2014年7月25日金曜日

2014 INDYCAR ニュース 7月24日:火曜ではなく、木曜に発表されたトロントのペナルティ

レース2のスタートを待つフィリッピ車。レース1の予選終了後に最低重量違反が発覚していた! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) 
フィリッピ車のウェイトと琢磨車のウイング出口高に違反が
 トロントの後は1週末レースがないからノンビリしてたのか、インディーカーは恒例なことが問題視されているレース後の火曜日のペナルティ発表、今回は2日も更に遅らせて木曜日に行った。違反件数も少ないし、違反内容も2日余計に必要だったとは思えないものだった。そもそも、何日かかるとかインディーカーは一切気にしてないってことのようだ。

 違反1:レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング。罰金5,000ドル。ルカ・フィリッピ車のウェイト違反がレース1用の予選後に発覚したそう。彼は予選7位と大活躍だったんですけどねぇ。それが考慮されたワケでもないでしょうが、違反があったなら、すぐに最後尾にグリッド下げれば良かっただけなのに。

 違反2: AJ・フォイト・エンタープライゼス。罰金1,000ドル。佐藤琢磨号のアンダーウィングの出口高違反。今年初のトップ5入りとなる5位フィニッシュでしたが、こちらも本来であれば罰金だけでなく、ペナルティが順位にもバッチリ反映されるべき重度のもの。失格になってたって文句は言えません。もっとも、この違反はもう何回か前例があるので、14号車をイキナリ失格にはできなかったでしょうけど。罰金額の小ささから見て、違反の度合い=規定よりどれだけ高かったか=はかなり小さかったとの推測ができるものの、違反は違反です。

車両規定違反に対して甘い最近のインディーカー
 今シーズンのインディーカーは、車両に関する違反をかなり大目に見る姿勢を採っている。違反に対しては罰金を課すのみで、それ以外のお咎めはナシ。しかも、違反を見つけてもそれをレース・ウィークエンドが終るまで隠しておく。予選、もしくはレースの直後にペナルティを課し、順位にも反映させるべきなのに、それをしない。
 しかも、違反の発表は翌週の火曜日以降と、敢えてタイムリーじゃないものにしている。これではルールがどんどんルーズになって行ってしまう。「お金で解決できる」とエントラントに捉えられてしまうえば出場者側にモラルの低下をもたらす。ペナルティに対する裁定、及びその発表がレースを終えて暫くしてから、という点も大問題。そんなもの報道しないメディアがほとんどになるので、世間には違反があったことが知られにくい。「ファンに知られないのならやっちゃえ」と積極的に違反をしようとするチームが出て来ても不思議はない。早急なる改善が必要だ。
 しかし、このような違反処理のアイディアは、いったい誰が考え出したものなのか。そして、誰がこのスタイルにオッケーを出しているのか。病巣はレース・コントロールよりもっと奥深くに隠れているのかもしれない。
以上

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