2016年12月3日土曜日

2016 INDYCAR ニュース 12月2日:佐藤琢磨がアンドレッティ・オートスポート入り=正式発表

カーナンバーは26! 琢磨のアンドレッティ・オートスポート入りがようやく正式発表に Photo:INDYCAR (Tim Holle)
琢磨のパフォーマンスで、アンドレッティ・オートスポートもさらに強固に

 12月2日、「佐藤琢磨は26号車をドライブして2017年シーズンを戦う」とアンドレッティ・オートスポートからついに正式発表がなされた。
 「佐藤の加入で4度のタイトル獲得経験を持つ我らがチームはトップ・コンペティターとしての地位を保つだろう」ともリリースにはあった。元インディーカー・チャンピオンのマイケル・アンドレッティが率いるチームは、琢磨のパフォーマンスに強く期待をしているのがわかる。


2016年11月16日水曜日

2016 INDYCAR ニュース 11月15日:フォイトはムニョスとデイリーで決定

2017年はムニョスとデイリー、24歳のドライバー二人のライン・アップに Photo:AJ.Foyt Enterprise
ABCサプライとの契約は2018年まで継続確定!
 AJ・フォイト・レーシングが来年度の体制を発表した。
 ドライバーはカルロス・ムニョスとコナー・デイリーが、佐藤琢磨とジャック・ホウクスワースの代わりに起用される。
 ABCサプライとのスポンサー契約も2018年シーズンまで継続となった。2017年は13年目、2018年は14年目のメイン・スポンサー担当となる。この長期的関係は素晴らしいもので、ターゲットがチップ・ガナッシ・レーシング・チームズを離れたことで、ABCサプライは1チームを連続して最も長くサポートし続けるスポンサーとなる。
 エンジン及びエアロキットのブランド変更(ホンダからシボレーへ)に対する発表はなかった。

2016年11月5日土曜日

2016 INDYCAR レポート:佐藤琢磨、アンドレッティと契約――いまだアンドレッティ・オートスポートから正式発表はないが

まだ契約はサインに至ってない模様……正式発表は??

 今週の月曜(10月31日*編集部注)、佐藤琢磨がアンドレッティ・オートスポートと契約した模様……とお伝えした。アメリカのレース専門ウェブサイトがまず書いて、レース誌のサイトもしばらくしてから追随。本サイトは独自のアメリカのソースから情報を入手し、記事にした。
 しかし、その後にチームによる公式発表がなされない。そこで更に取材を続けて行くと、まだ契約は完了したワケではないようだ。来年、琢磨がアンドレッティで走ることはほぼ間違いないようだが……。おそらく、契約の細部の確認作業などが続いているのだろう。正式発表は今月中に行なわれると予想される。早ければ、今から1週間~10日以内に行われるのではないだろうか。

2016年11月1日火曜日

2016 INDYCAR ニュース 11月1日:佐藤琢磨がアンドレッティ・オートスポートと契約

インディーカー・シリーズ参戦8シーズン目にして、ついにリーディング・チームへの移籍を果たした琢磨。2017年シーズンへの期待は高まるばかりだ Photo:INDYCAR (Jim Holle)
強豪アンドレッティ4カー体制の一員に!
 
 2010年からインディーカー・シリーズで戦っている元F1ドライバーの佐藤琢磨は、8シーズン目をホンダ・ユーザーの強豪アンドレッティ・オートスポートで戦うことになったようだ。

2016 INDYCAR ニュース 10月31日:佐藤琢磨、アンドレッティ・オートスポートとサインか?

来季の動向が注目された琢磨だが、ホンダの基幹チームへの移籍を実現したもよう Photo:INDYCAR (Karl Zemlin)
速報! AJ・フォイト・エンタープライゼスがシボレーにエクィップメント・チェンジするために離脱確実と見られていたインディーカー・ドライバーの佐藤琢磨は、2017年はアンドレッティ・オートスポート入りして4カー体制の一翼を担うことになるようだ。

2016年10月25日火曜日

2016 INDYCAR ニュース 10月23日:AJ・フォイト・エンタープライゼスが大改革

AJ.フォイトレーシングと佐藤琢磨のコンビネーションは今シーズンをもって終了。新たなチームに移籍することに。ホウクスワースも放出されることに。 Photo:INDYCAR (Jim Haines) 
ホンダからシボレーに鞍替え! 佐藤琢磨の移籍は必至

 AJ・フォイト・エンタープライゼスは2017年からエンジン及びエアロ・キットをホンダからシボレーへとスイッチする計画だ。まだ正式発表はないが、オーナーのAJ・フォイトも、チームの代表を務めるラリー・フォイトもその方向性で動いていることを認めている。

2016年10月8日土曜日

2016 INDYCAR ニュース 10月7日:チップ・ガナッシがホンダ陣営に復帰

ターゲット最終年の今シーズンを最後に3年間続いたシボレーとのコンビネーションも解消。2017年シーズンはインディーカーの歴史を彩ったチップ・ガナッシ・ホンダが久々に復活する Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
チップ・ガナッシとホンダ、強力なコンビネーションが復活
 噂は本当だった。チップ・ガナッシ・レーシング・チームズがホンダに戻って来る。複数年契約だという。

2016年10月6日木曜日

2016 INDYCAR ニュース 10月5日:ニューガーデンとペンスキーが契約

インディーカー・キャリア6年目のシーズンをペンスキーで迎えることになったニューガーデン。待望のアメリカ人ペンスキー・ドライバーの誕生でファンの期待も高まる Photo:INDYCAR (Chris Owens)
ニューガーデンのカーナンバーは「2」!

 チーム・ペンスキーは、2017年の彼らのライン・アップにジョセフ・ニューガーデン(25歳)を加えることを発表した。彼が乗るマシンはカー・ナンバー2というのだから、ファン・パブロ・モントーヤは放出という意味だろう。契約年数については明らかにされていない。

2016年10月4日火曜日

2016 INDYCAR ニュース 10月3日:ロッシのアンドレッティとの契約が発表に

アンドレッティ=ハータのジョイント・チーム2シーズン目となる2017シーズン、ロッシは「フロント・グリッドを確保し続けることにフォーカスする」と語る Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) 
昨年同様AAとハータのジョイント体制で98号車をドライブ

 2016年のインディー500で優勝したアメリカ人ルーキー、アレクサンダー・ロッシが2017年もアンドレッティ・オートスポートからヴェライゾン・インディーカー・シリーズに参戦することと決まった。記念すべき第100回インディー500を制したアンドレッティ・オートスポートとブライアン・ハータ・オートスポートによるジョイント・チームからのエントリーで、98号車を走らせることとなる。契約年数についての発表はなされていない。

2016年10月3日月曜日

2016 INDYCAR ニュース 10月1日:アンドレッティとハータのジョイント来シーズンも継続へ

今年インディー500を制したAAとハータのコンビネーションは来年も継続!! Photo:INDYCAR (Chris Owens)

