2020年3月27日金曜日

2020 INDYCAR ニュース 3月27日:インディー500が8月に延期

3か月遅れてインディー500は真夏へ

 インディーカーが今年のインディー500の延期を発表した。アメリカでは新型コロナウィルスが現在猛威を振るっている。
 5月24日に予定されていた決勝は、8月23日に開催されるスケジュールに変わった。
 インディー500というイベントは、1990年代半ばまではフルに1ヶ月をかけて行なれていたが、IRLとCARTへの分裂をきっかけにレースの参戦費抑制が進められるようになり、プラクティス日数はどんどん減少。一昨年から昨年にかけてでも、プラクティス開始は月曜から火曜へと1日遅れた=丸1日減らされた。それが今年は、更に1日遅い水曜からのスタートになるのだという。

2020年3月14日土曜日

2020 INDYCAR フォトリポート R1 セント・ピーターズバーグ : 無観客から一転延期! 国家非常事態下のセント・ピーターズバーグ その2

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ガレージエリアも閑散……

アンドレッティ・オートスポートから通路を挟んだ側にデイル・コイン・レーシング。サンティーノ・フェルッチとアレックス・パロウは、今年注目している若手コンビ。ここまではルールを守って、ガレージ・エリアに足を踏み入れずとも撮影可能だった。他チームは見ることができず。

2020 INDYCAR フォトリポート R1 セント・ピーターズバーグ : 無観客から一転延期! 国家非常事態下のセント・ピーターズバーグ

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公道レース延期! 無人のサーキットが物語る非常事態の深刻さ

セントピーターズバーグのサーキット内に”バドワイザー・パーティー・ピット”の看板が。無観客レースとなって、さらにイベント延期となったので、当然開店されることなく終了。ストリートレースは日程を再調整してのレース開催なんてほぼ不可能。すでにコース設営をはじめとたんまりお金を使っているので、プロモーターの被る損害が心配。ひいては、その存続までも……(トロント、ミッド・オハイオ、ポートランドも彼らのレース)。セントピーターズバーグ市や地域住民がレース継続開催に反対意見へと傾く……なんて事態まで心配になり、COLD BEER のハデハデ文字がなおさら悲しい。


2020 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R1 セント・ピーターズバーグ 3月13日:佐藤琢磨、開幕戦と続く3戦の延期について語る

「4レース延期はショックだけれど、どうしようもない」

 「昨日の時点でインディーカーは2日間のスケジュールにした。今日、金曜日にサポートカテゴリーは走り出していた。チームの方は今日は休まなくてはいけないことになっていたけれど、自分なりに準備をして、イメージを作って、明日からの2日間開催に備えようとしていた。
 4レースが延期。これはショック。でも、ショックだけれど、どうしようもない。僕らだけではなく、世界中がこういう状況なので仕方ない。パンデミックの世界的な感染を早く食い止め、収束してもらう。そこから、夏から秋にかけて、おそらく色々なイベントが大々的に開催されることになるので、インディーカーもその中のひとつとして復活してもらえればいい。

2020 INDYCARレポート R1 セント・ピーターズバーグ:衝撃! インディーカーが一度も走らないうちレース延期が決定

無観客から一転、いきなり開幕戦から第4戦まで延期に

 ロジャー・ペンスキーがオーナーとなった新体制でシリーズのさらなる隆盛が期待されて始まるはずだった2020年のNTTインディーカー・シリーズだが、開幕戦セントピーターズバーグの公式日程が始まる予定だった3月13日の金曜日、シーズン最初の4レースの延期を発表した。それらは、3月15日決勝予定だったセントピーターズバーグでのファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セント・ピーターズバーグ、4月3〜5日のホンダ・グラン・プリ・オヴ・アラバマ(バーバーモータースポーツパーク)、4月17〜19日のアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロングビーチ(ロング・ビーチのストリート・コース)、4月24〜26日のオートネイション・インディーカー・チャレンジ(サーキット・オブ・ジ・アメリカス)だ。2020年シーズンの開幕は、5月9日決勝のGMRグランプリオブインディアナポリス=インディアナポリスモータースピードウェイのロードコースへとずれ込む。


