず、Q2に進めなかったこと。直前のプラクティス2で最速だったというのに、予選結果は20位となった。

好タイムを出しながらハーヴィーはペナルティでQ2進出を逃す Photo:INDYCAR(Matt Fraver)クリックして拡大

 先に走ったグループ1では、ジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシン)が2番手につける好タイムを出していながら最終ラップでスピン&ストール。後続のアタックを妨害する結果となってセグメント2進出を逃した。
 3番手でセッションを終えたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)も、イエロー区間で減速しなかったためにペナルティを課せられ、セグメント2に進めなくなった。

2021 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ Day2 プラクティス2:パト・オーワードがトップ・タイム

オーワードがニューガーデンを逆転してトップタイムをマーク Photo:INDYCAR(Forrest Melott)クリックして拡大

予想に反して、気温が低い中でプラクティス2スタート
オーワード、ニューガーデンのオーダーでシヴォレー1-2

 朝から快晴が広がったミッド・オハイオ。しかし、気温は相変わら19℃と低かった。プラクティス2も45分間。このセッションでは終盤にレッド・タイヤが試される。路面温度は24~26℃と、昨日より10℃ほど冷たかった。
 そのレッドを使っての走りで、今季2勝、ポイント・ランキングで2番手にいるパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)が最速ラップとなる1分06秒0911をマークした。プラクティス1で最速だったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が先に出していた1分06秒0993を破り、自らがトップにたった。二人の差は僅かに0.0082秒。プラクティス2の結果は、プラクティス1の1、2番手の順位が入れ替わったものになった。2セッション連続でシヴォレー勢が1−2だ。

2021年7月3日土曜日

2021 INDYCARレポート R10ホンダ・インディー200 アット・ミッド・オハイオ Day1 プラクティス1:今週こそ勝てるか? ジョセフ・ニューガーデンが最速

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 ニューガーデン、2位以下を大きく引き離す!

 2021年NTTインディーカー・シリーズ第10戦ホンダ・インディー200アット・ミッド・オハイオ・プレゼンテッド・バイ・HPDリッジラインのプラクティス1回目が7月2日の金曜日、午後2時30分からミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースで行われた。曇り空の下、たまに小雨のパラつくコンディションで、気温は19℃とこの時期にしてはかなり低く、風もあり、路面も31~35℃と低かった。45分間のセッションで最速ラップをマークしたのは2017年にこのコースで優勝しているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。ニューガーデンは17周をこなし、その内の13周目に最速ラップとなる1分07秒2524をマークした。
 「マシンが本当に良かった。とても良いプラクティス・セッションになった。明日の予選でレッド・タイヤを使う時、マシン・バランスを今と同じように良いものにするのは少し難しいかもしれないが、自分たちのマシンの方向性は非常に良いと感じている」とニューガーデンは語った。

2021 INDYCAR プレビュー R10ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ:ミッド・オハイオには26台がエントリー


今シーズン、インディー500以外で最多の26台が出走

 2021年のNTTインディーカー・シリーズは、アラバマ州バーミンガムのバーバー・モータースポーツ・パークで24台のエントリーを集めて開幕した。第2戦のセイント・ピーターズバーグ、第3、4戦テキサスのダブルヘダーも同じく24台だった。
 第5戦インディアナポリス/ロードコースは、マックス・チルトン(カーリン)が母国イギリスに帰国していたら足止めを食ってしまって出場できなくなったが、インディー500との連続出場を目指すファン・パブロ・モントーヤ(アロウ・マクラーレンSP)とチャーリー・キンボール(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がエントリーしたので25台と1台増。第105回インディアナポリス500はグリッド数より2台多い35台がエントリーした。
 第7、8戦デトロイト=ダブルヘダーにはサンティーノ・フェルッチ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=RLL)がインディーに続くスポット出場を行なったので25台。第9戦ロード・アメリカではコーディ・ウェアー(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)がインディーカー・デビューを果たしたので、やはり開幕時より1台多い25台がレースを戦った。
 今回、ミッド・オハイオでの第10戦には今シーズンのロード/ストリート・コースでは最多となる26台がエントリーしている。「アメリカの景気は徐々に上向いているのだなぁ……」と感じさせられる。