インディー500ウィナーのロッシも複数年契約締結濃厚!
AAはハンター-レイ、アンドレッティのラインアップ維持


 アンドレッティ・オートスポートとブライアン・ハータ・オートスポートのジョイントは、来る2017年シーズンも続くこととなった。2016年に行われた第100回インディー500で優勝したコンビネーションは、スノコ・ルーキー・オヴ・ザ・イヤーもアレクサンダー・ロッシに受賞させることに成功した。
 そのロッシは2017年も彼らのドライバーであり続けるのだろうか? その発表はまだなされていないが、そうなる可能性は高いようだ。ロッシはF1への復帰が難しいと判断し、インディーカーでトップを目指すべく、複数年契約を結ぶものと見られている。アンドレッティ・オートスポートのライン・アップはライアン・ハンター-レイ、マルコ・アンドレッティ、アレクサンダー・ロッシの3人が来年も継続ということだ。カルロス・ムニョスは移籍する可能性が高いようだが、その落ち着き先は??
以上

2016年9月21日水曜日

2016 INDYCAR ニュース 9月20日:ジョセフ・ニューガーデンがチーム・ペンスキー入りか?

昨シーズン2勝、今シーズン1勝。テキサスでの骨折にもかかわらずランキング4位につけたニューガーデンの実力は本物。ペンスキー入りとなれば、ファンが待望したアメリカ人のペンスキー・ドライバー誕生となるが…… Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)  
ペンスキーから放出されるのはモントーヤ!?

 エド・カーペンター・レーシングとの単年契約がシーズン閉幕とともに終了するジョセフ・ニューガーデン(25歳)は、2017年はロジャー・ペンスキー率いるシリーズ最強チームで走ることとなりそうだ。

2016年9月20日火曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝 その4:「自分たちは来年、今シーズンよりもずっと良くなると思ってます。全車同じ新エアロが導入される2018年につなげるために、来年シッカリ走れるような準備をしたいですね」

「これで辞められない!ここで辞めたらもったいない!!」

――来年は、どうでしょうか?

佐藤琢磨:コレで辞められないですよ。ここで辞めたらもったいないですよね。どんどん後退したまま終わっちゃうみたいだから。やっぱりもう1回、シッカリと上位で戦って行きたいと考えています。

2016年9月19日月曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝 その3:「大きなトライができたシーズンでした。今までなら考えつかなかったり、やれなかった部分でたくさんトライできました」

「チームとしてはリザルト以上に進化を遂げたシーズンでした」

――次に、今シーズンを振り返ってください。ストリートでは奮闘していましたね?

佐藤琢磨:だから、ストリートが少ないですよね。ボストンはなくなっちゃったし。相変わらず、イジメが続いてますね。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝 その2:「8番手まで上がってたところでみんなと同じストラテジーになる展開になってたら良かったですけどね。だけど全ラップ思い切りプッシュしていたし、精一杯がんばりました」

「ヒンチクリフとのバトルは、やっつけたかったですね」

――最後はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)とバトルになりました。

佐藤琢磨:はい。前にジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がいたんですが、どうも前のクルマに近づくと厳しいですね。なかなか近づけなくて。アソコのバトルでは相手をやっつけたかったですけど、ちょっとスピードが足りなかったですね。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝 その1:「イエローが出る前に上位陣が全員ピットした。自分たちにとっては最悪の状況になりました」

レッドを履いてのスタート・スティントでアンドレッティ勢とポジションを争う琢磨。想定以上にマシン状態がよく、ピットインを少し引っ張る作戦に変更 Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
「スタートが良かったので少し引っ張る作戦に変わりました」

Jack Amano(以下――):スタートでの混乱はうまく潜り抜けましたね?

佐藤琢磨:そうでしたね。1コーナーで順位を上げて、7コーナーのアクシデントもうまく潜り抜けたので、数ポジション・アップできました。今日のウォーム・アップ後に話した通り、ちょっとスタートのデキが良かったので早目にピットに入る作戦から、少し引っ張る作戦に変わりました。レッド・タイヤ装着でしたが、前を行くクルマに離されることなく走れていたので、戦略としては、あの時点で4ストップになりそうな感じがしていましたね。

2016 INDYCAR レポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝:パジェノーが5勝目を挙げてチャンピオンに

パワーに付け入る隙を与えぬポール・トゥ・フィニッシュでパジェノーがタイトル獲得! 今シーズンは通算5勝、7PPという圧倒的な強さだった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 文句のつけようのない新チャンピオンが誕生!

 開幕2戦目にポイント・リーダーとなり、そのポジションを保ち続けて最終戦を迎えたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は、ポール・ポジションから優勝を飾り、念願だったインディーカー・チャンピオンの栄冠を手にした。7回のポール・ポジションと5回の勝利は、どちらも今シーズンの最多。正真正銘の、文句のつけようがない王者の誕生となった。

2016 INDYCAR レポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day スタート・タイヤ:22人中21人がNEW オルタネートでスタート

 プライマリーはデイリーのみ! ここまで偏るのはかなり稀なケースだが、 USEDもキンボールひとりだけ。コチラも超・希少。
1    シモン・パジェノー NEW オルタネート
2    エリオ・カストロネヴェス NEW オルタネート
3    ファン・パブロ・モントーヤ NEW オルタネート
4    ウィル・パワー NEW オルタネート
5    グレアム・レイホール NEW オルタネート
6    ライアン・ハンター-レイ NEW オルタネート
7    スコット・ディクソン NEW オルタネート
8    アレクサンダー・ロッシ NEW オルタネート
9    セバスチャン・ブルデイ NEW オルタネート
10    ジョセフ・ニューガーデン NEW オルタネート
11    ミカイル・アレシン NEW オルタネート

12    チャーリー・キンボール USED オルタネート
13    トニー・カナーン NEW オルタネート
14    マルコ・アンドレッティ NEW オルタネート
15    佐藤琢磨 NEW オルタネート
16    カルロス・ムニョス NEW オルタネート
17    ジャック・ホウクスワース NEW オルタネート
18    マックス・チルトン NEW オルタネート
19    スペンサー・ピゴット NEW オルタネート
20    ジェイムズ・ヒンチクリフ NEW オルタネート

21    コナー・デイリー NEW プライマリー
22    RC・エナーソン NEW オルタネート
 以上   

2016 INDYCAR レポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day プラクティス・ファイナル:最速はジョセフ・ニューガーデン。佐藤琢磨が3番手

予選10番手のニューガーデンがプラクティス・ファイナルでトップ・タイムをマーク Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) 
気温27℃!週末で一番の暑さの中で迎えたファイナル・プラクティス

 30分間のプラクティス・ファイナルは午前11時30分からと遅いスタートだった。この前にピレリ・ワールド・チャレンジというGTカー・カテゴリーのレースが行われたのと、インディーカーのレースのスタートが午後3時50分と遅いためだ。
 気温は27℃と、金、土曜の午前中のプラクティスよりも明らかに暑いコンディションで今日の走行は始まった。路面温度はすでに40度を越えており、セッション終了時には43℃となっていた。昨日の予選での路面温度の最高は47℃だった。今日は週末で一番の暑さとなる予報が出ており、レース・スタート時の気温は、昨日までの最高の34℃を越す35℃以上になる可能性がある。

2016年9月18日日曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選:「明日はストラテジーを使って、チャンスがあった時にキッチリとものにできるような状況で走りたいと思います」

レッド2セット投入もわずかに及ばずセグメント1敗退。予選15位となった琢磨だが、明日の決勝ではタクティクスを駆使して上位進出を目指す Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「自分たちなりにまとめ上げましたが
競争力が一歩足りませんでした」


Jack Amano(以下――):レッド・タイヤを連投していましたね?

