2016年5月17日火曜日

2016 INDYCAR レポート 第100回インディアナポリス500 Day1 プラクティス1:アンドレッティ・オートスポート勢が1-2-3-4=ホンダがトップ4

初日トップタイムと好スタートを切ったマルコと父マイケル・アンドレッティ Photo:INDYCAR (Jim Haines)
午後2時、気温17℃のコンディションでプラクティスはスタート

 第100回インディー500のプラクティスが始まった。朝方の気温は6℃(!)と冷え込んでいたが、走行開始はルーキー及びリフレッシャーが正午で、午後2時まで。ベテランは午後2時から6時までの4時間と十分な走行時間が用意され、ここにはルーキー・テスト、リフレッシャー・プログラム終了組も走行が許された。
 空は曇りがちだったが、気温は午後2時には17℃まで上昇し、セッション中の最高気温は18℃だった。雨による走行中断は一度もなく、アクシデントもゼロだった。

マルコ・アンドレッティ「チームにとって最高のスタートとなった」

 最速ラップをマークしたのはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。もう走行時間の終了が近づいた午後5時10分、チームメイトのドラフティング利用で39秒3051=平均時速228.978mphを記録した。
 アンドレッティ三世は、走行終了後に以下のように語った。「チームにとって最高のスタートとなった。今後の天候のことも考えてプログラムを前倒しにし、今日多くのことをトライした。良い判断だったと思う。インディでの1ヵ月というのは、本当にジェットコースターのようで、何が起こっても不思議はない。どんな事態にも備えられるよう、初日から全開で走行にあたっている。自分やライバルたちの実力を計るのは、まだまだ時期尚早だ。自分たちがグループ走行で良い感触を得られているのは間違いないが、今日が低温、無風の完璧なコンディションだったことも考慮する必要がある。レースの時は30℃以上の暑さになる予報だ。そうなったら今日とはマシン・セッティングが全然違ったものになる」。
 2番手はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)の228.945mph。ラップ・タイムは39秒3108で、マルコとは0.0057秒差だった。
 3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の228.033mph。そして、4番手にはルーキーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がイキナリ食い込んできた。そのスピードは226.865mph。アンドレッティ・オートスポート勢、つまりはホンダの1-2-3-4だ。

ペンスキー勢はパワーの9番手が最上位
 4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=シヴォレー=の226.835mph。トップとのタイム差は0.3713秒だった。
 チーム・ペンスキーの3人は、ウィル・パワーの9番手が最上位(224.981mph)。昨年度ウィナーのファン・パブロ・モントーヤは13番手(224.613mph)。現在3連勝中でポイント・リーダーのシモン・パジェノーは16番手(224.322mph)。インディ500で3勝のエリオ・カストロネヴェスは222mph台のベストで27番手というスロー・スタートとなった。
 6番手はアンドレッティ・オートスポートからスポット参戦するタウンゼント・ベル=226.724mph。開幕5戦では大苦戦中のアンドレッティ・オートスポートだが、インディのスーパースピードウェイでは、走らせる5人すべてがトップ6に入る好パフォーマンスを初日に見せた。
 ホンダ勢ランキング・トップ(5位)のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、225.326mphで8番手。マルコとのタイム差は0.6370秒だった。


佐藤琢磨「新しいエアロ・パッケージのフィーリングは良好」

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、夕方4時35分過ぎにマシンがピットに登場。1時間半で24周を走り、ベストはその最後のラップ、24周目の223.826mphで、今日の20番手だった。今年のインディ500は、珍しいことにエントリーしている33台すべてが周回を行った。昨年、予選前日の金曜から走り出し、予選アタックさえ行えなかったバディ・ラジアが、今年はラジア・バーンズ・レーシングというは新体制で走行初日に7周だけだが走った。7周は今日走った中での最少ラップ数で、最多はルーキー・テストも含めての走行でスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が記録した84周だった。
 琢磨は、「本当は2時から走りたかった。リフレッシャー・プログラムのあるアレックス(・タグリアーニ)には2セット多くタイヤが供給されるので、彼にライドハイトのテストはやってもらえるはずだったんですけど、それができなかったので、僕の最初の走行はそのライドハイトの確認作業でした。新しいエアロ・パッケージのマシンのフィーリングは、まずまず良かったと思います。今日は風も弱く、気温も低い絶好のコンディションでした」と語っていた。
以上

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