2021年6月23日水曜日

2021 INDYCARニュース 6月22日:トロントの代替イヴェントはなし=2021年シーズンは16レース

 次戦ミッド・オハイオのダブルヘダー化はなしに

 カナダのコロナ禍は昨年から深刻で、大都市はロック・ダウンされ、ワクチン登場後もその普及が速やかに進むことはなく、アメリカとの国境は物流を除いて閉鎖されたままだ。そんな状況なので、7月11日に開催予定だったHondaインディー・トロントはオンタリオ州の規制によってキャンセルされることと決まった。カナダでのレースは2年連続で行われないこととなったのだ。
 先月のキャンセル発表と同時に、代替イヴェントの可能性が話題となった。”ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースとポートランド・インターナショナル・レースウェイでのイヴェントはトロントと同じプロモーターだから、ダブルヘダー化がされる可能性アリ”といった具合だった。ロード・アメリカとワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイも候補に挙げられた。昨年ダブルヘダーを行なった実績が彼らとミッド・オハイオにはある。しかし、インディカーは検討の結果、イヴェントの追加、あるいは既存のイヴェントのダブルヘダー化は行なわないという結論に至った。NTTインディーカー・シリーズの2021年シーズンは17レースで争われる予定だったが、トロントの脱落によって16戦で構成されることとなった。

2021年6月21日月曜日

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Race Day 決勝:ロード・アメリカで優勝したアレックス・パロウに嬉しい(?)歴史的データ

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ロードアメリカでの第9戦の勝利に秘められた意味とは

 ロード・アメリカでの2021年NTTインディーカー・シリーズ第9戦で優勝したのはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。
 インディーカーの歴史を紐解くと、ロードアメリカ戦で勝利したドライバーは、過去7回もその年のシリーズ・チャンピオンに輝いている。最初は1984年第11戦のマリオ・アンドレッティで、1991年(第15戦)に彼の息子のマイケル・アンドレッティが引き継ぎ、その後にジャック・ヴィルヌーヴ(1995年第10戦)、アレックス・ザナルディ(1997年第14戦)、クリスチアーノ・ダ・マッタ(2002年第12戦)、セバスチャン・ブルデイ(2007年第10戦)、スコット・ディクソン(2020年第4戦。ダブルヘダーレース1)が続いた。

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Race Day 決勝:ゴールまで2ラップ、リスタート直後にジョセフ・ニューガーデン失速

 

パロウ、ラスト2周のリスタートでニューガーデンをパス! オーワードに次いで今季2種目を挙げた二人目のドライバーに! そしてポイントスタンディングもトップに浮上 Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

レース大詰めでフルコースコーション
ここまでPPのニューガーデンがレースを支配

レッドタイヤでPPからスタートしたニューガーデンは、オープニングラップからレースをリードしていく Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

 2021年のNTTインディーカー・シリーズ第9戦REVグループ・グラン・プリ・プレゼンテッド・バイAMRは75周で争われたレースで、ポール・ポジションからスタートしたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がピット・タイミングを除く32周をリードしていた。

1回目のピットストップでブラックタイヤに履き替え、そのすぐあとこのレース1回目のフルコースコーションからのリスタートでもニューガーデンは後続に隙を見せることなく快調にレースをリード。その後2回のフルコースコーションでも首位は盤石だった Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

 ところが、ゴールを目前にしてエド・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)がコースサイドにストップしてフルコース・コーションとなり、レースは残り2周でグリーン・フラッグが振られた。