佐藤琢磨:過去数戦、予選ですーっと、本来の予選を戦うべき姿になっていました。そうした中で、今日の自分たちは、自分たちなりにまとめ上げた方だと思います。ただし、非常にフィールドがタイトだったことで、競争力が一歩足りなかった、及ばなかったというところでしたね。

2016 INDYCAR ニュース 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選:ポール・ポジションはシモン・パジェノーが獲得

パジェノー、会心の走りでポール・ポジションを獲得!タイトルに向けて前進!! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
パジェノー、ユーズド・レッドでレコード・タイム更新

 最終戦グランプリ・オブ・ソノマの予選でポール・ポジションを獲得したのは、ポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だった。予選のセカンド・セグメントをユーズド・レッド・タイヤで戦いながらトップ6入りを成功させたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)がファイナル・セグメントでアドバンテージを持っており、アタック1周目で1分16秒4134という今日の最速ラップをマークしてトップに立った。それをパジェノーはユーズド・レッド・タイヤ装着で破ってみせた。


2016 INDYCAR ニュース 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day2 プラクティス3:マルコ・アンドレッティが最速!佐藤琢磨、12番手に浮上

マイケル・アンドレッティ、今年のインディー500のプラクティス1以来のセッション・トップ・タイムを記録 Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
マルコ、インディーカー初優勝の地で久々のトップ・タイム
アンドレッティ―勢、セットアップ好調

 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)がプラクティス3で最速ラップをマークした。昨日エリオ・カストロネヴェスの記録したベスト=1分16秒6678を破る1分16秒3053を9周走ったうちの5周目に叩き出したのだ。もちろん、昨日のプラクティス2での路面温度の最高が45℃だったのに対して、今朝の最高は38℃と低かったが、ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)=1分16秒3756、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分16秒4339を抑えてトップとなった。


2016 INDYCAR 佐藤琢磨ニュース 9月17日:チーム・ペンスキーのシモン・パジェノー、来年の10レースでメナーズがスポンサーに

Photo:Menards
第101回インディー500もメナーズ・カラーで出走!
 今年からチーム・ペンスキーのスポンサーとなり、シモン・パジェノーのマシンを5レースで彩ったメナーズが、来る2017年は10レースでメイン・スポンサーを務めることが、今日ソノマ・レースウェイで発表された。この10戦の中にはもちろん第101回インディー500が含まれる。ペンスキーとメナーズの契約は、2017年以降にまで続くものになるという。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス2 :「厳しいセッションでしたが、クルマの動きは良くなっているところもあるので、明日は足りなかったところを埋めて走りたいです」

「バランスとグリップ感をもう一段上げたい」
Jack Amano(以下――):気温、路面温度ともに上がったプラクティス2はどうでしたか?
佐藤琢磨:なかなか厳しいセッションでしたね。ニュー・タイヤのおいしいところをすべて使ったという感じではないので、出し切ってない感はあります。それでも、バランスとグリップ感は両方とももう一段上げたいですね。

2016年9月17日土曜日

2016 INDYCARレポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス2:午後のセッションもエリオ・カストロネヴェスが最速! パワー2位、パジェノー3位

初日のトップタイムを譲らなかったカストロネヴェス。チームペンスキーとしてランキング1-2-3を目指す Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
カストロネヴェス「すべて順調に進んでいる」
 プラクティス1に最速ラップ=1分17秒3298をマークしていたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が、午後のプラクティス2では1分16秒6678を叩き出しして2セッション連続トップとなった。走行ラップ数は11周と今回も少な目だった。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス1:「いつもはここまで結構時間がかかっちゃうので沈んでますけど、今日はそこそこの状態からスタートしたので良かったです」

テストの成果でプラクティス1からマシンの仕上がりもよく、佐藤琢磨は8番手でこの週末をスタート Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) 
「先週のテストでクルマはそこそこまとまって来ました」
Jack Amano(以下――):先週のテストはどうでしたか?
佐藤琢磨:久々のテストだったし、今年最後のものでもあったので、結構色々なものを試したんですけど、ソノマってミッド・オハイオと一緒で独特のセッティングがあるんです。テストもなかなか良いセッティングにするのは難しかったですけど、2台で手分けして色々進めて、非常に好い1日にできていたと思います。

2016 INDYCARレポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス1:最速はエリオ・カストロネヴェス

ターン8を行くカストロネヴェス。ペンスキー勢としてトップタイムヲマークしたが、タイトル争いの二人はいずれも10番手以下にとどまった Photo;INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
2番手以下にホンダ勢がズラリと並んだプラクティス1
佐藤琢磨も8番手タイムと順調な走りだし


 プラクティス1は1時間15分。最速はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の1分17秒3298。エリオが走ったのは4周だけだったが……。

2016 INDYCARレポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ プレビュー:555 vs 512

サンフランシスコのエンバカデロで行われた最終戦プロモーションでアスター・カップを挟んで並ぶパジェノーとパワー。両者を隔てるのは43ポイント! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ペンスキー同士のタイトル争いがいよいよ決着

 いま、2016年ヴェライゾン・インディーカー・シリーズの最終戦がスタート! 出場22台がコース・イン。最初のプラクティスにグリーン・フラッグが振り下ろされた。気温は17℃。寒いっ! 陽は出てるのに……。

 ここでチャンピオン争いについて整理をしておこう。シモン・パジェノー=555点。ウィル・パワー=512点。その差は43点。今シーズンのチャンピオンになる可能性を残してソノマ入りしているのは、このチーム・ペンスキーのドライバーたち2人だけだ。
 開幕から2戦連続で2位フィニッシュしてパジェノーはポイント・リーダーになった。そして、それ以来ずっとトップの座を守り続けて来ている。このまま初のタイトル獲得となるか?