2020年3月13日金曜日

2020 INDYCAR佐藤琢磨コメント R1 セントビーターズバーグ 3月12日:「世界的にイベントが中止になる中、インディーカーのレースができることはポジティブ


「テストでのセッティングの手応えはイマイチでしたが
その中に見えた高いポテンシャルを開幕戦で発揮したい」

 「レースが開催されることになったのは良いのですが、2日間のイベントに短縮されたので、プラクティス・セッションがひとつ減りました。そうした条件下でマシンをまとめ上げなきゃならないのは結構大変ですけれども、頑張ろうと思っています。例年よりも準備はうまくできなかった気がしますね。冬の間にチームが新しい試みをトライ。合同テストの時には実験ということばでそれを表現していましたけど、今までにやったことのないタイプの試みをして、それを一度としてキッチリとコンディションに合わせることができなかったので、合同テストもセブリングでのプライベートテストもセッティングの手応えとしてはイマイチでした。しかし、その中に垣間見えたポテンシャルは高いと思うので、それを是非、開幕戦で発揮したいと思ってやって来ています。天気は今週末良さそうです。オフの間のテストでは、一番長く走っても5周とか6周でした。10周以上は経験してない。それがいきなり100……っていうのは相当厳しいと思うんだけど、どうだろう?

2020 INDYCARレポートR1 セントビーターズバーグ:セントピーターズバーグは無観客で開催


レースウィークエンド直前に衝撃的展開に

 明日から走行が始まる……新シーズンが幕を華々しく開ける……その前日の木曜日にショッキングな決断が下された。前日の夜にアメリカ大統領がホワイトハウスの執務室から、「ヨーロッパからの入国を30日間禁止」との政令を発表したのを受けてのことだ。
 プロフェッショナル・バスケットボールリーグのNBAが、一人の選手の感染を契機としてシーズン中断を即断。その影響を大きく受けたことも間違いないだろう。水曜まで平常営業をしていたディズニーワールドやユニバーサルスタジオも今日からしばらくは閉園とされ、すでにコースの設営などを完全に終えていたインディーカーは、ストリートでの開幕戦を無観客で行うこととした。

2020年3月11日水曜日

2020 INDYCAR:ニュース 3月10日:カーリンのカー・ナンバー31はフェリペ・ナサール

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二人そろってF1経験者となった2020カーリン!

カーリンが発表。開幕戦でカー・ナンバー31に乗るのは、テストで好走を見せたブラジル人ドライバーのフェリペ・ナサール(27歳)。
 ナサールは、チームメイトのマックス・チルトンと同じくカーリン
のジュニア・フォーミュラ・チームの卒業生。このコンビはともにF1経験を持つ、インディーカーでは稀なケースともなる。彼らは開幕直前のセブリング・テストで2日続けてトップだった。その速さを実戦でも見せることができるか?
 なお、第2戦以降もナサールが乗り続けるのか、現時点でチームは
明らかにしていない。少なくともインディアナポリスでの第5戦=GMRグラン・プリまでは起用されると見るべきか。
以上

2020年3月6日金曜日

2020 インディカー・フォトレポート 3月3日セブリングテスト その2


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エアロスクリーンつきコクピットへの乗り降りも、もう慣れた感じの琢磨とクルー。今回のテストでは気温が30℃近くまで上がるコンディションとなったが、走行中のコクピット内について琢磨は、「涼しくはないけど、フロントのエア・インテークから結構な勢いで風が入ってくる」と好印象を話していた。走っていればいいが、止まると一気に暑くなる。そこで、ピットでの待機中にはクルーが送風機で体を送り込んでいた


2020 インディカー・フォトレポート 3月3日セブリングテスト

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3月初旬でもフロリダ半島中央部の空は真夏のそれに近かった。セブリング・インターナショナル・レースウェイは元々は飛行場。今もコースの隣りに飛行場機能があって、今回は大型ジェットが駐機されていた。もう20年近く前、ベントレーがセブリング12時間レースに出場した時、ヨーロッパから招いたVIPを大西洋岸のパーム・ビーチ辺り(100マイルほど東)の高級ホテルから毎日この飛行場までプライべート・ジェットで送り迎えしてたなぁ。

2020年3月5日木曜日

2020 INDYCARレポート 3月4日:セブリングでのプライベート・テスト


Photo:Masahiko Amano
30℃近い気温の中、7チーム、13台が走行!
トップタイムはカーリンのチルトン!

