2015年7月30日木曜日

2015 ジャック・アマノのインディーな一日:ペンシルベニアで高名な建築家、フランク・ロイド・ライトの作品を探訪

また念願がひとつ叶っちゃいました。フランク・ロイド・ライトの名作=フォーリングウォーターに行けるとは!
Photo:Masahiko Amano

あまりにもすばらしい“フォーリング・ウォーター”に感

 アイオワとミッド・オハイオの間に1週末のインターバルあり。去年はお世話になっているオハイオ州の家から南に出向いてバーボン醸造所巡りをしたが、今年は東隣りのペンシルベニア州に出かけることにした。

 お目当ては「フランク・ロイド・ライト」。アメリカが産んだ有名な建築家の代表作が、アパラチア山脈の山間に2軒、ミュージアム的に公開されていて、前々から「行きたいなぁ……」と思ってたので。

帝国ホテルの設計をしたフランク・ロイド・ライト。彼は母国アメリカ以外ではなぜだか日本とだけかなり馴染みが深く、このフォーリングウォーターにも「落水荘」って日本名がついてるみたいです Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
  オハイオからボーダーを越え、ピッツバーグを迂回して、更に南東へ。ペンシルヴェニア・ターンパイクを降りて、20マイルほど行ったところにお目当ての“フォーリングウォーター”はあった。
 フォーリング(落ちる)ウォーター(水)という名のついた家は渓流の岩の上に建っている。家の真下を川が流れちゃっていて、外から見ると、家の中を川が通っているかに見えるデザインで有名。いや、建物全体の完成度というか、盛り込まれた多くのアイディアなどなど、全部で有名な家だ。


インテリアも素敵!ここで紹介できないのが残念

 川のせせらぎを聞きながら、ゆったりと過ごせる。アメリカのデパート王が作らせた家だそうで、コンクリートをふんだんに使った三階建ては、裏にゲストハウスも同じ感じで作ってある。


厳密に言うと、川は家の中を流れているんじゃなく、家の下を通っているんですね。川に覆い被さるように家を造ってあるワケで Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 川面の真上に位置するリビング・ルームはとても広く、川に降りて行ける階段なんかもついていた。写真がないのは、建物の中では写真撮影が禁止されてるから。窓とか、とても凝ったデザインだったり、すごい開放感があったり……と感心することしきり。棚からタンス類まで、インテリアも全部ライトの作品だそうで、それらも実に素敵だった。

翌日は木がメインとなる“ケンタック・ノブ”に

 次の日に訪れたのは、“ケンタック・ノブ”という同じくライトが設計した家。フォーリングウォーターから10マイルぐらい南にあった。
ペンシルベニアは州のほぼ全部がアパラチア山脈の中。幾重にも緑の山々が続く光景にはアメリカの大きさを感じます Photo:Masahiko Amano
 こちらの方が後で建った家で、木がメインだから暖かさを感ずる。六角形がデザインのメイン・フィーチャーで、玄関前の広場、キッチンの天井のスカイライト、ベランダの屋根の明かり取りなどなど、色んなところが六角形。同時に三角形もかなり色々な場所に取り入れられていた。

2日目に行った”ケンタック・ノブ”は、" フォーリングウォーター”より断然実用的な3ベッドルームの家。鉄もコンクリートも使っているけれど、木材と石材が前面に出されたデザインで、暖かみに溢れてます。こっちのガイドつきツアーは同じくネットでの前売りで22ドルでした Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 どちらもガイドさんつきのツアーで中をジックリと見せてもらえた。チケットはネットで、ツアーのスタート時刻まで指定して購入。フォーリングウォーターが25ドルで、ケンタック・ノブが22ドルだった。

銅板の屋根、木材、重ねた平たい石……いい色使いです。紅葉の時季にも来てみたい。山中で寒いこともあって、こちらの家も中心にデ~ンと暖炉アリ。煙突の大きいが突き出てるでしょ? Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
 両方ともギフト・ショップ&カフェあり。フォーリングウォーターは年間16万人以上が訪れるというコトなので、予約はしてった方が安心(なぜか水曜定休)。特に夏は。行ったのは月曜だったけど、かなりの人出だった。

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