2016年9月15日木曜日

2016 INDYCAR ニュース 9月14日:2017年はエアロ・キット開発を凍結、2018年には“ユニバーサル・カー”導入

ホンダ、シボレーの2社のエアロ・キット導入によって、インディーカーからワン・メイク感はなくなったが、新たな問題もまた生じている…… Photo:INDCAR (Chris Owens) 
今シーズン仕様のエアロを2017年シーズンも持越し
 9月14日、インディーカーはエアロ・キットのマニュファクチャラーであるシボレーとホンダは、2017年シーズンに向けての開発を凍結することと発表した。マニュファクチャラー2社は現在使用中のエアロ・キットの仕様で2017年シーズンも戦う。そして、インディーカーは2018年のスタートから“ユニバーサル・エアロ・キット”(全エントラント共通エアロ)を導入するべく準備を進めて行く。

2016年9月9日金曜日

2016 INDYCAR ニュース 9月8日:2017年のテスト・レギュレーション発表

ソノマで最終戦に向けてのワンデー・テストが行われた9月8日、来シーズンのテストのスケジュールとルールが発表に Photo:INDYCAR (Mike Finnegan) 

シーズン中に実施されるオープンテストは4回に

 9月8日、インディーカーは来る2017年シーズン用のテスト・レギュレーションを発表した。柱となるのは、4回のオープン・テストをシーズン中に開催することと、シーズン中のテスト日数の大幅削減だ。

 オープン・テストの日程は以下のとおり。


 2月10~11日:フェニックス・インターナショナル・レーウェイ(1マイル・オーバル) *レースは4月29日
 3月21日:バーバー・モータースポーツ・パーク(常設ロードコース) *レースは4月23日
 5月2日:ゲートウェイ・モータースポーツ・パーク(1.25マイル・オーバル) *レースは8月26日
 9月14日:ソノマ・レースウェイ(常設ロードコース) *レースと同じ週末=予選は9月16日で、決勝が9月17日。


 テストの大半をシーズン中のオープン・テストによって賄うことで、クルーへの負担を減らす。それが最大の目的だ。

2016年9月6日火曜日

2016 INDYCAR ニュース 9月5日:2017年からブレーキ・サプライヤーが変更に

ブレンボに代わってアメリカのパフォーマンス・フリクションが採用に
 ワトキンス・グレン・インターナショナルでの走行初日、インディーカーは来年から全出場マシンのブレーキが、これまでのブレンボ(イタリア)からパフォーマンス・フリクション・コーポレーション=PFC(アメリカ)にスイッチされると発表した。契約は複数年だ。

2016年9月5日月曜日

2016 INDYCARレポート レポート 第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Race Day 決勝:ディクソンが完勝

ディクソンは走行初日から決勝レースのフィニッシュまで、完全に今年のワトキンス・グレンを制圧 Photo*INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
走りでも燃費でもディクソンがライバル勢を圧倒

 ポール・ポジションからスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がワトキンス・グレン・インターナショナルで完勝を飾った。60周のレースには3回のフル・コース・コーションが出されたが、ディクソンは後続に10秒、15秒という大差をつけてリードし続け、50周のリード・ラップとともに優勝。最終スティントでは、スピードだけでなく、燃費でも他を圧倒して見せた。完敗を喫したチーム・ペンスキーをはじめとするライバル勢は、大きな衝撃を受けたのではないだろうか。

2016 INDYCARレポート レポート 第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 決勝スタートタイヤ:プライマリーをチョイスしたのは4台のみ!

トップ14がオルタネート・タイヤ(=レッド・タイヤ)でスタート
グリッドでNEWかUSEDかをチェック

1  スコット・ディクソン  NEWオルタネート
2  ウィル・パワー  NEWオルタネート
3  セバスチャン・ブルデイ  NEWオルタネート
4  エリオ・カストロネヴェス  NEWオルタネート
5  トニー・カナーン  オNEWルタネート
6  マックス・チルトン  NEWオルタネート
7  シモン・パジェノー  USEDオルタネート
8  ファン・パブロ・モントーヤ  NEWオルタネート
9  ジャック・ホウクスワース  NEWオルタネート
10 ミカイル・アレシン  NEWオルタネート
11 RC・エナーソン  NEWオルタネート
12 ジョセフ・ニューガーデン  NEWオルタネート
13 ジェイムズ・ヒンチクリフ  NEWオルタネート
14 チャーリー・キンボール  NEWオルタネート
15 アレクサンダー・ロッシ  NEWプライマリー16 カルロス・ムニョス  NEWオルタネート
17 コナー・デイリー  USEDオルタネート
18 マルコ・アンドレッティ  NEWプライマリー
19 ライアン・ハンター-レイ  NEWオルタネート20 グレアム・レイホール  NEWプライマリー
21 スペンサー・ピゴット  NEWオルタネート22 佐藤琢磨  NEWプライマリー

プライマリー・チョイスは22台の中で僅かに4台のみ! 佐藤琢磨はその中の1人。レッドを路面のグリップの高まっている最終スティントで使う作戦か?
USEDレッドを選んだのはパジェノーとデイリー。他はブレックもレッドも新品投入。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Race Day プラクティス・「ファイナル:レース終盤体力が切れたらアクセルを踏んでいけない。そこがチャンスになるかもしれません」

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
「クルマはボチボチ。まだあんまりしっくりきてはいません」
Jack Amano(以下―-):レッド・タイヤで走るチームも多かったプラクティス・ファイナルでしたが、佐藤選手はブラックでの走行でした。

佐藤琢磨:レッドはなかったので。

――レース用にスクラビングはしていましたね

佐藤琢磨:はい、しました。

2016 INDYCARレポート レポート 第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Race Day プラクティス・ファイナル:最速はスコット・ディクソン

レース前のファイナル・プラクティスをレッドで走行。またしてもディクソンがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
ディクソンはじめ14台がレッドタイヤで走行!
 決勝日の午前中、21℃、路面温度29℃と涼しいコンディションで始まったプラクティス・ファイナル、最速タイムはまたもスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が記録した。セッション前半の10周目に1分23秒7172をマークしてトップに立ち、それを破る者は最後まで出なかった。
 興味深いことに、ディクソンのベストはレッド・タイヤ装着で記録された。ワトキンス・グレン・インターナショナルでの2010年以来となるレースでは、多くのエントラントたちが新しいブラック・タイヤと、それに合わせて用意されたレッド・タイヤ(GPオヴ・インディー、ロード・アメリカ、ミッド・オハイオで使われたブラックと同コンパウンド)のコンビネーションの性能把握を充分に果たせていないようで、今日の30分間のプラクティスでは14台以上のマシンがレッド・タイヤで周回を重ねていた。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント レポート 第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Day2 予選:「このところのロードコース数戦ではストラテジーで上位に進出する"なんちゃって作戦”になることが多い。今回も、“振り向けば作戦”で上位に上がって良いレースをしたいと思います」

