2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント9 第2戦バーバー・モータースポーツパークDay1 プラクティス1「セットアップの哲学を変えてのアラバマ入り。フロントランナーとのギャップがあり、油断できない」

INDYCARシリーズ第2戦　ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマ
Round 2 Barber Motorsports Park
Honda Indy Grand Prix of Alabama

バーバー・モータースポーツパーク
アラバマ州バーミンガム
全長：2.38マイル（＝約3.83km）×90周
コースタイプ：ロード

Day1　4月8日
プラクティス1　1分13秒8155　7位　7周
天候：曇り　のち　雨
気温：27〜28℃

Photo: INDYCAR（Chris Jones）

テスト時からマシンを大幅に違う設定にしての走り始め

　昨年のオープンテストで2日間走り、レースに出場し、今年は開幕前にプライベートテストを1日、オープンテストで2日間走行。IZOD／INDYCARシリーズのレースが行われるコースの中で佐藤琢磨が最も親しんでいるのがバーバー・モータースポーツパークだ。去年はレースでメカニカルトラブルに見舞われたが、予選では6位に食い込んだ。開幕戦セント・ピータースバーグで5位フィニッシュをした勢いを持ち込み、今年のバーバーでも予選で上位に食い込んで、レースではトップ争いへと加わって行く……それが琢磨のプランのはずだ。

Jack AMANO（以下——）今年だけでもテストを2回していて、昨年レースで走ってもいる。昨年は初めてのコースが多かったけれど、今週はノーマルなレースウィークエンドになっているのでは？

佐藤琢磨：そうですね。コースの状況とか、クルマをどうして行くのかっていうものはだいたいアイディアとしてはあるんですけど、去年から良いと思っていた変更、準備が冬の間のテストでまったく反映されなかったので、その部分を新たにやり直さなくてはいけなくて、今回はそういう意味では結構大幅にクルマを変えてきたんです。今まで走ったことのないセットアップだし、逆に去年をベースにした正常進化みたいなカタチではあるんですけど、大分セットアップの哲学を変えて今回クルマを持ってきたので、それを試すには不十分なセッションでしたね。

——テストと違うセッティングになっていると。

佐藤琢磨：テストからでは全然違う。

——走り出しからラップタイムは順調に上がってったように見えてましたが？

佐藤琢磨：まぁそうですけど、でも、このコースではタイムが上がってくことを自分たちとしても期待しているし、まだ、もの凄くフロントランナーとの間にはギャップがあるので、まったく油断できないです。

——そういう意味でもこの雨は腹立たしいですね？

佐藤琢磨：そうですね、うん。このままコースが乾いても、路面はまた変わるでしょうね。でも次のセッションが晴れることを願ってます。

——今年の3カー体制は、まだ1戦が終わっただけですけど、どうですか？

佐藤琢磨：去年よりも全然いいですよ。一昨年1カーだったチームが去年きなり3台体制になって、やっぱりチームとしてもたくさんのことを勉強できたし、それを踏まえて凄くいいカタチで今年は3台を走らせることができていると感じてます。ただ、テストからシーズン前にシッカリと準備ができたワケじゃなくて、結構開幕戦前にドタバタして3台に増えた感じなので、これからどんどん良くなって行くと思います。