2015年6月27日土曜日

2015 INDYCARレポート R11 MAVTV500 Day1 予選:フォンタナのポール・ポジションはシモン・パジェノー

自身2回目、ペンスキー移籍後初のPP Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
オーバル初のPPに喜ぶパジェノー

 夕方の4時45分、フォンタナでの予選はスタートした。
 最初のアタッカーはポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)。
 彼がピットロードを離れた時には、まだ日中の暑さが残っていた。気温35℃。路面は53℃もあった。プラクティス2での58℃よりはマシだったが……。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R11 MAV TV500 Day1 プラクティス2:「ウィングを寝かしていたのでトップ5のタイムは出ていましたが、この状態じゃまったくレースカーになっていません」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「イエローで走行時間が大幅にカットされたので
足回りも決まってないまま最終判断もできませんでした」


Jack Amano(以下――):午後は4番手でした。順調に来ていると見ていいんでしょうか?
佐藤琢磨:順調じゃないですよ。このセッションはイエローが出て走行時間が大幅にカットされてしまったので……ウーン、つまみ食いしかできなかったですね、ちょっとずつしかね。

2015 INDYCARレポート R11 MAV TV 500 Day1 プラクティス2:猛暑の中、ディクソンがトップ! 佐藤琢磨はホンダ勢最速の4番手タイム!!

ディクソン、カーペンター、カナーンの3ワイド走行 Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
プラクティス2はシボレーがトップ3をスウィープ

 午後12時45分開始のプラクティス2。気温が33~35℃という暑さの中での走行となった。路面温度は58℃にも達した。
 トップはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の217.629mphだった。彼は午前中は8番手だった。


2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R11 MAV TV 500 Day1 プラクティス1:「最初は良かったんですがタイヤの摩耗が進んでからは全然踏めなくなっていて、集団の中で取り残されました」

アンドレッティ、ジェイクス、ハンター‐レイ、キンボールとパック走行する琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「クルマ自体安定していたので
すぐにスピードに乗せることができました」


Jack Amano(以下――):暑さの中のセッション、開始してすぐにいいタイムが出ていましたね?
佐藤琢磨:前ではTK(トニー・カナーン)、後ろではグレアム(・レイホール)のトウを受けてていたので、自分のスピードではないです。ニュー・タイヤのニュー・ラバーの恩恵を受け、スピードには結構簡単に乗りましたね。逆に言えば、クルマ自体は安定していたので、すぐにスピードに乗せることができました。

2015 INDYCARレポート R11 MAV TV 500 Day1 プラクティス1:最速はライアン・ブリスコー

ブリスコー、セッション終盤にトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
最初のセッションでホンダ勢が1-2をマーク!

 カリフォルニア州フォンタナのオート・クラブ・スピードウェイでのMAV TV500は2デイ・イベント。金曜最初のプラクティスは60分間のルーキーだけによるセッションで始まり、その後に更に45分間、ベテランたちも交えての走行が行なわれた。
 このセッションで最速となる33秒1109=平均時速217.451mphをマークしたのはライアン・ブリスコー(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。プラクティス終了間近の時間帯に、ほぼ全車が一斉にコース・インした際に出されたもので、当然トウを利用してのスピードだった。
 2番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の217.316mph。3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の217.134mph。いずれもセッション終了間際にブリスコーと同様の状況で記録された。
 最初のプラクティスではホンダ勢が1、2番手。今週末はこれまでよりも彼らの戦闘力がアップしているのだろうか?


パワー、カーペンターはスロースタート
 4番手はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)の217.016mph。
 5番手のトニー・カナーン(ともにチップ・ガナッシ・レーシング)と 6番手のジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)は216mph台。
 7、8、9、10番手はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)で、彼らは215mph台だった。
 トップ10の構成は、シヴォレー6名、ホンダ4名だった。
 今回スロー・スタート気味のトップ・ランカーたちはというと、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の14番手=214.440mphと、エド・カーペンター(CFHレーシング)の16番手=214.089mphで16番手が目立っている。そしてもう1人。ホンダ勢でランキング・トップの5番手につけているグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が212.517mphで22番手だった。ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の18番手、さらにはセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)の22番手というのも少々驚きの結果だ。

*エアロ・キット情報
ホンダ勢:ホイール・ガード上のスーパー・スピードウェイ用ウィングレット使用はAJ・フォイト・エンタープライゼスの2人と、レイホール(セッション序盤のみ)。他は全員ストリート&ロード用の1枚エレメントを装着。
シヴォレー勢:ホイール・ガード上のトップ・フリックなしがガナッシの4台とニューガーデン、ステファノ・コレッティの6台。左のみ装着がパワー、モントーヤ、カストロネヴェス、ブルデイ、カーペンターの5台。パジェノー1台だけが右のみに装着。

2015 INDYCARレポート R11 MAV TV500:エントリー・リスト 久々にセイジ・カラムが出場!

昨年、最終戦フォンタナを制したカナーン Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)


 第11戦MV TV 500へのエントリーは23台

 今回のエントリー23台のエンジン&エアロ別の内訳は、シヴォレー12台、ホンダ11台。
 ルーキーは3人。
 チーム・ペンスキーのスポンサー:ウィル・パワーはいつもどおりにヴェライゾン。ファン・パブロ・モントーヤはPPGオートモーティヴ・リフィニッシュ。エリオ・カストロネヴェスはオート・クラブ・オブ・サザン・カリフォルニア。シモン・パジェノーはペンスキー・トラック・レンタル。
 シュミット・ピーターソン・モータースポーツの5号車にはライアン・ブリスコー、チップ・ガナッシ・レーシングの8号車にはルーキーのセイジ・カラムがそれぞれ搭乗。
 デイル・コイン・レーシングは、もはやレギュラー化しているトゥリスタン・ヴォーティエが19号車で、18号車にはピッパ・マンが乗る。

2015年6月26日金曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R11 フォンタナ MAV TV500編:今年は日中のレースなのでタイヤマネジメントが非常に大事になるでしょう。グリップの低いコンディションでの戦いにもなりますね」

AJ.フォイト・エンタープライゼスのリリースより

「オーバーテイクのチャンスが多くエキサイティングなACS」

――オート・クラブ・スピードウェイ(ACS)について

佐藤琢磨:ACSは、一番エキサイティングな高速オーバルのひとつです。とてもスピードが高く、オーバーテイクのチャンスはとても多く与えられます。ここでのレースを私はいつも思い切り楽しんでいます。また、ファンからも大きなサポートをもらっています。