 
 3月3日、フロリダ州セブリングにあるセブリング・インターナショナル・レースウェイのショート・コースでインディーカーによるテストが行われた。プライベート・テストだが、7チームが集結し、13台ものインディーカーが朝8時30分から夕方6時過ぎまで走り込んだ。気温は27〜29℃と、非常に暖かい1日だった。

 最速ラップとなる52秒1126をマークしたのはマックス・チルトン(カーリン)。
「サーキット・オブ・ジ・アメリカスでの合同テストも良かったし、今回のセブリングでもマシンのフィーリングは上々。セント・ピーターズバーグでの開幕戦、そして新しいシーズンに向けて勇気づけられる思いだ。ただし、有頂天になってはいないし、そうなるべきでもない。昨年、僕らはラグナ・セカでの合同テストで最速だったのに、セント・ピーターズバーグの開幕戦では予選で最後列だった。テストで良くても、同じようにシーズンに入ってからも良いとは限らないからね。それでも、今年の2回のテストで得られた感触からすると、シーズン・インしても良い走りができるものと期待ができる」とチルトンと笑顔を見せた。速さの秘密を聞くと、「エンジニアたちがオフの間にデータを徹底的に見直し、ショック・アブソーバーに関する研究を行った。その成果が出ている。マシンの動きは昨年と比べ、間違いなく良くなっている」。

2020年3月2日月曜日

2020 INDYCARレポート 3月2日:3月のニュース1 アロンソはマクラーレンSP、琢磨に新チームメイトetc.


 2020年シーズン開幕の3月に入りました。私、Jackはテストも取材できたら…………と少し早めのアメリカ入りをしております。フロリダ州オーランドウに到着してみると、意外な肌寒さ。深夜から朝方に気温が10℃を切るほど。約2週間後のセント・ピーターズバーグでのレース・ウィークエンドには、今よりグッと暖かくなっていることを祈ってます。では最近入って来たニュースをどうぞ。


フェルナンド・アロンソの3回目のインディー500挑戦は
アロウ・マクラーレンSPから

 F12度チャンピオンになっているフェルナンド・アロンソ(38歳)が、3度目のインディー500挑戦をアロウ・マクラーレンSPから行なうことを2月下旬に発表した。
 初挑戦だった2017年のインディー500ではトップを走ってさすがはワールド・チャンピオンと世間を唸らせたが、2回目の2019年はまさかの予選落ち!
インディー500は非常に特殊なレース。その難しさを世界中の人々が改めて知ることになった。
 アロンソは3回目のチャレンジを2017年と同じアンドレッティ・オートスポートから行おうと画策。マイケル・アンドレッティの率いるチームはインディー500で高い実績を誇る上、一度一緒に仕事をしている点もプラス。さらに、優秀なチームメイトが数多くいる点も大きなメリットだ。ところが、アロンソのアンドレッティ入りは叶わず、アロウ・マクラーレンSPからエントリーすることになった。

2020年2月22日土曜日

2020INDYCARレポート2月22日:ジェイムズ・ヒンチクリフはアンドレッティ・オートスポートから3レースに


スポンサー、ジェネシスの登場で3レース分の資金を確保

チームも古巣、アンドレッティ・オートスポーツとベストな体制に

 昨シーズン終了後にアロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツがアロウ・マクラーレンSPに体制変更され、使用エンジンがホンダからシボレーにスイッチされた。カナダ出身の人気インディーカー・ドライバーで、通算6勝のジェイムズ・ヒンチクリフ(33歳)はカナダ・ホンダからのサポートなども受けており、マクラーレンの若手起用方針もあってシートを失った。

2020年2月20日木曜日

2020 INDYCARレポート今シーズン注目のチーム その2:デイル・コイン・レーシングも2020年の注目チーム


フェルッチのマシンと、派手なカラーリングのステアリング Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
21歳のフェルッチが一躍チームリーダーに

 インディーカー2年目のサンティーノ・フェルッチ。2020年のエントリーはデイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァンからに変わる。カー・ナンバーも19から18になるが、去年といちばんの違いはチームメイトが業界でも一二を争う実績と豊富な経験と持っていたセバスチャン・ブルデイからルーキーに替わるところ。フェルッチはインディーカー2シーズン目にして、21歳という若さでチームのリーダー的役割も果たさねばならなくなる。

