2018年6月9日土曜日

2018 INDYCARレポート R9 DXC テクノロジー600 Day1 プラクティス1:エアロ・ルールに手直し! 最速はウィッケンズとカナーン=同一タイム

新エアロ規定での走行となったプラクティス1で、ホンダのウィッケンズとシボレーのカナーンが全くの同タイムでセッショントップに! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ダウンフォースを減らしてマシン同士が接近しすぎないための変更
 インディーカーはテキサスでのレースに向けて新エアロ・パッケージを導入した。インディー500と同じ前後ウィングを使うが、リヤは最大でマイナス3度までしか角度をつけられない(マイナス6度からの変更なので、ここではダウンフォースを増やす方向)ことになった。そして、アンダー・トレイのサイド・ウォールは取り外しが義務付けられ(大幅ダウンフォース減)、逆向きのガーニー・フラップをフロア後端に着けることに(こちらもダウンフォース減)。去年のレースはかなりの”パック・レーシング”になっていたので、今年はダウンフォースを減らしてマシン同士が接近し過ぎないよう注意が払われている……のだが、近づけなくてパスもできない事態に陥らないか心配だ。

2018年6月4日月曜日

2018 INDYCARレポート シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル2 決勝:ライアン・ハンター-レイがレース2で優勝

ロッシとの一騎打ちを制したハンター-レイを祝福するマイケル・アンドレッティ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
計算しつくした3ストップ作戦で2ストップのチームメイトと真っ向勝負

 早めにピットインする3ストップ作戦で昨日2位フィニッシュしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が、今日も同じ作戦にトライし、ポール・ポジションからセオリーどおりに2ストップで逃げ切りを狙ったチームメイト、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)との一騎討ちを展開した。そして、勝利はハンター-レイのものとなった。 


序盤からハードにプッシュし続けたハンター-レイ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「序盤のレース展開を見て2ストップか3ストップかを決める」とエンジニア兼ストラテジストのレイ・ガスリンはレース前に言っていた。彼らにとっては、もはやデトロイトでの3ストップはギャンブルではなく、十分に計算のし尽くされた作戦なのだ。ライバル勢の中にもレース2で同じ作戦を試みたチームがあったが、この作戦を最も理解しているハンター-レイ陣営を上回る結果は残せなかった。

2018 INDYCARレポート R8 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル2 予選:レース2のポール・ポジションはアレクサンダー・ロッシ

レインタイヤでも安定した速さを見せつけ、ロッシが今シーズン2回目のPP獲得! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ウエットコンディションで予選がスタート

 インディーカーのレース2の予選は午前10時45分に始まる予定だった。しかし、9時40分に雨が降り出した。それも、いきなり結構な強さで……。そして3分後、豪雨に変わった。弱くなったり強く降ったり、雨はなかなか上がらず、予選キャンセルも考えられるほどだった。しかし、10時半を前に雨雲はデトロイト上空雨を通り過ぎ、コースの乾燥作業が始められた。

2018年6月3日日曜日

2018 R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Race Day 決勝:スコット・ディクソンが今季初優勝!優勝回数42回でマイケル・アンドレッティに並ぶ歴代3位タイ

ションシーズン初勝利はインディーカー通算42勝目!歴代トップ3タイ!Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ガナッシ、7戦目にしてようやくユニバーサル・エアロをつかむ
 
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はインディーカー・シリーズで最もリスク・マネジメント能力の高いドライバーだが、デトロイトの予選ではマシンがコントロール下から外れることが何度かあり、軽くではあったが複数回壁に接触した。ミスなく1ラップをまとめられていたらもっと速いタイムが出せていたが、ミスしないよう余裕の走りを行っていては上位にグリッドを確保できないため、ハードにプッシュしていたのだ。今回はシリーズ7戦目。ガナッシのエースは新エアロのマシンをようやくトップ・レベルに仕上げることができた。彼はレースでそれを実証した。

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Race Day 予選:マルコ・アンドレッティがレース1の予選でポール・ポジション獲得

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
キャリア初のロード/ストリートコースでのPP!
 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がデトロイトでポール・ポジションを獲得した。2013年のポコノ以来となる5回目のPP。そして意外にもロード/ストリート・コースでキャリア初のPPとなった。