2014年4月18日金曜日

2014 INDYCAR レースアナリシス 第2戦ロング・ビーチ:2014年ペナルティ考

Photo*INDYCAR (John Cote)
インディーカーの新しいポリシーとは?
 

 ロング・ビーチでのシリーズ第2戦は、少々腑に落ちない部分が皆さんあったのでは? ペナルティに関しての話だ。
 インディーカーの競技長であるボー・バーフィールドはこの件に関して、「今年のインディーカー・シリーズは、レース・コントロールがいちいち指図をするんじゃなくて、レーシング・ドライバーたちが自ら取り仕切るものとする」との新ポリシーを掲げ、それがロング・ビーチでのペナルティの少なさに現れたんだと述べている。彼は開幕前からドライバーやチームに対し、彼、もしくはインディーカーの新しい方針を伝えて来ているんだそうだ。開幕戦セント・ピーターズバーグでもドライビングに関するペペナルティがほとんどなかったのは、同じ理由からだという。
 ペナルティが乱発されれば、笛の鳴り過ぎて中断ばっかりのサッカーの試合と同じで、おもしろさが削がれてしまう。しかし、「ドライバーに委ねる」というバーフィールドとインディーカーの新ポリシーもどうなんだろう。

2014年4月17日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 4月17日:第98回インディー500へのエントリー


今年のインディー500に現在エントリーしているのは以下のとおり。

2    ファン・パブロ・モントーヤ(ペンスキー・モータースポーツ)
3    エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)
7    ミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)
8    ライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)
9    スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
10    トニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
11    セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)
12    ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
14    佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)
15    グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
17    セバスチャン・サーヴェドラ(KV/AFSレーシング)
18    TBA(デイル・コイン・レーシング)
19    ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)
20    エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)
25    マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)
27    ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)
28    ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
34    カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)
67    ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)
77    シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)
83    チャーリー・キンボール(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
98    ジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)

16    オリオール・セルビア(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
41    マーティン・プラウマン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)
91    バディ・ラジア(ラジア・パートナーズ・レーシング)

ジャック・ヴィルヌーヴ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)
カート・ブッシュ(アンドレッティ・オートスポート)
アレックス・タグリアーニ(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)
JR・ヒルデブランド(エド・カーペンター・レーシング)

……で29台が確定。噂、及び可能性のあるエントリーは、

ポール・トレイシー(ドレイヤー&レインボールド・レーシング?)
タウンゼント・ベル(KVSHレーシング?)
ピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング?)
EJ・ヴィソ(KVSHレーシング?)
セイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング?)
コナー・デイリー(??)

これら全員がエントリーが実現しても35台。
レギュラーが予選を確実に通ったから追加エントリーを……なんてチームが本当に出るかは疑問。
以上

2014年4月16日水曜日

2014 INDYCAR ニュース 4月16日 :インディー500の新しい予選方式と新スケジュール

決勝セッティングを行うための練習日を設定

 4月14日、インディーカーが今年のインディー500に関する新しい変更を発表した。第98回インディー500は新しい日程変更によって走行日数が1日増やされる。5月19日の月曜日にも走行が可能とされるのだ。
 先月、インディーカーは今年のインディー500用の新しい予選システムを発表した。5月18日の日曜日、最速9人によって栄えあるインディー500のポールポジションは争われる。そして、その翌日の5月19日、インディー500出場者たちは正午から夕方5時までの走行時間を与えられることになった。
 これにより、17日の土曜日と18日の日曜日、出場者たちは2日間の予選日に予選アタックだけに勢力を集中できることとなった。決勝レース用のセッティングのために1日の走行時間が与えることとなるのだ。これはインディーカーの競技担当新社長であるデリック・ウォーカーが下した素晴らしい英断だろう。月曜日のプラクティスは、どのチームもトラフィックテストがメインとなるため、かなりエキサイティングなものになるはずだ。

