2012年4月1日日曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R2 ホンダ・インディグランプリ・オブ・アラバマ:決勝重視、予選は6番手で十分。トニー・カナーン&KVRTの作戦

予選を6位で終えたトニー・カナーンは、「明日のウォームアップはみんな大変だよ。どんなマシンでレースを戦うのか、それを決めるセッションとなるんだからね。僕らは予選のファスト6でブラックタイヤを使い、決勝に向けたセットアップ探しに取り掛かった。みんなに先んじるためにね」と語っていた。

 予選ではレッドタイヤが圧倒的に有利、というのが現在のインディーカーでの常識だ。ポールポジション候補の常連であるウィル・パワーでさえ、Q1からレッドを投入は避けられない。ブラックでのQ1通過は誰にとってもかなりリスクの高いチャレンジとなっている。

Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati)

 Q1、Q2で新品のレッドを投入し、Q3進出を果たせたら、ダメージの小さい方のレッドを履いてポールポジションを争う。それがセオリー。ブラックの出番は普通なら予選では一切有り得ない。しかし、開幕戦セント・ピータースバーグではシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が、第2戦バーバーではトニー・カナーン(KVレーシングテクノロジー)がブラックでファイナルを走った。

 彼らに共通していたのは、予選のファイナルには進んだが、そこでポールポジションや、ひとつでも上のグリッド獲得を目指した戦いを放棄していたところだ。パジェノーはプラクティス初日にエンジン交換を行ったため、予選グリッドは10個下げられる(今年からのペナルティ)ことがわかっていた。ポールポジションを獲っても10番手スタートで、予選6位だったらグリッドは16番。そこで決勝を睨み、ブラック装着でマシンのセットアップ向上を目指した。彼らはさらにユーズドレッドでレースをスタートする作戦も採用。6位フィニッシュをして見せた。ルーキーとしてはおおいに喜ぶべき結果を手にしたのである。

 第2戦でのカナーンのケースは、開幕戦でのパジェノーとは大きく事情が異なる。しかし、両陣営が目指したもののは同じ。決勝を戦い易いマシンを確保することだった。しかも、カナーンの場合は自身のQ1、Q2での奮闘により、明日のレースを3列目からスタートする権利を獲得している。パジェノー以上に作戦が成功する可能性は高い。悪天候の影響で予選までの走行時間が通常のレースと比較して非常に短くなっている今回、真っ向勝負のレース展開となった場合には、決勝を徹底重視しカナーンたちの作戦は大当たりするかもしれない。

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