2013年4月19日金曜日

2013 INDYCAR レースプレビュー R3 ロング・ビーチ:伝統あるストリート・レースでパワー&ペンスキーの2連勝はなるか

木曜日、コースの状況をチェックするディクソン Photo:INDYCAR
ロング・ビーチのエントリーは1台増えて27台!
 

 今週末はアメリカ最大のストリートレース、トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチだ。
 今シーズンの開幕戦は25台、第2戦は26台だったエントリーが、人気の高い南カリフォルニアでの第3戦ではまた1台増え、27台になる。AJ・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)が第2戦に続いて参戦することになったのと、シーズンが始まる前に発表されていたとおり、2011年ロング・ビーチ・ウィナーのマイク・コンウェイがレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから出場するからだ。
 シャシーは全員ダラーラDW12を使用し、V6ターボ・エンジンはシボレーが14台、ホンダが13台。タイヤは全車ファイアストン製を使う。なお、今回が今季初レースとなるコンウェイ、カー・ナンバーはチームメイト2人と続き番号の「17」をつける。スポンサーはブルー・イーシグス=電子タバコだ。



チャンプカー時代にブルディ3連勝。昨年ウィナーのパワーはチャンプカーでも優勝

 レースは海沿いのストリート・コース=1.968マイルを80周して争われる。1975年の第1回はF5000というカテゴリーのレースだった(コースは今より長かった)。これが翌年からF1グランプリに取って代わられ、1984年からインディーカー(CART)になった。
 チャンプカー時代の優勝者で今も現役は3人=エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、3連勝したセバスチャン・ブルデイ(ニューマン/ハース・レーシング)と、2008年にチャンプカー最後のレースで勝ったウィル・パワー(KVレーシング・テクノロジー)。チャンプカーがインディーカーに併合された後の2009年以降のウィナーを順に並べると、ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)、ライアン・ハンター-レイ=RHR(アンドレッティ・オートスポート)、マイク・コンウェイ(アンドレッティ・オートスポート)、パワー(チーム・ペンスキー)となる。
 チーム・オーナーの中ではマイケル・アンドレッティが2勝(クラコ・レーシングで1勝、チーム・グリーンで1勝)、ジミー・ヴァッサー(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が1勝しており、ボビー・レイホールは伝統あるストリートコースで勝てていない。
 マリオ・アンドレッティはF1で1勝し、CARTで3勝しており、息子のマイケルはCART時代に2勝。マルコが勝てば3世代連続優勝という凄い記録が生まれる。因みに、ロング・ビーチ最多勝はアル・アンサーJr.の6勝。連勝記録もリトル・アルによる4回がレコードだ。チーム別だとニューマン/ハースの6勝が最多で、2番手はチーム・ペンスキーの5勝。つまり、今年ペンスキーが最多勝利タイに並ぶ可能性がある。


5周少なくなった周回数がレースの及ぼす影響に注目 

 去年のレースでは燃費も重要なファクターとなり、2ストップのパワーが優勝し、3ストップで激しく追い上げたシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が0.8675秒差で2位に敗れた。3位は2ストップのジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)。今年は周回数が5周減らされており、それがレース展開に影響をもたらす可能性も十分にある。
 昨年、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから出場した佐藤琢磨は3位でフィニッシュできるところだったが、最終ラップにRHRにプッシュアウトされ、8位となった(RHRはペナルティを課せられ6位)。琢磨が6番手スタートから優勝争いを行った背景には、上位陣にありながら意表をついたブラックタイヤでのスタートもあった。今年の戦いぶりは??
以上

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