2018年4月14日土曜日

2018 INDYCAR レポート R3 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ Day1 プラクティス1:ロングビーチ最初のセッション、最速はスコット・ディクソン


Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
天候:快晴
気温:22℃

今年もプラクティス1最速はディクソン!
去年のタイムより0秒77後れ


 ロング・ビーチのコース・レコードは1分06秒2254。昨年エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が予選で記録したものだ。
 新しいユニバーサル・エアロ・キット装着マシンはどのぐらい速いのか? はたまた遅いのか?
 最初のプラクティスではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分08秒4112がトップ・タイムだった。
 昨年のプラクティス1はどんなだったか。チェックすると、奇しくもディクソンが昨年も最速だった。タイムは1分07秒6357。今年の方が0.7755秒遅い。
 昨年はプラクティス1と予選のトップのタイム差が1秒4103あった。果たして今年はどの程度の差になるのか?
 エアロは変わったが、ファイアストン・タイヤはプライマリーもオルタネートも昨年と同スペックが供給されている。それらは今年のセント・ピーターズバーグで使われたものと同じだ。

ハンター-レイ、ロッシが2,3番手!ホンダ勢好発進

 ディクソンのベスト・ラップは14周を走ったうちの9周目に記録された。2番手のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は14周のうちの7周目に1分08秒4285をマーク。3番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は14周をこなしたうちの5周目に1分08秒6077をマーク。0.195秒の中に収まったトップ3は全員ホンダ・ユーザーだった。
 4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シボレー)=1分08秒7790で、5番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の1分08秒9133だった。パジェノーは18周を走り、ベストは13周目。ヒンチのベストは12周を走ったうちの6ラップ目だった。ここまでがトップと0秒5021秒差。

佐藤琢磨は6番手!レイホールはやや遅れて11番手

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 6番手は佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。開幕3戦目はまずまずのスタートを切った。チームメイトのグレアム・レイホールは1分09秒2349のベストで11番手と出遅れ気味。彼らの間にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、トニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・バッサー・サリヴァン)が並んでいた。

ロングビーチでは若手がやや苦戦気味

 
 開幕2戦で大活躍して来ているルーキー、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は16周を走行。最後から2番目の15周目に自己ベストとなる1分09秒2807を記録して14番手。PPを獲得した今年の開幕戦は6番手で週末をスタートさせていたのだから、ロング・ビーチは少々苦労をさせられている。ベテランたちが新エアロのマシンの走らせ方をよりマスターして来たという面もあるようで、今回のルーキー最速はザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)の13番手。セント・ピーターズバーグで予選ファイナルに進んだマテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)とジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)は、それぞれ22番手と15番手だった。

「セント・ピーターズバーグとは大きく方向性を変えている」
 最初の走行を終えた佐藤琢磨のコメント:
 「全体の中の相対的な順位としてトップ6に入っているので、マシンの状況が悪いとは言えない。でも、ちょっとクルマの動きが不安定で、僕自身もあんまり乗れない、不安になってしまう感じがある。特にセッションの初めにタイムを全然上げられなかったのは、リヤのナーバスな動きが気になったから。それを収めるのに少し時間がかかって、いまだにそれが残っている。セッションの最後の方は、それでも大分グリップ感が増して来たので、少し攻めることができ、結果的にタイム・アップができていた。使ったタイヤは1セットだけ。
 ロング・ビーチはセッション毎に路面の変化が顕著に出る。でもその変化を読んで行くというのは難しい。新しいパッケージはやっぱりダウンフォースがないので、すごくクルマの動きがナーバスになる。そうした状況でタイヤは基本的にセント・ピーターズバーグと一緒で、去年ともほぼ一緒なので、そこらへんをうまく見つけて行くのは難しい。
 僕らはここからタイム・アップをさせて行く必要がある。アンドレッティ・オートスポートはセッションの始めにポンとタイムが出ていたから、スタート時点での完成度が高く、僕らはちょっと苦労をしていたと感じ。
 今回の僕らはセント・ピーターズバーグとは大きく方向性を変えている。セブリングでのテストからセント・ピーターズバーグへと持ち込んだマシンのセットアップがダメだったから、考え方を新しくして持って来たクルマだから、細かな修正が必要になっている。
 グレアムとまったく同じセットアップグでセッションをスタートし、こなしたプログラムとしては、方向性は一緒だったけど、ちょっとやり方が違っていたかな?
だけど、赤旗があってセッションが正味30分ぐらいだったから、その中でできたのはスプリング・チェンジとライド・ハイトぐらいで、そんなにたくさんはできていない」
以上

2 件のコメント:

  1. その琢磨選手、プラクティス2でクラッシュしたとか。

    まだまだ心配です(ー_ー;)

    返信削除
  2. 先程予選の結果をアプリで見ました。

    グラハムと琢磨の差は何でこんな差がついてしまったのか(半分ネタバレでスミマセン)。

    返信削除