2020年2月20日木曜日

2020 INDYCARレポート今シーズン注目のチーム その2:デイル・コイン・レーシングも2020年の注目チーム


21歳のフェルッチが一躍チームリーダーに

 インディーカー2年目のサンティーノ・フェルッチ。2020年のエントリーはデイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァンからに変わる。カー・ナンバーも19から18になるが、去年といちばんの違いはチームメイトが業界でも一二を争う実績と豊富な経験と持っていたセバスチャン・ブルデイからルーキーに替わるところ。フェルッチはインディーカー2シーズン目にして、21歳という若さでチームのリーダー的役割も果たさねばならなくなる。

2020年2月18日火曜日

2020 INDYCARレポート:今年は注目したくなるチームがたくさんあって……Vol.1  AJ・フォイト・エンタープライゼス


ブルデイとルーキーのダルトン・ケレット Photo:AJ Foyt Enterprises クリックして拡大
 カナーンとブルデイ、チャンピオンふたりがフォイトに集結


 2020年のNTTインディーカー・シリーズ参戦チームの中でおもしろいなと感じているのは、トニー・カナーンとセバスチャン・ブルデイという元チャンピオンを2人起用することになったAJ・フォイト・エンタープライゼスだ。
 TKはオーバルで、セブはストリート&ロードで、どちらも得意かつ実績あるコースでカー・ナンバー14を走らせる。ただ、ブルデイの搭乗は今のところ12レース中の4戦に限定。残りはルーキーのダルトン・ケレットが乗ることになっている。

2020年2月17日月曜日

2020 INDYCARレポート 2月16日:合同テスト直後にテキサスでルーキー・テスト


参加した4人のルーキーは全員テキサスのハイバンクにも順応

 21112日の火曜、水曜にサーキット・オブ・ジ・アメリカスでの合同テストが終わってすぐ、200マイルほど北上したところにあるテキサス・モーター・スピードウェイで続けてテストが行われた。2020年の第9戦が行われるコースでオーバル用のルーキー・テストが催され、オリヴァー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)、アレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴー)、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)の4人が参加し、全員が合格した。このテストでももちろん、全車がエアロスクリーンを装着していた。全長1.5マイル、ターン1側が20度、ターン3側は24度というハイバンクを備えた超高速オーバルでの走行は、ロードコースのCOTAでのものとはまったく異なるものだが、ルーキーたちはキッチリ順応して見せた。

2020年2月14日金曜日

2020 INDYCARレポート COTA:テスト2日目:インディーカー プレシーズンテスト終了

Photo:INDYCAR  Jonathan Ferrey (Getty Images) クリックして拡大
ウィル・パワーがトップタイム!
ウインドスクリーン装着の影響はあまりなし!


 テスト2日目も朝起きると雨。しかし、午後になって天気は回復。気温は14℃までしか上がらず、路面も完全なるドライ・コンディションにはとうとう最後までならなかったが、午後6時まで25台のマシンが慌ただしく走行を重ねて行った。

 徐々に乾いて行き、ラバーも乗って行った路面で最終的にトップになるラップタイムを記録したのは、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。そのベストは1分46秒7603。昨年のポールシッターはパワーで、1分46秒0177がレッドタイヤを使った予選でのベストだった。路面の舗装の一部が新しくされ、バンプが削られている部分もいる。ラップタイムを向上させる要素はあった。コースの縁石を乗り越えたライン採りも今年は禁止になっており、そうした走りで記録されたラップはカウントされずにいた。エアロスクリーン装着によって25kgほどマシンは重量が増えている。しかも、コクピット上部にそれだけの重さが加わったのだから、ラップタイムへの影響は大きいはずだが、想像していたよりも小さかった印象だ。
 

Photo:INDYCAR  Jonathan Ferrey (Getty Images) クリックして拡大
 「トップはいつだって気持ちがいい。速さを見せると同時に多くのテストメニューもこなせた点がまた嬉しい。最後の最後に赤旗が連発して出されたので、用意して来たメニューを全部こなし切れはしなかった。それでも、重要な項目はチェックできたし、知りたかった情報のうちの重要なものが得られた」とパワーは自分たちのテストを評価した。

2020年2月12日水曜日

2020 INDYCARレポート 2月11日:寒く冷たいインディーカーテスト1日目

コクピットに収まるパワー。ウインドスクリーン越しに望む Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
 昨年以上の悪天候で、テスト初日はほぼ走れず

