2022年7月31日日曜日

2022 INDYCARレポート ギャラガー・グランプリ Race Day ファイナル・プラクティス:決勝日のファイナル・プラクティスではジョセフ・ニューガーデンが最速

Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

二ューガーデン、走行全車の中で最も少ない周回数で
きっちりとトップタイムをマーク


 今週はインディーカーとストックカー2シリーズの共催で、インディカーのレースは土曜の午後12時半スタートとあって、ファイナル・プラクティスは朝8時15分と異例に早いスタートだった。走行はいつもと同じく30分間。問題は気温が19~21℃、路面温度も26~27℃と低かったところ。今日は曇りがちの空になるとの予報も出ているが、レース時の気温は27℃ほどで、路面は昨日の予選時のように53℃まで行くことはない可能性が高いが、50℃近くまでは上がると見られている。
 その涼しいコンディションでのプラクティス、最速ラップはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が記録した1分10秒9281だった。もちろんブラック・タイヤ使用でのラップ・タイム。周回数15周は出場25台の中で一番少なかったが、予選5位の彼はそのうちの12周目にキッチリとベストを出してきた。

カークウッドとルンドガールド、ルーキー2人が2、3番手に
4番手にはこの週末好調を維持するロッシ

 2番手にはルーキーのカイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がきた。18ラップをこなした彼は、最後の数ラップをレッド・タイヤで走り、そこでベストとなる1分10秒9895を出したのだった。トップだったニューガーデンとの差は0.0614秒しかなかった。
 3番手もルーキー。予選6位だったクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は1分11秒0317を21周走ったうちの14周目にマークした。このタイムはトップと0.1036秒差。カークウッドとは0.0422秒差。

 4番手につける1分11秒0529を予選2位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は記録した。トップとは0.1248秒差。ルンドガールドとは0.0212秒差。今週末の彼はプラクティス1がトップ、予選のQ1グループ2が5番手、Q2が4番手、Q3が2番手と走れば必ずトップ5という順調ぶりだ。

ポールポジションのローゼンクヴィストは8位
しかし予選3位のオーワードは15位にとどまる

 5番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)。タイムは1分11秒0530。ロッシとの差は0.0001秒(!)このセッションではトップ11がコンマ2秒の中に収まる超接近戦となっていて、カークウッド以外はブラック・タイヤでのベスト記録だった。
 カルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)が6番手=1分11秒0661。7番手はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分11秒0759。
 ポール・ポジションを昨日獲得したフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)は8番手。ベストは1分11
秒0929だった。予選3位だったパト・オーワード9アロウ・マクラーレンSP)は1分11秒4036で15番手で、予選4位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分11秒0969で9番手だった。

チップ・ガナッシ勢は決勝を前に挽回傾向に

 トップ10の最後、10番手にきたのは予選が大失敗で20位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。このセッションでは1分11秒0981をマークした。この辺りの順位間のタイム差は100分の1秒台かそれ以下だった。
 ポイント・リーダーだが今日のレースは最後尾スタートとなるマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、セッションの最後に好タイムを連発し、1分11秒1238のベストで11番手だった。レースではどこまでポジションを上げてくるだろうか。

佐藤琢磨、ユーズドタイヤ1セットのみの走行で25位
「今試したセッティングは悪くなかったと思います
難しいのは、レース時とはコンディションが異なるというところ」


 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は20周を走行。ベストは9周目の1分12秒3187で、ポジションは最下位の25番手だった。ユーズド・ブラックでの連続14ラップでマシン・セッティングのレース・ペースでの安定感を確認していた琢磨は、「みんなセッションの中頃か後半に新しいタイヤか良いコンディションのタイヤを投入していた。自分たちはマシンのセッティングを昨日のものから変えてユーズド1セットで走り切ったので、そこに差が生まれたのはある程度はしょうがない。でも、どうなんだろう? 最後に新しいタイヤで行くところに大きな意味ってあったのかは疑問。良いタイムを出したいって気持ちは僕もよくわかりますけど。いま試したセッティングは悪くなかったと思います。ただ、非常に難しいのはレース時とは路面の温度が全然違うので、いまはグリップ感も高かったし、心配していたボトミングもそんなにひどっくはなかったので、方向性としてはいいのかな? と思いました。連続周回では安定したラップ・タイムで走り続けることができていました。そこを見たかった……というのがいまのプラクティスでした。でも、ブラックでどこまで引っ張るのか……というとそれは微妙なところですよね。早いうちに、できれば10周ぐらいのうちにレッドに履き替えたいです」と話していた。
 ブラックで連続周回をしつつ、注意していたのは、そのセッティングがレッド・タイヤ装着時に良いものになるかどうか。18番手という後方スタートのため、1回目のピット・ストップはアンダー・カット気味にして、コースの空いているところにレッド・タイヤ装着でピット・アウトし、上位陣との差を一気に縮める作戦をとることになりそうだ。
以上



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