2014年5月31日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント35 第6・7戦デトロイト Day1 プラクティス2:佐藤琢磨コメント デトロイト プラクティス2:「トップとの差はデカいので今いろいろと確認しています」

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
「2セット目のニュー・タイヤ投入後、
ちょっとクルマの動きが良くなくなってしまいました」

Jack Amano(以下――):新品のタイヤ、2セット目を投入した後に赤旗などがあり、思うように走れなかったと見えていましたが、その前まででクルマは良い感じに仕上がっていたようですね?
佐藤琢磨:最初のセッションからクルマをかなりいじったんですが、それも全部セオリーに則ってやって、良い方向に行ました。そこはすごく良かったと思う。トップ10にも入れたし。クルマは午前中はちょと良い動きをしていなったんだけど、午後は大分良くなりました。ただし、2セット目のニュー・タイヤを入れてから(プラクティス2の走り始めが1セットめのニュー・タイヤだった)、またクルマの動きが良くなくなっちゃってた。そのタイミングで、周りのドライバーたち何人かがすごいジャンプ・アップしてましたよね、ニュー・タイヤを履いて。それに対して僕は遅くなっちゃってた。それで、ちょっと困ったなぁと思っ色々やったんだけど、最終的には赤旗も出たりして、時間切れでした。だから、ちょっと混乱してますね、自分たちとしては。

2014 INDYCAR レポート 第6・7戦:デトロイト Day1 プラクティス2:トップがシモン・パジェノー、2番手がマイク・コンウェイ! 佐藤琢磨は7番手へ

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
昨年のウイナー2人がトップ1、2のタイムをマーク
 午後3時20分に始まったプラクティス2回目、思ったほど気温は上がらなかったが、湿度が高く、夏のような暑さを感ずる午後となった。
 このセッションでトップ・タイムをマークしたのはシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)だった。セッションが後半に入ったところでフレッシュ・タイヤを投入し、1分17秒6502(!)を叩き出した。
 全長が2.35マイルへと伸ばされたコースは昨年から採用されており、昨年記録された最速ラップはレース#2でのファステスト・ラップ=マイク・コンウェイの1分17秒4371(デイル・コイン・レーシング)だった。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント34 第6・7戦 デトロイト Day1 プラクティス1:「クルマはようやく何とかまとまってきた感じです」

ターン2を攻める琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「縁石が何箇所か低いヤツに変わりました」
Jack Amano(以下――):グランプリ・オブ・インディアナポリス、インディー500と連戦で来て、すぐにデトロイトですが疲れはないですか?
佐藤琢磨:疲れはないです。大丈夫です。

――今年のデトロイト、走ってみて、コースに何か変更はありましたか?
佐藤琢磨:縁石が何箇所か変わりましたね。ターン3とターン7かな? 以前のデコボコのランブル・ストリップじゃなく、グランプリ・オブ・インディアナポリスで使ったFIA規格の低いヤツになりましたから、走り易くなっています。でも、僕らのクルマが言うことを聞かなかった。最初はタイヤの内圧もバラバラだったし、どうしちゃったんだ? ってぐらい。後半にラップ・タイムがちょっと良くなりましたけど、みんなも一気に上がって、アレッて感じでしたね。

2014 INDYCARレポート 第6・7戦デトロイト Day1プラクティス1:インディー500ウィナーがデトロイトの最初のセッションでもトップ! 佐藤琢磨は16番手

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ハンター・レイ、好調ぶりアピール
 デトロイトはダブルヘダー。金曜のスケジュールは45分間のプラクティスx2だけだ。
 1回目は午前11時20分にスタート。気温は21℃と涼し目だった。
 このセッションではライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が3周目に1分20秒1399を出してトップに立ち、19秒9693まで更に縮めた。

2014 INDYCAR レースプレビュー 第6・7戦デトロイト:勢いに乗るホンダ勢に、おひざ元のシボレー勢がどう挑むか?

ダブルヘダーの"シボレー・インディー・デュアル・イン・デトロイト”
 去年のデトロイトは、1戦目ではマイク・コンウェイ(デイル・コイン・レーシング)が、2戦目はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が優勝した。どちらもホンダ・ドライバーだった。一昨年はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が優勝。当時の彼もホンダ・エンジン使用だった。しかも、2012年のレースと、2013年のレース#2ではホンダ勢が1-2-3で表彰台を独占してもいる。シボレーにとっては、地元のイヴェント、それも自らが冠スポンサーを務めるレースが完全に鬼門になってしまっている。去年、シボレーのインディカー担当チーフは、「ボスが全員来てるんだよ~」と泣きを入れていた。
 しかし、2013年の彼らはセント・ピーターズバーグとバーバー・モータースポーツ・パーク、ふたつのホンダ・グランプリで連勝していた。シーズン終盤のホンダ・イベント3レースではホンダ・ドライバーが勝っていたが……。

