2019年4月15日月曜日

2019 INDYCARレポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Race Day 決勝:アレクサンダー・ロッシが今シーズン初勝利

ロッシ、ライバルを圧倒して2年連続のポール・トゥ・フィニッシュ Photo:INDYCAR (Chris Owens)
2位以下に20秒以上の大差をつけて2年連続ポール・トゥ・ウイン

 新しい”キング・オブ・ザ・ビーチ”の誕生か。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)が第45回ACURAグラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチで2年連続のポール・トゥ・ウインを飾った。ダウンタウン・ロング・ビーチに設定される全長1.968マイルのコースで、2018年の彼は2位に1.2413秒の差をつけて優勝したが、ほぼイエロー・フリーの戦いとなった今年は85周のうちの80周をリードした上に、2位以下に20.2359秒という大差をつけての圧勝を記録した。

2019 INDYCARレポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Race Day ウォーム・アップ:コルトン・ハータがトップ

ハータ、好タイムでウォーム・アップのトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
午後の決勝とは異なるコンディションの中で走行開始

 今朝のロング・ビーチは靄に包まれていた。しかし、それも朝9時のウォーム・アップ・セッション=ファイナル・プラクティス開始前には晴れていた。
 空は曇り、気温が16℃、路面温度が22℃というコンディションで30分のセッションはスタート。セッション中に太陽が顔を出し、気温は17度までにしか上がらなかったものの、路面は26℃まで上昇した。このまま照り続ければ、午後の路面は昨日のように40℃台まで上がるだろう。ファイナル・プラクティスとは異なる午後のコンディションにセッティングをどれだけ調整できるかは大きなポイントになる。

2019年4月14日日曜日

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day2 予選:アレクサンダー・ロッシが今季初ポールポジション



地元、カリフォルニア出身のロッシ、ロングビーチ2年連続のポール・ポジション獲得 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ハンター-レイ、Q2の赤旗にファスト6進出を阻まれる
PP争いはロッシとディクソンの一騎討ちに

 

 走行2日目になって昨年度ウィナーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)がスピード・アップした。金曜は先輩チームメイトのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がイニシアティヴを取って充実感を満面に浮かべ、ロッシは苛立ちを隠せない様子だったが、予選を前に両者の立場が逆転した。その上、先輩はQ2での赤旗のタイミングが思い切り不運で、他の何人かとともにファイナル進出を阻まれた。ロッシはレッドでのアタックを早めに始めていたのが正解で、Q3ではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)との一騎討ちを繰り広げることとなった。

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day2 プラクティス3:最速はアレクサンダー・ロッシ

ロッシ、セッション終了直前に逆転でトップタイム! Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
路面が向上し、涼しいコンディションの中で走行開始

 予選直前のプラクティス3はとてもエキサイティングだった。朝9時スタートで気温は17℃と低く、路面温度も昨日の午後の摂氏40度台半ばに比べると明らかに低い23~27℃だった。走行2日目とあって路面にラバーも乗っている上に涼しいコンディション、マシンのファイン・チューニングも進んで……となれば、当然ラップ・タイムは速くなる。
 先週の第3戦でポール・ポジションだった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は1番ピットをあてがわれているので、グリーン・フラッグが振られるや、真っ先にコースに飛び出して行ける。すぐ後ろの2番ピットは第2戦で予選2位だったチームメイトのグレアム・レイホール。2台体制で先頭から二つのピット・ボックス使用というのは、チームとしても仕事はやり易い環境だ。

2019年4月13日土曜日

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day1 プラクティス2:スコット・ディクソンがトップ・タイムをマークし初日の首位に

午後のセッションでタイムアップを果たし、初日トータルでディクソンがトップに Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
やや肌寒い中で始まったセッション2
全車ブラック・タイヤで前半を走行

   午後になって空は快晴に。気温はさほど上がらず、海辺ならではの風もあってアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロングビーチのプラクティス2はやや肌寒いコンディションだった。
 朝のプラクティス1が気温16~17℃、路面温度26~31℃だったのに対して、午後のプラクティス2は気温19~21℃、路面44~45℃となっていた。
 全車がハード・コンパウンドのブラック・タイヤで走行を始め、ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤにスイッチしたのはセッション半ば、マテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)がストップしたことで出されたレッド・フラッグの後からだった。

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day1 プラクティス1:プラクティス1ではライアン・ハンター-レイが最速

ハンター-レイがロングビーチ最初のセッションでトップに。バーバーで不振だったAA勢が好発進 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
アキュラのイベントとなってホンダがトップ7独占

 NTTインディーカー・シリーズ第4戦はアメリカ最大のストリート・レース=ロング・ビーチ・グランプリ。今年からタイトル・スポンサーがトヨタからアキュラ(ホンダのパフォーマンス・ブランド)に変わったが、その最初のセッションでホンダ勢がライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)を先頭としてトップ7を独占した。

2019年4月9日火曜日

2019 INDYCARレポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Race Day 決勝:グレアム・レイホーメールマガジン:佐藤琢磨がバーバーで圧勝

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
レイホールより低い1速ギアをチョイス

 気温27℃。やや蒸し暑いコンディション下で90周のレースにグリーンフラッグが振り下ろされた。
 注目されたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのチームメイト同士によるフロント・ロウ、ポール・シッターの佐藤琢磨は最終コーナーで加速を開始すると、ストレートに入ってすぐぐらいでグレアム・レイホールの前に出た。「1速のギヤを低いのに代えてもらってたから」とレース後の琢磨。グレアムは同じ策を採っていなかった。


スタートから後続を引き離すことに成功 Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
  グレアムは予選3位のディクソンからのアタックを受けるが、これを凌ぎ切って2番手をキープ。しかし、琢磨にチャンレジすることはできずに16周で3秒以上にも差が開いた上、1回目のピットストップでトラブルがあり大幅に遅れをとった。

