2015年6月6日土曜日

2015 INDYCARレポート R9 ファイアストン600 Day1 予選:ウィル・パワーがテキサスで3年連続PP


Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
パワー40回目のPP!リック・メアーズと並ぶ歴代5位タイに

 気温は34℃、路面は55℃。プラクティスより断然テキサスらしい暑さの中で予選は開催された。
 最初のアタッカーとしてコース・インしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。ウォーム・アップ・ラップ214.472mphを出した彼は、計測1ラップ目が218.706mph、2ラップ目が218.332mphだった。2ラップ平均が218.519mph。そして、彼の後にアタックした22名はついにこの数字を打ち破ることができなかった。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R9 ファイアストン600 Day1 プラクティス1:マシンの全体的なフィーリングは悪くないと思います」

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
「1セッションのプラクティスだけで予選だから
いっぱいやらなきゃいけないことがありました」


Jack Amano(以下――):小さいウィング・レットで走り出し、最後はそれがなくなっちゃってましたね?

佐藤琢磨:小さいので最初行って、レース・ウィングで左右非対称にして、最後のクォリファイング・シミュは全部オフ(取り外し)。

――随分色々なことをやらねばならないセッションだったんですね。

佐藤琢磨:うん、いっぱいやった。正味どれぐらい走ったんだろう? 最初が5周、トラフィックで7周ぐらい。で、最後のクォリファイが3周、4周ぐらいでしょ。なんか20周ぐらいしかしてないんじゃないかって印象(26周が計測されている)。実際にはもうちょっと走ってるのかもしれないけど、ほとんど走ってない感じ。

――テキサスはインディーとは違うエアロ・パッケージなのに、1セッションのプラクティスだけで予選ていうのは大変ですね?

佐藤琢磨:そう。だからいっぱいやらなきゃいけなかったんですよ。ウィング・スウィープも含めて。

2015 NDYCARレポート R9 ファイアストン600 Day1 プラクティス1:トップタイムはシモン・パジェノー! 佐藤琢磨、僅差の3番手でホンダ勢最速!!

佐藤琢磨、2強の間に割って入る好スタート

 テキサス・モーター・スピードウェイでのプラクティス1回目。空は快晴で気温は午前11時の時点で31℃にもなっていた。デトロイトではみんな寒さに文句を言っていたのに、テキサスでは暑さに悩まされている。

2015年6月4日木曜日

2015 INDYCAR レポート 6月3日:恒例のペナルティ発表! カラムは5レースの観察下に

このところなにかと暴れているカラムは5レースの観察処分に Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
第5戦のカストロネヴェスのペナルティが軽減に!

 インディーカーのペナルティ発表、今回も水曜日だった。
 驚いたのは、グラン・プリ・オヴ・インディアナポリスでのペナルティが、撤回まで行かないものの、処分を緩くされたこと。エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の冒した“回避可能だった接触”=スタート直後のターン1でスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)を突いてスピンさせたアレ=は8点のマイナスという裁定が出されていたが、今回の新裁定で3ポイントのマイナスに減刑された。


2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R9 ファイアストン600編:「テキサスは私たちのホーム・レース。今週末も力強く戦えることを楽しみにしています」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレスリリースより)

「ファンにもドライバーにもエキサイティングな
テキサスのハイ・バンク・オーバル」


――テキサス・モーター・スピードウェイとは?

佐藤琢磨:テキサス・モーター・スピードウェイはスリリングなコースですね。ヴェライゾン・インディーカー・シリーズで最も急なバンクになっていて、そのためにレースは大変エキサイティングなものになります。近ごろはルールによってダウンフォースが削減されており、バトルはより難しさを増していますが、それでもサイド・バイ・サイドで走る頻度は他のコースより多く、時には3台が並走するほどです。テキサスはファンにもドライバーにもエキサイティングなレースを提供してくれる。そう思います。私たちはテキサス州を本拠地とするチームですから、ホーム・レースです。ファンからのサポートは大きく、クルーたちの家族もたくさん応援しに来てくれます。ということで、私は今週末も力強く戦えることを楽しみにしています。