2014年5月29日木曜日

2014 INDYCAR レポート 佐藤琢磨 第6・7戦デトロイトに向けて by AJ・フォイト・レーシング 「力強い結果をダブルヘダーで実現したい」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)

「ストリートコースでレースできることを楽しみにしています」

――デトロイトで戦いは再びストリート・コースに戻ります……
佐藤琢磨:IMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)でとても長い時間を過ごした後なので、ストリートでのレースをまた行うことに対しては気分がリフレッシュされますね。230mphでの超スムーズな走行から、ウルトラ・バンピーで狭いストリートのコースへと切り替えが必要ですが、とても楽しみにしています。

――デトロイトで活躍する鍵は何ですか?
佐藤琢磨:デトロイトのコースは、高速から低速までバラエティに富むコーナーを備えています。マシンはトータル・バランスの良いものにしなくてはならないのですが、路面がバンピーな上に荒れているので、 メカニカル・グリップの高いマシンとすることが重要です。

2014 INDYCAR ニュース 5月28日:第98回インディー500賞金

インディー500決勝翌日のビクトリーバンケットでスピーチするウイナー、ハンター-レイ。賞金は日本円にして約2億5330万円!! Photo:INDYCAR (John Cote)
1    ライアン・ハンター-レイ    $2,491,194
2    エリオ・カストロネヴェス    $785,194   
3    マルコ・アンドレッティ       $585,194   
4    カルロス・ムニョス           $449,194   
5    ファン・パブロ・モントーヤ    $441,944   
6    カート・ブッシュ               $423,889   
7    セバスチャン・ブルデイ    $384,194   
8    ウィル・パワー                $442,194   
9    セイジ・カラム                 $270,305   
10    JR・ヒルデブランド         $366,194   

2014年5月28日水曜日

2014 INDYCAR フォトレポート 第98回インディー500:こんな大きな破片が琢磨のマシンに!

琢磨のマシンに刺さっていたディクソンのマシン破片=アンダーフロアの一部(?)。こんな大きなものが・・・。私が撮影するために破片を持ってくれているのは琢磨選手のマネジャーのスティーブさん Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
右アンダーフロアのリップの部分を大きく破損。穴の開いた部分はテープで応急処置 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2014年5月27日火曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント33 第98回インディー500 Race Day 決勝 その2:「少なくとも5位、あるいはシングルフィニッシュ、というところで破片を拾ってしまったのは不運でした」

Photo:INDYCAR (Walter Kurn)
「自力優勝するにはやっぱりもうちょっとスピードが欲しかったです」
――月曜のプラクティス、カーブ・デイとマシンが思うように仕上がりませんでした。今日の決勝に向けて、マシン作りでは悩みも多かったと思いますが、なかなか良いものを用意できていたということですか?

佐藤琢磨:そうでした。最終的に、確認をできていない状態でスタートに臨みましたけど、予選の後の月曜日とカーブ・デイ、両方うまく走れなかった中で、その駄目な部分をうまく修正をできていたと思います。でも、自力優勝をするには、ヤッパリもうちょっとスピードが欲しかったですね。まぁ、トップ5まで行けたっていうのはチームにとっても大きな自信に繋がるし、力強く戦えたとは思います。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント33 第98回インディー500 Race Day 決勝:「最初はうまくクルマを合わせ込むことができていたと思いますが、そこから状況に合わせた読みがうまく行きませんでした」

Photo:INDYCAR (Walter Kurn) クリックして拡大
「レースの序盤、ハンドリングはよいことがわかり
自信を持って順位を上げていくことができました」

Jack Amano(以下――):スタート、そして新セットアップで臨んだファーストスティントはどうでしたか?

佐藤琢磨:スタートは慎重に行きましたけど、無事に順位を上げることができて、そこからのスティントは先ずは様子を見るものにしていました。マシンのバランスも見たかったし、周りとのペースの比較もしたかったので。で、徐々に徐々に、クルマのハンドリングが結構良いことがわかって、自信を持って順位を上げて行くことができました。ただ、クルマはすごくアンダーステアが強かった。多分、今日のコンディションがそうさせていたんだと思います。周りも同じような状況でしたが、その中での自分たちは良い方だったと見えていました。アンダーステアが強かったので、もうちょっとフロントを強くして行こうってことで、ピットストップのたびにフロント・ウィングを上げたり、タイヤの内圧を調整してクルマを作って行ったんですが、あるところを境に限界を越えて、急激にリヤ・タイヤが持たなくなりました。そこは難しかったですね。確か3スティントだったかな、一気にペースダウンしてしまいましたね。

2014年5月26日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 32 第98回インディー500 Race Day 決勝 速報版:「クルーたちのためにも、もっと上位でフィニッシュしたかった。それでも、今日のレースで私たちは力強い戦いぶりを見せることができました」

Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
「セッティング調整のし過ぎで中盤2スティントは苦しみましたが
中盤以降はセッティングを戻し、順位を挽回していくことができました」

「スタートはスムーズに切れました。マシンがなかなか良いセットアップになっていると感じられました。最初のピットストップを行う前までに30周で12番手にまでポジションを上げることができました。その後も私たちはピットストップでセッティングを変更しました。トラフィック内でのハンドリングを良くするためでした。しかし、ちょっと欲張り過ぎだったらしく、調整のし過ぎになってしまい、マシンは希望していたのとは逆の大オーバーステアになってしまったんです。

2014 INDYCAR レポート 第98回インディー500 Race Day 決勝:ライアン・ハンター-レイ「アメリカ人少年として、自分の夢をかなえられたことを誇りに感じている」

子供のころからの夢の実現!コントロールラインで、息子と優勝の喜びをわかちあう Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「あのライン採りは、まったく走ったことがなかった」

 優勝したライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)のコメント。
 「夢が叶った! まだ信じられない。チームがファンタスティックで、僕に最高のマシンを授けてくれた。アメリカ人少年として、自らの夢を叶えられたことを誇りに感じている。ゴール前にはエリオと最高のバトルを演じた。あのライン採り(メインとバック、両方のストレートで思い切りインを走る)は、今月だけでなく、走ったことがまったくなかった。予選順位の良くなかった僕らだが、決勝では優勝を争えるところまでポジションを上げて行くことができた。子供の頃からの夢が叶った。インディー500は、まだおむつをしている頃からテレビの前の床に座って見ていた。今日は僕の息子(1歳5ヶ月)が同じようにテレビでレースを見ていた。感激している。インディー500はアメリカの伝統的イベントだ。アメリカの自動車業界の礎となっているレースなのだから。グリーンでのフィニッシュになって良かった。あのようなフィニッシュで優勝ができて本当にうれしい。僕らはハードに、そしてクリーンに戦った」

以上

2014 INDYCAR レポート 第98回インディー500 Race Day 決勝:0.06秒差でハンター-レイがインディー500初優勝! エリオ・カストロネヴェスは4勝目を逃す

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
ハンター-レイ、19番グリッドからの優勝! 
 晴天下での大バトルを制して第98回インディー500のウィナーとなったのは、2012年シリーズ・チャンピオンのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。アメリカ人ドライバーのインディー制覇は2006年のサム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)以来だ。
 ハンター-レイは19番という後方グリッドから優勝を飾った。リードラップでゴールしたのは史上最多の20台。これまでの最多が昨年の19台で、このところのインディーカー・シリーズの実力伯仲ぶり、競争の激しさが現れていた。

2014年5月25日日曜日

2014 INDYCAR フォトレポート 第98回インディー500 5月24日

5月24日午前、ボーグ・ワーナートロフィーを前に恒例のドライバーミーティング Photo:INDYCAR (Jim Haines) クリックして拡大 

2014 INDYCAR フォトレポート 第98回インディー500 ルーキーズ ルイビル・スラッガー本社訪問

インディー500ルーキーズが、ケンタッキー州ルイビルにある野球用品の老舗、ルイビル・スラッガー本社を訪問。左からマーティン・プロウマン、セイジ・カラム、ミカエル・アレシン、ジャック・ホウクスワース、ジェイムス・ディビソン、カルロス・ウェルタス。マシンのカラーリングを施したバットを手にポーズ Photo:INDYCAR(Chris Jones) 

2014 INDYCAR フォトリポート 第98回インディー500 5月23日 カーブ・デイ その2

Photo:Naoki Shigenobu

2014 INDYCAR フォトリポート 第98回インディー500 5月23日 カーブ・デイ

カーブ・デイで精力的に走りこんだ琢磨 Photo:Naoki Shigenobu

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント31 第98回インディー500 5月23日 カーブ・デイ ショートコメント

Photo:Naoki Shigenobu
5月23日 カーブ・デイ 
23位 223.805mph(=約360.102km/h) 53周走行

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は月曜日のプラクティスでマシンが思い通りの動きをしておらず、今日の走行を非常に重視していた。しかし、結果は芳しくはなかった。53周を走り込みはしたものの、最速ラップは16周目の223.895mphで、33台中の23番手となった。
 

 「今日の自分たちのプログラムは良く、とても忙しかった。今月のプラクティスであまり多くの経験を積んで来れていないトラフィックの中で走行を今日は行うことができました。自分たちはまだ日曜日の決勝に向けた準備を整えるために、少しのスピードアップを果たすべく仕事をしなくてはなりません。幾つかのセッティングを試していたので、レースは気温が高いコンディションと見られているので、その状況に合わせたマシンを作れるとよいと思います」と語った。
以上