2012年3月7日水曜日

2012年IZODインディーカー・シリーズレポート 3月5日 セブリング合同テストがスタート

3月5日 テスト1日目

フロリダ州セブリング
セブリングインターナショナルレースウェイ ショートコース

全長1.67マイル(=約2.687㎞)
コースタイプ:クローズドコース

天候:晴れ
気温:16℃~22℃


今回がシーズン前唯一のインディーカー主催のテスト

セブリングを走るハンター-レイ Photo:INDYCAR(LAT)

 インディーカーの合同テストがフロリダ州セブリングで始まった。
 サーキットはセブリング・インターナショナル・レースウェイ。ディズニー・ワールドのあるオーランドから1時間半ほど南下したところにある。ここはデイトナ24時間レースより古くから耐久レースの舞台となって来ているコース。そのレース=12Hours of Sebringは今年で60回目の開催を迎える。そして、そのイベントはWEC(世界耐久選手権=今年復活するチャンピオンシップ)の開幕戦として来週行われる。


アスファルトからコンクリートまで多彩な路面が特徴のセブリング

 インディーカーのテストは全長:3.7マイルのフルコースでではなく、全長1.67マイルのショートコースを使って行われる。CART時代からオフシーズンのセブリングでのテストは恒例となっている。温暖なフロリダの地にあることもオフに使えるサーキットとしてメリットが大きいのだが、舗装素材がアスファルト一種類だけでなく、コンクリートの部分もある上、路面の継ぎ目など、非常にバンピーな点がストリートコース用のマシンセッティングに向いているのだ。ショートコースだとラップタイムは1分を切るので、多くのセッティングをトライし、それぞれに対して短時間で評価を下して行くテストに適している。近頃のインディーカーではテスト日数が大幅に制限をされて来ていたが、今年は新エンジンと新シャシーの導入されるとあって、オフの間のテストが盛んに行われて来た。
 特に、今シーズンはロードレースの数が多くなり、ストリートでのレース開催数も大きく増えているので、セブリングは人気のテストスポットとなっている。佐藤琢磨選手もホンダのエンジンテスト、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでの初テストの両方をセブリングで行った。彼らは合同テストの後、さらに開幕直前のテストをセブリングで行う計画だ。
 インディーカーが主催する合同テストは、開幕前には今回のセブリングでの1回だけがスケジュールされている。オーバルでのテストは、5月に入ってから、テキサス・モーター・スピードウェイでのレースの安全性チェックを目的としたものしか、今のところ正式には決まっていない。今年最初のオーバルレースはインディアナポリス・モーター・スピードウェイでのインディー500だが、インディーでのテストも今のところ一切予定されていない。

走行はトータル4日間、メディアデイを挟んで5日間の予定

 今回のテストは、シーズンへのフルエントリーを行う全チームを2グループに分け、それぞれが2日ずつ、間にメディアデイ(開幕戦の地=セント・ピータースバーグでイベント及び写真撮影会を開催)を1日挟んで、合計5日間に渡って行われることとなった。
 今日、3月5日にスタートし、翌6日まで走るのは、サム・シュミット・モータースポーツ(シュミット・ハミルトン・モータースポーツに名称変更するとのこと)=1台、デイル・コイン・レーシング=2台、チーム・ペンスキー=3台、アンドレッティ・オートスポート=3台、ロータス・HVMレーシング=1台、ロータス・ドラゴン・レーシングの2台のうちの1台で、合計11台のはずだった……が、ドラゴンはセバスチャン・ブルデイの走行ができなかった。ロータスのエンジンが届かなかったためだ。チームはサーキットに来ているのに、エンジンがないという、驚くべき状況! やはり、ライバルであるホンダとシボレーに対して開発で3か月以上も出遅れたことが大きく響いてしまっている。ブルデイは明日走る予定というが、果たして本当にそうなるのか……。

0 件のコメント:

コメントを投稿