敗者復活戦的な新ルールも追加に

 新しい予選システムもより詳細な情報が明らかにされた。5月17日の土曜日の予選で苦難を強いられたチーム(アクシデントやメカニカル・トラブルが予選アタック中に起こったチームに原則的に限定)に、日曜日の予選で決勝出場のチャンスをもう一度与えよることになったのだ。この新ルールは、土曜日に予選を終え、グリッドを確保したチームに、新たな追加エントリーのチャンスも提供する。どちらのケースでも、獲得できるのはグリッド最後列だけと限定されるが・・・。つまり、土曜日の予選終了了時点では31番から33番グリッドが暫定になる。それらの3台と、トラブルなどに遭ってグリッドを確保できていない者、新たにエントリーした者(土曜日の夜7時がエントリー締め切り)によるグリッド争奪戦が繰り広げられる。

今年はフルグリッド33台が難しいかも……

 こんなルールが作られるのは、インディーカーが今年のインディー500、そして将来のインディーにフル・グリッド33台のエントリーが集まらない可能性が高いと見ているからだろう。33台に満たないフィールドが、アクシデントなどで更に少ない台数とならぬよう予防線を張ったのだ。新エントリーの受付も、33台による決勝を行いたいという彼らの希望、そして、それが実現しにくい現状を表していると思われる。

 これらの新ルールによって、日曜日のスケジュールは以下のとおりになる。
グループ1:午前10時15分から午後12時15分=10~30番グリッドを決する予選。
グループ2:午後12時45分から午後1時30分=31~33番グリッドを決定のための予選。
ファスト9シュートアウト:午後2時~午後2時45分。ポール・ポジションを含むフロント3列9グリッドを決定するための予選。
以上

2014年4月14日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント9 第2戦ロング・ビーチ Rae Day 決勝:「バーバーはテストではよかったので今回の反省を生かして良い結果に繋げたいです」

決勝で4ターンを攻める琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens)
トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチ
4月13日 Race Day 決勝
22位 55周走行(25周遅れ) 1時間14分28秒9161 アクシデント


「朝のウォームアップの感触がすごく良かったので
ブラックでもイケるだろうと考えていました」


Jack Amano(以下――):ブラックでのスタートというタイヤ・チョイスはどういう思惑があってのことだったんでしょうか?

佐藤琢磨:一昨年、去年とブラック・タイヤでスタートして良い成果を挙げていたので、今年も問題がなければブラックで行こうと思っていました。ただ、今年はだいたいラップタイムが去年より1秒ぐらい遅いんです。クルマもエンジンも速くなっているのにラップタイムは遅いので、それが単純にコンディションなのか、タイヤのスペックなのか、とにかくグリップ感があんまりない。それで、今年のレッド・タイヤが去年のブラックみたいな感覚でした。だから最初はちょっとブラックで行くか躊躇したんですけど、午後から陽が出るっていうのはわかっていたので、それから、スタートするポジションも合わせて、レッド・タイヤが昨日1セットしか使っていないから、状況によってはブラックでの最初のスティントの後にフルにレッドを使おうと。そういうこともあったので、とりあえずはブラック・タイヤで頑張って行こうと決めました。それともうひとつは、今日の朝のウォームアップが、昨日から大幅にクルマを変えたんですけど、その手応えがかなり良かったので、ブラックでも行けるだろうって考えることができたんです。

「スタートで出遅れてしまい、密集した状態の2コーナーで
コンウェイに押されて前と当たってフロントウイングにダメージを負ってしまいました」


――スタンディングスタートでは何があったんでしょうか?
佐藤琢磨:いろいろ僕ら、何回もテストをしてるんですけど、ニュータイヤでグリッドでスタートするのと、ピットのスタート練習の場所でユーズドタイヤでやるのとでは全然グリップ感が違った。そのへんのマッピングが全然合ってなくて、簡単に言えばエンジンのトルクが足りてない。クラッチミートをしてクルマは動き出すんだけれども、トルクが足りてない状況でのクラッチミートだったのでかなり出遅れちゃった。元々スタンディング・スタート用にできているシステムじゃないからものすごく不安定。クラッチのバイト・ポイントを探すんだけどすごく不安定で、みんな同じようなスタートを二度と切れなくて、いつもちょっと良いか、ちょっと悪いか、どうしようもないか……たまたまドンピシャでいいスタートっていうのもあるんだけど、そこらへんがまだまだ課題として残ってますね。