Q1で敗退後、予選のタイミングモニターを見る琢磨。幸いマシンのダメージは軽微だった Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「非常にコンペティティブなラップを刻めていましたが……」
Jack Amano(以下――):今回はレッド・タイヤで最初から行きましたね?
佐藤琢磨:グループ1でマックス・チルトンが赤1セットでずーっと行って、7周目がベスト・ラップだったんですよ。毎ラップ速くなってていた。もちろん、トラック・コンディションが良くなって行ってたんでしょうけど、それを差し置いても、レッド・タイヤのパフォーマンスがずっと落ちなかったので、最初からレッドでアタックしようということになりました。ところが、走り出してみたらHANSデバイスがちゃんとポジションに収まってなくて、シート・ベルトから外れてしまったんですね。だから、自分でベルトを緩めて、HANSを戻したんだけど、安全のためにしっかりと装着してもらいたくてピットに戻って来ました。それでピットしたのが2周目で、3周回目にまた出て行って……って感じになりました。その時のタイヤは、走り出した時と同じタイヤでした。時間は十分に残されているとも思ってました。それでウォーム・アップをして、次のラップでプッシュしました。ラップ自体は良かったんです。あの時点でP2に入れてるラップになっていたので。非常にコンペティティブなラップを刻めてたワケですが、7番コーナーでスピンしました。

2016年9月4日日曜日

2016 INDYCAR レポート 第15戦 インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Day2 予選:ディクソンがポール・ポジション獲得

危うくQ2敗退というところを勝ち上がり、終わってみればディクソンが堂々のPP獲得!Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
天候:快晴
気温:22~23℃


ディクソン、ファスト6で新コース・レコード樹立

 3回のプラクティスでトップを取り続けたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が三段階の予選のファイナル・ステージで新コース・レコードとなる最速ラップを記録し、ポール・ポジションを獲得した。1分22秒5259というコース・レコードは、2009年にライアン・ブリスコーが予選で記録した最速ラップ=1分28秒1322より5.6063秒も速い。路面の全面改修と、インディーカーのエアロ・パッケージの性能アップによって、これだけのスピード・アップは果たされた。

2016 INDYCAR レポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立 Day2 予選:Q1グループ分け 佐藤琢磨はグループ2に

 予選直前のプラクティス・セッションの順位によってグループ分けはなされる。最速だったドライバーには先に走るグループ1とするか、後に走るグループ2かを選ぶ権利が与えられ、グリップが高まり、よりQ2にコンディションの近づくグループ2を今回のディクソンのように選ぶのが普通だ。
 それにしても、今シーズンはQ1のグループ分けが何やら不公平な感じになることが多い。今回もグループ2の方が明らかに厳しい顔触れになっている。そして、佐藤琢磨はまたしても、そちらのグループに組み入れられている。

2016 INDYCAR レポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day2 予選:日立がワトキンスグレンのスポンサーに

 ワトキンス・グレン・インターナショナルでの走行初日、インディーカーは今週末のレースの冠スポンサーに日立がついたことを発表した。日立はチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネヴェス車のスポンサーをこの5年間、フル・シーズンのメイン・スポンサーではないが務めて来ている。イベント名は“インディーカー・グラン・プリ・アット・ワトキンス・グレン・プレゼンテッド・バイ・日立“となる。

2016 INDYCAR レポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day2 プラクティス3:3セッション連続でディクソンがトップ・タイム

ここまで首位を守り続けるディクソン。さらに自己ベストを更新 Photo*INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
2日目も安定した速さを見せるディクソン!しかしライバクも接近!!

 ボストンでのストリート・レースがキャンセルされたことを一番喜んでいるのはスコット・ディクソンとチップ・ガナッシ・レーシング・チームズかもしれない。昨日のプラクティス1から今朝のプラクティス3まで彼らは最速の存在であり続けている。プラクティス2では唯一人1分23秒の壁を破ったディクソンだったが、摂氏18度と昨日より更に涼しいコンディションで始まったプラクティス3で僅かながらタイムを短縮し、トップを取った。


2016年9月3日土曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第15戦インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day1 プラクティス2:「セッティングは順調に進んでいます。ホウクスワースが今非常にいい状態なので、これからデータを比べて、使えるものは使っていきたいです」

ターン8に新入する琢磨。マシン・セットアップも順調だ Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「タイヤが非常にコンシスタントだったので良いテストができました」

Jack Amano(以下――):プラクティス2は2時間という長いものでした。

佐藤琢磨:そうですね。珍しいですよね。

――余裕を持って走行に臨むことができましたか?

佐藤琢磨:いや、余裕はないですね(笑)。タイヤのセット数が相変わらず限られているので、どういう風にタイヤをマネジメントして行くかっていうのもひとつの鍵だったんですけど、ただ、タイヤが非常にコンシスタントだったので、2時間をキッチリ使い切って良いテストができたと思います。

――1回目のプラクティスのセッティングを正常進化させて……という走行になっていたんでしょうか?

佐藤琢磨:そうでした。

――着々とトライを積み重ね、セッティングは向上していると見ていいんですね?

佐藤琢磨:はい。

2016 INDYCARレポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day1 プラクティス2:午後のセッションも最速はディクソン! ホウクスワースがホンダ勢トップの5位でAJ.フォイト・チームもセットアップは順調!

午前に引き続き快走を続けるディクソン。新装なったグレンの高速ぶりは、彼をして「速すぎて、休む間もない」と語らしめるほどだ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ディクソン、ただ一人1分22秒台をマークしてパワーを逆転
 プラクティス2は2時間もの長さがあった。天気は同じく快晴。気温摂氏22度で走行は始まった。最速ドライバーはプラクティス1から変わりなく、午後もスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)だった。セッション終了まで7分というところでウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップに立ったが、チェッカード・フラッグが振られるまで1分を切ってからディクソンがただ一人1分23秒を切る1分22秒8740をマークしてトップを奪い返したのだった。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day1 プラクティス1:「このコースはスピードが速すぎのでドライバーが自信をつけないとコーナーに飛び込んで行けない。だから、次のセッションから少しずつスピードを上げて行きたいですね」

このセッションは走り込みの途上と語る佐藤琢磨。エアロ・セッティングを修正し、マシンの感触はまずまずだ Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「5年前とブレーキング・ポイントも進入速度も何もかも全然違う」
Jack Amano(以下――):路面が全面改修されわワトキンス・グレンのスムーズ具合はどうですか?

佐藤琢磨:F1トラックだね。マニクールかと思った。いや、スパみたい。

――ツルツルというかスムーズで、グリップが高いんですよね?
佐藤琢磨:そう。

――2010年に走った時とは大きく印象が違います?