2015年6月3日水曜日

2015 INDYCAR レポート R9ファイアストン600 6月2日:テキサスのエントリー状況 ブリスコー、ヴォーティエ、マンが出場

デトロイトで好走したヴォーティエがテキサスのオーバルにも19号車で出場へ Photo:INDYCAR (Bret Kelley)

   
ヴォーティエ参戦でフランス人ドライバーが3人に
 今週末のシリーズ第9戦、デイル・コイン・レーシングがエントリー申請を締め切り前にちゃんと行ったので(笑)、エントリー・リストにTBAとかTBNという文字がありません。

2015 ジャック・アマノのインディーな一日 デトロイト~テキサス:ポテチに対抗するリッツの新商品にトライ

Photo:Masahiko Amano
袋入りリッツの新?商品、なんとその味は!?
 
日本でも定番だけが出回ってる“リッツ”だけど、アメリカではバラエティ豊富なの、知ってた? デトロイトとテキサスの間の短いオフに行ったスーパーで見つけたのは、”リッツ・トーステッド・チップス”。箱じゃなく、袋入り。いつ発売されたのか知らないけど、新鮮に映ったから買ってみた。以前に食べた“プレッツェル味”はなくなってた。売れないと生産を打ち切られちゃうらしい。“カロリー控えめ”、“塩分控えめ”リッツは今も生き残ってる。

2015 INDYCA ニュース 6月2日 R9 ファイアストン600:今週末のテキサスに新エアロ・ルール

マシンの浮き上がり対策を両メーカーに要請
 6月2日、インディーカーはスーパー・スピードウェイ用エアロ・キットに関する新ルールを発表した。今週末のテキサス戦で早速採用される。インディー500の予選前までにシボレーのエアロ・キットを装着した3台がスピンした後に浮き上がり、裏返しに着地したアクシデントを起こした。それへの対策だが、ホンダにも同じ措置を取るようインディーカーは要請している。

2015年6月1日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day3 Race2 その2:「最終ラップまでどうなるかはわからないので、ずっと攻め続けていました。そういう意味では、今回表彰台に上れたのは、本当に雨のおかげ。シーズンのこのタイミングで表彰台に上れたっていうのは、、チームにとってもものすごく意味のあることだと思います」

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「リスタートのたびに気合を入れてポジション・アップを目指してました」
Jack Amano(以下――):レース終盤にはステイアウト組が3人が先頭にいたシーンもありましたが、あの辺で表彰台の可能性が見えて来てました?
佐藤琢磨:うーん、そう……でしたかね? あそこでは8〜9番手ぐらいだったと思います。それで、先頭の3台がステイアウトでウェット・タイヤ装着だったんですよね? あそこのリスタートは、すごく慎重に行きましたが、チャンスだとも感じていました。トップの3人がピットに入ったら5番手まで上がれる。5番手になったら、"あとは表彰台目指して頑張るぞ!”ってなれますからね。そういう風に自分の中では考えてましたけど、でも、その状況になるまでは本当に何がどうなるかなんてわからないですからね。あとはもうその場任せというか、リスタートの度に気合いを入れてポジション・アップを目指してました。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day3 Race2 その1:「今日は長いレースになると思っていたので、いつも以上に慎重にスタートしたし、その後もリスクがありそうなところでは何度かバック・オフして順位を落とした時もありました。ジックリ行きましたね」

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「予選が予定どおり12分なら、2グループとも予選ができて
僕らは前のほうからスタートできていたはず」


Jack Amano(以下――):長いレースになってましたね。
佐藤琢磨:いやぁ長かったね、確かに。最後はタイム・レースになっちゃったぐらいだったし。コンディションも目まぐるしく変わってました。でも、今日の予選の話まで戻るけど、なんでアレって20分になってたの? あのルールっておかしいよね? 
――なんで12分だったものを20分にしたんでしょう?
佐藤琢磨:12分のままだったら予選2グループともできてたのに。で、予選ができてたら僕らは前の方からスタートできてたはず。ホント、わからなかった。

2015 INDYCARレポート R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day3 Race2:ブルデイが今シーズン初勝利! 佐藤琢磨は優勝まであと一歩! 今シーズン・ベストの2位フィニッシュ!!

