2015年7月18日土曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス2:「これで予選をやるしかない。今日の2回の走りで得られたデータを見て、予選に向けてクルマを用意します」

1ターンを行く佐藤琢磨。明日の予選で挽回を期す。Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「ロングランも予選シミュレーションも
どちらもあまりよくありませんでした」


Jack Amano(以下――):ロング・ランと予選シミュレーションというセッションだったようですが?
佐藤琢磨:そうだったけれど、あんまり良くなかった。イマイチでしたね。

――予選シミュレーションも邪魔に入られていましたね?
佐藤琢磨:そっちも駄目でした。タイミングが完全に真逆だったから、最後はニュー・タイヤで出てったんだけど何もできなかった。

2015 INDYCARレポート R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス2:またしてもトニー・カナーン、スコット・ディクソンの順でガナッシの1−2

ターン3を駆け抜けるカナーン。初日セッションを通じてトップ・タイム! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ガナッシ、4台ともトップ10入り!

 午後6時スタートのプラクティス2も45分間だった。プラクティス1終了から2時間以上が経過したが、空は快晴のまま。日差しは幾分緩み、風も吹いていたが、気温は33~34℃で変わらなかった。ただ、路面はプラクティス1の55℃から47℃まで下がっていた。
 このセッションでも最速はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ラップ・スピードは181.273mphまで上がった。2番手もプラクティス1と同じでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ガナッシが好調で、両セッションとも1、2位を占めた。ディクソンのスピードは181.228mph。チャーリー・キンボールが6番手につけ、セイジ・カラムも10番手と、2セッション目ではガナッシの4人全員がトップ10入りしていた。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス1:「最後にウィングを削って予選シミュレーションをやりたかったんですが、そこまで手が回らなかったので次のセッションでクォリファイ・シミュをやりたいと考えてます」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
コンディションとしては結構厳しかったですが
手応えとしては良かったと思います


Jack Amano(以下――):45分のセッションでしたが……佐藤琢磨:45℃ぐらいあったんじゃない?

――体感温度は43℃になってたってコトです。

佐藤琢磨:すごい湿度だからね。

――気温は34°Cだったんですけど。路面も54°Cと数字は意外に高過ぎて驚くってほどでもないんです。

佐藤琢磨:34°Cでそんなに高く感じるんだ。

2015 INDYCARレポート R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス1:酷暑の中でのプラクティス1、最速はトニー・カナーン

このセッショントップタイムヲマークしたカナーン。カストロネヴェスは8番手タイム Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
体感温度43℃!今シーズン1番の暑さとなったアイオワ
チップ・ガナッシが1-2

 気温は33~34°Cと表示されていたが、直射日光が照りつけ、湿度も強烈な高さ。体感温度は43°Cで、インディカーが走るコンディションとして、間違いなく今シーズン一番の暑さとなった。
 セッションの序盤にトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)が出した17秒9580=平均時速179.218mphが最速。2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の179.113mphだった。ガナッシ勢はチャーリー・キンボールも4番手につけており、イニシャル・セッティングのレベルが高かった。ルーキーのセイジ・カラムだけは12番手と少し離れた順位となっていたが……。

2015年7月16日木曜日

2015 ジャック・アマノのインディーな一日:シカゴの名店、ステーキハウス ジーン&ジョルジェッティ

雰囲気のあるジーン&ジョルジェッティのサイン。1941年の創業だ Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
あのフランク・シナトラも通った名店!

 シカゴで一番有名なステーキハウスと思われるジーン&ジョルジェッティに行ってきました、ミルウォーキー入りする前の晩に。一人旅だとこういう店ってなかなか行きづらいんですが、今回はホテルもアレンジして頂いたシカゴ在住の御夫妻に一緒に行ってもらえたんです。無理矢理誘って、予約までしてもらっちゃうという図々しさでした。ありがとうございました。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R13 アイオワ・コーン300編:「ここは最も体力的にきついオーバル。今年は新しいエアロ・パッケージによってダウン・フォースが増えているので明らかにスピードアップするでしょう」

AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより 

ドライバーが懸命に走らなければならないアイオワ

――アイオワ・スピードウェイについて

佐藤琢磨:アイオワ・スピードウェイは小さく短いコースですが、私は大好きです。幾つかあるスーパー・スピードウェイとは対照的な存在ですが、インディーカーがレースを行うのに適したコースであると言えます。異なるスタイルのレースとなりますが、そこにはすざまじい接近戦など、大いに楽しめる面があり、ドライバーが懸命に走らなければならなコースでもあるのです。

2015年7月15日水曜日

2015 ジャック・アマノのインディーな一日:閑静なノース・オブ・シカゴ

伝統を感じさせるたたずまいのノースウェスタン大学 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
ミシガン湖畔の学園都市でつかの間の休息

 クリーヴランドの南のアクロンからウィスコンシン州のミルウォーキーまで、1日で移動するのは十分に可能。でも、8時間ぐらいのドライブとそれなりに過酷なんで、今年も途中で1泊入れた。もうミルウォーキーは目の前のシカゴの、それも北部で……なんだけど。


2015 ジャック・アマノのインディーな一日 ミルウォーキー編:ミルウォーキー往復1,000マイル!道中で見た大型トレーラー用エアロ・キット

大仰なメカだが、長距離巡航が続くアメリカの輸送事情を考えると効果が大きいのだろう Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
偶然きっかり1000マイルの遠征