2019年4月8日月曜日

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ 決勝:速報!佐藤琢磨ポール・トゥー・ウイン

会心の勝利! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 今季初、常設ロードコースでの初ともなるポール・ポジションを昨日、バーバー・モーター・スポーツ・パーク(全長2.3マイル)で獲得した佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、ドライ・コンディションでの戦いとなった90周のレースでも、スタートからゴールまでピット・タイミング以外ではほとんどリードを保ち、最後のリスタートからの25周は2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、3番手のセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)とバトル。燃費セーヴを心がけつつ、プッシュが必要になればプッシュする難しい戦いで一度コース・オフするシーンもあったが、今シーズン初勝利、インディーカー・キャリア4勝目を飾った。この勝利によって琢磨はポイントランキングがジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に続く3番手にまで一挙浮上した。

詳報はしばらくお待ちください。 

以上

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ スタ―トタイヤ

1 佐藤琢磨 オルタネート
2 グレアム・レイホール オルタネート
3 スコット・ディクソン オルタネート
4 ジェイムズ・ヒンチクリフ オルタネート
5 セバスチャン・ブルデイ オルタネート
6 スペンサー・ピゴット オルタネート
7 ウィル・パワー オルタネート

8 アレクサンダー・ロッシ プライマリー
9 コルトン・ハータ プライマリー
10 サンティーノ・フェルッチ オルタネート

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Race Day ウォームアップ:グレアム・レイホールがトップ・タイム



ウォームアップでのトップタイムはレイホール Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
土曜夜の雨でラバーが流れコンディションは一変

 昨日の夜、9時前までプレス・ルームにいたら、8時ぐらいから雨になった。遅れていた雨雲がバーミンガムに到着した。強い降り出だな、と思っていたら、しばらくして強烈な暴風雨になった。そのギリギリ前にサーキットを出ていたのは幸いだったが、ホテルに戻る頃には雷もバリバリ鳴り出していて、荷物を下ろすだけで結構濡れた。その雨は、ほぼ夜の間ずっと降り続けていて、朝方に上がったらしい。起きたら空は晴れていた。しかし、あれだけの雨量だと、サーキットの路面からラバーはほとんど流されてしまう。
 ウォーム・アップ=ファイナル・プラクティスは気温23℃でスタート。路面は32℃とそこそこ温まっていた。走行開始が11時と普段より遅めだからだ。セッションは30分間で、最速はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分10秒1751。2番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分10秒2853。3番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の1分10秒5107だった。誰も1分09秒台に入っていないのは、やっばり路面が悪かったから……なのか……。

2019 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 予選:今季初PP獲得の佐藤琢磨にインタヴュー!

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
初日のレッド・タイヤは去年製造!
今日のレッドは今年製造の未知のタイヤ

Jack Amano(以下ーー)::今日はファイナルでもブラックで走行と、かなり多くのラップをこなした予選3セッションになっていましたね?

佐藤琢磨:そうなんですよ。昨日トライしたレッド・タイヤは昨年作られたもので、今日から使うのものは今年作られたものということで、今日、レッドでどれだけ行けるかがわかっていなかったんですよ。今年のレッドのゴムの硬度を調べると、今年のの方がずっと柔らかかった。だから、ラップ・タイムは今年のレッドの方が絶対に良いだろう、という前提で予選に臨みました。ただ、昨日のことがあったんで、ユーズドのレッドって2回目の使用だとグリップが落ちるでしょう? だから、そういう状況ではブラック・タイヤのニューの方がいいのかな? とも考えていて、Q3まで行けたら、そっちで行こうって話していました。それで無事にQ3に進めたので、ブラックで行ったんです。ただ、Q2でユーズド・レッド、フレッシュ・レッドで走ってみて、ユーズド・レッドが結構パフォーマンスが良かったので、もしかしたらユーズド・レッドの方が良いのかも……とも思った。でも万が一のことを考えてブラックのニューで行った。そうしたら、もうズルッズルッで全然グリップしなかった。タイヤが硬いと感じた。あの時はちょっと焦ったけれど、最後にまだ使えるユーズド・レッドが1セット残してあったので、そっちで行きました。

2019年4月7日日曜日

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 予選:佐藤琢磨が今季初ポールポジション Part 2

佐藤琢磨、初の常設ロードコースでのポールポジション獲得だ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
Q1、Q2の通過ボーダーラインのタイムは変わらず
ファスト6もコンディション変動なくスタート


 Q1のグループ1を6番手でクリアしたのはジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・アローSPM)で、ベストラップは1分08秒8605(グッド・ジョブ!)。グループ2はジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の1分08秒7545が6番手だった。


ブルデイはQ2でパワーを下して6位となり、ファスト6進出を決める Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

 今日の予選では、Q2になっても合否ラインに大きな変化はなかった。ファイアストン・ファスト6入りをギリギリ6番手で果たしたのは1分08秒7860が最速だったセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)だったのだ。
 予選ファイナルが始まろうという時の気温は25℃度。日差しが雲で遮られていたことで、路面はスタート時より若干低い34℃となっていた。タイヤ・ラバーが載っても路面のグリップが明確に高まるということもなく、気候もほとんど変化しないまま予選は進んで行った。

佐藤琢磨、ブラック・タイヤでファスト6コースイン!


Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 グリーン・フラッグが振られ、いよいよ予選最後のバトルは始まった。6台が次々コース・イン。この時、驚いたことに琢磨だけがブラック・タイヤ装着だった。Q2でユーズド・レッドを投入したため、彼に残されているのはユーズド・レッド1セットだけとなっていたからだ。ファイナルでは路面が良くなった終盤に1ラップ・オンリーのアタックをする……という戦い方もある。琢磨はブラックでの連続アタックでPPを狙いつつ、周回を重ねることで更なる情報収集を行い、そられを武器にしてユーズド・レッドでの1ラップのアタックに繋げる作戦と映った。

レイホール、ユーズド・レッド1セット目でトップに
佐藤琢磨はブラック・タイヤで4番手につける


レイホールが早々と首位に立ち、ファスト6のイニシアチブを握った Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
 レイホールがユーズド・レッド1セット目で1分08秒7951を出し、先ずはトップに立った。ディクソン、ヒンチが1分08秒8台で続き、琢磨のブラック装着での計測1ラップ目は1分09秒4127で、P4につけた。
 ブルデイとピゴットがユーズド・レッドでパフォーマンスを発揮できず、琢磨のブラックでのラップ・タイムは4番手に残り続けた。ピゴットはブラックに切り替えた。彼と琢磨以外の4人はユーズド・レッド2セット目でのアタックに入った。しかし、なかなかタイム更新がなされず、膠着状態に陥った。
 これを破ったのはレイホール。1分08秒6971を叩き出した彼はPP獲得を決定づけたかに見えていた。
ブラックで3ラップアタックし、満を持してユーズド・レッドに換装! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

 琢磨は3ラップ連続アタックしたところでブラックに見切りをつけ、ピットに滑り込んでレッドにスイッチした。ブラックで走り続けるケース、最後の最後でレッドを投入するケース、彼らは双方が可能な準備を整えていたという。

 琢磨がコースへ戻ったのは、セッションがもう残り1分半になろうというところだった。ウォーム・アップに1周、計測1周しか行えないタイミングだが、ユーズド・レッドのパフォーマンスをフルに引き出せたとしても、連続アタックの2ラップ目にベスト・タイム記録は望みにくい。彼らは1ラップのみの勝負に賭けた。そして、琢磨陣営はその賭けを成功させた。渾身の1ラップは1分08秒5934! レイホールをコンマ1秒以上も上回り、すでにチェッカード・フラッグが振られていたファイナル・ラップで劇的な大逆転PP獲得を達成した。琢磨より後方を走り、プラクティス3と同様に路面がベストになったところでのラップでトップをかっさらうことを目指したヒンチもいたが、彼の最後のラップは1分08秒9456にとどまり、自己ベスト更新はならず。琢磨とRLLとホンダの今季初PP、RLLの05年以来となるフロント・ロウ独占(シカゴランド・スピードウェイ/ダニカ・パトリック=PP、予選2位=バディー・ライス以来)がなった。


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 琢磨のPPは今季初、2017年のポコノ以来となるキャリア8個目だ。常設ロードコースにおけるPPはこれが初めて。ショート・オーヴァル=アイオワ、ストリート=エドモントン&デトロイト(2回)&ヒューストン&セント・ピーターズバーグ、スーパースピードウェイ=ポコノと全コース・バリエーションでのPP獲得達成ともなった。

「予選1-2という夢の結晶が実現された!
長いこと望んでいた常設ロードコース初のPP」


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 琢磨は、「チーム力のなせる業。予選で1-2というチームにとって夢の結果が実現された。エンジニアたちがハードワークをこなして来て、クルーたちも同じく頑張ってくれている。ファンタスティックな働きぶりをしてくれている彼らを誇りと感ずる。ポール・ポジション獲得、チームメイトとの1-2という結果には自分でもとても驚いている。これは自分にとっては初めての常設ロードコースでのPP。ストリートではPPを獲得して来たけれど、ロードコースはまだで、それが実現するのを長いこと望み続けて来ていた。今日は何もかもが自分たちに良い方に出てくれた。チームに対する感謝の気持ちでいっぱいだ。しかし、今日はまだ土曜日の予選。PPを勝ち取ったのは良いことだが、我々にとっての大きなテストは明日のレースだ。今回予選でトップ6入りができなかったチームも含め、すべてのチームが我々に向かって来る。自分たちのチームにとっても、明日のレースは大きなチャレンジになる。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、1-2でフロント・ロー・グリッドからスタートできる。チームとしては完璧なシナリオ。このような結果を出せて、チームのためにも本当にハッピーだ」と語った。

セカンドポジションのレイホール
「我々のマシンはレッドの消耗度合いに関係なく安定して速い」


ほぼ手中の収めていたポール・ポジションをチームメイトに奪われる形となったが、レイホールは琢磨を祝福。チームとしてのフロント・ロウ独占に胸を張る Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 レイホールはポールこそ逃したが、「RLLの全員にとって素晴らしいバーバーでの1日となった。琢磨と自分とでフロント・ロウを独占した。その裏には多くの努力があった。チームのみんなが大きな力を注ぎ込んだ。予選1-2という結果にはみんなが喜びを感じていることと思う。しかし、これで仕事が完了したわけではない。我々にとって、明日は長い1日になる。それでも、私たちはこのコースでコンペティティヴにレースを戦うことができる。フロント・ロウからのスタートなら、これまでのバーバーでのどのレースよりも断然戦い易いだろう。自分としては、とてもエキサイトしている。私はこのマシンで明日、ヴィクトリー・レーンを目指す」
 
Photo:INDYCAR (Chris Owens)

 「我々のマシンはコースのほぼ全域でライヴァル勢より速かった。まだひとつのセクションが少し完璧というレヴェルに及んでいない。そこがちょっと心配ではある。今日、我々のクルーたちは素晴らしい仕事をしてくれた。今朝のプラクティスでの我々のラップ・タイム、順位、更にはグラヴェルの中でセッションを終えた事実は、我々が予選で実現していた速さと無関係だった。そうなることを我々は感じていた。チームでのフロント・ロウ独占までを予感していたかと言えばそうではなかったが、我々のマシンはレッド・タイヤの消耗度合いに関わらず安定した速さを確保できており、それがセッティングの良さを示していた。その点にとてもエキサイトしている。明日のレースでも良い戦いが可能なはずだ。このコースではいつも良いレースを戦うことができている。しかし、今回のように上位のグリッドからレースをしたことはなかった。明日のレースがシンプルな展開になることを望む。今日は本当に、RLLが力強さを見せた1日になった」とチームの1-2をおおいに喜んでいた。