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3周目からトップを快走したモントーヤ
最後のピットインで痛恨のロスタイム


 寒さの中での熱いレースだった。
 難しいコンディションで名手たちも次々クラッシュを演じた。気温はレースを通じて10〜11℃しかなく、路面は13℃という冷たさ。ファイアストンのエンジニアも、「レースを行なえるギリギリの路面温度」と話していた。

2015 INDYCARレポート R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day3 Race2:雨で予選は不成立! 再びエントラント・ポイントでグリッド決定

雨の中、予選コースインを待つ佐藤琢磨 Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)
昨日から天候は雨!気温は11℃

 デトロイトでのレース#2=シリーズ第8戦の予選が今日の午前11時25分から行われる予定だった。
 その前の10時20分からはシステム・チェックの時間も用意されていた。昨日クラッシュした面々(チップ・ガナッシ・レーシングのトニー・カナーンやチャーリー・キンボール、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのグレアム・レイホールなどがここで走ってマシンに異常のないことを確認していた。
 デトロイトの天気は今日も雨。昨日からずっと降り続いている感じ。朝方に弱まっている時間帯もあったが、システム・チェック時も予選前もコンスタントに雨は降り続けていた。気温は11℃という低さ。体感温度は10℃以下。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイトDay2 Race1:「僕らの最後のピットストップは作戦的には良かったですが、大した雨でもないのに赤旗になって残念」

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「雨に助けられ、雨に足下をすくわれたレースでした」
Jack Amano(以下――):ウェット・スタートになってしまったレースでしたが?
佐藤琢磨:しまった……というか、それは良かったんですけど、雨に助けられ、雨に足下をすくわれたレースになってしまいましたね。ウェット・スタートでしたけど、雨はもう止んでました。それでも路面はまだ十分にウェットで自分としては好いスタートが切れました。

2015年5月31日日曜日

2015 INDYCARレポート R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day2 Race1:雨で短縮されたレースでカルロス・ムニョスが初優勝

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
全車ウェット・タイヤでレース1がスタート

 インディーカーのレースは午後4時前のスタートが予定されていた。それを20分ほど早めてレースは始められたが、サポート・レースを行なっていた午後2時頃から雨が強く降り、インディーカーは全車ウェット・タイヤ装着でスタートを切った。ウェット・スタートとなったレースは最長2時間とされた。

2015 INDYCAR フォトリポート R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト:カナーンのスペシャル・カラーリング

テイラー・スウィフトは新曲「バッド・ブラッド」で今週の全米ビルボード
シングル・チャートで1位になったばかり Photo:Masahiko Amano
お送りした写真は今週末のTKのエンジンカバー。シンガーのテイラー・スウィフトのコンサート・ツアーがメイン・スポンサーです。セイジ・カラムのマシンについている、ビッグ・マシーン・レコーズの契約アーティストなんですね、スウィフトは。デトロイトで今夜、コンサートやるみたいで、その宣伝です。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト DDay2 プラクティス2:「よくない点も見つかりましたが、途中までいいラップ・タイムを出すことができました」

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Jack Amano(以下――):何か新しいセッティングも試したセッションでしたか? それとも昨日の延長戦上ですか?

佐藤琢磨:延長線上でした。でも、幾つか少し戻らなくてはならない点もありました。

2015 INDYCARレポート R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト Day2 プラクティス2:ルカ・フィリッピが最速で、トップ5にシボレー

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天候:快晴
気温:24〜26°C


セッション中盤で赤旗!この時点でAJ・フォイトが1-2!!

 今週2回目のプラクティスは30分間。その折り返し点あたりでセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が1分17秒4201のベストを出して4番手にポンッと上がった。しかし、その直後のラップで彼はタイヤ・ウォールに突っ込み、赤旗が出された。