2017年5月20日土曜日

2017 INDYCARレポート 第101回インディー500 Day5 プラクティス5:雨の中断もあったファスト・フライデイ最速はセバスチャン・ブルデイ


ファストフライデイでトップタイムをマークしたのはブルデイ。予選前日もホンダ勢が上位を占める結果に Photo:INDYCAR (Jim Haines) クリックして拡大
ホンダ勢が1-2-3

 予報より少し早目に雨は降って来た。その少し前、まだ雨の降り出す前にインディアナポリス・モーター・スピードウェイにはイエロー・フラッグが出され、「西5マイルまで雷雨が迫っています。ファンは観客席から離れて避難してください」というアナウンスがされた。正午から1時間15分ほどで一旦中断。その時点でのトップ10は以下のとおりだった。
1  セバスチャン・ブルデイ 223.116 H
2  ライアン・ハンター-レイ(W) 232.132 H
3  佐藤琢磨 231.969  H
4  ファン・パブロ・モントーヤ(W) 231.682  C
5  フェルアンド・アロンソ(R) 231.549  H
6  ジェイムズ・ヒンチクリフ(P) 231.517  H
7  ミカイル・アレシン 231.447  H
8  ジェイ・ハワード 231.255  H
9  エド・ジョーンズ(R) 231.252  H
10 トニー・カナーン(W)(P) 231.054  H
11 スコット・ディクソン(W)(P) 231.016  H
12 エリオ・カストロネヴェス(W(P) 230.982  C

(W)=優勝経験者、(P)=ポール・ポジション獲得経験者、(R)=ルーキー、C=シボレー、H=ホンダ


 ホンダ勢が1-2-3で、トップ12の10人を占めた。13番手以下にはオリオール・セルヴィア(H)、ロッシ(W)(H)、パワー(C)、カーペンター(P)(C)、チルトン、ヒルデブランド(C)、アンドレッティ(H)、キンボール(H)と続いていた。

夕方から走行再開、ブルデイのトップタイムは変わらず
走行再開後にアロンソがポジションアップ Photo:INDYCAR(Mike Harding)クリックして拡大

  雨は思いの外短時間で止み、コースが乾燥して夕方4時5分に走行再開。6時までの2時間弱の間にアロンソが231.827mphに自己ベストを伸ばして4番手へとひとつポジションを上げ、トップ12は以下のとおりに変わった。

1  セバスチャン・ブルデイ 223.116 H
2  ライアン・ハンター-レイ(W) 232.132 H
3  佐藤琢磨 231.969  H
4  フェルアンド・アロンソ(R) 231.827  H
5  ファン・パブロ・モントーヤ(W) 231.682  C
6  ジェイムズ・ヒンチクリフ(P) 231.517  H
7  ミカイル・アレシン 231.447  H
8  ジェイ・ハワード 231.255  H
9  エド・ジョーンズ(R) 231.252  H
10 アレクサンダー・ロッシ(W)  231.191  H
11 トニー・カナーン(W)(P) 231.054  H
12 スコット・ディクソン(W)(P) 231.016  H

シボレー勢で上位に入ったのはモントーヤのみ
 ホンダ勢が1-2-3-4で、トップ12の11人を占めた。シボレーで上位に入れたのはモントーヤただ一人だった。

 ドラフティングなし=ノー・トウのスピード・ランキングはどうなっているかというと、トップはライアン・ハンター-レイだった。
 
1  ハンター-レイ(W)  231.273mph  H
2  ブルデイ  221.192  H
3  ロッシ(W)  231.191  H
4  カナーン(W)(P)  231.054  H
5  アロンソ(R)  230.966  H
6  ディクソン(W)(P)  230.762  H
7  パワー  230.730  C
8  佐藤  230.093  H
9  アレシン  230.230  H
10 キンボール  230.041  H
11 アンドレッティ  230.020  H
12 カーペンター 229.883  C

AA勢速し! ノー・トウのトップ12に5台 !!
 各エントリーが持つ純粋なスピードを比較できるのがノー・トウでの数字。こちらではホンダがトップ12に10台、シボレーは2台だった。
 このトップ12にはアンドレッティ・オートスポートからは5人が食い込んだ。今年からホンダにスイッチしたチップ・ガナッシ・レーシング・チームズも3人が入り、シュミット・ピーターソン・モータースポーツとデイル・コイン・レーシングが1人ずつだった。

1ターン進入で佐藤琢磨が驚異的なスピードを記録
予選用セットアップも順調な佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (David Yowe)クリックして拡大
  琢磨はノー・トウだと8番手だが、今日の8周目からの予選シミュレーション中にメイン・ストレート・エンド=ターン1入口で240.854mphというとんでもないスピードを記録した。もちろん今日、そして今年の最速だ。そして、夕方に行った今日ベストのシミュレーションでは、4ラップ平均が230mphを越えた。4連続ラップとしてはかなり完成度の高い走りで、明日の予選でのファスト9入りは十分に期待ができる状況と言える。
ブルデイ「PP獲得のチャンスを感じられたことを喜んでいる」
 今日トップだったブルデイは、「やっぱり1日を終えてトップ・タイムだっていうのいうのは嬉しい。今日の場合はマシンが朝の走り出しからコンディションにバッチリ合っていた。このまま明日の予選まで行きたいところだ。しかし、インディアナポリス・モーター・スピードウェイというのはとても難しいコース。今日良かったとしても、次の日がどうなるかはわからない。明日がまさしくそうだ。予選の1日目は、ポール・ポジション争いを行なう9人を決める日。そこに入ることがまず大事で、もっと大事なのが明後日の予選だ。成績の決まる日にキッチリ仕事をやり遂げることができるか否か。僕らにもポール獲得のチャンスはある。そう感じられるだけの好パフォーマンスを今日見せられたことを喜んでいる」と話した。

佐藤琢磨「まだ余力を残しています」

 琢磨は、「3回のシミュレーション・ランを行い、とても良い1日を送ることができました。まだエアロを完全にトリムしてはいません。まだ余力を残しています。明日、明後日の予選で最大限のパフォーマンスを発揮するための、とても良い準備が今日は行えたと思います。インディの予選で2度目のアタックというのは、これまでに経験したことがないので、明日は最初のアタックでトップ9入りを決めちゃえればベストですが、2回目のアタックを行う可能性はあります。ポールポジションのチャンスがあるのなら、思い切り行きます」と話していた。

1 件のコメント:

  1. ブルデー、エンジントラブルで心配でしたが絶好調でよかったです。琢磨選手も、調子いいですね!表情も、明るかったですし。このまま、好調キープしてほしいです。

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