2011年4月9日土曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント10 第2戦バーバー・モータースポーツパークDay1 プラクティス2 「バランスは良い方向に上がってきてるが、グリップ感を何とかしたい」

INDYCARシリーズ第2戦 ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマ
Round 2 Barber Motorsports Park
Honda Indy Grand Prix of Alabama

バーバー・モータースポーツパーク
アラバマ州バーミンガム
全長:2.38マイル(=約3.83km)×90周
コースタイプ:ロード

Day1 4月8日
プラクティス2 1分13秒4474 10位 19周
天候:晴れ
気温:27〜28℃
Photo: Jack Amano(Amano e Associati)

見えた課題は明日確認、最後のスピンはたいした問題はなし
 雨によるプラクティス1回目の走行時間短縮は、開幕前のオープンテスト時とセッティングのコンセプトを変えてきた佐藤琢磨、そしてKVレーシング・テクノロジー・ロータスにとっては厳しいものだった。しかし、「雨で走れないのはみんな同じ条件だから」と琢磨、そしてチームはプラクティス2回目にマシンの能力をさらに高めることを目指した。
 プラクティス2回目は夕方の走行だったが、気温はプラクティス1回目とほぼ同じ。ここで琢磨は19周を走り、1分13秒4474のベストを4周目にマークした。プラクティス1回目の自己ベストを更新し、このセッションで10番手につけた(1回目は7番手)。2セッションの総合では、10番手にランク。走り出しはスムーズに見えていた琢磨だったが、進歩は果たしているものの、それが期待に沿う、あるいは期待を上回るものにはできていない様子だ。

Jack AMANO(以下——)2回目のプラクティスは長い走行時間が与えられました。成果はどうでしょう?

佐藤琢磨:最初のセッションでは十分に走れないまま天候が変わってしまいました。2回目はちょっと路面が湿った状態から始まったんですけど、わりと早くグリップを取り戻してくれたので、なかなか色々なことをトライできたセッションだったかな……と。最後にイエローが出たりとかで、ラップタイムをまとめるところまではいかなかったんですけど、まぁ幾つかポジティブな面と、明日に向けての課題が見えました。明日、その部分をまとめたいと思っています。

——今回持ち込んだマシンは、セッティングが初めから良いように見えていましたが?

佐藤琢磨:あの時のコンディションでは良かったですね。でも、あのまま走ってたら、タイムは出なかったと思います。

——最後のラップにスピンがありましたが、あのラップはどんな感じだったんでしょう?

佐藤琢磨:別に大した問題じゃないですね、それは。アウトラップだったし、色々と試したこともあったので。スピンというかハーフスピンというか……大した問題じゃないです。

——今、問題になっている点、気になっている点というのはどういう点なんですか?

佐藤琢磨:それはもうレースの基本になりますけど、バランスとグリップですね。バランスは大分良い方向に上がってきてるんですが、グリップ感が……ね。やっぱりトップグループとのラップタイムの差を見ると、この状態で僕が感じているグリップでは足りない。そこを何とかしたいって雰囲気ですね。クルマは結構、現状では限界に近いっていうか、結構ナイフエッジな動きをするので、そこら辺をこううまくレースで走れるクルマにね、そういうところを見据えてのセットアップにしていかないといけない。
 明日の予選も非常に重要。このコースでは予選順位がとても大きいので、スピードも追及しなくちゃいけないし……というところです。1カ月前のテストというのが、ある意味うまく行かなかった分、今回違うセットアップできて、それは良い経験になったと思うんですけど、何というのかな、続けて何かを進化させるってことができなかった。1回テストを終えた後に、またちょっと戻っちゃったところがあるので、今ここにきて少し競争力ってところで少し苦労しています。まぁ、それでも今日のプラクティス2回で大分色々なことがまたわかったので、明日それをトライします。

——フロントのダンパーを何度かいじっていましたね?

佐藤琢磨:色々試しましたね。本当に微妙な、トップ1パーセントぐらいのところへきて、みんなギリギリでやってますから。コンディションが変わって、そのちょっとした変化に対応してクルマのバランスが大きく変わる。でも、それを追いかけてるだけじゃダメで、なんでそういうバランスになったのかっていうのを理解しないとならないんです。

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