2020年2月18日火曜日

2020 INDYCARレポート:今年は注目したくなるチームがたくさんあって……Vol.1  AJ・フォイト・エンタープライゼス


ブルデイとルーキーのダルトン・ケレット Photo:AJ Foyt Enterprises クリックして拡大
 カナーンとブルデイ、チャンピオンふたりがフォイトに集結


 2020年のNTTインディーカー・シリーズ参戦チームの中でおもしろいなと感じているのは、トニー・カナーンとセバスチャン・ブルデイという元チャンピオンを2人起用することになったAJ・フォイト・エンタープライゼスだ。
 TKはオーバルで、セブはストリート&ロードで、どちらも得意かつ実績あるコースでカー・ナンバー14を走らせる。ただ、ブルデイの搭乗は今のところ12レース中の4戦に限定。残りはルーキーのダルトン・ケレットが乗ることになっている。

2020年2月17日月曜日

2020 INDYCARレポート 2月16日:合同テスト直後にテキサスでルーキー・テスト


参加した4人のルーキーは全員テキサスのハイバンクにも順応

 21112日の火曜、水曜にサーキット・オブ・ジ・アメリカスでの合同テストが終わってすぐ、200マイルほど北上したところにあるテキサス・モーター・スピードウェイで続けてテストが行われた。2020年の第9戦が行われるコースでオーバル用のルーキー・テストが催され、オリヴァー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)、アレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴー)、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)の4人が参加し、全員が合格した。このテストでももちろん、全車がエアロスクリーンを装着していた。全長1.5マイル、ターン1側が20度、ターン3側は24度というハイバンクを備えた超高速オーバルでの走行は、ロードコースのCOTAでのものとはまったく異なるものだが、ルーキーたちはキッチリ順応して見せた。

2020年2月14日金曜日

2020 INDYCARレポート COTA:テスト2日目:インディーカー プレシーズンテスト終了

Photo:INDYCAR  Jonathan Ferrey (Getty Images) クリックして拡大
ウィル・パワーがトップタイム!
ウインドスクリーン装着の影響はあまりなし!


 テスト2日目も朝起きると雨。しかし、午後になって天気は回復。気温は14℃までしか上がらず、路面も完全なるドライ・コンディションにはとうとう最後までならなかったが、午後6時まで25台のマシンが慌ただしく走行を重ねて行った。

 徐々に乾いて行き、ラバーも乗って行った路面で最終的にトップになるラップタイムを記録したのは、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。そのベストは1分46秒7603。昨年のポールシッターはパワーで、1分46秒0177がレッドタイヤを使った予選でのベストだった。路面の舗装の一部が新しくされ、バンプが削られている部分もいる。ラップタイムを向上させる要素はあった。コースの縁石を乗り越えたライン採りも今年は禁止になっており、そうした走りで記録されたラップはカウントされずにいた。エアロスクリーン装着によって25kgほどマシンは重量が増えている。しかも、コクピット上部にそれだけの重さが加わったのだから、ラップタイムへの影響は大きいはずだが、想像していたよりも小さかった印象だ。
 

Photo:INDYCAR  Jonathan Ferrey (Getty Images) クリックして拡大
 「トップはいつだって気持ちがいい。速さを見せると同時に多くのテストメニューもこなせた点がまた嬉しい。最後の最後に赤旗が連発して出されたので、用意して来たメニューを全部こなし切れはしなかった。それでも、重要な項目はチェックできたし、知りたかった情報のうちの重要なものが得られた」とパワーは自分たちのテストを評価した。

2020年2月12日水曜日

2020 INDYCARレポート 2月11日:寒く冷たいインディーカーテスト1日目

コクピットに収まるパワー。ウインドスクリーン越しに望む Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
 昨年以上の悪天候で、テスト初日はほぼ走れず

 2020年NTTインディーカーシリーズのプレシーズンテストは、昨年に続いてテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカスでの開催。2日間で12時間もの走行時間がエントラントには与えられる予定だったが、今年も去年以上の悪天候で、テストの初日はほぼゼロに終わってしまった。走行開始は午前10時。その1時間前の午前9時、サーキット周辺の気温は6℃しかなかった。しかも、結構な風が吹いており、体感温度はさらに低かった。