ボビー・レイホールもチームのフロント・ロウ独占に手応え
「ターン1をクリアして、そこから思い切りレースしよう!」
 

 

 チーム・オーナーの一人、ボビー・レイホールも満面の笑顔で、「チーム全体が素晴らしいパフォーマンスを発揮した。昨日は少々アップ&ダウンがあった。しかし、今日のチームはタイヤのチョイスも、投入時期も的確だった。トラフィックのないポジションを誰もが走れていたので、最後は誰がどれだけ速く走れるかの真っ向勝負になっていた。今日のグループ分けでは、シリーズの強豪がすべて琢磨とグレアムと同じグループにいた。彼らを相手に勝ち、フロント・ロウ独占を果たした。それはチームにとって大きなプラスだ。明日が本当に楽しみになった。琢磨とグレアムには、”(スタート直後の)ターン1をクリアして、そこから思い切りレースしよう!”と話した」とコメントした。
以上

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 予選:佐藤琢磨が今季初ポールポジション Part 1

2017年のポコノ以来、インディーカー・シリーズ8回目のポール・ポジションを獲得した佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

Q1グループ1でローゼンクヴィストが脱落

 雨雲の到来は遅れに遅れ、予報は全面ドライ・コンディションで行われた。
 Q1のグループ1が走り始めた時の気温が25℃。今週一番の暑さになっていた。路面温度も36℃と、昨日のプラクティス3とほぼ同じレヴェルまで上がっていた。
 グループ1で大型新人フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)が脱落。去年生き生きと走っていたザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)も今年は何か歯車が合ってなく、今回は最下位。彼のチームメイト、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)はブラック・タイヤでのラップで生き残った。レッドにスイッチして2ラップのアタックを行ったものの、ブラックでの自己ベストを上回れなかったロッシ。この辺りにアンドレッティ陣営の苦悩がすでに現れていた。トップはスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)という意外。ラップ・タイムは1分08秒3548と非常に良かった。

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 プラクティス3:予選直前のプラクティス3でもジェイムズ・ヒンチクリフが最速

ヒンチクリフ、日をまたいで2セッション連続のトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
ヒンチクリフ、今度はブラック・タイヤでトップタイム

ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が2セッション連続の最速ラップをマークした。昨日のプラクティス1で3番手につけ、プラクティス2ではレッド・タイヤ装着で唯一人1分08秒台に突入してトップに立ったヒンチクリフ。今日も彼はセッション終了間際、ブラック・タイヤで1分08秒台のラップを叩き出した。グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がコース・オフして出されたレッド・フラッグが解除され、ピット・アウトした全員が1ラップのみ計測できる状況となると、ヒンチクリフは最後の最後でピット・アウトし、このセッションでベスト・コンディションとなっていた路面も味方につけての最速ラップだった。

2019年4月6日土曜日

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プイラクティス2:午後のセッションはジェイムズ・ヒンチクリフがトップ・タイム

初日の2セッショントータルで首位に立ったのはヒンチクリフ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ヒンチクリフ、レッドタイヤでベストタイムをマーク
しかし本人はマシンの状態にまったく満足できず
 プラクティス2は完全ドライ。気温は22℃まで上がり、セッション終盤には陽も出て、23℃にまでなった。路面は31℃でスタートし、37℃まで上がったところで走行終了となった。
 最速ラップとなる1分08秒9994をマークしたのは、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)がクラッシュして出されたレッド・タイヤの後に、レッド・タイヤ装着で記録した。彼以外のドライバーたちで、レッド・タイヤでブラックを上回るタイムをマークした者は少ない。
 「セッション・トップにはなったがマシンの状態にはまるで満足していない……なんて初めてだと思う。今日は誰もレッド・タイヤの実力を期待していた通りに引き出すことができなかったっていうことだと思う」とヒンチクリフは話した。

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス1:バーバーでのプラクティス1はフェリックス・ローゼンクヴィストが最速

コースにラバーが乗る前から積極的に走行を重ねたローゼンクヴィストがこのセッションをリードする Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 雨上がりのコースコンディションでルーキーから走行開始

 昨晩到着した時のアラバマ州バーミンガムは小雨で、気温16℃。
 今朝のバーバー・モータースポーツ・パークは、曇りで気温18℃。ただし、朝方まで雨が残ったことで路面は思い切りグリーンだった。
 走行時間は45分。しかし、路面でき上がるのを誰もが待ちたい。いつものことながら、セッション前半は走る者少なし。1セット多くタイヤを供給されるルーキーたちがまず走り始めた。
 参考までに去年のデータを。ポール・ポジション・タイム(ジョセフ・ニューガーデン/チーム・ペンスキー)は1分07秒4413で、予選最速はQ2でニューガーデンが記録した1分07秒0583だった。

 ルーキー・アワーに最速ラップをマークしたのはフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分09秒4584だった。2番手にコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)=1分09秒4987。
 ここでマテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がアウト・ラップ中のクラッシュ。前後ウィングを壊してストップ。赤旗に。

2019年4月1日月曜日

2019 ジャック・アマノのインディーな1日 3月23日:オースティンの土曜日、本場テキサスのバーベキューにトライ!

