2022年8月6日土曜日

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Day1 プラクティス1:ナッシュヴィルのプラクティス1でルーキーのクリスチャン・ルンドガールドが初のセッション・トップ

ルーキーのルンドガールドがインディーカーキャリア初のセッショントップに Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

昨夏とは一変、過ごしやすいコンディションで走行スタート
天気予報によると週末の降雨確率は高い……


 ナッシュヴィルといえば、去年のレース・ウィークエンドが強烈な酷暑だったことを思い出す。今日、金曜日の3時過ぎに始まった今年のプラクティス1は気温が31℃、路面温度が41℃というコンディションで始まった。雲が出たり、風が吹き寄せたり……で去年に比べると随分と過ごし易かった。
 今週のナッシュヴィルは降雨確率が高いとの予報が出ている。今日も午前中の時点では90パーセントと雨は避けられない状況と見えていた。しかし、幸いにも雨雲はサーキット上空を避けて通り、インディーカー出場27台はドライ・コンディションで周回を重ねることができていた。ダウンタウンの南側では午前中に強い雨があり、午後にはかなり激しい雨に見舞われたエリアがあったといういことだ。明日、明後日ともに引き続き降雨確率は高めだ。

Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

ルンドガールド、2位に大差をつけるトップタイム

 先週のギャラガー・グラン・プリで自己キャリア・ベストの2位でフィニッシュし、初めての表彰台登壇を果たしたルーキーのクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がナッシュヴィルのストリート・コースで最速ラップ=1分15秒9659をマークした。デンマーク出身の21歳は初めて走るバンピーかつタイトなナッシュヴィルのストリート・コースでライヴァル勢に0.2391秒もの差をつけてプラクティス1のトップとなった。

ファイアストン、「グリーン・タイヤ」を初投入

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 今回も金曜日に長いプラクティスがスケジュールされ、ここでレッド・タイヤ=オルタネート・タイヤの使用が許された。ただし、今回ファイアストンがナッシュヴィルに持ち込んだオルタネート・タイヤのサイド・ウォールはレッドではなくグリーンにされている。ブリヂストン/ファイアストンがアメリカおよびメキシコに自生するウアユーリという植物を原料とした開発したラバーが使われているからだ。そこで、今回はこのタイヤを“グリーン・タイヤ”と呼ぶことにする。もちろんインディーカーの競技に使われるのは今回が初めてだ。なお、サイドウォールは新素材だが、トレッド面のコンパウンドは昨年のナッシュヴィルで使われたものと同一で、ブラック・タイヤは構造もコンパウンドも昨年のナッシュヴィルでのタイヤと同じだ。

「今週末はこのまま上位にポジションし続け
自分たちに可能なベストな結果を目指したい」


 ルンドガールドはブラックで1分16秒9959のベストを記録。すでにその時点でセッションは終盤を迎えており、グリーン・タイヤに履き替えるとすぐさまコース・イン。アタック1周目に自己ベストを出した。まだ5分以上セッションは残っていたが、誰もルンドガールドのタイムを破る者は現れらなかった。

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 「先週の自分たちはトップ10に入れるマシンだとの自信を持っており、その通りのパフォーマンスを見せて2位でフィニッシュできた。コルトン・ハータがトラブルに見舞われていなかったら、私たちは3位だった。今週末は今日の最初のセッションでこうしてトップのタイムをマークできたので、このまま上位にポジションし続け、自分たちに可能な最良の結果を目指したい」とルンドガールドは語った。

ローゼンクヴィストも好調を維持して2番手タイム
「自分たちはマシンを競争力のある状態にキープできている」


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  2番手でプラクティス1を終えたのはフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)だった。こちらはギャラガーGPのポール・ポジション・ウィナーだ。彼はセッションがまだ20分以上残っている時に”グリーン・タイヤ”にスイッチし、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)もほぼ同じタイミングでグリーンでの走行を始めた。
 ローゼンクヴィストのブラックでのベストは1分17秒5095と決して良くなかったが、グリーンでの彼はアタック3周目に1分16秒2050をマークしてトップに立った。これを上回ったのはルンドガールドだけだったわけだ。
 「早めのグリーン投入だったので、もっと多くのドライヴァーが自分を上回るだろうと考えていた。しかし、自分より速いラップをマークしたのはクリスチャン・ルンドガールドだけだった。ちょっと驚きだったが、セッション終盤はトラフィックで好タイムが出しにくい環境になっていたのかもしれない。グリーン・タイヤで2番手のタイムを出せた。自分たちはもう長いことマシンを競争力の高いものに仕上げることができている。レースではトラブルが出たり、不運に見舞われたりで結果をキッチリと残せていないが、スピードはある」ローゼンクヴィストはコメントした。


マルーカスも好調を維持して3番手につける
4、5番手にはペンスキー勢


Photo:Penske Entertainment (Travis Hinkle) クリックして拡大

 3番手もルーキーだった。デイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)が1分16秒2366をグリーン・タイヤでマークした。4、5番手はチーム・ペンスキーのスコット・マクロクリン=1分16秒5755とジョセフ・ニューガーデン=1分16秒6957。ギャラガーGPウィナーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が6番手=1分16秒7041だった。7番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、8番手は昨年のナッシュヴィル・ポール・ウィナーのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)、9番手はパロウで、10番手はロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)だった。
 昨年のナッシュヴィル・ウィナーであるマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は11番手。同2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は16番手だった。


佐藤琢磨はこのセッション15番手
「今年のマシンは悪くない仕上がり」


Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は1分17秒4097のベストで15番手だった。「デイル・コイン・レーシングが去年ここを走ったセッティングをベースにして、今年のタイヤに合っているであろう変更を施したマシンで走り出しました。グリーン・タイヤでのラップでは小さなミスがあったので、それがなければチームメイトと同じぐらいのラップ・タイムが出せていたと思います。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで走っていた去年はナッシュヴィルに持ち込んだマシン・セッティングがコースにマッチしていなかったためにおおいに苦労しましたが、今年は最初のフリー・プラクティスを終えた時点で悪くない仕上がり具合になっています」と琢磨は語った。

以上

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