リスタート直後、突如ニューガーデンは失速
その後、完走を目指すのがやっとの状態に

 
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 最終コーナーから急激に上るメイン・ストレートでニューガーデンは絶妙のダッシュを見せ、2番手につけるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)を突き放した……かに見えた。ところが、平坦になってからのメイン・ストレート後半でパロウが急激に距離を縮め、ターン1に到達する前にニューガーデンを抜き去った。その後、ニューガーデンはどんどんスピードを落とし、ライヴァルたちに次々パスされ、リード・ラップ最後尾の21位でのゴールをするしかなかった。
 デトロイト/レース2でも終盤のフルコース・コーションがきっかけで勝利を逃したニューガーデンだったが、イエローが出なかった場合に彼がゴールまでコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)を2番手に封じ込めておけたかどうかは微妙だった。今回は正真正銘、チーム・ペンスキーのニューガーデンがレースを牛耳っていた。優勝をほぼ手中に収めてたと言っていい。しかし、マシンのトラブルが彼らを勝利から遠ざけた。

落胆しつつも前を向くニューガーデン
「今回我々は勝てない運命にあったが
必ずここから取り返していく」

マシンのセッティングも、燃費も、そしてレッド→ブラック→タイヤマネジメントもすべて今く言っていたのだが、ニューガーデンは2戦連続でほぼ手中に収めていたかに思えていた勝利を失った。デトロイト・レース1のパワーのケースからペンスキーのハードラック続く Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 
 

 「リスタートで6速ギヤにシフト・アップできなかった。そして、ターン1を走っている間にギヤが5速ギヤにスタック。その後、どうにかシフト・ダウンができたのだが、今度はギヤを上げて行くことができなくなった。最終的にギヤを1速まで落とし、そこからアップ・シフトができなかったので、走行ラインをみんなに譲った。何が起こったのか、まだ自分でははっきりとわかっていない。チーム全体が本当にガッカリしている。それは確かだ。自分たちのマシンはとても強かった。レースを通してマシンは速く、自分たちはやるべきことをこなしていた。イエローのタイミングの餌食になることもなく、燃料セーブのゲームでも生き残った。私たちのマシンは圧倒的に速かった。シヴォレーのスタッフが素晴らしい仕事をしてくれた。驚くほど燃費が良く、とてもパワフルなエンジンを用意してくれていた。その点に関してはほ本当にハッピーだった。チーム・ペンスキー、そしてパートナーたちのことを誇りに思う。今回、私たちは勝てない運命にあった。またしても。速いマシンがあっても、それがうまく行かない状況に今の私たちはあるようだ。今後、私たちは取り返して行く。ポイント争いで上位との差を詰めることができると思っていたが、計画通りにはならなかった。トップと88ポイント差になったのかな? 大変なチャレンジになるけれど、最後には私たちが勝つことになると思う」とニューガーデンは語った。
以上

2021年6月20日日曜日

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Day2 予選:ロード・アメリカのポール・ポジションはジョセフ・ニューガーデンが獲得

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 ニューガーデン、今季2回目、初の2戦連続PP

 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が第9戦ロード・アメリカのポール・ポジションを獲得した。2018年にロード・アメリカでポール・トゥ・ウィンを飾り、昨年のレース1で二度目のPPを獲得した彼は、今日の予選の第1セグメント/グループ2でトップとなる1分45秒6078をマークした。そして、第2セグメントでは1分45秒6818がベスト。前セッションのラップ・タイムを更新できなかったこともあって、3番手でファイナルに進んだ。

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2ではジョセフ・ニューガーデンがトップ・タイム

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気温が一気に下がった土曜日
レッド・タイヤで前日から大幅にタイムアップ

 ロード・アメリカでの2日目、午前10時過ぎからプラクティス2回目=45分間が行われた。空は今日も快晴。しかし、セッション開始時の気温は昨日のプラクティス1より12℃以上も低い19℃だった。
 レッド・フラッグは1回。ルーキー、しかも今回がインディーカー・デビューのコーディ・ウェアーがスピン、ストールしたためだった。
 最速ラップは誰もがセッション終盤にレッド・タイヤで記録していた。その中で最も速かったのは、2018年にこのコースでポール・ポジションから優勝しているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。
 昨日のプラクティス1に3番時計を出していた彼のベストは1分45秒3399で、ロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)が記録した昨日のトップ・タイムより2秒以上も速いものだった。セッション終了時でも気温は22℃までしか上がっておらず、この涼しいコンディションと、グリップの高いタイヤ、マシン・セッティング向上の相乗効果でタイムの大幅短縮がなされたのだった。