手作り感が良い雰囲気出してる店の看板。州の形をロゴに使うのはテキサスの常道ですね Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
行列のできる店、“テリー・ブラックス”
 オースティンには3泊。到着の木曜は夜遅かったのでチョイスも少なく、相棒の大好きなメキシカン。ふた晩目はお付き合いでブラジリアンたちと会食。彼らのホテルにあるスポーツ・バーでハンバーガーをご馳走になる。で、三晩目、ついにバーベキューへ。テキサスといえばバーベキューだから、1回ぐらいはトライしないと。2月に合同テストで来た際にライター仲間の自称グルメ氏に教えてもらった店。去年、一昨年に行ったダラスの名店2軒も彼の推薦だった。その御礼にロング・ビーチではガーデナの蕎麦屋に招待したら、オーセンティック・ジャパニーズに大喜びだった。


ネオンサインの後ろに煙突が何本も。駐車場横にあるこの小屋(=といっても結構なサイズ)で毎日せっせと肉が焼かれている。蓋ができる丸い……グリル……って言うのかな?  が中には何個も並んでた。夏ここで働くのは地獄でしょうね Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 オースティンのバーベキュー店、行ったのは”テリー・ブラックス”。ダウンタウンの南、コロラド川沿いの閑静なエリアにあった。店に到着してすぐ目に入ったのは、長蛇の列。晩飯時で並んでないような店なら、味もしれてるってこと。並ぶのは好きじゃないけど、受け入れるしかない。並んでた地元の人に、「そんなにかからない」って言われたし。

2019年3月31日日曜日

2019 ジャック・アマノのインディーな1日:デイトナ・ビーチのNASCAR本部を訪れる


スプリング・ブレイクにはもう暖かな場所として全米から人が集まって来るデイトナ・ビーチ。訪れる前の週はバイク・ウイークで大賑わいだった。4月を過ぎた頃から、この辺りは酷暑が5ヶ月ぐらいは続くためか、本部ビルの窓は強い日差しを跳ね返すミラーになっていた。現代的なルックスとも言えるが、ちょっとギラギラし過ぎ。これは入口のある北側 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
MSA首脳のインタビュー取材でNSACAR本部に

 フロリダ州でのレースが続いたので、その合間にデイトナ・ビーチへ行って来た。IMSA(=International Motor Sports
Association, Inc.)の首脳に話を聞く某モーターレーシング専門誌の企画で。
 IMSAの本部はその親会社であるNASCARの本部と一緒の場所。多くのサーキットを運営するISC(=International Speedway Corp.)も同様。訪れたのは、快晴だが風の強いウィークデイのランチ前だった。

2019年3月30日土曜日

2019 ジャック・アマノのインディーな1日 3月24日:テキサス州オースチンで本場のメキシカン・ディナーを食す

こちらが、ドン・ダリオスの外観。ネオンサインがいい感じです
Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
本格メキシカンレストラン”ドン・ダリオス”
 アルゼンテニアン記者との取材行脚ではほぼ毎週マストのメキシカン・レストラン。「なぜメキシカンなのか?」と改めて尋ねたら、「家にいる時に牛肉をたくさん食べるんで、出かけた先でまでステーキを食べる気にはならない」という答え。納得。 


チキンもビーフも柔らかだったファフィータ。トルティージャはコーンのと小麦粉の、両方出してくれたけど、コーンの方がフレーヴァーが良く、好みに合った Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 オースティン最初の晩に行ったのが、この”ドン・ダリオス”。マリアッチがいたし、ウェイトレスがトルティージャを専用の機械で焼いてたり、なかなかにオーセンティックなメキシカン・レストランでした。コーン・チップスのサルサは超スパイシーだったし、マルガリータも上々で、メインに頼んだファフィータも柔らかな肉で美味しかった。
 「牛肉はいい」と言いつつ、ほぼ毎回頼むのはステーキかチキンか、そのミックスのファフィータなんだよなぁ、アルゼンチン出身の相棒クン。エビ以外、シーフードを食べてるところはほとんど見たことない。

2019年3月25日月曜日

2019 INDYCARレポート R2 インディーカー・クラシック Race Day 決勝:ルーキーのコルトン・ハータが初優勝

 
史上初!18歳のインディーカー・ウイナーが誕生! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
オープンテストの最速ラップは本物だった!

 今年のルーキーの中から勝つドライヴァーが生まれるとしたら、それはチップ・ガナッシ・レーシングで走るフェリックス・ローゼンクヴィストになると考えていた。その予想、外れました。
 2月のオープン・テストでコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング=HSR)が最速ラップを記録した時には、裏に何かあると思った。あのテストを目の前にして、彼らは自分たちが走らせることになっていたもう一人のルーキー、パト・オーワードを放出したから、その話題から目を逸らそうと何か企んだんだろう、と。素性のハッキリしないチームは社長にあの悪名高き元インディーカーのレース・スチュアード=ブライアン・バーンハートを起用してたぐらいだから、重量を軽くしてた……ぐらいはあったんじゃないか、と。
 その読みも間違っていた、と今回判明。反省せねば。

2019年3月24日日曜日

2019 INDYCARレポート R2 インディーカー・クラシック Day2 予選:ウィル・パワーが大逆転で開幕2戦連続ポールポジション

開幕戦に続き2戦連続、COTA初のポール・ポジション獲得に充実の表情を見せるパワー。自身のキャリア56回目のPPだ Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
赤旗によって翻弄されたドライバーも出る中
パワーが鮮やかなアタックでロッシを逆転

 NTTインディーカー・シリーズ第2戦インディーカー・クラシックの予選が曇り空と、あまり高まらなかった気温と路面温度という条件下で行われた。一瞬雨がパラついたが、3段階の予選はドライ・コンディションが保たれたと言ってよいものだった。
 サーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)でのインディーカーによる初めての予選はエキサイティングなハイ・スピード・バトルだったが、スピードが高いコースならではの、ミス=コース・オフ=即赤旗という状況が不運な犠牲者を何人も生んでいた。



予選セカンドステージを戦うパワー、ニューガーデン、ローゼンクヴィスト、ディクソン。このセカンドステージを1位で上がったのはローゼンクヴィスト。パワーはロッシ、ハータ、ハンター-レイに次いで5位だった Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
 不運に翻弄されることなく、COTA初PPの栄誉を手にしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)だった。ユーズド・レッドでの勝負となった6人による予選ファイナルで、パワーは最後の最後に1分46秒0177という見事なラップを記録し、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)からトップを奪い取った。

