2014年8月30日土曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー 第18戦フォンタナ:レーススタートはほぼ日没時刻!冷えて行く気温、と路面温度への対応が勝負のカギ!

超高速ドラフティングでの戦いだけに
小さなグリップの変化が展開に大きく影響!! 
過去のウィナー
2013 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
2012 エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)

過去の2、3位フィニッシャー
2013 2位=カーペンター 3位=トニー・カナーン(KVSHレーシング)
2012 2位=ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
       3位=スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)

過去のポール・ポジション・ウィナー&スピード
2013 パワー=220.775mph
2012 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)=216.069mph

 1997年、CARTインディーカー・ワールド・シリーズの全盛期にペンスキー・モータースポーツが設立したのがカリフォルニア州フォンタナのスーパー・スピードウェイ。全長は2マイル。バンクは最大14度。現在ではペンスキーからISC(International Speedway Corp.=NASCARの系列)に売却されている。
 ロサンゼルス(LA)の内陸約50マイル。砂漠地帯で、8月下旬だと日中の気温が30℃を越すことも多い。レースは夜7時20分にスタートする。ほぼ日没の時刻だ。

 冷えて行く気温、そして路面温度によって路面付近の空気密度が変化し、ダウンフォースは増えて行く。日中のプラクティスでのセッティングをそのまま使うことは不可能だ。予選もコンディションへの対応が大きな鍵を握る。
 フォンタナは太陽が出ている時間帯と、そうでない時間帯での温度差が激しいため、風が強く吹くこともあるエリア。周りが砂漠であるために砂によって路面のグリップが低下させられるケースも起こり得る。超高速ドラフティングでの戦いなので、小さなグリップの変化が各マシン、つまりはドライバーのパフォーマンスに大きな影響を与える。

昨年はパワーが優勝!今年のスーパー・スピードウェイでは
ハンター-レイとモントーヤが勝利
そして今週水曜のテストではディクソンがトップタイム


 昨年はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝した。彼は2011年にテキサス・モーター・スピードウェイでオーバル初優勝を飾っているが、それは2ヒート制の2レース目で、グリッドを決める際のクジ運が強かったため。フォンタナでは2012年にチャンピオン争いをしていながらクラッシュしているが、昨年のフォンタナでついにホンモノのオーバル優勝を記録。今年はショート・トラックのザ・ミルウォーキー・マイルでも優勝と、ようやくオーバルにおいてもトップ・コンテンダーとしての実力と実績を備えるに至った。

 今年のスーパー・スピードウェイでの2レース、ウィナーはインディー500がライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、ポコノ500がファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)。

 水曜日に行われたテストでは、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が2セッションともにトップ。セッション1は217.225mph。2セッション目は219.462mphだった。
 2番手はセッション1がトニー・カナーンとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの1-2。2セッション目ではモントーヤが2番手につけた。
 
 今週の注目は当然チャンピオン争い。ポイント・トップのパワー=昨年度フォンタナ・ウィナーは、セッション1で13番手、セッション2で9番手と目立たない存在だった。しかし、セッション1でのトップとの差は0.5485秒。セッション2では0.1650秒しかなかった。対するエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、セッション1で3番手につけ、セッション2でも5番手とともに上位に名を連ねた。
 ポイント3位のシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)は、セッション1が9番手で、セッション2が16番手だった。

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はセッション1で6番手(トップと0.1771秒差)で、セッション2は12番手(トップと0.1837秒差)だった。
以上

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