 2020年NTTインディーカーシリーズのプレシーズンテストは、昨年に続いてテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカスでの開催。2日間で12時間もの走行時間がエントラントには与えられる予定だったが、今年も去年以上の悪天候で、テストの初日はほぼゼロに終わってしまった。走行開始は午前10時。その1時間前の午前9時、サーキット周辺の気温は6℃しかなかった。しかも、結構な風が吹いており、体感温度はさらに低かった。

コクピット真上から見るとこんな感じ Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
 当然、こんな低温ではタイヤが暖まらず、ブレーキも効かない。ほぼ全車がインストレーション・ラップを行ったところ、開始から30分も経過していない時点で赤旗が出された。
 ランチ・ブレイクを挟んでの午後のセッションは、スタートが遅らされて天候の回復が待たれたが、気温は8℃程度までしか上がらず、風も残っていた。それでも走行が開始され、何台かのマシンが走ったが、そこに雨が降り出し、インディーカーのオフィシャルは走行1日目を終了させる判断を下した。


ペンスキー、悪天候下でエアロスクリーンの確認を行う


2号車に乗りこむマクロクリン Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
  このような状況下でも、それなりの走行を行ったところがあった。チーム・ペンスキーだ。ルーキーのスコット・マクロクリンを先行させ、そのすぐ後ろをウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が2ラップ以上走り、ウェットコンディションでのエアロスクリーンの効果がベテランドライバーによって確認された。

2021年からのインディーカー参戦がうわさされるジミー・ジョンソンがマクラーレンのゲストとして姿を見せた。レイホールと何やら話し合う Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 パワーは「ウェット・コンディションでもエアロスクリーンは大きな効果があった。水はスクリーンのどこに流れて行くのか、確認がなされる必要があった。今日の走行はそんなに長時間に渡るものではなかったが、スクリーン上部からコクピットに水が入って来ていた。(コクピット前部に設けられた)ベンチレーションから侵入して来ているのではなかった。モノコックとの接合部分だった可能性が高い。水の侵入路はインディーカーがマシンをチェックし、見つけ出すだろう。水しぶきの中を走ってもスクリーンは曇らなかった。視界はとても良いままだった。もっと本格的な雨が降っているコンディションでテストできたらベストだが、今日の走行によってでも、水がスクリーン上部からコクピットに侵入して来ているとわかった。ステアリングホイールや、ヘルメットのバイザーに垂れてくる水があった。スクリーン上端をリップで取り囲むなどの対策が良いかもしれない。問題解決はさほど難しいものではないと思う」と語った。
佐藤琢磨は1ラップだけ走行
エアロスクリーンの効果を体感


コースインする佐藤琢磨 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、今日がこのオフ・シーズンでの初のインディーカーでの走行だったヨーバが、午前中の1ラップだけでテスト初日は終わりとなってしまった。「今日の午後は、雨の中を少し走るつもりでした。ウェットコンディションでエアロスクリーンがどれだけの効果があるものなのかを確認したかったので。しかし、コースに出ようというところで赤旗が出されてしまいました」と琢磨は残念そうだった。
Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大

「朝は1周だけでした。それでも、スクリーンの効果は感じられました。ヘルメットのバイザー1枚を通して見ていた従来と比べ、バイザーにプラスして分厚いスクリーンも通して見える景色は、確かに何かぼやけたようなものになります。しかし、フロントの支柱も、スクリーンの上のフレームも走っている時にはまったく気になりません。ピットに止まっている時には、すごく守られているなという感覚が強くありました。また、走行中のコクピットは本当に静かでした。ヘルメットが揺らされることもありません。ただ、風が入って来ないので、そういうものも感じながらドライビングをしていた自分にとっては、その辺りがどう影響して来るのか……とは思いました」と話した。「明日はたくさん走りたいですね。午前中には雨の中を走り、午後はドライになって、そこで更に多くの走行を行うようになるといいですね」と琢磨はコメントを締めくくった。
以上

2020年2月8日土曜日

2020 INDYCAR ニュース2月7日:さぁ、2月。来週はいよいよ合同テスト


今シーズンがインディーカーキャリアのファイナルシーズンになることを表明したカナーン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
TKのファイナルイヤー

 ブラジル出身インディーカー・ドライバーのトニー・カナーンが今年限りでインディーカーから引退することを発表した。もう45歳になるのだから、それも仕方がないのかもしれない。2004年のインディーカー・チャンピオンは、2013年にはインディー500でも優勝。TKと呼ばれ、アメリカのファンの間でも彼が高い人気を博して来たのは、ファイティング・スピリットに溢れる走り、377戦という膨大な数のレースに出場したタフネスぶり、飾らず親しみ易く、ストレートに自分の意見を言うキャラクターからだ。