2021年6月19日土曜日

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Day1 プラクティス1:ロードアメリカのプラクティス1、最速はロマイン・グロジャン

ルーキーのタイヤアドバンテージを生かしてロードアメリカ戦最初のセッションでグロジャンがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

シーズン後半戦最初のプラクティス
グロジャン、わずか10周走行でトップタイム

 トロントの代替イヴェントはどうやら開催されない見込みで、となれば、今シーズンは16戦で争われることになる。今週末のロード・アメリカでのレースはシーズン第9戦だから、もう後半戦に入ったということだ。
 ウィスコンシン州の大都市ミルウォーキーから北に60マイルほどのエルクハート・レイクにあるロードアメリカは、とても雰囲気のあるサーキットだ。全長が4.014マイルとアメリかのものとしてはかなり長いコースで、アップダウンに富み、高速コーナーが幾つもある。かなりエキサイティングなコースだ。
 金曜日のプラクティス1では、ロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)が最速ラップとなる1分47秒6781をマークした。ルーキーはコースに慣れることができるよう、1セット多くタイヤが供給される。そのアドヴァンテージをグロジャンは味方につけた。10周と走行ラップ数は少なかったが、ベストは9周目に記録された。

2021年6月18日金曜日

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ:ロード・アメリカには2人の代役ドライヴァーが出場

 ローゼンクヴィストの代役でマクラーレンから
マグヌッセン二世がインディーカー・デビュー


 昨年までF1で走っていたケヴィン・マグヌッセン(デンマーク出身/28歳)が、今週末のロード・アメリカでインディーカーにデビューすることになった。今シーズン、マグヌッセン二世はアメリカのIMSAシリーズでトップ・カテゴリー=デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)にチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)の走らせるキャディラックDPi V.Rで出場している。先週末のデトロイトで彼は初ポール・ポジションと初優勝を飾ったばかり。そこへインディーカーを試すチャンスが巡って来た。ただし、それはCGRからではなく、古巣のマクラーレンからになる。デトロイトのレース1で負傷したフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)は、インディーカーのメディカル・チームから今週末のレース出場許可を得られなかったため、チームは代役としてマグヌッセンに声をかけたのだった。ローゼンクヴィストといえば、昨年のロード・アメリカ/レース2でキャリア初勝利を飾ったドライヴァー。残念ながらディフェンディング・ウィナーとしての出場はできなくなった。

2021年6月14日月曜日

2021 INDYCARレポート R8 シヴォレー・デトロイト・グランプリ Race2 Race Day 決勝:デトロイトのレース2でパト・オーワードがシーズン2勝目

Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) クリックして拡大  
 

王道作戦で予選16番グリッドから鮮やかな優勝!

 パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)がデトロイトGPのレース2で大逆転の勝利を飾った。
 16番手グリッドからの優勝だった。
 終盤の勝負どころで彼はライバル勢を大きく上回る勝負強さを発揮していた。一人だけフレッシュ・タイヤ……というワケでもなかっというのに。
 2ストップの王道作戦で、最後のピットは45周目。これはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、そしてスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)と同じ周回だった。

2021 INDYCARレポート R8 シヴォレー・デトロイト・グランプリ Race2 Race Day 予選:レース2のポール・ポジションはジョセフ・ニューガーデンが獲得

第2戦セントピートと第5戦GMRの2位が今季最上位だったニューガーデンがついに今シーズン初PP! Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

涼しいコンディションの下、予選スタート
グループ2はホンダ1-2-3


 日曜日のデトロイトは朝から雲が多く、予選の開始時刻も9時15分と早かったこともあり、気温が23℃と涼し目のコンディションでレース2のグリッドは争われた。
 今日は昨日と順番が入れ替わり、グループ2が先に走行した。そちらでの最速はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)の1分16秒0809で、2番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分16秒1965。3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分16秒2311とホンダ勢の1−2−3だった。