2011年4月9日土曜日

INDYCARインサイド情報&ニュース:第2戦Honda Indy Grand Prix of Alabamaプラクティス1・2レポート

INDYCARシリーズ第2戦 ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマ
Round 2 Barber Motorsports Park
Honda Indy Grand Prix of Alabama

バーバー・モータースポーツパーク
アラバマ州バーミンガム
全長:2.38マイル(=約3.83km)×90周
コースタイプ:ロード

Day1 4月8日

プラクティス1 曇り のち 雨  気温:27〜28℃
プラクティス2 晴れ 気温:27〜28℃
プラクティス1回目でドライセットのまま待機する琢磨
Photo: INDYCAR(LAT)
パワーが両セッションともトップタイムながらコンディションの変化に不満
 4月8日午後1時20分に始まったプラクティス1回目は、2時05分まではルーキーとランキング11位以下だけが走れるルールで、1時20分から全車によるセッションとなった。開幕戦5位の佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は、セッションが始まるとチームメイトのEJ・ビソのピットでエンジニアとともに無線を聞いていた。
 予定では2時35分まで走れるはずだったが、2時15分頃から雨が降り始め、25分に雨が強まった。明日の予選、明後日の決勝も晴れの予報とあって出場チームのほぼすべてが走行を打ち切り。完全なウエットコンディションとなった後でも走っていたのはセバスチャン・ボーデー(デイル・コイン・レーシング)だけだった。

 プラクティス1回目の最速はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分12秒7502で、2番手はフランキッティの1分13秒4078。3番手はライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)、4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)と2強がトップ4を独占。5番手は開幕戦でも速さを見せていたマイク・コンウェイ(アンドレッティ・オートスポーツ)。彼はドレイヤー&レインボールド・レーシングで走っていた去年、バーバーの予選で2位となっている。6番手は昨年度ウィナーのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)で、琢磨は7番手だった。
 走り始めが7番というのはポジション的にはまずまずと考えられるが、トップのパワーに1秒以上もの差をつけられたことから、琢磨の表情は厳しかった。8番手はジャスティン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)、9番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)、10番手はルーキーのチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。

 2回目のプラクティスは午後4時に開始。1時間のセッションは序盤に路面が少し濡れていたが、すぐにドライとなり、幸いにも雨は降らなかった。最速はまたしてもパワー。ラップタイムは1分12秒8363で1回目の方がやや速かったが、2戦連続ポールの可能性が高まっている。
 2番手タイム=1分1分13秒0272はセッション最後のアタックでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が記録した。3番手はブリスコー(午前中も同じ順位)。フランキッティはチームメイト同様にセッション終了間際のアタックで4番手に食い込んだ。5番手はカストロネベス。

 プラクティス1回目と異なるコンディションとなったプラクティス2回目、グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)が6番手、オリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)が7番手に名を連ねた。8番手はライアン・ハンター-レイ、9位には今回がデビュー戦のジェイムズ・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)。琢磨は10番手だった。
 逆にプラクティス2回目のコンウェイは20番手に沈んだ。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)はプラクティス1回目が13番手、2回目も17番手と苦戦。ダニカ・パトリック(アンドレッティ・オートスポーツ)も1回目が13番手、2回目が15番手、総合14番手と置かれている状況は厳しい。

 2回のプラクティス総合では、トップはもちろんパワーで、2番手以下はディクソン、ブリスコー、フランキッティ、カストロネベスの順。ここまでがトップ5だ。
 走行終了後のパワーは浮かない表情で、「トラブルが幾つか出ていた。あんまり良いセッションではなかった」とコメント。プラクティス2回目は走り出してすぐに好タイムを出したが、その後はタイムが良くなっていかなかったのだ。「セッション終盤のマシンについて、私はハッピーじゃなかった。明日のために何をすべきか、今晩はよく考えないと」とも彼は話した。

 2番手のディクソンの方が表情は明るく、「トップタイムじゃなかったけれど、僕らのマシンにはスピードがある」と語っていた。今日は2回のプラクティスでコンディションが全然違っていた。明日は予選が午前中だし、また違ったコンディションになると思う。そこが難しいね」。
 6番手以下はレイホール、セルビア、ハンター-レイ、琢磨が並んだ。琢磨のチームメイトふたりはEJ・ビソが12番手で、トニー・カナーンは22番手と大きく出遅れている。開幕戦4位で注目されているシモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)は総合17番手だった。

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