2015 INDYCARレポート R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス2：またしてもトニー・カナーン、スコット・ディクソンの順でガナッシの１−２

ターン3を駆け抜けるカナーン。初日セッションを通じてトップ・タイム！　Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

ガナッシ、4台ともトップ10入り！

　午後6時スタートのプラクティス2も45分間だった。プラクティス1終了から2時間以上が経過したが、空は快晴のまま。日差しは幾分緩み、風も吹いていたが、気温は33~34℃で変わらなかった。ただ、路面はプラクティス1の55℃から47℃まで下がっていた。
　このセッションでも最速はトニー・カナーン（チップ・ガナッシ・レーシング）だった。ラップ・スピードは181.273mphまで上がった。2番手もプラクティス1と同じでスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）。ガナッシが好調で、両セッションとも1、2位を占めた。ディクソンのスピードは181.228mph。チャーリー・キンボールが6番手につけ、セイジ・カラムも10番手と、2セッション目ではガナッシの4人全員がトップ10入りしていた。
ウィル・パワー、セッション2でジャンプアップして3番手
4番手パジェノー、5番手モントーヤで久々の2強上位独占
　3番手にはプラクティス1では14番手に沈んでいたウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が来た。スピードはプラクティス1の172.987mphから180.898mphへと大きくジャンプ・アップした。
 ４番手はシモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）で、５番手はファン・パブロ・モントーヤ（チーム・ペンスキー）。久しぶりにガナッシ＆ペンスキーの上位独占がなされた。エリオ・カストロネヴェス（チーム・ペンスキー）は8番手だった。
　エリオの前、7番手で二強の中に割って入ったのはセバスチャン・ブルデイ（KVSHレーシング）。9番手はオーバル・スペシャリストのエド・カーペンター（CFHレーシング）で、彼のチームメイトのジョセフ・ニューガーデンが11番手につけた。

ホンダ勢苦境！最上位はハンター‐レイの12番手

　ホンダ勢はライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）の12番手がベストとハイ・バンクのアイオワで大苦戦を強いられている。プラクティス1ではハンター-レイが3番手につけていたが、プラクティス2で一気に差が開いた。
　13、14番手にはジャスティン・ウィルソン、マルコ・アンドレッティの順でアンドレッティ・オートスポート勢が並び、その後ろの15番手がグレアム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）だった。
　モナコ出身ルーキーでオーバルには苦戦して来ているステファノ・コレッティ（KVレーシング・テクノロジー）が16番手につけ、18番手以下は24番手までホンダ・ドライバーが並んだ。佐藤琢磨（AJ・フォイト・エンタープライゼス）は175.395mphまでスピード・アップしたが19番手で、ミルウォーキーで予選2位だったライアン・ブリスコー（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）は、プラクティス1も23位に低迷していたが、プラクティス2では信じられないことだが最下位の24番手だった。
「予選シミュレーションはうまく走れなかった」
と語る琢磨は19番手に後退

　琢磨は走行後、「良くなかったですね、決勝用も予選用も。予選シミュレーションは、みんながレース・セッティングをやっている中でだったので、うまく走れなかった。前にスペースを開けると、どんどんそこに入られちゃって……」とプログラミングもスムーズに行かなかったことを話していた。
予選は明日の午後3時、決勝は午後7時50分
誰もわからないコンディションの中で決勝を迎えることに

　予選は明日の午後3時から行なわれ、決勝は夜の7時50分にスタートする予定。予選は今日と似たコンディションになるかもしれないが、レースは完全に未知数の条件下での戦いになる。今日2セッションとも最速だったカナーンは、「明日、レースは今終ったプラクティスより1時間も後にスタートする。どんなコンディションになるのかは一切わからないで戦うということ。さーて、どうなりますか」と締め顔で話していた。今年のインディカーは去年までとはエアロ・パッケージがまったく違う。誰もレース・セッティングには確信を持てないまま300ラップの長いレースに臨むということだ。
以上