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
だから、もうちょっとよいスタート切りたかったんだけど、自分のシグナルへのリアクションとしてはよかったんだけど、動き出してからはエンジンの回転数がすごい低いところまで落っこちちゃってた。ターボブーストがかかってないぐらい低いところだったので出遅れました。その後、2コーナーでものすごい密集している状態で、後ろから多分マイク・コンウェイに突っつかれてボーンと前に出ちゃって、その影響で前にいたクルマにサンドイッチみたいなカタチでぶつかって、ウィングにダメージを負ってしまいました。で、そのウィングのダメージがあったのと、レッド・タイヤが残っていたということもあって7周目かな? 早目のピットインに戦略を変えました。

「周回遅れになってからは結構追い上げていけるかなと」

――順位も下がったことだし、早目のピットという作戦に切り替えた。そしてレッドに履き替えてからはペースが好くなりましたよね?
佐藤琢磨:そうですね。ただちょっとウィングを換えるのにかなり時間がかかっちゃった。あれは今後に向けての課題ですね。「フロントウィングを用意しておいて」っていう話はしてあったんだから、ピットに入って来てマシンを見た瞬間に交換することに決めればよかった。でも、そうしなかったから10秒以上もロスをした。前のクルマの何かがくっついていたのか、それを取って、行くか行かないか、そこで話し合いがあって、結局ウィングを交換することになった。それで周回遅れにもなってしまった。
 周回遅れになってからは、最初の3台ぐらいには先に行ってもらって、タイヤが暖まって来てからはトップ・グループと遜色ないタイムか、追いついて行けたぐらいで、「これがラップ遅れじゃなければなぁ」って感じでしたね。自分の感覚としても結構好いペースで走れてるなっていうのはありました。だから、そこからは展開次第ですけど、結構追い上げて行けるかなっていう感触を、あのスティントでは持っていましたね。

――今回もレッド・タイヤでのクルマは非常に良かったということですね?
佐藤琢磨:そうですね。でも、昨日のプラクティスがひどくて、予選ではレッド・タイヤを履いたんだけれども全然合ってなくて、もうその後は根本的に考え方を変えて、去年のセットアップってものは忘れなきゃいけなかったですね。だから、今日の朝のクルマっていうのは、実は単純にスプリングパッケージだけ換えたんじゃなくて、ジオメトリーから何から全部換えました。そういうクルマで今朝のプラクティスを走って、レッド・タイヤで走ってた人もいた中でほぼトップ10のタイムが出せた。ガソリンの量も含めて僕たちには手応えがあったので、これだったらレッド・タイヤでも好いパフォーマンスが見せられるだろうっていう見方でした。実際にレースでも好いパフォーマンスを出せたと思うので、その辺りはあと1セッションあれば……とか、もう1、2台、まぁ2台とは言わないけど1台チームメイトがいればね、そこらへんの改善、うまく行かなかった時の改善は早いと思いますけど。それでも、少なくとも決勝にマシンを合わせ込むことができた。去年もギリギリでしたけど、今年またそれができたっていうのは、ひとつポジティブだったと思いますね。