2020年2月2日日曜日

2020 INDYCARレポート 1月27日:デイトナ24時間でスコット・ディクソンが優勝


Photo:LAT images クリックして拡大
ウェイン・テイラー・レーシングの

コニカ・ミノルタキャディラックDPi V.Rが優勝

 今年のロレックス24アット・デイトナ(=デイトナ24時間レース)で、ウェイン・テイラー・レーシングのコニカ・ミノルタキャディラックDPi V.Rが優勝した。伝統あるイベントは今年が58回目の開催。ストックカー用のハイ・バンク・オーバルとインフィールドを繋げた全長3.56マイルのコースでのバトルは、833周を走り切った小林可夢偉ランガー・ヴァン・ダー・ザンデライアン・ブリスコースコット・ディクソン組がウィナーとなった。チップ・ガナッシ・レーシングのフォード・ワークスとしてのGTLMクラス参戦が去年で終了し、乗るもののなくなったディクソンとブリスコーをWTRが起用、昨年優勝したクルー2人とマシンをシェアさせ、見事優勝を飾った。5度のインディーカー・タイトル獲得を誇るディクソンは、ロレックス24アット・デイトナも今回が3勝目となった。初優勝は2006年、チップ・ガナッシ・レーシングのライリーレクサスに乗ってのもので、2回目は2015年=ライリーフォード(チップ・ガナッシ・レーシング)でだった。幸先の良いシーズン・スタートを切ったディクシーは、6度目のインディーカー王座と、インディー500での2勝目を目指す。

2020年1月19日日曜日

2020 INDYCAR ニュース 1月20日:ペンスキー、最初の一手はNASCARで

インディアナポリスでのNASCAR主催レースが追加に 

 ペンスキーCorp.がインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)NTTインディーカー・シリーズ、IMSプロダクションの新オーナーとなったが、彼らの最初の一手は”NASCARエクスフィニティ・シリーズの2020年の公式戦をインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催というものにになった。トップ・カテゴリーであるモンスター・エナジー・NASCARカップ・シリーズが全長2.5マイルのスピードウェイでシリーズ戦の決勝を行う前、サポート・イヴェントとしてロードコースでのレースが繰り広げられることになった。レースのスポンサーにはペンゾイルがつく。
 新体制最初のビッグ・ニュースがインディーカー関連でなかったのは残念な気もするが、7月のNASCARレースをもう一段盛り上げるためにエクスフィニティ・シリーズのレース開催はプラスに働くだろう。テレビ局にとっても、ロジスティックの面からも同週末に2レース放映できるメリットは大きい。


2020年1月11日土曜日

2020 INDYCARレポート 1月10日:ドレイヤー&レインボールド・レーシングが4レースに出場

 2020年の初レポートです。皆様、今年も宜しくお願い致します。

 つい先日、モータースポーツ・ジャーナリストの今宮純さんがお亡くなりになられました。遺族の方々、お悔やみ申し上げます。今宮さんのご冥福をお祈りしております。

ドレイヤー、フル参戦への布石の4戦出場
ドライバーはカラムとヒルデブランド


昨年のインディー500でドレイヤー・ポップ・トロフィーをAJフォイトに授与した際のカット。ヒルデブランド、AJ、デニス・レインボールド、そしてセイジ・カラム Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 では、最初のニュースです。
 以前はフルタイムで参戦していたが、このところインディー500のみへの出場となっていたドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)。彼らが2020年にはインディーだけではなく、二つのストリート・レース=セント・ピーターズバーグでの開幕戦とトロントでの第12戦に出場する計画だという。インディーカーGPも含め、トータル4レースへの出場になるのだ。「またフル・シーズン出場がしたい。そのための一歩」とオーナーのデニス・レインボールドは言っている。
 参戦チーム増加は大歓迎! とインディーカーは新エアロ・スクリーンを優先的にデリバリー。おかげで彼らは1月のうちにフロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでテストを行えることになったようだ。
 DRRのドライバーといえばセイジ・カラム(ペンシルヴェニア州出身/まだ24歳!)。そして、JR・ヒルデブランド(カリフォルニア州出身/もう32歳)。チームとしてはカラムの4戦出場を決定しており、ヒルデブランドも同じく4レースの出場とできるようスポンサー獲得に奔走中だ。