2013年9月2日月曜日

ジャック・アマノのINDYCARレポート メールマガジン・プレミアム:佐藤琢磨コメント63 ボルティモア決勝:「ヒューストンはチーッムの地元でシーズン最後のストリートレースでもありますし、是非ともいいレースを戦いたいと思います。ダブルヘッダーでもあるし、大量ポイントを獲得したいです」

グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day 決勝 24位 4周 エンジントラブル


「スタートも無事、アクシデントに巻き込まれることもなく、
順位も上げて、すべて順調でしたね」


Jack Amano:いいスタートでしたね。7位まで上がりました。

佐藤琢磨(以下――):良かったですね。今日のウォームアップを走った後におさらいしたら、みんながレッドタイヤを着ける前、本当にブラックタイヤでは2~3番手のタイムが出てたので、非常に良いクルマにようやく仕上がったと思います。スタートはレッドのニューで行くか、ユーズドで行くかという選択があったんだけど、ウォームアップでレッドを通しで使っていたチームがあって、そのタイムのドロップが結構大きかったので、ニューを使うことにしました。

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Race Day 決勝:大波瀾のレースでシモン・パジェノーがキャリア2勝目!佐藤琢磨は序盤7位まで浮上するもエンジントラブルでレースを終える

パジェノー、サバイバルレースを制し、今季2勝目を挙げる Photo:INDYCAR ( John Cote)

グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day 決勝


パジェノー、忍耐の走りでクラッシュ多発のレースを制す!

 アクシデント多発のレースを制したのはシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だった。予選3位からスタートした彼はレース序盤から安定したペースで走り続けいたが、次々とフルコースコーションが出されたことで後方スタートから上位へと上がってきたドライバーたちがいた。そのためにパジェノーの順位は下がり気味だったが、トップ10を保ち続けてチャンスを待っていた。

2013 INDYCAR レポート 第16戦ボルティモア Race Day決勝: スタートタイヤ更新版:USED装着はジャスティン・ウィルソンとジェイムズ・ジェイクスだけ! 他はレッド、ブラックともにNEWばかりでスタート

NEW & USED をグリッドでチェック。
1位 スコット・ディクソン            NEWオルタネート
2位 ウィル・パワー               NEWオルタネート
3位 シモン・パジェノー             NEWオルタネート
4位 ジャスティン・ウィルソン     USEDオルタネート5位 ジョセフ・ニューガーデン    NEWオルタネート
6位 トゥリスタン・ボーティエ      NEWオルタネート
7位 エリオ・カストロネベス        NEWオルタネート
8位 ライアン・ハンター-レイ      NEWプライマリー
9位 チャーリー・キンボール      NEWオルタネート
10位 佐藤琢磨                      NEWオルタネート
11位 ジェイムズ・ヒンチクリフ   NEWプライマリー
12位 グレアム・レイホール       NEWプライマリー
13位 ルカ・フィリッピ               NEWプライマリー
14位 トニー・カナーン              NEWオルタネート15位 オリオール・セルビア       NEWプライマリー
16位 マルコ・アンドレッティ       NEWプライマリー
17位 シモーナ・デ・シルベストロ  NEWプライマリー
18位 エド・カーペンター            NEWオルタネート19位 セバスチャン・サーベドラ  NEWプライマリー
20位 EJ・ビソ                        NEWオルタネート21位 ステファン・ウィルソン      NEWプライマリー
22位 セバスチャン・ブルデイ    NEWプライマリー
23位 ジェイムズ・ジェイクス      USEDオルタネート24位 ダリオ・フランキッティ       NEWプライマリー

2013 INDYCAR レポート 第16戦ボルティモア Race Day決勝: スタートタイヤ:トップ6はオルタネート! プライマリー最上位は7位のハンター-レイ

ボルティモア スタートタイヤ

1位 スコット・ディクソン            オルタネート
2位 ウィル・パワー                  オルタネート
3位 シモン・パジェノー             オルタネート
4位 ジャスティン・ウィルソン     オルタネート
5位 ジョセフ・ニューガーデン  オルタネート
6位 トゥリスタン・ボーティエ    オルタネート
7位 エリオ・カストロネベス     オルタネート

8位 ライアン・ハンター-レイ   プライマリー
9位 チャーリー・キンボール   オルタネート
10位 佐藤琢磨                    オルタネート


2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント63 第16戦ボルティモア Race Dayウォーム・アップ:「これまでやって来たことの積み重ねが結果として出て来るっていうのはモチベーションも上がるし、チームにとっても良いことです。もちろん、今日の午後に向けても良いウォームアップセッションになっていました」

ウォームアップでシケインを責める佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Bret Kelley)クリックして拡大

グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day ウォームアップ  10位 1分19秒1629 19周走行
 
天候:快晴
気温:27~29℃


「ブレーキは昨日までより全然よくなりましたね」

Jack Amano(以下――):順調なウォームアップになっていたように見えていましたが?

佐藤琢磨:そうですね、連続周回もできたし、ラップタイムもかなりコンペティティブなものを出せてました。いいと思います。ブレーキも確認できたし。

――もうブレーキは心配がなさそうなんですか?