「ピットでムニョスとのバトルがありました
これは非常に納得がいってない」


――アクシデントですが、前で何か起きていたのは知っていましたか?
佐藤琢磨:はい。その前に、ムニョスとのピットでのバトルがあったんです。テレビには映ってなかったと思いますけど、非常に納得が行ってないんですよね。ピットレーンの中では僕の方が前だったんです。ピット出口のラインがありますよね? あそこでスピードリミッターをリリースするんだけど、彼はだからその手前でリリースして、僕の方が前でピットアウトしたのに抜いてった。これはペナルティの対象だろうって話を、あのアクシデントが起こる2周前から話してたんだけど、結局インディーカーは対応をせず……ということでした。で、実際にアクシデントが起きた直後だったと思うんだけど、あのコーナーはずーっと回り込んでるんですよね。4コーナーを抜けてからもまだ曲がってるので、多少バック・オフしたんですけど足りなかった。もうあのコーナーに入って見えたのは、3台がグシャグシャになってて、僕のところでは2台が絡んでいて、もうコースの半分を塞いでましたね。しかもそこはライン上で、物理的に僕らは外に行っちゃうから、ホントに頑張って避けようとしたんですけど、避けることができませんでした。非常に残念ですね、そこは。

――手とかは大丈夫でしたか?

佐藤琢磨:手は大丈夫です。

「順位的にトップ5に入っていたということで大丈夫とみていた
これが土曜の苦戦につながった。ここは反省したいと思います


――リタイアという非常に残念な結果となりましたが、クルマが好かったのは救いですね?
佐藤琢磨:そうですね。ちょっと今週末には自分もチームも、皆さんの期待値も高かったと思うし、特に初日が満足行ってなかったんだけど順位的にトップ5に入ってたっていうところで、少し読みを間違っていたかもしれないですね。要するに、クルマの動きとしては満足が行かなかったんだけど、まぁ、周りとの相対的なものとして好かったから大丈夫だろうと見てしまった。その結果が土曜日の苦戦だったので、そこは大きな課題というか、反省をしたいと思います。ただ、その後に(エンジニアの)ドン(・ハリデイ)と色々考えてね、昨日から今日にかけては、今までストリートでやったことないようなセッティングで走ったんですね。それで良いところまで行けたので、そこはひとつ非常に大きな進歩だったと思います。
決勝レース前、サポーターの声援に応える琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 ――次のバーバーですが、今年用のマシンとタイヤで一度テストをしているコースでのレースです。見通しはどうでしょう?
佐藤琢磨:そうですね。去年は、13年の冬のテストがあまり良くなくて、それでレース・ウィークにサーキットに戻った時にはかなり良い走りができていました。それに比べると、今年は冬のテストでトップ5に入れていました。そこそこ良いところにいるので、今回のことも教訓にして、もう一度キッチリと見直しをしながら、今日のレースで得たところもうまく使ってね、もちろんストリートとロードなので全然違うセッティングなんですけど、ヒントはたくさんあるので、それらをうまく使ってバーバーで良い結果に繋げたいです。
以上

2014 INDYCARレポート 第2戦ロング・ビーチ Race Day 決勝:マイク・コンウェイがロング・ビーチでの2勝目

ロングビーチ2勝目を挙げたコンウェイとエド Photo:INDYCAR (John Cote)  
レースを一変させるマルチクラッシュが発生!

 56周目にアクシデントは起こった。
 その時のオーダーは、トップがジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)で、2番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。3番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)で、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が4番手につけていた。
 ポール・ポジションからトップを守り続けていたハンター-レイは、54周目にピット・イン。ブラック・タイヤをチョイスしてコースへと戻った。彼のチームメイトのヒンチクリフも、同じタイミング、同じタイヤ・チョイスでハンター-レイのすぐ後ろでピットアウトした。


2014 INDYCARレポート 第2戦ロング・ビーチ Race Day :スタンディング・スタートで迎えるロングビーチ

全車にオーバーテイクのチャンス!