 アメリカのベースとして使わせてもらっているオハイオ州アクロンから、トリップ・メーターをゼロにしてミルウォーキーへ出発。月曜日にまた戻って来たら、メーターの数字が「0.0」になった。ちょうど1,000マイルってこと。シカゴ界隈をうろちょろしたし、サーキットから少し離れた空港付近に泊まってたし、帰りは何パターンかある南下ルートの中から空いてそうなのを選んだし、帰宅直前にスーパーで買い物したし……などなど色々やった結果が1,000マイルきっかり。こんなコトもあるんだねぇ。

2015年7月13日月曜日

2015 INDYCARレポート R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Race Day 決勝:ミルウォーキーを制したのはセバスチャン・ブルデイ

CART時代の2006年、ここミルウォーキーで勝って以来、9年ぶりのオーバル制覇 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
天候:快晴
気温:27〜28℃


9年前と同じ圧倒的パフォーマンスでの勝利

 チャンプカーで4年連続チャンピオンとなっているセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)は、ミルウォーキーでも当時一度だけだが優勝している。シリーズ最強のニューマン・ハース・レーシングで走っていた彼は、今日と同じように圧倒的パフォーマンスで優勝へと突っ走った。「今日もあの時と同じだった。ミルウォーキーのようなコースでは、時としてマシンが本当に素晴らしいものに仕上がることがある。今日がそれだった。本当にすごいマシンになっていた。今日は一度は展開が自分たちの思いとは逆に進んだかに見えたのだけれど、走りの好さでひっくり返すことができた」とブルデイは語った。「この手のコースではガラリと展開が変わることがよくある。予選で失敗したので、レースに対しての見方も厳しくなっていた。全員をパスして優勝するなんて無理だと思ったからだ。それが信じられないレースになった」。

2015 INDYCARレポート R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Race Day 予選:ジョセフ・ニューガーデンが初ポールポジション獲得

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
高い路面温度への対処に成功したニューガーデン

 プラクティス1、プラクティス2でともに最速だったジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)が予選でも最速となり、キャリア初のポールポジション獲得を果たした。
 予選が始まった午後12時30分、気温は26℃とさほど上がっていなかったが、路面温度は昨日の31℃、今朝の36℃と比べて明らかに高い45℃まで上昇していた。この変化にどれだけ上手く対処できたかで勝負は決まった。


2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Race Dayプラクティス2:「目標通り5番手につけることができて予選シミュレーションはそこそこ良かったです」

「決勝に関しては今日のデータからあれこれ組み合わせていきます」

Jack Amano(以下――):45分間という短いセッションでしたが、何をやろうと計画し、何ができましたか?

佐藤琢磨:まずは予選シミュレーション。最初にやりました。それはまぁソコソコ好かったと思うんですけど、その後にレース・トリムにしたらバランスがちょっと悪くて悩みましたけど、最終的には幾つか勉強になったことがありました。ただ、マシンは完成しなかったですね。でも、もう走れる時間はないので、決勝に関しては今日得られたデータからアレコレと組み合わせて行くしかないと思います。

――予選シミューションの手応えは?

佐藤琢磨:良かったと思います。あの時点でP2で、最終的にはP5になりましたけど。目標通りに5番手に入れています。ただ、例えばペンスキー勢がこれまでより
も上がって来るのは確実なので、僕らとしてはどれだけ踏ん張れるか、ですね。
以上

2015 INDYCARレポート R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Race Day プラクティス2:2セッション連続でジョセフ・ニューガーデンがトップ!佐藤琢磨も好調キープで5番手につける

初日から好調なニューガーデンがプラクティス2でもトップに Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
天候:快晴
気温:25〜26℃

スピードアップは進み、ついに170mphの大台に突入!
 朝から晴天のミルウォーキー。気温は昨日夕方のプラクティスとほぼ同じで始まったが、日差しが強い分、走行時間の経過とともに路面温度は上昇して行った。
 最速ラップは、またしてもセッション終盤にジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)が記録した。タイムは21秒4117まで削られ、平均時速は170mphの大台に乗った。170.654mphがマークされたのだ。
 2番手も170mph台。こちらはセッション序盤、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が出した21秒4502=平均170.348mphだった。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Day1 プラクティス1:「去年に比べて何百ポンドもダウンフォースを手にしているので、レースは2013年のような混戦になると思います」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「テスト・デイがないので、今日は明日のための土台作りでした」

Jack Amano(以下――):プラクティス1が終わりました。

佐藤琢磨:なんで1時間15分なんだろうね。1時間半でいいじゃない。

――走り足りなかったってコトですね。でも、1時間じゃなくて良かったとも思いますが。

佐藤琢磨:足りなかったですね。

2015年7月12日日曜日

2015 INDYCARレポート R12 ABCサプライ・ウィスコンシン250 Day1 プラクティス1:最速は今季2勝のジョセフ・ニューガーデン! 佐藤琢磨が3番時計発進!!

佐藤琢磨、得意のミルウォーキー初日、ホンダ勢最上位の好発進! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
天候:曇り
気温:24°C


今年のミルウォーキー戦の1日目はプラクティス1回のみ

 薄曇りの空の下でプラクティスは始まった.時折ポツッと小さな雨粒が落ちて来たが、それよってフルコース・コーションが出されることはなかった。
 伝統のショート・オーバル、ザ・ミルウォーキー・マイル(ウィスコンシン州)でのシリーズ第12戦は、今年はとてもユニークなスケジュールが敷かれている。走行初日となる土曜日は1時間15分のプラクティス1が夕方に行われるだけ。明日、走行2日目にプラクティス、予選、決勝が短いインターバルで開催されるのだ。