2015年5月23日土曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月22日 カーブ・デイ:最速はウィル・パワー! 佐藤琢磨、ついにホンダ勢トップの5位に!!

決勝に向け順調な仕上がりを見せる佐藤琢磨 Photo:INDYCAR(Forrst Mellott)
ペンスキーとチップ・ガナッシが4位までを占有
 1時間のみのファイナル・プラクティス、トップは予選2位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。スピードは229.020mphも出ていた。大きなトウをもらった結果だった。
 2番手はポール・シッターのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。スピードは228.585mph。パワーは46周、ディクソンは44周をこのセッションで走った。

2015年5月22日金曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第99回インディー500 5月21日 メディア・デイ インタビュー:「今年は手応えのあるクルマ造りができたと感じています。あとはカーブ・デイに最終確認をするだけです」

Photo:Naoki Shigenobu
「今年は一日も休みがありません」

Jack Amano(以下――):この2日間で少しは休めましたか?

佐藤琢磨:まぁ、そうですね。トラック・アクティビティはなかったですから。でも、その分、いつも通りメディア・ワークというかがありました。今年は1日も休みがないんですよね、そういう意味では。毎日何かがあって。ただ、昨日と今日は比較的にタイム・スケジュール的には割とゆっくりしています。火曜日は移動がちょっと多かったですけどね。

――今年はオハイオ州のシンシナティに行ったんですね?

佐藤琢磨:はい。クルマで2時間ちょっとで行ける距離なので、そんなにキツくはなかったです。

――それでも往復4時間以上ですから、大変と思います。

佐藤琢磨:まぁ、1日潰れますね、やっぱり。朝の10時半ぐらいに出て、帰って来たらもう夕方の6時半でした。晩ご飯食べて1日が終わりました。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月22日 カーブ・デイ:カルロス・ウェルタスの出走不許可に

予選18番手につけて、ここまで順調な仕上がりを見せていたウェルタスだったが、無念のドクターストップ。右はムニョス
Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) 
耳の病気が発覚してドクター・ストップ

 デイル・コイン・レーシングの18号車で第99回インディー500に出場するはずだったコロンビア出身のカルロス・ウェルタス(24歳)だが、健康上の理由で今日のファイナル・プラクティスからの走行が許されないこととなった。

2015年5月21日木曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500:予選ルールの変更は正しかったのか?


シボレー3台がクラッシュし舞い上がった原因はやはりシボレー・エアロキットにあるのか?
Photo:INDYCAR(Mike Young)
幸か不幸か実現しなかった新エアロキットでの予選

 エアロキットを使ってのインディ500予選を楽しみにしていたが、「エアロは決勝用オンリー」なんていうルール変更がされてしまった。その上に「ターボのブーストも決勝用の低いので」というオマケも付いた。
 予選1日目の土曜日、2台がアタックを完了させ、3台目のアタック中に雨が降り出した。あの時、もう新エアロと予選用ハイ・ブーストでの戦いはすでに始まっていたということだ。雨が降らずに予選が続いてたらどうなっていたんだろう? 

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月20日:ジェイムズ・ヒンチクリフの快復進む

5月18日、プラクティスでマシンに乗り込むヒンチクリフ。
快方に向かっているというが、詳細な容態はいまだ不明のままだ。Phito:INDYCAR (Joe Skibinski)
緊急手術から3日、集中治療室を出て一般病棟に
 5月20日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイでのアクシデントと、その日のうちに行った手術から3日目を迎えたジェイムズ・ヒンチクリフは急速な快復を見せ、インディアナ大学ヘルス・メソジスト病院内の集中治療室から通常の病室に移った……とインディーカーが発表した。同リリースによれば、ヒンチクリフには現時点で更なる施術は必要ないとの診断も下されており、「完全に回復できるだろう」との見方も示されたという。

2015年5月20日水曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月19日:心配されるヒンチクリフの容態

5月19日、スコアリング・パイロンにヒンチクリフへのメッセージが表示されている
Photo:INDYCAR(Chris Jones) 
伝えられているより重傷だったヒンチクリフ
しばらくはレース欠場を余儀なくされる状況