コクピット真上から見るとこんな感じ Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
 当然、こんな低温ではタイヤが暖まらず、ブレーキも効かない。ほぼ全車がインストレーション・ラップを行ったところ、開始から30分も経過していない時点で赤旗が出された。
 ランチ・ブレイクを挟んでの午後のセッションは、スタートが遅らされて天候の回復が待たれたが、気温は8℃程度までしか上がらず、風も残っていた。それでも走行が開始され、何台かのマシンが走ったが、そこに雨が降り出し、インディーカーのオフィシャルは走行1日目を終了させる判断を下した。


ペンスキー、悪天候下でエアロスクリーンの確認を行う


2号車に乗りこむマクロクリン Photo:INDYCAR Chris Graythen (Getty Images) クリックして拡大
  このような状況下でも、それなりの走行を行ったところがあった。チーム・ペンスキーだ。ルーキーのスコット・マクロクリンを先行させ、そのすぐ後ろをウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が2ラップ以上走り、ウェットコンディションでのエアロスクリーンの効果がベテランドライバーによって確認された。

2021年からのインディーカー参戦がうわさされるジミー・ジョンソンがマクラーレンのゲストとして姿を見せた。レイホールと何やら話し合う Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 パワーは「ウェット・コンディションでもエアロスクリーンは大きな効果があった。水はスクリーンのどこに流れて行くのか、確認がなされる必要があった。今日の走行はそんなに長時間に渡るものではなかったが、スクリーン上部からコクピットに水が入って来ていた。(コクピット前部に設けられた)ベンチレーションから侵入して来ているのではなかった。モノコックとの接合部分だった可能性が高い。水の侵入路はインディーカーがマシンをチェックし、見つけ出すだろう。水しぶきの中を走ってもスクリーンは曇らなかった。視界はとても良いままだった。もっと本格的な雨が降っているコンディションでテストできたらベストだが、今日の走行によってでも、水がスクリーン上部からコクピットに侵入して来ているとわかった。ステアリングホイールや、ヘルメットのバイザーに垂れてくる水があった。スクリーン上端をリップで取り囲むなどの対策が良いかもしれない。問題解決はさほど難しいものではないと思う」と語った。
佐藤琢磨は1ラップだけ走行
エアロスクリーンの効果を体感


コースインする佐藤琢磨 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、今日がこのオフ・シーズンでの初のインディーカーでの走行だったヨーバが、午前中の1ラップだけでテスト初日は終わりとなってしまった。「今日の午後は、雨の中を少し走るつもりでした。ウェットコンディションでエアロスクリーンがどれだけの効果があるものなのかを確認したかったので。しかし、コースに出ようというところで赤旗が出されてしまいました」と琢磨は残念そうだった。
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「朝は1周だけでした。それでも、スクリーンの効果は感じられました。ヘルメットのバイザー1枚を通して見ていた従来と比べ、バイザーにプラスして分厚いスクリーンも通して見える景色は、確かに何かぼやけたようなものになります。しかし、フロントの支柱も、スクリーンの上のフレームも走っている時にはまったく気になりません。ピットに止まっている時には、すごく守られているなという感覚が強くありました。また、走行中のコクピットは本当に静かでした。ヘルメットが揺らされることもありません。ただ、風が入って来ないので、そういうものも感じながらドライビングをしていた自分にとっては、その辺りがどう影響して来るのか……とは思いました」と話した。「明日はたくさん走りたいですね。午前中には雨の中を走り、午後はドライになって、そこで更に多くの走行を行うようになるといいですね」と琢磨はコメントを締めくくった。
以上

2020年2月8日土曜日

2020 INDYCAR ニュース2月7日:さぁ、2月。来週はいよいよ合同テスト


今シーズンがインディーカーキャリアのファイナルシーズンになることを表明したカナーン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
TKのファイナルイヤー

 ブラジル出身インディーカー・ドライバーのトニー・カナーンが今年限りでインディーカーから引退することを発表した。もう45歳になるのだから、それも仕方がないのかもしれない。2004年のインディーカー・チャンピオンは、2013年にはインディー500でも優勝。TKと呼ばれ、アメリカのファンの間でも彼が高い人気を博して来たのは、ファイティング・スピリットに溢れる走り、377戦という膨大な数のレースに出場したタフネスぶり、飾らず親しみ易く、ストレートに自分の意見を言うキャラクターからだ。

