2025年7月13日日曜日

2025 INDYCAR レポート R11 シンク 275 パワード・バイ・スーカップ:Race Dayハイランプラクティス/プラクティス:大忙しの土曜日!シヴォレー優勢のプラクティスでスコット・マクロクリンが最速ラップ

 

Photo:Penske Entertainment

快晴の中、プラクティス、予選、決勝までの濃密なワンデイがスタート

 金曜のプラクティスが雨と竜巻警報で流れたことにより、アイオワでのレースウィークエンドは大忙しになった。土曜日は午前9時からハイ・ライン・プラクティス、プラクティスを続けて行い、昼過ぎに予選、そして夕方4時過ぎからレース#1を行うスケジュールとなったのだ。

 土曜日のアイオワ州デ・モイン界隈は快晴。風もあり、朝8時55分に予定通りに全車のインストレーション・ラップが行われ、9時からハイ・ライン・プラクティスが始まった。
 ハイ・ライン・プラクティスをまずは2グループで行って、その後すぐに全車走行オーケイのプラクティスを45分間が開催された。

Photo:Penske Entertainemnt

カークウッド、ハイ・ライン・プラクティスでいきなりクラッシュ!

 ハイ・ライン・プラクティスが行われた時の気温は22℃、路面も32℃と低めだった。
 まだ本格的な走りではない、ハイ・ライン・セッションの間にポイント・ステンディング2位のカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)がターン4でデイヴィッド・マルーカス(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)をインからパスしようとしてクラッシュした。彼はこの後の全車セッションを走れなかった。

全車セクションではマクロクリンが最速!2番手はシーゲル

45分間の全車走行プラクティス・セッションでは、昨年の予選で計測2周目に最速ラップを記録=レース#2のポール・ポジション獲得を果たしたスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。そのラップ・タイムは17秒5376だった。このセッション中の気温は24〜25℃。路面温度は33〜36℃だった。

 2番手にはセッション終了間際にノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)が17秒6211を出して飛び込んだ。多くのマシンが走っている状況で、大きなトウを得てのものだったかもしれない。ほとんどのチームが予選シミュレーションはセッション開始直後に行っていたよう見受けられた。

シヴォレー勢がトップ6を独占!ホンダ勢最速はパロウ

 3番手はアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)=17秒6339。ここまでがトップからコンマ1秒以内。
 4番手はパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=17秒6454。5番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)=17秒6526で、6番手はクリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)=17秒6652。今シーズン初勝利を目指すシヴォレー勢が実績あるアイオワ・スピードウェイでトップ6を独占した。

 ホンダ・ユーザーのトップは7番手につけたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)=17秒6823。トップのマクロクリンとの差は0.1447秒もあった。昨年のレース1のポール・シッター=コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)は17秒7773がベストで13番手だった。
 

Photo:Penske Entertainment

 事前テストで最速だったコナー・デイリー(フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー)は17秒7169のベストで8番手。
 9番手はマーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)=17秒7218で、10番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)=ア17秒7221だった。ホンダ勢はチップ・ガナッシ・レーシングとそのアライアンス=MSRから合計3人がトップ10入り。シヴォレー・ユーザーが優勢で、11番手からを見ても、11番手はマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)だったが、12番手はサンティーノ・フェルッチ(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)。13番手はハータ。14番手はデイヴィッド・マルーカス(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)。15番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)とカークウッドが出走しなかったとはいえ、トップ15の10台がシヴォレーだった。

レイホール、デイル・コイン勢は苦しいスタートに

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダとデイル・コイン・レーシング/ホンダが大苦戦で、彼らの5台はすべて20番手以下だった。予選はインディーNXTのレース後、午後12時30分過ぎからの開催なので、路面はこのセッションとは結構異なったものとなるはず。マシンの調整、ドライヴィングでの対応をどれだけうまく行えるかがグリッド決定に大きく影響する。

 このセッションではロング・ランでのレース向けマシン・セッティングの確認も各チーム行っており、其中で仕上がりが良好と映っていたのはロッシとニューガーデンだった。

アイオワのマシン・カラーリング

 今回のアレックス・パロウはDHL(運送業)=赤/黄

 ジョセフ・ニューガーデンは日立アステモ(エンジン・コンポーネント)の赤/白

 スコット・マクロクリンはXペル(塗装保護フィルム)の白/黄

 グレアム・レイホールはワン・キュアー(動物の癌研究)で白/黄緑

 カイル・カークウッドはスーカップ(農業施設)で白/緑/黒

 マーカス・エリクソンはデラウェア・ライフ(生命保険)でエメラルドグリーン/白/黒

 デヴリン・デフランチェスコはルーサー(自動車ディーラー)が赤/灰色

 フェリックス・ローゼンクヴィストはシリウスXM(ラジオ)=白/紫
以上







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