佐藤琢磨:だって、あの年のラップ・タイムより5秒とか6秒も速くなっているんでしょ? もう世界が違い過ぎっちゃって、前に走った時のことは忘れちゃった。コースが次に右に曲がってくのか、左なのかっていうのはわかるけど、もうブレーキング・ポイントも、進入速度も何もかもが全然違うから、危ない、怖いっていうぐらい。

2016 INDYCARレポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day1 プラクティス1:最速はスコット・ディクソン! 佐藤琢磨は14番手発進

インナー・ループを攻めるディクソン。“グレン・マイスター”にふさわしく、トップタイムでこの週末をスタート Photo:INDYCAR (Chris Owens)  クリックして拡大
グレン最多勝のディクソン、2番手ブルデイを大きく引き離す
 晴天の下、気温が19℃と涼しいコンディションとなったプラクティス1では、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がトップ・タイムをマークした。2005年から3年連続優勝=インディーカー最多の3勝を挙げている彼は、開催決定後にインディーカー及びファイアストン・タイヤ用のテストを行い、その後にチームのテストも実施している。今シーズンにこのコースで最も多くのテストをこなして来ているはずの彼は、1分23秒8921をセッション終了間際にマークした。このセッションで彼が走ったのは10周だったが、6周目には1分24秒1281ですでにトップに立っていた。ディクソンは2番手につけたセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)に0.3626秒という差をつけてみせた。ブルデイのベストは1分24秒2547だった。

2016年9月1日木曜日

2016 INDYCAR ニュース 8月31日:ジェイムズ・ヒンチクリフのマシンに違反発覚

188周のリードラップという圧倒的な走りを見せたヒンチクリフだったが…… Photo:iINDYCAR (Chri Owens) クリックして拡大
エントラント・ポイント、ドライバーポイント25点の剥奪処分に
 インディーカーは今日、先日テキサス・モーター・スピードウェイで行われたファイアストン600のレース後の車検で、2位フィニッシュしたジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)のマシンが、ルール14.6.8.2.2に違反していたと発表した。インディカーは彼らのエントラント・ポイント、ドライバー・ポイントの両方から25点をペナルティとして剥奪するという。

2016年8月31日水曜日

2016 ジャック・アマノのインディーな一日 8月30日:テキサスといえばバーベキュー

こちらがダウンタウンの「ロックハート・スモーク・ハウス」。店構えはまったくもってシンプルで、さしたる特徴はナシ。州の旗を掲げるのはテキサスじゃ当たり前の光景だし Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
ダラスでもトップ10に入るバーベキュー店を探訪
 テキサスといえばバーベキュー。今回は3泊で二つのお店にトライした。最初のはサーキットに行った日に、すぐ近くで。レース翌日にはダラスのダウンタウンの先まで遠征した。オイシかったのは後者。店の名前は"ロックハート・スモーク・ハウス”。

ダラスのダウンタウンの南東、工場街、あるいは倉庫街だったエリアの一角がシャレたエリアに変貌し、アストン・マーティンで来ちゃうお方までいる。駐車事情が悪いので、お金持ちはヴァレー・パーキング利用 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2016年8月28日日曜日

2016 INDYCAR ニュース 8月27日:2017年のテキサスではインディカーの週末にスタジアム・スーパー・トラックスのレースも開催

会見するロビー・ゴードン。スピード・エナジー・スタジアム・スーパー・トラックスには、EJ.ヴィソ、マット・ブラバム、PJ.ジョーンズなど、インディーカー・ドライバーも参戦。もちろん、ロビー・ゴードンも出走! Photo:Masahiko Amano
 オフロード・レース出身ながらインディーカーでもNASCARのストックカーでも優勝経験を持ち、チーム・オーナーとしても活躍したロビー・ゴードン。彼がプロモーターを務めるシリーズ=スピード・エナジー・スタジアム・スーパー・トラックス・プレゼンテッド・バイ・トラクサスが来年のテキサス・モーター・スピードウェイでのインディカー・レースの週末に開催される。今日、テキサス・モーター・スピードウェイ社長のエディー・ゴッセージとロビー・ゴードンが会見を開き、発表した。
 「テキサスはトラックの大きな市場だ」とゴードン。「テキサスにはコースを飛び越える”クロス・オーバー・ジャンプ”も設置する。我々のトラックはランプを使えば高さ35フィートぐらいまでジャンプできる」。
 ゴードンのシリーズはロング・ビーチ、トロント、セント・ピーターズバーグで開催されて来ており、オーストラリアにも遠征。近い将来にニュージーランドへも市場を拡大することを計画中。「日本でもレースをやりたい」とゴードンは話している。
以上

2016 INDYCARレポート 第9戦ファイアストン600 Race Day 決勝:歴代5番目のクロース・フィニッシュ! 大逆転でグレアム・レイホールが優勝!

レイホール、終盤の大激戦を制して今シーズン初優勝! Photo:INDYCAR (Chris Owens)
残り8周で最後のリスタート! リードラップ6台による激しいバトルに
 248周のレースは71周で赤旗中断。76日後の今日、残りの177周が争われ、大逆転の勝利をグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が収めた。トップが交代したのは最終ラップのターン3~ターン4でだった。 

残り8周、最後のリスタートからの優勝争いは白熱を極める。ヒンチクリフ、カナーン、レイホールのスリリングな接近戦! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  今日の最初のリスタートからトップを走り続け、一時は2位以下に10秒以上もの差をつける圧倒的な速さを誇っていたジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だったが、終盤に重なったフル・コース・コーションでリードが消滅した。
 終盤の優勝争いは、ヒンチクリフ、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、レイホール、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)によるものとなった。
 カーペンターとカストロネヴェスは224周目に接触し、揃ってクラッシュ。この後のリスタート後にはミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がスピンし、ジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がそこに突っ込むアクシデント発生。最後のリスタートは、もうゴールまで残り8周の241周目に切られた。

リードし続けたヒンチ、タイヤ無交換で最後のリスタート臨んだが……
 インディーカーのルールには、「残り20周を切ったレースは、周回遅れを後方に退けてリスタートを切るかをインディカーが決定してもよい」というものがあり、今回はそれが適用された。そして、このルールをうまく活用していなかったのがホンダ勢2チームだった。トップを走るヒンチクリフはコースにステイ・アウトし続け、いちばん多い33周を重ねたタイヤで最後のリスタートを迎えた。これに対してレイホールは23周を走ったタイヤを装着しており、カナーンはコーション・ラップ4周だけのタイヤで最後の8ラップ・バトルに臨んだ。
 タイヤだけを見ればカナーンが断然有利と見てていた。しかし、ヒンチクリフのスピードはとうとう最後まで落ちなかった。243周目にはパジェノーもトップ争いに加わって4台が真横に並ぶスリリングなシーンも見られた。
 ヒンチクリフはアウトサイド・レーンを走りながらもカナーンの攻撃を退け続け、トップを守り続けた。レイホールは4ワイドのバトルでカストロネヴェスとカナーンの両方に接触し、一旦後方に下がったが、トップ争いへと復活し、カナーンをパス。 


最終ラップのバックストレッチ先でレイホールがアタック
 
 ホワイト・フラッグはヒンチクリフが先頭で受けた。しかし、逃げ切り優勝まであと一歩のところ、バック・ストレッチの先でレイホールがアタックし、見事にトップを奪い去った。ゴールでの2人の差は0.0080秒。レイホールが大逆転で今季初勝利、テキサスでの初勝利を飾った。これは彼にとってキャリア4勝目(2015年のミッド・オハイオ以来)だ。ホンダにとっては、インディー500に続く今シーズン2勝目で、インディーと同じく1-2フィニッシュとなった。
 優勝者と2位の差=0.0080秒は歴代5番目のクロース・フィニッシュで、テキサス・モーター・スピードウェイでのものとしては、2002年にサム・ホーニッシュJr.がエリオ・カストロネヴェスを下した0.0096秒を抜いてトップに立った。
 レイホールは最終ラップだけをリードして優勝する史上14人目のドライバーとなった。一番最近の例は、2013年のサン・パウロでのヒンチクリフだった(2位は佐藤琢磨)。

