2013年10月16日水曜日

2013 INDYCARレポート 第19戦フォンタナ:佐藤琢磨 フォンタナに向けて 「上位で完走できたら最高です。しかし究極の目標は優勝。そして、それは不可能ではないと考えています」

佐藤琢磨にQ
(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)


「フォンタナはレーシングラインがいくつもある素晴らしいコース」
――オート・クラブ・スピードウェイについて
佐藤琢磨:フォンタナは素晴らしいオーバルコースだと思います。確かにバンピーですし、チャレンジングですが、レーシングラインはいくつもあり、マシンのバランスや路面のコンディションによって低いラインも高いラインも採用できます。これはすごいことで、スピードを大きく落とさずにこのような走りが実現できるコースって、あまり多くは存在しないんです。だからファンはサイド・バイ・サイドの戦いやリードチェンジを数多く見ることができると思います。僕は去年、初めてのフォンタナを楽しみました。
――ハイスピードオーバルでまた戦うことに関して
佐藤琢磨:2週間ほど前にフォンタナでテストをしました。ほぼ全チームがプライベートテストを行っているはずです。だから、(コースやスピードに)慣れるのに長い時間はかからないでしょう。トラフィックの中で良いラップタイムを刻み、自信を手に入れる必要があります。しかし、レースはとても長いので、ハイスピードオーバルでのレースという点を僕としてはそんなに心配はしていません。

「テストはとても収穫の多いものとなりました」
――フォンタナでのテストについて
佐藤琢磨:ベースセットアップは、すでに去年と比べて遥かに高いものになっていました。去年のレースを経験したことによってだと思います。僕らはベーシックセットアップからスタートし、マシンを向上させて行くプログラムをこなしました。タイヤのパフォーマンスも良く、とてもスムーズに速さを獲得できました。そこから幾つかのテスト項目を行ってマシンは安定感を増し、さらに速く走ることができました。テストはとても収穫の多いものとなったんです。

「速いラップタイムを実現するためにはハイ・ロー・ハイのライン取り」

――セットアップの鍵は?

佐藤琢磨:シリーズの中でトップに近いスピードが出るコースですから、ドラッグの低減は極めて重要です。しかし、同時に大事なのが安定感を備えたマシンです。バンクの低いところ、真ん中、そして上部とどこでも走れるコースであるフォンタナですが、それぞれのレーン走行時におけるマシンのバランスというのは異なります。それらに対する調整を行う必要もあります。特にターン1からターン2でなんですが、舗装の継ぎ目を越えて行く場所でマシンが影響を受けるんです。レーンとレーンの間、外側に行くに従って急になるバンク、フォンタナではバンクのいちばん低いところをずっと走っているというワケにはいきません。ずっと大外を走り続けるっていうのは可能で、それは安定感の高い走り方なんですけど、速いラップタイムを実現するにはハイ・ロー・ハイというライン採りが、ドライビングは一筋縄で行かない面もあるんですが、いちばんなんです。

――今週末の目標リザルトは?


佐藤琢磨:上位で完走できたら最高です。しかし、究極の目標は優勝です。そして、それは不可能ではないと考えています。

「今年は素晴らしいシーズンだったと思います。
僕らは今年、大きな前進を果たすことができました」

――今シーズンに対する自己評価を聞かせてください。
佐藤琢磨:素晴らしいシーズンだと思います。シーズン序盤にとても良いスタートを切ることができ、チームとともに上位フィニッシュを重ねました。シーズン中盤の僕らには不運なところもありましたが、チーム一丸となって乗り切り、その中で多くを学びました。シーズン終盤を迎えての数レースで自分たちは力強さを取り戻しています。ともに築き上げて行くことが楽しいチームで、僕らは大きな前進を今シーズン果たしたと思います。
以上


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