 ジェイムズ・ヒンチクリフの昨日のアクシデントでの負傷は、実はかなり大きなものだったようだ。今日、インディーカーは彼の容態の続報を以下のように発表した。「昨日のインディアナ大学ヘルス・メゾジスト病院で手術を受けたヒンチクリフは快復基調で、容態は安定している。負傷したのは左大腿上部及び骨盤周辺。集中ケア・ユニットに入っている彼は、今後暫くはインディーカー・シリーズのレースに出場することができなくなった」。

2015年5月19日火曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day8 5月18日 プラクティス:2セッションのプラクティス、セイジ・カラムが227.831mphで最速!佐藤琢磨は224.483mphで12番手!! 

一夜明け、予選通過ドライバーが記念撮影 
Photo:INDYCAR(Jim Haines) クリックして拡大
ジェイムズ・ヒンチクリフがクラッシュで決勝出場の危機
 
 午後12時半にプラクティス開始。ところが、まだ走行開始から1時間も経っていない午後1時20分過ぎにジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が右フロント・サスペンションのプッシュ・ロッド破損というトラブルによりターン3で単独クラッシュ(!) マシンを大破させ、彼自身も病院へと運び込まれた。ターン3のフェンスにもダメージがあったために長時間のイエロー・フラッグが出され、そのままセッションにチェッカード・フラッグが振り下ろされた。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月17日 予選 その2:記録、数字で見る今年の予選 

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ディクソンは自身2回目、チップ・ガナッシは4回目のインディー500PP獲得
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のポール・ポジション
 ディクソンにとってインディーカー・キャリア通算22個目のPP=インディー500での2回目のPP(1回目は2008年で、その年のレースで彼は優勝を飾っている。ディクソンのインディー500優勝は、これまでのところ08年の1回のみ)。

2015年5月18日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント第99回インディ−500 Day7 5月17日 予選その2:「明日もう一回プラクティスがあるので、決勝用のクルマを仕上げればいいんです。決勝は大丈夫です」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「マルコは4速から6速まで使っていた」

Jack Amano(以下――):今日の予選が決勝用ブーストと決勝用エアロでの戦いになった。それはレースに何か役立ちますか?

佐藤琢磨:いえ、特にはないと思います.今日の予選、結局僕らはマシンを合わせ込めなかった。逆にアンドレッティ・オートスポートはそれができていた。今日のサプライズ的なものとして、彼らの見せたパフォーマンスがあったと思います。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第99回インディー500 Day7 5月17日 予選その1:「風がすごく強かった。風がネックで、ギヤリングがまったく合ってなかった。僕らは通常の予選でギヤシフトをしないんですが、今日は変えた者勝ちでした」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
 「最初のプラクティスのまま行きたかったですね」
 
Jack Amano(以下――):朝のエド・カーペンターによる事故でルール変更がなされ、もう一度プラクティスが行なわれました……が、その前の最初のプラクティスは非常に好調に見えていましたよね?
 
佐藤琢磨:はい。231mphが出せました。あのまま行きたかったですよね。でも、安全第一ですから仕方が無いです。僕らドライバーだけじゃなく、観客にも危ないですから、その点はルールに従います。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day7 5月17日 予選:アタック1回のみの予選でスコット・ディクソンがポール・ポジション獲得

Photo:INDYCAR(Forrest Mellott) クリックして拡大
シボレーが予選トップ5を独占! ホンダ勢最速はウイルソン

 ターボのブースト圧を予選用から決勝用に下げ、エアロ・キットは決勝を走る時と同じ仕様を使うことが義務づけられた予選は、残された時間の関係で各自にアタックのチャンスが一度しか与えられないこととなり、その1回のチャンスで4ラップ平均226.760mphをマークしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がポール・ポジションを獲得した。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day7 5月17日 予選前プラクティス:最速はウィル・パワー=初のインディ500PPなるか?