「とても楽しいバトルを戦えた」と喜ぶレイホール
落胆のヒンチ「最後はレイホールのニュー・タイヤがものを言った」

 

ウイナーズ・サークルのレイホールのマシンのフロントウイング。接触でカナーン車のエアロが食い込んでいた Photo:INDYCAR (Chris Owens)
  「ヒンチとトニーと、とても楽しいバトルを戦えた。今晩のヒンチはスタートからとても速く、リードを続けていたが、最後の数100ヤードだけリードできなかった。ゴール前の接戦でトニーに接触した件は謝らなくてはならないが、エリオが上がって来て私にぶつかった。私のマシンはピンボールのように弾かれ、トニーのマシンにぶつかったんだ。彼と私がアクシデントにならなかったのは幸運だった。ファンにとっても楽しいレースになっていたと思う。帰ってからみんなにインディカーのレースの凄さ、おもしろさを宣伝して欲しい」とレイホールは喜んでいた。

 ヒンチクリフは、「残念なゴールになってしまった。凄いレースを戦えていたんだが……。僕らのマシンは本当に速かった。スティントを通じて速いマシンを作り上げたいと考え、その通りのマシンにできていた。そういうマシンでなければテキサスでは勝てないからね。しかし、最後の最後でグレアムにパスを許した。彼の方が新しいタイヤを装着しており、それが物を言ったようだ。僕らのチームは本当に頑張ってくれた.素晴らしいマシンを作り上げてくれた。しかし、今日のところはグレアムと彼のチームを讃えよう。最終的に、ファンが楽しんでくれるエキサイティングなゴール・シーンになった」と語った。
 ポイント・リーダーのパジェノーは最後の最後のイエローで1ラップ・ダウンを取り戻し、4位フィニッシュをサルヴェージ。ポイント2位のパワーは8位で、テキサス終了時点での両社のポイント差は28点となった。ポイント3番手には今日のレースで3位フィニッシュしたカナーンが浮上。カストロネヴェスはカナーンとは1点差だがランキング4番手に下がった。

マシンが完全な状態に戻らず、佐藤琢磨は60周でマシンを降りる

 10分間のプラクティスでクラッシュした佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、スタートのギリギリ前にマシンの修理が終わり、何とかレースに出場することはできたが、マシンのセッティングが完全ではなかったため、走り続けるのは危険と考え、60周を走ったところでマシンを降りた。
 「ポコノで学んだサスペンションのことなど、新しい要素を盛り込んだマシンで戦うつもりでしたが、プラクティスでのクラッシュでマシンがどんなものになっているのかはわからなかった。2時間半をかけてクルーがマシンを直してくれましたが、セッティングが完全ではなく、ノーズが上を向いていました。タイヤの消耗も速く、無線のトラブルも発生。ロードコース用のマシンで走り続けても得られるデータは少ない上、マシンを壊すと残り2戦に悪い影響が出るのでマシンを停めました」と琢磨は状況を話した。
以上

2016 INDYCAR フォト・リポート第9戦 ファイアストン600 Race Day ウォームアップ・プラクティス

Photo:Masahiko Amano
 プラクティスで2周。しかし、加速に1周、次のラップを完了する前に壁にヒットし、惰性でコントロール・ラインをカット……と、ほぼ走ってないに近い状況の佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。出走20台中でただ1台のみ、スタート前のガレージで修復作業に追われていた。
 壊れたのは右リヤ・サスペンションらしい。ポコノでの決勝1周目にターン3でハード・クラッシュした14号車は、今回はポコノと違うタブを使って用意された。サスペンション取り付けに問題があったのか? 
 アンダーステアを出したようにコースのアウト側へラインを外れて行って壁にヒットしたため、マシンはスピンしておらず、壁へのヒットも激しいものではなかったことから、今回はエンジン交換は不要と判断されている。

2016 INDYCARレポート 第9戦 ファイアストン600 Race Day ウォームアップ・プラクティス:ディクソン、カナーンが1-2位! 

ポイントリーダーのパジェノーは9番手。パワーは16番手だった Photo:INDYCAR (Chris Jones)
佐藤琢磨、2周目にクラッシュ!
 快晴、34℃、路面温度55℃というコンディションで、2グループそれぞれ10分間のプラクティス・セッション2は行われた。
 グループ1の走行開始直後、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がメイン・グランド前でクラッシュした。サスペンションが壊れたらしく、コントロールを失ったマシンは火花を散らしながら壁に斜めに突っ込んで行った。ポコノでの決勝に続き、走り出してすぐにクラッシュ。悪い流れから抜け出せていない。

 幸いにも琢磨に怪我はなかった。まだスピードをフルに上げて行く前のアクシデントだったから……ということも影響してのことだろう。それにしても、元々10分間と短いセッションではあったが、琢磨はマシンの確認をほぼ行なえない状況で決勝の再開を迎える。「6月のテキサス戦とは異なるセッティングをトライする」と言っていた彼らとしては、走行時間ほぼゼロではマシンに対する評価を下すこともできない。

2016年8月26日金曜日

2016 ジャック・アマノのインディーな一日 8月25日:美味しいステーキと安いガソリン

ラップとかを何もかけず、冷蔵庫で一定の温度を保って肉を熟成させる=ドライ・エイジング。肉の味が凝縮される Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
友人宅でいま日本でも注目の熟成肉を堪能!
 毎年お世話になっているオハイオの友人宅で、すごく美味しいステーキを御馳走になった。近所の肉屋さんに頼んで1ヵ月以上も冷蔵庫で熟成させてもらった肉だ。”ドライ・エイジド・ビーフ”っていうんだよね、こういうの。去年紹介したシカゴのジーン&ジョルジェッティでも出している。

2016 INDYCAR ニュース 8月25日:2017年シーズンのスケジュールが発表に

 8月25日、インディーカーは来年度のレース・スケジュールを発表した。

2017年ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ
1    3月12日    フロリダ州セント・ピーターズバーグ(ストリート)
2    4月9日    カリフォルニア州ロング・ビーチ(ストリート)
3    4月23日    アラバマ州バーミンガム(ロードコース)
4    4月29日    アリゾナ州フェニックス(ショート・オーバル)
5    5月13日    インディアナ州インディアナポリス(ロードコース)
6    5月28日    インディアナ州インディアナポリス(スーパー・スピードウェイ)
7    6月3日    ミシガン州デトロイト(ストリート)
8    6月4日    ミシガン州デトロイト(ストリート)
9    6月10日    テキサス州フォート・ワース(1.5マイル・オーバル)
10    6月25日    ウィスコンシン州エルクハート・レイク(ロードコース)
11    7月9日    アイオワ州アイオワ(ショート・オーバル)
12    7月16日    カナダ    オンタリオ州トロント(ストリート)
13    7月30日    オハイオ州レキシントン(ロードコース)
14    8月20日    ペンシルヴェニア州ロング・ポンド(スーパー・スピードウェイ)
15    8月26日    イリノイ州マディソン(ショート・オーバル)
16    9月3日    ニュー・ヨーク州ワトキンス・グレン(ロードコース)
17    9月17日    カリフォルニア州ソノマ(ロードコース)