2020年2月2日日曜日

2020 INDYCARレポート 1月27日:デイトナ24時間でスコット・ディクソンが優勝


Photo:LAT images クリックして拡大
ウェイン・テイラー・レーシングの

コニカ・ミノルタキャディラックDPi V.Rが優勝

 今年のロレックス24アット・デイトナ(=デイトナ24時間レース)で、ウェイン・テイラー・レーシングのコニカ・ミノルタキャディラックDPi V.Rが優勝した。伝統あるイベントは今年が58回目の開催。ストックカー用のハイ・バンク・オーバルとインフィールドを繋げた全長3.56マイルのコースでのバトルは、833周を走り切った小林可夢偉ランガー・ヴァン・ダー・ザンデライアン・ブリスコースコット・ディクソン組がウィナーとなった。チップ・ガナッシ・レーシングのフォード・ワークスとしてのGTLMクラス参戦が去年で終了し、乗るもののなくなったディクソンとブリスコーをWTRが起用、昨年優勝したクルー2人とマシンをシェアさせ、見事優勝を飾った。5度のインディーカー・タイトル獲得を誇るディクソンは、ロレックス24アット・デイトナも今回が3勝目となった。初優勝は2006年、チップ・ガナッシ・レーシングのライリーレクサスに乗ってのもので、2回目は2015年=ライリーフォード(チップ・ガナッシ・レーシング)でだった。幸先の良いシーズン・スタートを切ったディクシーは、6度目のインディーカー王座と、インディー500での2勝目を目指す。

2020年1月19日日曜日

2020 INDYCAR ニュース 1月20日:ペンスキー、最初の一手はNASCARで

インディアナポリスでのNASCAR主催レースが追加に 

 ペンスキーCorp.がインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)NTTインディーカー・シリーズ、IMSプロダクションの新オーナーとなったが、彼らの最初の一手は”NASCARエクスフィニティ・シリーズの2020年の公式戦をインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催というものにになった。トップ・カテゴリーであるモンスター・エナジー・NASCARカップ・シリーズが全長2.5マイルのスピードウェイでシリーズ戦の決勝を行う前、サポート・イヴェントとしてロードコースでのレースが繰り広げられることになった。レースのスポンサーにはペンゾイルがつく。
 新体制最初のビッグ・ニュースがインディーカー関連でなかったのは残念な気もするが、7月のNASCARレースをもう一段盛り上げるためにエクスフィニティ・シリーズのレース開催はプラスに働くだろう。テレビ局にとっても、ロジスティックの面からも同週末に2レース放映できるメリットは大きい。


2020年1月11日土曜日

2020 INDYCARレポート 1月10日:ドレイヤー&レインボールド・レーシングが4レースに出場

 2020年の初レポートです。皆様、今年も宜しくお願い致します。

 つい先日、モータースポーツ・ジャーナリストの今宮純さんがお亡くなりになられました。遺族の方々、お悔やみ申し上げます。今宮さんのご冥福をお祈りしております。

ドレイヤー、フル参戦への布石の4戦出場
ドライバーはカラムとヒルデブランド


昨年のインディー500でドレイヤー・ポップ・トロフィーをAJフォイトに授与した際のカット。ヒルデブランド、AJ、デニス・レインボールド、そしてセイジ・カラム Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 では、最初のニュースです。
 以前はフルタイムで参戦していたが、このところインディー500のみへの出場となっていたドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)。彼らが2020年にはインディーだけではなく、二つのストリート・レース=セント・ピーターズバーグでの開幕戦とトロントでの第12戦に出場する計画だという。インディーカーGPも含め、トータル4レースへの出場になるのだ。「またフル・シーズン出場がしたい。そのための一歩」とオーナーのデニス・レインボールドは言っている。
 参戦チーム増加は大歓迎! とインディーカーは新エアロ・スクリーンを優先的にデリバリー。おかげで彼らは1月のうちにフロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでテストを行えることになったようだ。
 DRRのドライバーといえばセイジ・カラム(ペンシルヴェニア州出身/まだ24歳!)。そして、JR・ヒルデブランド(カリフォルニア州出身/もう32歳)。チームとしてはカラムの4戦出場を決定しており、ヒルデブランドも同じく4レースの出場とできるようスポンサー獲得に奔走中だ。