2019 INDYCARレポート R2 インディーカー・クラシック Day2 プラクティス3:アレクサンダー・ロッシがこの週末初のトップに

初日の走行でいい位置につけていたロッシがプラクティス3で満を持してトップに。ハンター-レイも4番手とアンドレッティ・オートスポートが初日をコンプリートしたペンスキー迎撃態勢を固めてきた Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
ブラックタイヤで昨日のパワーのタイムを更新

 約1ヵ月前の合同テストで2日目の最速ラップ=1分46秒8535を出していたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がレース・ウィークエンドのセッションで初めてトップを取った。ブラック・タイヤ装着でのプラクティス3ベスト・ラップは、テスト時のものには届かなかったものの、昨日レッド・タイヤでウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が記録した最速ラップより0.5866秒も速い1分46秒9148だった。曇天、風ややありだが、気温=19~20℃、路面温度23~25℃という低温コンディションがスピード・アップの理由だった。プラクティス1がトップと0.3889秒差。プラクティス2がトップと0.4910秒差。の3ウォーム・アップがトップと0.533秒差。3セッションともポジションが3番手だったロッシだが、予選を前にしてついにマシン・セッティングを研ぎ澄ますことに成功、ペンスキー勢に挑む……という雰囲気になって来た。

2019年3月23日土曜日

2019 INDYCARレポート R2 インディーカー・クラシック Day1 プラクティス2:プラクティス2ではウィル・パワーが最速


気温が上昇した午後のセッションではパワーがトップタイム。問題のウォームアップ・セッションはプラクティス2が4時5分に終了したその5分後!に走行スタートとなった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして
金曜にウォームアップ・セッション!奇妙なタイスケ導入

 ロードコースの金曜日といえばプラクティスが2回というのが通常のスケジュールだが、サーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)でのインディカー・レース初開催は、スケジュールも初めてのパターンが採用された。普通ならファイナル・プラクティスとも表現されるウォーム・アップ・セッションが走行初日のプラクティスの直後に行われたのだ。「決勝スタートが早い(12時40分)ため、日曜の午前中にウォームアップ・セッションを入り込ませる時間的余裕がない」というのが理由で。

2019 INDYCARレポート R2 インディーカー・クラシック:COTA最初のプラクティス最速は開幕戦ウィナー、ジョセフ・ニューガーデン

ニューガーデン、開幕を制した勢いか、第2戦COTAのプラクティスでも好スタート Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
インディーカー・クラシック、歴史の第一歩
 テキサス州オースティンに2012年にオープンしたサーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)での初レース、NTTインディーカー・シリーズ第2戦が始まった。イヴェント名は”インディーカー・クラシック”。さすがはF1アメリカン・グランプリ開催トラック。大きく出た。名前にそぐう歴史を積み重ねて行ってくれることを祈るばかり。
 ヒューストンとダラスとサン・アントニオの間にあるオースティン。このエリアにインディーカー・ファンは果たしてどれだけいるのか?
AJ・フォイトの生まれ故郷はヒューストンで、チームの本部は今もヒューストンの北20マイルにあるが……。

2019 INDYCAR ニュース 3月21日:ダニカ・パトリックがインディー500の解説者に

ダニカの解説者としてのインディー500復帰は、3月21日付のUSAトゥデイのスポーツのトップで報じられた。この日のスポーツのトップ記事はNCAAバスケットボールですがそれ以外だと彼女がトップ。
これはゴルフの世界ランキング・ナンバー1のダスティン・ジョンソンよりも上。
その次が、東京オリンピック・スキャンダル=竹田JOC会長辞任 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

 NBC初のインディーカー中継の解説に抜擢

 USAトゥデイのスポーツ・セクションのトップにゴー・ダディのスーツを着たダニカ・パトリックの写真。その横には「ダニカがインディー500に復活!」との見出し!
「おいおい、引退撤回して500だけ参戦かよ」と思ったら、」”NBCスポーツのTV放送席に”とあった。
 
スポーツ・セクションのトップのアップ。片面の半分ですから、結構なサイズでの掲載。
しかも、内容はかなり好意的 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
  インディー500といえばABCと決まっていた。去年まで54年間も放送して来てたのだ。それが今年からインディーカー・シリーズ全戦がNBCの放映に変わって、NBCは世界最大のモーター・レーシング・イヴェントを初めて放送することになり、大胆な解説陣抜擢がされたということ。アナウンサー一人にポール・トレイシーとタウンゼント・ベルのコンビ解説がつく。彼らがメインなのは変わらず、”アナリスト”として起用されるダニカが別のアナウンサー1人と組んで予選、レース前、レース中のレポートを行う……という体制だ。

2019年3月19日火曜日

2019 INDYCARレポート 3月17日 第67回モービル1セブリング12時間 プレゼンテッド・バイ・アドバンス・オートパーツ 決勝 :キャディラック軍団の壁厚く

開幕戦で1-2を飾ったキャディラックDPiは、セブリング12時間では表彰台を独占。耐久マシンとしての完成度の高さを見せつける結果に Photo:LAT Images クリックして拡大

雨中のスタート、PPのアキュラは序盤で電装トラブル発生
 フロリダ州セブリングでの12時間耐久レースは雨の中でスタートし、2時間ほどで曇り空になって、路面は瞬く間に乾いて行った。ドライコンディションのレースではフルコース・コーションがほとんど出されず、かなりのハイペースでバトルが続けられた。
 金曜日の予選でポールポジションと予選3位という好結果を残したチーム・ペンスキーのアキュラARX-05だったが、デイン・キャメロンの乗るポールシッターは雨のためか電気系にトラブルを出し、早々に遅れを採った。、もう1台もタイヤの内圧設定が高過ぎてハンドリングが悪く、こちらもスタート直後にトップ争いから脱落した。なんとも、ペンスキーらしくない出足だった。それでも、レースは12時間もの長さ。挽回は不可能では無いはずだった。

