2021年6月3日木曜日

2021 INDYCARレビュー 第105回インディアナポリス500 プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジ:歴代ウィナーの名前入りグラス

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例年とはいろいろ勝手が違った
パンデミック下のインディー500


 キャパシティの半分以下ではあるけれど、ファンが戻って来たインディー500。抑制しても世界一の観客動員数というところに、改めて驚かされる。
 ほぼ満員に見えた今年の“500”は、プラクティス開始から去年までとは色々違っていた。
 メディア向けの食事は、まだパンデミック下ということでデリヴァリーのボックスものとされていたものの、サンドイッチ、メキシカン、イタリアンなどで日替わり。コーヒーも1日中提供されていた。一昨年までサーヴされてたカフェテリアのものより食事のクォリティは高く、決勝日にはケイタリングで暖かいポットローストとマッシュポテト、サラダやイタリア風アンティパスト、さらには3種類から選べるデザートまで供された。

2021年6月2日水曜日

2021 INDYCARレポート 第105回インディアナポリス500 プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジ:今年も優勝賞金は抑え目

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カストロネヴェス、182万ドルをゲット!

 第105回インディアナポリス500マイルの優勝者=エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)に贈られた優勝賞金は、1,828,304ドルと発表された。
 300万ドル越えもあったインディーの賞金だが、今年は200万ドルにも届かなかった。去年は無観客開催で入場料収入もなかったために通常の半額とされたが、今年もまだ観客動員が13万5,000人に抑えられていたため、金額も抑えられたようだ。

2021年6月1日火曜日

2021 INDYCARレポート 第105回インディアナポリス500 プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジ Race Review:連覇に向けて追い上げたかった佐藤琢磨

 

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暑いコンディションでのマシン作りに苦戦

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の第105回インディアナポリス500は14位という結果となったが、その順位以上に悔しいレースとなった。
 目標は2連覇。しかし、昨年3位だった予選で、今年は15番手にしかなれなかった。
 トップ5入りに自信を持っていたが、おおいに苦戦を強いられたのは、暑くなったコンディションにマシンをフィットさせ切ることができなかったため。琢磨は気持ちを引き締め直し、予選2日目の夕方に行われた2時間のプラクティス、さらにはカーブ・デイにマシンの実力アップを目指すこととした。
 カーブ・デイのファイナル・プラクティスでは最高気温が17℃と”極寒”のコンディション。レース・デイも、そこまでではないが、寒くなる予報。「気温が低いことでみんなマシンが安定していた。周回を重ねてもタイヤがほとんど悪くならない。だからと言って、ウィングを寝かせると今度は前について行くのが精一杯になっていた。どんなレースになるのか……」と琢磨はコメントした。決勝前最後の走行で一気に自信を回復したいところだったが、そうは行かなかった。
 アンドレッティ軍団の8台体制までは行かないが、今年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは3台をエントリー。豊富なデータを収集できていた。それらを基にマシン・セッティングを再討し、琢磨は決勝に臨んだ。

2021年5月31日月曜日

2021 INDYCARレポート 第105回インディアナポリス500 プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジ 決勝:4人目の4タイム・ウィナー誕生

インディー500出走21回目にして歴代トップに並ぶ4回目の優勝をカストロネヴェスが遂げた! 3度目の勝利から実に12年を経ての快挙! Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

ペンスキー放出翌年に達成したインディー500キャリア4勝目

 2年前? 1年前? チーム・ペンスキーが少しだが道から足を踏み外したと思う。それは正確にはいつ頃だったのか?
 スポーツ・カーのアキュラ・チーム・ペンスキーのレギュラー・ドライヴァーとなっても、エリオ・カストロネヴェスのインディー500参戦はチーム・ペンスキーから続けられていた。しかし、ロジャー・ペンスキー率いるチームは、スコット・マクロクリンをインディーカーのシーズン・レギュラーとして起用することを決定。
“インディー500で走らせるのは4台まで”という内規を定めている彼らとしては、20年を一緒に過ごしたカストロネヴェスを自動的に放出することになった。
 まさか、その翌年にカストロネベスはインディー500でキャリア4勝目を挙げることになるとは! 移籍先のチームで戦う最初の“500”での優勝。2009年の3勝目からは10年以上が経過していた。

2021年5月30日日曜日

2021 INDYCARレポート 第105回インディアナポリス500 プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジ :インディージャック・アマノのINDYCARレポート メールマガジン:ウィナーはフロント・ロウから? 歴史的には濃厚

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超僅差となった今年の予選1~3位

 トップ3のタイム差が0.1163秒しかなかったんですよね、今年のインディー500予選では。1周に38秒ちょっとかかるコースを4周連続で走ってのタイム比較がコレ(今年のラップ・タイムは1分35秒台)。

 インディーのコース全長は2.5マイルですから、10マイルも走った3台の差がたったのこんなに小さい。驚きです。10マイル=約16.1kmがどれぐらいかを調べたら、東京駅から出てる中央線だと、偶然にも私の地元・阿佐谷までの距離とほぼ一緒でした。マイナー過ぎ、手前味噌過ぎの比較になっちゃいましたが、東京のど真ん中を横切って新宿、中野を越え、でも吉祥寺にはまだちょっとって距離を、今年のインディー500ポール・ウィナー=スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はたったの2分35秒ちょいで走ったワケです。