 昨年導入されたスタンディング・スタートは、ダブルヘッダーの2戦目で行うこととなっていた。それが今年は、ダブルヘッダーではないトヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチでも採用されることになった。
 ロング・ビーチのコースはメイン・ストレートへ繋がる最終コーナーが超低速のヘアピン形状のため、グリーン・フラッグが振られるタイミングでメイン・ストレート上にいられるのはフロント・ロウからの数列だけだった。中団以降はもう大きな車間を空けてスタートを切るしかなく、安全ではある反面、ストリートならではのスリリングさがスタートに備わっていなかった。

 それが今年は、フロントロウがスタート/フィニッシュ・ライン後方のグリッドにつき、全員がメイン・ストレート上から一斉に加速を行う。左に曲がるターン1はおよそ半マイルも先。出場全車にオーバーテイクのチャンスが与えられることとなった。

2014 INDYCAR レポート 第2戦ロング・ビーチ Race Day :スタート・タイヤ トップ8がオルタネート 佐藤琢磨はプライマリー


1  ライアン・ハンター-レイ  オルタネート
2  ジェイムズ・ヒンチクリフ  オルタネート
3  セバスチャン・ブルデイ  オルタネート
4  ジョセフ・ニューガーデン  オルタネート
5  ジャック・ホウクスワース  オルタネート
6  シモン・パジェノー  オルタネート
7  スコット・ディクソン  オルタネート
8  マルコ・アンドレッティ  オルタネート
9  エリオ・カストロネヴェス  プライマリー
10 ジャスティン・ウィルソン  プライマリー
11 カルロス・ムニョス  オルタネート12 オリオール・セルヴィア  プライマリー
13 トニー・カナーン  プライマリー
14 ウィル・パワー  プライマリー
15 佐藤琢磨  プライマリー
16 ファン・パブロ・モントーヤ  オルタネート17 マイク・コンウェイ  プライマリー
18 ライアン・ブリスコー  プライマリー
19 チャーリー・キンボール  プライマリー
20 ミカイル・アレシン  プライマリー
21 カルロス・ウエルタス  プライマリー
22 セバスチャン・サーヴェドラ  プライマリー
23 グレアム・レイホール  プライマリー

後方はプライマリーにはっきり分かれる結果に
 PPからのトップ8がオルタネート(=ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤ)でのスタートを選んだ。
 プライマリー(=ハード・コンパウンドのブラック・タイヤ)の先頭は9番グリッドのエリオで、その隣りのウィルソンもレッドをチョイス。
 彼らの後ろ、11番手からスタートするルーキーのムニョスはレッドだが、その後方13番グリッドからはプライマリーが完全なる主流派と、今回は選択が2パターンにまっぷたつに割れている。予選12位から23位までのうち、レッドでのスタートを切るのはモントーヤだけ。多数派はブラックで、トータル13人がスタート・タイヤに選んだ。
 後方スタートのブラック勢は、燃費セーブでのロング・スティントをトライするのか。それとも早目のピット・ストップを行い、その後はレッドで押し通す作戦か。気温は涼しいまま、路面温度も大きく上がらないコンディションならレッドのライフは長くなるだろうが……。

 どちらのタイヤをスタートで使うにせよ、それらがフレッシュかユーズドかまで申告する義務を出場チームは課されていない。セット数が多くあるブラックはフレッシュを使うのが普通。ユーズドの場合はスカッフィングをしただけの、ほぼ新品。注目はレッドを選んだ面々で、フレッシュかユーズドかは大きなポイントになる。昨年から途中からのルールで、スタートに向けてピットを一端離れたら、グリッド上でのタイヤ交換は御法度。ポール・ポジションのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)をはじめとするトップ8は、どちらのタイヤを履いてダミー・グリッドに現れるだろうか。

以上

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント8 第2戦ロング・ビーチ Race Day ファイナル・プラクティス

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチ
4月13日 Race Day 予選 

1分09秒7161 12位 16周走行  
 

 「トップ10にマシンが戻ってきた感じです」

Jack Amano(以下――):30分間のウォーム・アップ、12番手のタイムがブラック・タイヤで出ていまいた。レッド・タイヤで走ったマシンもいましたから、佐藤選手としてはマシンが良くなっていたということでしょうか?