2019年3月17日日曜日

2019 INDYCARレポート 3月15日 第67回モービル1セブリング12時間 プレゼンテッド・バイ・アドバンス・オートパーツ 予選

デイン・キャメロン/モントーヤ/パジェノーのアキュラDPi 6号車がポール・ポジション獲得。7号車も予選3番手と好調だ Photo:LAT Images
金曜がWECで、土曜が12時間レースと史上初の同時開催
 今週末はフロリダ半島のほぼ真ん中のセブリングで伝統ある12時間耐久レースが行われる。IMSAウェザーテック・スポーツ・カー・チャンピオンシップの2019年シーズン第2戦で、サーキットは今でも空港として利用されているセブリング・インターナショナル・レースウェイ=全長3.74マイル。飛行場なので完全にフラットだが、今は滑走路として使われていない場所をコースにしているので路面は恐ろしくバンピー。しかも、ハイ・スピード・コーナーが幾つもあってチャレンジングだ。このコースの一部を使ってインディーカー・チームがストリート・レース用テストをよく行うのは、路面がバンピーなだけでなく、舗装のグリップ・レヴェルも低いからだ。今年は世界耐久選手権(=WEC)の1,000マイル・オヴ・セブリングも同じ週末に開催。金曜がWECで、土曜が12時間レース……と見る方の耐久力も試されそう。もちろん史上初めての同時開催だ。

2019年3月11日月曜日

2019 INDYCAR レポート R1 ファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグ Race Day 決勝:開幕戦ウィナーは予選2位だったジョセフ・ニューガーデン

2019シーズン開幕戦を制したのはニューガーデン。ドライヴァビリティが向上したシボレーエンジンと、マシンセッティングの改善がレッド・タイヤでライバルとの差を生み出した Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
扱いやすくなったエンジン特性でシヴォレー予選1-2
 「シボレー・エンジンのドライヴァビリティが向上している」。今週末のシヴォレー・ドライヴァーたちは、チャンスがあればそう口にしていた。パワーやトルクの描くカーブを去年までとは違えて扱い易さを求め、それをある程度実現させたようなのだ。予選ではウィル・パワーがポール・ポジションで、2位はジョセフ・ニューガーデンとフロント・ロウを独占。彼らの証言は事実を示しているのかもしれない。しかし、今年もシヴォレーが頼れるのはチーム・ペンスキーだけ。他チームの最上位は予選がチャーリー・キンボール(カーリン)の8位で、決勝はスペンサー・ピゴットの11位だった。


ペンスキー勢に割って入ったディクソンが2位
ルーキー、ローゼンクヴィストは堂々の4位フィニッシュ


チップ・ガナッシのルーキー、ローゼン久ヴストは序盤からトップを走行し、表彰台はのがしたものの4位に。レーストータルでのリードラップはニューガーデンの60周に次ぐ31周を数えた Photo:INDYCAR (Karl Zemlin) クリックして拡大
 レースではニューガーデンがひとつ順位を上げて優勝し、パワーはふたつ順位をダウンさせての3位フィニッシュだった。彼ら二人の間に割って入ったのはチップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソン。彼のチームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストも、ルーキーながらレース序盤にトップを走った上、4位という堂々たる結果を残した。

2019年3月10日日曜日

2019 INDYCAR レポート R1 ファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピータースバーグ Day2:プラクティス3でもライアン・ハンター-レイが最速! しかし予選でPPを獲得したのはウィル・パワー

 ここセイント・ピータースバーグで8回目のとなるポールポジションをパワーがゲット! Photo:INDYCAR (Chris Owens)
ハンター-レイ、セッション3を制す

 快晴、気温22℃、路面33℃で始まったプラクティス3ではプラクティス2に続いてライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が最速だった。ベストは1分00秒8966。彼はプラクティス1でも2番手と絶好調。
 2番手にはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分00秒9005で来た。ハンター-レイとの差は0.0039秒。そして、この次の3番手が佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。ベストは1分00秒9033でトップのハンター-レイと0.0067秒、2番手とニューガーデンとは0.0028秒と差はほとんどなかった。

 琢磨は走行後、「トップ5に入れていますが、ラップ・タイムは凄く拮抗していますね。ここまで自分たちは順調にプログラムが進んで来ています。あとは予選でのレッド・タイヤ。今日は路面温度がこれまでにないぐらいに上がっているので、その中でうまくマネジメントしないといけない」と話していた。

2019 INDYCARレポート R1 ファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグ:ロバート・ウィッケンズ、開幕戦のピットに現る

セイント・ピーターズバーグのパドックでマリオ・アンドレッティと談笑するウィッケンズ Photo:INDYCAR (Chris Jones)
  昨年ポコノで大きなアクシデントに遭ったロバート・ウィッケンズが開幕戦のファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグのピットに車椅子(ホイールが去年彼の乗っていたマシンと同じメタリック・レッドにされている!)で現れた。その回復ぶりには目を見張るものがあり、レース復帰はそう遠くない日に実現するかも……との期待を抱かせた。

 ウィッケンズはプレスルームで会見を行ったので、その要旨をお伝えする。

「レースの現場に戻ってこれたことで
何もかもがさらに良くなったように思います」


Q:みんなが聞きたいのは現在の状況、回復の度合い、今の心境でしょう。
ロバート・ウィッケンズ(以下=RW):まず、皆さんにここでまた会えたことを喜んでいます。自分の慣れ親しんだ世界に戻って来ることができて、嬉しい。私は元気にしています。本当に。良い日も悪い日もありますが、レースの現場に戻って来れたことにより、何もかもが更に良くなったように感じています。まだプラクティス1が終わったところですけどね。そして、ピット・ウォールの反対側にいることに何か少し奇妙な感覚を得ているも事実です。