2016年8月23日火曜日

2016 INDYCARレポート ABCサプライ500 Race Day 決勝:ウィル・パワーが4勝目!ポイントリーダーのパジェノーはクラッシュ

45年前、チーム・ペンスキーが初の500マイルレース優勝を飾った地、ポコノで、パワーが力を見せつける逆転勝利! ドライバーズ・ランキングもパジェノーに20ポイント差に急接近 Photo:INDYCAR (Chris Owens)  クリックして拡大
PPからレースをリードしたアレシンを終盤にパワーが逆転

  雨のために1日遅れで月曜日に行われたレース、序盤から戦いのイニシアティブを保ち続けたのはポール・シッターのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。初PPから200周のうちの87周をロシア人ドライバーはリードした。しかし、勝ったのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。レース終盤の165周目にトップに立った2014年のシリーズ・チャンピオンは、残り10周の時点で0.3秒後方に着けていたアレシンとの差を0.6秒、0.7秒、さらには1秒とジリジリ広げ、今シーズン4勝目、ポコノ初勝利、500マイル・レースでの2勝目、オーバルでの4勝目へと逃げ切った。ゴールでの差は1.459秒だった。

2016年8月22日月曜日

2016 INDYCAR レポート 第14戦 ABCサプライ500:決勝は月曜に延期

雨の中プレ・レースのドライバー紹介に臨んだ佐藤琢磨だったがレースは延期に Photo:INDYCAR(Chris Jones) クリックして拡大
決勝スタート時間は22日午後12時9分を予定

 ペンシルヴェニア州ロング・ポンドのオーバル・コース、ポコノ・レースウェイ(全長2.5マイル)でのABCサプライ500の決勝レースは、今日の午後3時過ぎにスタートが切られる予定だったが、それより前の午後2時58分に明日=月曜日への延期がシリーズ主催者のインディーカーによって発表された。午後2時頃から降り始めた雨はコースを完全に水浸しにし、降り止む気配がまったくなかったからだ。大きな雨雲がゆっくりと北東に進んでおり、今日中にコースを乾かしてレースを行なうことは不可能と判断されたのだ。明日のレースは、午後12時09分のスタートを予定している、とインディーカーは発表した。

2016年8月21日日曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第14戦 ABCサプライ500 Day1 予選/プラクティス・ファイナル:「エンジニアリングチームがいい仕事をしてくれて予選はすごく楽しかったです。ファイナル・プラクティスはいつもの感じに戻ってしまいましたが、ここから決勝に向けてはマシンをキッチリと合わて行きますよ」

「プラクティス・ファイナルはマシンのフィーリングがイマイチでした」

Jack Amano(以下――):プラクティス・ファイナルは、どうでしたか?

佐藤琢磨:なんだか、いつもの感じに戻っちゃったカンジだったかな。

――オーバーテイク・シーンはあまり見られなかった……?

佐藤琢磨:ベストは尽くしたんですけど。

――マシンのフィーリングは?

佐藤琢磨:イマイチでした。いやぁ、難しいですね、本当に。

2016 INDYCARレポート 第14戦 ABCサプライ500 Day1 プラクティス・ファイナル:予選4位だったエリオ・カストロネヴェスが最速

予選でペンスキー勢最上位の4番手だったカストロネヴェスが、ファイナル・プラクティスでトップに! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
2番手にはムニョス、3番手にはパジェノーが
 予選ではホンダのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がトップだったが、決勝モードでの練習走行=プラクティス・ファイナルではエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が218.824mphで最速だった。彼の予選順位は4位だった。
 プラクティス・ファイナルで2番時計だったのはカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)=218.043mph。3番手はポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)による217.548mphだった。

2016 INDYCARレポート 第14戦 ABCサプライ500 Day1 予選:ミカイル・アレシンが初のポール・ポジション!佐藤琢磨は予選3位

アレシン、ロシア人ドライバーとして初のポール・ポジションを獲得! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
アレシン、ドラフティングなしでも堂々の速さ!
 プラクティス最速だったミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だったが、そのラップはドラフティング利用で、ドラフティングなしでのスピードでトップ10に入っていなかった。しかし、予選でもアレシンは速かった。12番目にコース・インした彼は、ウォーム・アップ・ラップで217.363mphをマーク。計測1ラップ目が結果的に今日の最速ラップとなる220.642mph。2ラップ目が220.249mphで、2ラップ両方を220mph台に乗せるという点でも今日初めてのドライバーとなった。


2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第14戦 ABCサプライ500 Day1 プラクティス1:「こないだのテストで見つけた良い部分と、駄目な方向は今日ダブル・チェックができたので、予選、決勝に向けて方向性は見えている状況です」

ターン2を攻める佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「テストをやっているので、みんなかなりの予選トリムをトライしていましたね」

Jack Amano(以下――):アクシデントが3回もあったプラクティスでしたが?

佐藤琢磨:アクシデントが多発してました。怖いですね。ウチらは少し慎重になってるところもありました。このあいだテストをやっているので、みんな自信を持って、かなりの予選トリムをトライしていたんだと思います。その影響でスピンした人が多かったですね。みんなギリギリまでダウフォースを削って行っている。僕も最後、予選シミュレーションをやったんですけど、1コーナーでマシンが浮き始めちゃって、リヤがスライドしたので、すぐに戻って来てしまいました。セッティングを調整してもう1回走ろうと思ったらモントーヤのアクシデントがあったので、トライできずでした。ということで、予選はブッツケ本番のダウンフォース・レベルになります。

2016 INDYCARレポート 第14戦 ABCサプライ500 Day1 プラクティス1:最速はミカイル・アレシン


アレシン、ポコノがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
3人の有力ドライバーがプラクティス1でいきなりクラッシュ
 
 ペンシルヴェニア州ロング・ポンドにあるポコノ・レースウェイは全長が2.5マイルの、三角形をしたコースだ。ターン1、2、3のコーナー半径もバンクの傾斜角度も、ストレート3本の長さも、すべてが異なるという大変ユニークな高速コースだ。

2016年8月15日月曜日

2016 INDYCAR ニュース :ブライアン・クロウソン、アクシデントで死す

ブライアン・クロウソン(1989-2016) ダート・オーバル・レジェンドと呼ぶにふさわしいドライバーだった Photo:INDYCAR
8月6日、USACのミジェット・カーでクラッシュ、帰らぬ人に

 2012年にインディー500初出場。通算3度の出場を果たし、今年はキャリア初のリード・ラップを記録、自己ベストの23位というリザルトを残していたブライアン・クロウソンがミジェット・カーでのレースでのアクシデントにより他界した。