佐藤琢磨:いや、心配はあります。でも、昨日までよりは全然良くなりましたね。それに、レースを通してブレーキは多分、全員が問題を抱えると思う、もしペースがこれだけ速かったら。まぁ、ここまで速いペースにはならなくて、だいたい1分20秒ぐらいに落ち着くと思うますけどね、レースのペースは。かなりブレーキは問題抱えるんじゃないかな、みんな……。

「ブラックで1スティント、レッド2スティントがセオリー」

――今週のレースもブラックで1スティント、レッドで2スティントというのがセオリーになりそうでしょうか?

佐藤琢磨:と思います。レッドでのロングランを僕らはやってないけど、そのつもりでいます。

――とても暑いコンディションですけども?

佐藤琢磨:はい。昨日の予選でのレッドタイヤは、ニュータイヤで出てって3周目、4周目とかにポールタイムが出ていたでしょ。1周で終わりではないので、タイヤデグレデーションはあるにせよ、レッドタイヤの方が強くなると思いますね。

――朝のウォームアップで好いタイムが出た。久しぶりにモチベーションをアップさせてレースを戦えそうですね?

佐藤琢磨:そうですね。これまでやって来たことの積み重ねが結果として出て来るっていうのはモチベーションも上がるし、チームにとっても良いことです。もちろん、今日の午後に向けても良いウォームアップセッションになっていました。

――いいレースを期待しています。

佐藤琢磨:はい、頑張ります。
以上

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Race Day ウォーム・アップ:レッドタイヤに余裕のあるセバスチャン・ブルデイがトップタイムをマーク

グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day ウォームアップ
天候:快晴
気温:27~29℃


予選走行なしが功を奏したブルデイ

 いよいよ決勝日。30分間のウォーム・アップは通常より遅めの午前10時15分にスタートした。
 走行開始時の気温は27℃。しかし体感温度は30℃を優に越えていた。湿度が高いからだ。予報では今日の最高気温は34℃に達するというから、ウォームアップ・セッションのコンディションは気温、路面温度ともにレース時より幾分低いものだった。レース距離は75周=およそ150マイル。ピットストップは2回でオーケーだ。

2013年9月1日日曜日

2013 INDYCAR佐藤琢磨コメント62  第16戦ボルティモア Day2 予選:「ブラックでウォームアップして、レッドに履き替えて、これからっていう時に赤旗が出たので残念でした。ちょっと不完全燃焼のまま終わってしまった感じもあります」

Photo:INDYCAR (Chris owens)
グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
8月31日 Day2 予選 10位(第2セグメント敗退 1分19秒2216 5周走行
天候:快晴
気温:30~31℃


「明日の朝のウォームアップでブレーキをを戻さないと……」

Jack Amano(以下――):予選の第1セグメントでとても良いタイムが出ましたね?

佐藤琢磨:はい、ようやくひとつまとめられたっていう感じですかね。

――ブレーキも正常に働くようになっていたんですね?

佐藤琢磨:そうですね。でも、このブレーキじゃ、ちょっと決勝は持たなそうです。今日の朝、新しいブレーキをおろしたんだけど、物すごくバランスが悪かった。明日の朝のウォームアップではまた戻さないと。今のブレーキのままでは明日は絶対に生き残れない。取りあえず予選は、時間がなかったのでそれで走りましたけど。

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Day2 予選:スコット・ディクソンが今季2回目のポールポジション!佐藤琢磨はQ2でのアタックのタイミングを逃して予選10位

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
8月31日 Day2 予選
天候:快晴
気温:30~31℃


ディクソン、最後のアタックで逆転!
キャリア20回目のポール獲得


 強い日差しが照りつけ、蒸し暑いコンディションとなったボルティモアのダウンタウン・コースでの予選、ポールポジションはスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が獲得した。トロントでのレース2以来となる今季2回目、キャリア20個目のポールだ。最後のアタックラップで1分18秒0838をマークし、その時点でトップにいたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を2番手へと押し下げてのポール奪取だった。

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Day2 プラクティス3:予選直前のプラクティスでの最速はシモン・パジェノー!佐藤琢磨はブレーキトラブルで21番手

Photo:INDYCAR(John Cote)
グランプリ・オブ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイ・SRT
8月31日 Day2 プラクティス3
天候:快晴
気温:26℃


相次ぐスピンとクラッシュでセッション前半は赤旗の連続に 

 予選日を迎えたボルティモア、走行開始は朝の9時という早さで気温はまだ26℃と低かったが、湿度はすでに高く、金曜日以上に蒸し暑さを感ずるコンディションで45分間のプラクティス3が行われた。
 走行開始早々にエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がスピン、ストールして赤旗が出された。3号車がピットに戻ってコースがオープンにると、今度はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)がまったく無駄な追突をして相手をスピン、クラッシュさせ、二度目の赤旗となった。さらに、走行再開のすぐ後、KVレーシング・テクノロジーの2台が三度目の赤旗を出した。シモーナ・デ・シルベストロがタイヤウォールに突っ込み、トニー・カナーンもコース上にストップしたのだ。
 45分のプラクティスのうちの14分以上が赤旗だった。