2014年8月30日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント65 第18戦フォンタナ Day1 プラクティス1:「結構大幅にクルマは変えて行かなきゃならないと思いますね。予選はベストを尽くしますけど、クルマの様子を見ながら2周を走ります」

Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
8月29日 Day1 プラクティス1
18位 33秒2080    216.815mph 34周走行

「216mph台でさえクルマがボトミングして、クルマが横を向く
もうアクセルを踏めない、だからちょっと色々とやり直しです」

Jack Amano(以下――):水曜にテストを行って、今日は予選前にひとつあるプラクティスですが、どんなプログラムをこなし、成果はどうでしたか?

佐藤琢磨:暑いコンディションもあるけれど、考えてみると去年僕は予選をやってないんだよね。で、去年のクルマがあまり良くなくてボトム・レーンに降りることができなかった。去年はスムーズな上の方ばっかり走ってた。下の方がバンピーで、なおかつここはプログレッシブ・バンキングなので、レーン毎にバンクが違っている。上に行くに従ってバンクが急になっている。で、去年ウィル・パワーが決勝でもニュー・タイヤの時はトボムまで行ってて、すごいなぁと思ってたんだけど、今日クォリファイ・トリムを初めてやったんですよね。去年はプラクティスでクォリファイング・トリムまで行けなかった。だから、今走って、216mph台でさえクルマがボトミングして、クルマが横を向くんですよ。もうアクセルを踏めない、危なくて。だからちょっと色々とやり直しです。

――テストでは決勝用セッティングを徹底的に行っていたんですよね?

佐藤琢磨:まぁそうですね。去年あまり良くなかったので、今年のオーバルで試したことの総括というか、色々なセットアップを組み合わせてやったんですけど、結局、昼間のこういう気温が高い時のプラクティスと、あとは夜のセッションなんですよね。夜のセッションはまぁ結構自然とグリップが上がるからダウンフォースも上がるし、意外とクルマは安定方向で、ましてニュー・タイヤの時しかそういうウィングをトリムしたりとかもできないので、そういうチャンスってなかった。だからボトムはほとんど走れなかったんですね、決勝用セットアップでは。上の方は何とか走れるんですけど、ちょっとメカニカル・グリップが足りない感じ。メカニカル・グリップが足りなくて不安定だから、結構上の方を走ってても、安定方向に振るためにはあんまりフロント・ウィングをつけられないんですよ。そういう風にフロント・ウィングをつけられない状態だと、前にクルマに追いつけないんですよ。前のクルマに追いつくとダウンフォースがなくなっちゃって、曲がり切れなくなっちゃう。それのいたちごっこなんで。追いつけないし、単独ならいいけど。だけど単独でもショート・ラインである下の方に行く事もできない。そういうジレンマ抱えちゃって、このままクォリファイって状況です。

「パワーの221mph台は全然見えない」

――テストでのベストはどういう走りで出したのですか?

佐藤琢磨:みんなが走って風が回っている状態の、所謂ロング・トウで出しました。出そうと思って出したというよりもニュー・タイヤの時だけ最初の2~3ラップでグリップが高いので、上の方を走っても218mphぐらいまで行ってました。今は全開で自分の全てを振り絞ったけど216mph台ですよ。ウィル・パワーとかの221mph台なんて全然見えない。
――次が予選で、その後に夕方のプラクティスがあります。今のできあがり度合いは?

佐藤琢磨:いやいや全然できあがってないです。これからしっかりとデータを見て、結構大幅にクルマは変えて行かなきゃならないと思いますね。予選はベストを尽くしますけど、あんまり無理もしたくないです。壁に当たってもアレだし……。クルマの様子を見ながら2周を走ります。

――どちらかと言えば大事なのは決勝用セットアップですから……。

佐藤琢磨:それはもちろんそう。ただ、2012年とはタイヤが全然違うみたいで、もう前の方のクルマも最初の5周ぐらいですかね、下の方を走れるのは。あとはみんな上に上がって来ちゃう。
――じゃ、オーバーテイクは難しい。

佐藤琢磨:ちょっと難しいね。もちろんオーバーテイクは見られるでしょうけれど、かなり厳しいと思いますよ。あとはもう去年のように、本当にレースの最後の方になって、15周毎にイエローでニュー・タイヤをみんなが履いて、ラバーもある程度乗って、気温も下がってって状態じゃないと2ワイドとかも難しいかもしれない。

――予選を無事にクリアできるよう期待しています。

佐藤琢磨:はい。頑張ります。
以上

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