2017年5月18日木曜日

2017 INDYCARレポート 第101回インディー500 5月17日:アンドレッティ・オートスポート フェルナンド・アロンソ記者会見「インディー500は多分世界で一番大きなレースだからこのレースに出場できるチャンスを得ることは、すべてのレーシング・ドライバーに与えられるべきだと思う」

ド・フェランのアドバイスを受けるアロンソ。吸収の毎日 Photo:INDYCAR (Chris Owens) 
「周回を重ねるごとにマシンを感じ取れるようになっている」

5月17日 10AM~ @インディアナポリス・モーター・スピードウェイ プレスルーム
――F1のレースを終えてすぐアメリカへ。忙しいスケジュールですが、これまでのところはどんな経験になってますか?フェルナンド・アロンソ:こんにちは、みなさん。はい。これまでのところとても良い経験を積んで来ています。バルセロナからこちらへやって来て、確かに忙しいスケジュールになっています。実際、時差ボケがひどくて、昨日の晩が初めてちゃんと眠れた夜でした。だから、徐々に良くなっている感じです、体の面も、マシンについても。コースでの周回を重ねるほど、マシンを感じ取ることができるようになっています。昨日は初めてトラフィックを経験しました。毎日確実に学び取ることができています。まだ、これから先もっともっと学ばねばなりません。まだ自分にとって、コース上で起こる様々なことは新しいことばかりです。しかし、今言ったように、1ラップ毎にマシンに乗っていてのフィーリングは良くなっています。セッティング変更を行った際には、マシンが変わることを少しですが感じ取ることができました。私たちは6人のドライバーを抱えるチームで、実に豊富な経験があります。そして、それを私たちはシェアしています。私はチームメイトたちから多くを学んでいます。昨日のトラフィックでの走行ですが、それはアンドレッティ・オートスポートというチームが自主的に行なったものです。そこでチームメイトたちは私に気を使ってくれていました。私はそう感じました。今日も引き続き学び続けたいと思います。

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
「Gフォースは問題なかったが、マシンは全然違う」

――F1とインディーカーのマシンの違い、Gフォースの違いは?
アロンソ:インディーカーのインディアナポリス・モーター・スピードウェイにおけるGフォースに慣れるのはそんなに問題ではなかった。F1のGフォースの方が、コーナーの形状とかマシンの作り出すダウンフォースなどにより、少し大きいぐらいになっていると思う。おそらくロードコースで、インディーカーが作り出せる最大のダウンフォース・レベルにしたら、F1と同じぐらいになるんじゃないのかな? しかし、インディ500のコースでのダウンフォースはF1より少し低いぐらいと思う、正確にはわからないけど。いずれにせよ、自分にとってGフォースは問題になっていません。

1ターンに進入するアロンソ。スタッガーには違和感があったという Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  マシンは全然違う。ヨーロッパでF1までキャリアを積み上げて行った場合、オーバル・レーシングでのマシンは自然じゃないと感ずるだろうね。なぜなら、マシンは勝手に左に曲がって行くように作られているから。それは初めてのラップでターン1へとアプローチして行く時、少し奇妙に感ずる。しかし、僕はシミュレーターを使って万端の準備を行っていたし、とても多くの情報をこの2週間ほどの間にチームからもらっていたから、走るための準備はかなり整った状態になっていたと思う。いままでのところは順調だ。

――昨日のグループ・ランで200mphのスピードでリヤが出たりしてましたが、どうでしたか?

アロンソ:正直言って、大したことじゃなかった。確かに、あのスピードを1周ずっと保って走ることは僕らにとって新しい経験だ。F1のように1ラップの一部で220~230mphという速度に到達するのとは違う。昨日のトラフィックでの走行はとても良い勉強になった。しかし、グループ・ランはレースじゃない。走りながら学び取り、パスの仕方を見つける。他のマシンの後方につけた時に自分のマシンはどうなるのかを感じ取る。コーナーでどれだけ接近できるのかを理解する。しかし、決勝日になったら、すべてが大きく変わると思う。みんな友だちではなくなる。

「すべてのドライバーがインディー500に出場するチャンスを与えられるべき」

――ヨーロッパでもあなたのインディー500参戦に対する注目度は高い。活躍しなくては、というプレッシャーは?

アロンソ:インディー500は多分世界で一番大きなレースだから。このレースに出場できるチャンスを得ることは、すべてのレーシング・ドライバーに与えられるべきだと思う。僕はそれを今年、マクラーレン、ホンダによって得ることができた。僕らがここにいる理由はそこにあり、勝つために全力を尽くす。

「ファンがガレージばかりかピットレーンにもいるのは驚き」

ファンサービスもインディー流に Photo:INDYCAR (David Yowe)
――コース以外でのことは?

アロンソ:もっとコース以外での仕事が多いのかと思っていたので、今までのところは想定よりも楽。決勝日になる頃には、その印象も変わっているかもしれないけれど。ファンがガレージばかりかピット・レーンにもいるのは、僕にとっては少々驚き。それは僕にとって、完全に初めてのことだから。
僕らはずっと非常に忙しい。この2週間はそうだった。色んなことを日々行って来ている。F1のイベントは木曜から日曜まで。その4日間に全部がギュッと詰まっているけれど、インディも予定はギッシリという感じだ。

「午前中にシミュレーターを使い、午後はここで実際にマシンを走らせている
予選、決勝までにはレースの準備を整えることができると思う」



――何年もかけて学び取るべきことを数週間で習得しようという訳ですが、現時点の自分の置かれた状況は満足ですか? 月曜にはトラブルによって走れない時間が少しできていましたが、それによる遅れは? 今日の重要課題、あるいは目標は何ですか? 
 アロンソ:現場には満足している。5月初旬のテストから、F1とはまったく違うマシンを、まったく違うコースで走らせて来ている。今の自分が置かれている状況はハッピーだが、まだ心地良いというレベルには達していない。昨日のトラフィックでの走行は、本当に価値あるものだった。あれを経験したことにより、僕は自分の置かれている状況に対して、より満足を感じられるようになった。そして、今後まだまだ色々と経験して行くことになる。僕は毎日、チームメイトたちが何を感じ、どんな項目をテストしているのか、彼らの話に耳を傾けている。そして、その翌日に自分が同じ経験をできるようにとトライをしている。彼らと同じことを感じられるように努めている。
 インディカーでの最初の2日間ほどは、セッティング変更によるマシンの変化を感じ取ることができなかった。しかし今、僕はマシンの変化を感じ取れるようになって来ている。それは自分としては嬉しいことだ。昨日のトラフィックでの走行では、とても有効なことを学べた。僕は午前中にシミュレーターを使い、午後はここで実際にマシンを走らせている。多くの時間を使い、長時間の走行を行えている。でもまだレースを走る準備はできていない。しかし、予選、決勝までには準備を整えることができると思う。

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