Photo:INDYCAR(Jim Haines)
天候:曇り 一時 晴れ
気温:24~25℃


決勝用エアロ、決勝用ブーストでの予選のため30分のプラクティス

 朝のプラクティスでエド・カーペンターがクラッシュ(!) ドライバー及びファンの安全に不安発生……ということでインディーカーは「エアロ・パッケージは決勝用にして、ターボのブーストも下げての予選にします」という大胆な決断を下した。「スピードは下がるけど、安全最優先てことで……」という予選が行われることになったのだ。 
その準備として、2グループに30分ずつのプラクティス・タイムがもう一度与えられた。幸い、天気は今日1日持ちそうな雰囲気が漂って来ていた。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day7 5月17日 予選:新ルール&新スケジュール発表

 決勝用エアロ、決勝用ブーストでアタックは1回のみ!ファスト9も中止に

エド・カーペンター(CFHレーシング)の朝のアクシデントでインディカーは今年のエアロ・キット装着マシンに危険の要因がある可能性を心配、ルールを変更して予選を行うこととなった。

 ルール1:予選と決勝で同じエアロ・コンフィギュレーションを採用すること。
 ルール2:ターボのブースト圧を決勝と同じレヴェルに下げて予選を行なう。
 ルール3:アタックはひとり1回のみで、ファスト9によるポール・ポジション争いはナシ。
 ルール4:予選のシリーズ・ポイントは与えない。


 新スケジュールは
 午後1時30分~2時 グループ1 プラクティス
 午後2時~2時30分 グループ2 プラクティス
 午後3時15分 予選開始:全車アタックは1回のみ
 全員が1回のアタックを完了した30分後、31~34位だったエントラントによるバンプ・アウト合戦。

以上

2015 INDYCAR レポート 第99回インディー500 Day7 5月17日 プラクティス7:エド・カーペンターがクラッシュ!

3番手タイムをマークしながらクラッシュしてしまったカーペンター。幸い本人は無傷だったが……
Photo:INDYCAR(Chris Owens)
アクシデント後、プラクティスは赤旗中断
その後、走行再開されず2時間以上が経過


 予選2日目、朝のプラクティスでエド・カーペンター(CFHレーシング)がクラッシュした。予選シミュレーション中で230mph台をマークした次のラップ、カーペンガーはターン2でスピンし、宙を舞って裏返しにコースに着地したクリックして動画視聴)。

2015年5月17日日曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第99回インディー500 Day6 5月16日 予選1日目中止 その2:「予選はあとはもうやってみなければわからない。僕らとしてはファスト9に入ること、ホンダ勢のベストになることを狙って行きたいです」

Photo:INDYCAR (Walter Kuhn)
「単独走行でも230.5mphを出して、4周目まで230mph台を維持するというのが
自分たちのシミュレーションでした」


Jack Amano(以下――):朝のプラクティスから予選にはセッティングを変更する考えでしたか?

佐藤琢磨:ほとんど変えなかったです。朝のプラクティスで1回予選シミュレーションをやりました。僕らがクジ引きで引いたアタック順は結構早かったので、すぐにクルマの準備を整える必要がありました。テックも通さなければいけないし、細かい用意もありますから。例えば、カウルとカウルの隙間をテープを貼る作業とかです。空気の流れを良くするために行うものです。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第99回インディー500 Day6 5月16日 予選1日目 中止 その1:「今日の自分たちは良かったので、できれば予選をやってみたかったです」

Photo:INDYCAR クリックして拡大
「230mphで4周を続けて走れたっていうのは初めての経験で
それはすごくポジティブでした」


Jack Amano(以下――):予選に向けて気持ちを高めて行ってたと思うんですが、中止になっちゃいました。

佐藤琢磨:プラクティスが多くなる分には自分たちの走りを最適化ができるのでいいと思うんですが、周りも一緒なんですよね、そこは。そう考えると、周りと比べてっていう相対的な話になってしまいますけど、今日の自分たちはとても良かったので、できれば今日、やっぱり予選をやってみたかったなっていう気持ちが強いですね。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day6 5月16日予選:予選は明日、最初からやり直し

Photo:INDYCAR(Leigh Spargur)
予選はアタックは1回のみに!
 午後2時10分、インディーカーは今日の予選を中止することと決定した。コースはすっかり水浸しで、雨が止む可能性もないと見られたからだ。
 明日、予選は最初からもう一度行なわれる。カルロス・ウェルタス(デイル・コイン・レーシング)とライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はアタックを完了していたが、それもカウントされない。完全リセットだ。