自分がドライヴィングしている時は、エンジニアがマシンをいかに良くするかを考え、話し合っているのはわかっていましたが、自分がそれを外側から聞いていると、その緊張感の高さを感じます。ヘッドセットを着けて、会話に加わって、自分の感じた事や考えた事を時折話す……というのが仕事かな、と考えていましたが、すんなりと自分の居場所を見つけるのに苦労しました。

2019年3月9日土曜日

2019 インディーカー・レポ―ト R1 ファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピーターズ・バーグ Day1:セイント・ピーターズバーグでの開幕戦初日、プラクティス1ではフェリックス・ローゼンクヴィスト、プラクティス2ではライアン・ハンター-レイが最速

2019シーズン開幕戦初日は、午後のセッションにトップ・タイムをマークしたハンター-レイが制した Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
開幕戦に24台がエントリー

 2019年のNTTインディーカー・シリーズ開幕戦=ファイアストン・グラン・プリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグへのエントリーはチャンピオン7人、ルーキー5人を含む「24」となった。オースティンでの合同テストに不参加だった新チーム=スポーツカーの世界選手権を戦っているドラゴンスピードは、開幕戦で初お目見え。1台体制の彼らはドライヴァーにイギリス出身のベン・ハンリー(34歳)を起用している。
 去年もパーシャル・エントリーだったフンコス・レーシングは、今年もフル・エントリーを実現できず、開幕戦にはエントリーしていない。2017年インディー・ライツ・チャンピオンのカイル・カイザーを数戦で走らせることは決まっているが……。
 カーリンは去年と同じ面々=マックス・チルトンとチャーリー・キンボールをセイント・ピーターズバーグで走らせているが、昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのパト・オーワード(メキシコ出身)をインディー500を含む12戦に出場させることになった。彼の今シーズン最初のレースは第2戦のサーキット・オヴ・ジ・アメリカスになる予定。オースティンのテストを走ったRC・エナーソンに出場できるレースはあるのだろうか……。

2019年3月7日木曜日

2019 INDYCARレポート R1 ファイアストン・グランプリ・オフ・セント・ピーターズバーグ:もうすぐ開幕=2019NTTインディーカー・シリーズ

 
新たにNTTが【タイトルスポンサーとなった2019年インディカー・シリーズがいよいよ開幕! Photo:INDYCAR (Chris Owens)

 NTT インディーカー・シリーズ、いよいよ開幕
 今週末、フロリダ州セント・ピーターズバーグで2019年のインディーカー・シーズンがいよいよ幕を開ける。ヴェライゾンに代わってNTTがタイトル・スポンサーについたアメリカ最高峰オープン・ホイール・チャンピオンシップは、近年の熾烈な戦いを上回る激闘が繰り広げられる要素が揃っている。

2019年2月14日木曜日

2019 INDYCARレポート オープンテスト at COTA Day2 プラクティス4:テスト2日目の最速はアレクサンダー・ロッシ


オープンテスト2日間の最後のセッションでついにロッシがトップタイムをマーク。ハータの4セッション連続トップを阻んだ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
天候:晴れ
気温:10~19℃


アレクサンダー・ロッシがついにこのセッションのトップに

 テスト1日目を席巻したコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)は、前日以上に寒いコンディションで始まったプラクティス3でもトップ・タイムをマークした。「この分だと午後も最速で、全4セッションで”アタマを獲る”ことになるかも」と考えた。実際、彼はプラクティス4が後半に入ってもタイム・モニターのトップにいた。
 しかし、最後の最後でアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分46秒8535を出してトップに立った。ベテランが意地を見せ、ルーキーの4セッション制覇を阻んだ。

2019 INDYCARレポート オープン・テスト at COTA Day2 プラクティス3:ルーキーのコルトン・ハータが3セッション連続で最速!

パジェノー、カストロネヴェスのペンスキー勢を先頭にコースイン Photo:INDYCAR (John Cote)クリックして拡大
アンドレッティ勢がプラクティス3をリード

 オープン・テスト2日目の朝6時、気温0℃しかなかった。7時でも1℃。どうなることか……と心配したが、空はずっと快晴、昨日のように風が吹いていなかったことから走行開始の10時には11℃まで気温が上昇していた。路面は13.34℃。 


2日目朝は寒かった。クルマの屋根が凍ってます
 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がセッション開始早々にコース・イン。ロッシは2周目に1分49秒5934を出してトップに。それをマルコが2ラップ目の1分48秒6098=昨日の自己ベストより上=で逆転。次にトップに立ったのはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分48秒3397と、セッション序盤からアンドレッティ勢がペース・セッターとなった。

2019年2月13日水曜日

2019 INDYCARレポート オープン・テスト at COTA Day1 プラクティス2:ハータ二世、またしてもトップタイム!

午後のセッションでもハータ二世はベテラン勢を寄せ付けないタイムでCOTA初日の首位をキープ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
気温と路面温度が上昇した午後のセッション
ベテラン勢も48秒台を続々とマーク


 プラクティス1の最後は気温が15℃、路面も21℃以上になっていた。
 プラクティス2は午後2時半スタート。気温は17℃まで上昇。陽が照り続けたことで路面もまでアップした。ただし、午後も風はまだ強いままだった。


ロッシがコルトン・ハータのタイムを更新して暫定トップに浮上 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)クリックして拡大
 走行開始30分、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が自身のこのセッション2周目に午前中のトップ・タイム(by コルトン・ハータ)を抜く1分48秒3967をマークしてトップに立ち、すぐに1分48秒2043まで縮めた。
 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)もペース・アップ。午後3時前に1分48秒0319でトップに躍り出た。
 朝のセッションで2番手だったマーカス・エリクソン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)もプラクティス1最速ラップを上回る1分48秒5596を出して3番手。
 彼らに続いたのはサンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)。今年はフル・シーズン・エントリーする予定のルーキーが1分48秒3851で3番手に食い込んだ。