佐藤琢磨):そうですね。昨日のプラクティス3、それから予選よりも良かったと思いますね。トップ10にマシンが戻って来た感じで、多少は良かったと思います。

2014 INDYCAR レポート 第2戦 ロング・ビーチ Race Day ファイナル・プラクティス:最速はジョセフ・ニューガーデン

この週末好調のニューガーデンがウォームアップでトップに Photo:INDYCAR (John Cote)
予選上位ドライバーがレッドで好タイムをマーク
 決勝日、30分間のファイナル・プラクティスが15℃の涼しさの中で行われた。路面はもちろんドライ・コンディション。路面の温度も今日は低めで、セッション終了時でも22℃だった。昨日の午前中のプラクティスでは26度、午後の予選では46度だったが……。
 最速タイムを出したのはジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)。タイムは1分8秒3447だった。2番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)の1分8秒7762。そして、3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分8秒9968だった。ニューガーデンは予選4位、ブルデイは予選3位、ハンター-レイはポール・ポジション。予選上位のドライバーたちがファイナルプラクティスでも上位に並んだのだが、彼らはレッド・タイヤ装着だった。

2014年4月13日日曜日

2014 INDYCAR レポート 第2戦 ロング・ビーチ Day2 予選:ライアン・ハンター-レイが今季初ポールポジション! 佐藤琢磨はまさかのQ1敗退で15位

一発逆転でポールポジションを獲得! Photo:INDYCAR (John Cote)
午前から路面温度が急上昇
変化したコンディションで状況が一転


 走行2日目、午前中にプラクティス3が行われた。ここで佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は17番手に沈んだ。昨日は4番手と順調な出足と見えていたが、状況は一転した。しかも、ここでの状況の変化は琢磨陣営にとっておおいに不利に働いた。予選のグループ分けは金曜のプラクティスタイムで行われるが、予選直前のプラクティスでトップ10に入るタイムを出したドライバーのうちの6人が琢磨と同じグループ1に配されていたのだ。
 予選開始時の気温は17℃、路面46℃。朝のプラクティスと気温は同じだったが、路面は20度も上がっていた。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント7 第2戦ロング・ビーチ Day2 プラクティス3:「グリップ感がなかったし、滑っちゃってました」

Photo:INDYCAR (John Cote)
トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチ
4月12日 Day2 プラクティス3 
1分09秒0718 17位 23周走行
 

「ラップタイムは上がったけど、相対的にみると悪いですね」
Jack Amano (以下――):思わぬ苦戦となったプラクティス3でしたね?
佐藤琢磨(TS):ちょっと……困りましたね。

――セッティング変更の成果が逆に出てしまった? ラップタイムは昨日の自己ベストより速くなってましたが?
佐藤琢磨:ラップタイムは良くなったけれど、相対的に見ると悪いですね。周りが上がったのでね。パフォーマンスが伸びなかった。

――どのへんが、どう伸び悩んだのでしょう?
佐藤琢磨:全体のグリップ感、そしてバランスです。

2014 INDYCARレポート 第2戦 ロング・ビーチ Day2 プラクティス3: ウィル・パワーがトップタイム

2日目をトップタイムでスタートしたパワー Photo:INDYCAR (John Cote)
 2日目、タイヤラバーも乗り、ラップタイムが一気に向上

 プラクティス3は昨日と同じく朝10時にスタート。気温も昨日とほぼ同じ16℃だった。
 45分間のセッションは一度も赤旗で中断されることがなく、各チームとも数回ピットでセッティングを調整を行うことができていた。
 昨日からの走行でタイヤラバーも路面に乗って来ており、涼しい気温がプラスに働いてラップタイムは一気に向上した。最速タイムはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が記録。走行開始から10分も経たないうちに1分8秒台へと突入してトップに立ったパワーは、その後にジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、マイク・コンウェイ(エド・カーペンター・レーシング)にトップを奪われたものの、ピットでのセッティングの微調整を二度行った後、1分8秒2142を出してトップに復活。次のラップでは1分8秒1696をマークし、これがプラクティス3、そして今週末のトップタイムとなった。昨日シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)が記録したトップタイム=1分9秒1488よりも1秒近くも速いラップだった。