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月16日予選:雨のため予選中断中

曇り空の中スタートした予選だったが…… Photo:INDYCAR(Jim Haines) クリックして拡大
ディクソンのアタック中にイエローフラッグ提示

 第99回インディー500の予選は、今日、5月16日(土)の午後12時25分に始まったが、3人目のアタッカーとしてコース・インしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が計測1周目に231.357mphを記録した直後、雨によるイエロー・フラッグが出された。ディクソンはスロー・ダウンして無事にピットへと帰還した。最初は弱降りだった雨だが、1時半過ぎに強く降り始め、中断は長引きそうな気配だ。もしかしたら、今日の予選再開はないかもしれない。
 ディクソンの前にはカルロス・ウェルタス(デイル・コイン・レーシング)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がアタックを終えていた。ウェルタスは4周平均が228.235mphで、ハンター-レイは229.845mphだった。


11番手アタックの佐藤琢磨は待機
 予選が再開される時は、ディクソンが最初のアタッカーとなる……が、こんなに雨が降っては、路面のグリップは大きく落ちてしまうだろうから、最初のうちのアタッカーたちは不利だ。

アタック中に黄旗となりガレージに引き上げるディクソン Photo:INDYCAR(Jim Haines) 
 ディクソンの次はエド・カーペンター(CFHレーシング)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、セバスチャン・サーヴェドラ(チップ・ガナッシ・レーシング)……と昨日のクジで決まった順番は続いて行く。今日までの練習で走らせていないTカーで出走するチーム(エリオ・カストロネヴェス以外)はほぼないはず(近頃のTカーはエンジンをプライマリー・カーから移植しないと走らせることが許されないので、そこまで手間をかけるチームは少ない)で、その場合、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はディクソンから数えて11番目にアタックを行うこととなる。
以上

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day6 5月16日 プラクティス6:予選直前プラクティス最速はエリオ・カストロネヴェスの233.474mph


天候:曇り 一時 雨
気温:21℃

グループ1ではヒルデブランドがトップ!トータルでも2位に
 雨のために午前8時スタートの予定だったプラクティスは午前10時5分に始まった。昨日のクジ引きで決まったアタック順が早い、遅いで2グループに分けられてのセッションだ。
好調なJRヒルデブランド 
Phito:INDYCAR (Forrest Mello) 

 予選は午前11時45分に開始の予定だったが、今朝のプラクティス2グループ目でまた雨が降ったため、予選開始は12時25分になることが発表された。
 グループ1ではJR・ヒルデブランド(CFHレーシング)が今月の最速ラップを更新する232.985mphをドラフティング効果アリで記録した。佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)もトウの影響を受けてだったが、230.959mphを出した。
 グループ2ではエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)がトウありだったが233.474mphで今年の最速となった。
 気温が21°Cで始まったプラクティスは、時間が経過しても温度が上がらず、路面によりラバーの載ったグループ2でより速いスピードが出ていた。それでもグループ1最速だったヒルデブランドが2番手で、3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の231.918mph。4、5番手にもチーム・ペンスキーのドライヴァーたちがウィル・パワー、ファン・パブロ・モントーヤの順で並んだ。ペンスキー勢は4人全員がトップ5入りだ。そして、シボレー軍団のトップ5スウィープでもあった。





ヒンチクリフがホンダ勢最速の6番手に
 ホンダ勢のトップはジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の6番手=231.649mphだった。こちらもトウあり。次の7番手がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)=シボレー=231.640mphで、8番手は昨日もホンダ勢で2番手につけていたルーキーのギャビー・シャヴェス(BHA・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)=231.345mphだった。
 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は11番手。230.959mphをトウありだったが記録した。シャヴェスの後ろで琢磨の前の順位にはチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)、カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)がつけた。
 今朝のプラクティスでは32台が走行。デイル・コイン・レーシングのカルロス・ウェルタスとトゥリスタン・ヴォーティエが走らなかった。
以上